アイアンのなかでも上級者向けのイメージがある「マッスルバックアイアン」。最近ではキャビティバックアイアンなど、さまざまな技術を搭載したアイアンが登場していますが、マッスルバックアイアンには独特な魅力があり、現在でも根強い人気を維持しています。
そこで今回は、マッスルバックアイアンのおすすめモデルをご紹介。選び方のポイントも解説していくので、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- マッスルバックアイアンとは?
- マッスルバックアイアンとキャビティアイアンの違い
- マッスルバックアイアンのメリット
- マッスルバックアイアンの選び方
- マッスルバックアイアンのおすすめメーカー
- マッスルバックアイアンのおすすめ
- マッスルバックアイアンの打ち方のコツ
マッスルバックアイアンとは?
マッスルバックアイアンとは、一枚の板のような構造をしたアイアンのこと。ヘッド内部が空洞になった中空構造ではなく、バックフェースに厚みがあるアイアンの原型に近い形状が特徴です。
小さなヘッドを搭載しており、操作性に優れるのが魅力。打球の高低やボールの曲がり、スピンをかけるなどのコントロールをしやすいタイプで、再現性の高いスイングを可能にします。ヘッドスピードが速い方や、球筋やスピン量を自分の思い通りにコントールしたい上級者向けのアイアンです。
マッスルバックアイアンとキャビティアイアンの違い
マッスルバックアイアンとキャビティアイアンは、ヘッドのバックフェースのくぼみの有無が大きな違い。マッスルバックアイアンはバックフェースにくぼみがなく、小さなヘッドに薄いソール幅を採用しているのが特徴です。
ヘッドの操作性に優れているため、ボールを曲げたりスピンをかけたりしやすいのも魅力。さまざまなショットを打てる、高い技術を備えた上級者にぴったりなタイプです。
一方、キャビティアイアンはバックフェースにくぼみがあり、ヘッドの外側などに重さを配分しています。フェース面積がマッスルバックアイアンよりも大きく、ミスヒットに強いのがポイント。芯を外しても飛距離が落ちにくいため、スイングが安定しない初心者におすすめのタイプです。
マッスルバックアイアンのメリット
マッスルバックアイアンの大きなメリットのひとつが、操作性のよさ。マッスルバックアイアンのヘッドは高重心でスピン量が多くなりやすい一方、スライスやフック、打球の高低などをコントロールしやすいのが魅力です。
また、ヘッドが小さい分、ラフからのヘッドの抜けがよいのもメリット。さらに、バックフェース部分の厚みや軟鉄鍛造製法によって、芯で捕らえると吸い付くような心地よい打感も楽しめます。
芯を外すと硬い打感になりますが、練習時にはミスがはっきりと分かるという利点も。よりアグレッシブにグリーンを狙いたい中・上級者にはぴったりなアイアンです。
マッスルバックアイアンの選び方
芯の広さをチェック
マッスルバックアイアンを選ぶうえで、まずチェックしておきたいのが芯の広さ。どんなに高性能なマッスルバックアイアンでも、インパクト時に芯で捕らえられないと性能を十分に発揮できません。
マッスルバックアイアンといえば芯が狭いイメージがありますが、近年では、独自のヘッドの設計を取り入れることでスイートエリアを広げたマッスルバックアイアンも登場しています。
特にマッスルバックアイアンを初めて購入する方は、ミスへの許容度がどの程度あるか事前にしっかりと確認しておきましょう。
ライ角をチェック
ライ角とは、アイアンのソールを地面に置いた際のシャフトと地面の間にできる角度のことです。この角度が大きい状態をアップライト、小さい状態をフラットと呼びます。
右打ちの場合、ライ角がアップライトすぎるとフェースが左に向きやすく、左へのミスが起きやすいので注意が必要。反対に、フラットすぎるとフェースは右に向きやすく、右へのミスが増える傾向があります。
なお、ライ角は同じクラブであっても持つ人の身長によって変動するもの。市販のアイアンのライ角は身長170cm前後を基準に設計されていることが多いので、身長が高い方や低い方は特にチェックが必要です。
マッスルバックアイアンの多くは軟鉄で作られているため、ほとんどのモデルでライ角の調節が可能。購入後、しっくり来ないと感じた場合は、ライ角が自分の身長やスイングに合っているか確認してみるのがおすすめです。
シャフトをチェック
ゴルフクラブ選びではシャフトも重要なポイント。特にマッスルバックアイアンは一般的なキャビティバックアイアンなどと比べるとヘッドが重めなので、シャフトの影響が大きく出やすい傾向があります。
マッスルバックアイアンの場合、しなりにくいシャフトがおすすめ。重くて硬度の高いシャフトや、シャフトのキックポイントが手元側に設定されている元調子のシャフトを選ぶと、安定感や操作性が高まります。
一方、軽くてしなりやすいシャフトを選んでしまうと、ヘッドのブレが大きくなりボールが左右に曲がりやすくなることも。市販のマッスルバックアイアンの多くは重いスチールシャフトを採用していますが、シャフトについても忘れずに確認しておきましょう。
マッスルバックアイアンのおすすめメーカー
ミズノ(MIZUNO)
ミズノは日本を代表するスポーツ用品メーカー。国内外の多数のプロゴルファーとスポンサー契約を結んでいるほか、野球やサッカー、テニスなどゴルフ以外の幅広いスポーツ用品も展開しています。
ミズノのマッスルバックアイアンは、独自設計による心地よい打感と操作性のよさが魅力。一度はチェックしておきたい、おすすめのメーカーです。
タイトリスト(Titleist)
タイトリストは幅広いゴルフ用品を取り扱うグローバルブランド。世界中のツアーにおけるゴルフボール使用率はナンバー1といわれており、アイアンをはじめとするゴルフクラブについても多くのトッププロが愛用しています。
高度な軟鉄鍛造技術を駆使したマッスルバックアイアンは、操作性がよくルックスも良好。常に上をめざす、アスリート志向のゴルファーにおすすめのメーカーです。
三浦技研
三浦技研は1977年にスタートした日本のゴルフクラブメーカー。膨大なデータと独自の軟鉄精密鍛造製法に加え、高度な職人技を組み合わせて、高品質なアイアンやパターを生み出し続けています。
三浦技研のマッスルバックアイアンは、弾道をイメージしやすいシャープで美しいフォルムが魅力。ボールを操る楽しみを求めている方におすすめのゴルフメーカーです。
テーラーメイド(TaylorMade)
テーラーメイドはアメリカの人気ゴルフメーカー。タイガー・ウッズ選手やローリー・マキロイ選手など、数多くのトッププロがゴルフクラブやボールなどを愛用しており、日本でも高い知名度を有しています。
マッスルバックアイアンについては、世界のトッププロ達からのリクエストに基づいて開発しているのが特徴。操作性や打感だけでなく、かっこいいデザインも魅力なので、ぜひチェックしてみてください。
マッスルバックアイアンのおすすめ
ミズノ(MIZUNO) Mizuno Pro 241 アイアン 5KJSB33170
ミズノ独自の「グレインフローフォージド」製法を採用したマッスルバックアイアン。フェースからネックまで、1本の丸棒による一体成型で仕上げているのが特徴です。フェース面には銅下メッキを採用しており、ソフトな打感でボールの接触時間が長く感じられます。
「ハーモニックインパクトテクノロジー」により、音の高さや大きさをチューニングしているのもポイント。長く響く打球音と心地よい打感を実現しているため、フィーリングを重視する方におすすめのモデルです。
また、ヘッド全体をシャープでコンパクトな形状に設計。操作性に優れるので、安定感のあるショットをサポートします。
タイトリスト(Titleist) 620 MB アイアン
軟鉄鍛造デザインで仕上げたマッスルバックアイアンです。より洗練された「ツアー・フェースプロファイル」を採用しており、現代のプレーヤーニーズに対応。精度の高いショットコントロール性能を実現しています。
ツアーからのフィードバックを反映させた、抜けのよいソール形状を融合。さまざまなコース環境で抜けのよさを感じられます。思い通りのショットメイクを可能にするマッスルバックアイアンが欲しい方におすすめのモデルです。
三浦技研 TB-ZERO アイアン
ミウラの原点と謳われるマッスルバックアイアン。シャープでコンパクトなヘッドを搭載しており、コントロール性に優れるのが特徴です。鍛造製法で作られた、ミウラフォージドならではの心地よい打感も魅力。操作性・打感のよさを重視するゴルファーにおすすめのモデルです。
また、国内外のトーナメントプレーヤーが使用しているのもポイント。プロのレベルにも対応するため、上級者でも快適に使用できます。
ヨネックス(YONEX) EZONE MB301 アイアン
世界初の精密鍛造フェースを搭載したマッスルバックアイアン。溝と溝の間の平面上に25μm以下の凸ラインを入れており、驚異のスピン性能を備えているのが特徴です。
ドライ・ウェット時のスピン量と飛距離差が少ないため、雨天時やラフでも安定したスピンショットを繰り出せます。天候や環境に左右されずに、ハイパフォーマンスを可能にするマッスルバックアイアンが欲しい方におすすめのモデルです。
フェース裏側にグラファイト制振材を配置した「G-BRID構造」を採用。インパクト時の振動を抑制し、低重心化を実現しています。軟らかな打感により、伸びのある飛びを可能にするのもポイント。アイアンの飛距離を伸ばしたい方にも適しています。
コブラ(COBRA) KING MB アイアン GW
操作性に優れるマッスルバックアイアン。ツアーからのフィードバックを反映しており、少なめのオフセット設計を施しています。上級ゴルファーが好む、シャープなフォルムに仕上げているのが特徴です。
1025カーボンスチール素材を5段階に分けて鍛造製法することで、ツアープレーヤーが求める柔らかな打感・操作性を実現しています。シャフトにはトゥルーテンパー社の「DG・EXツアーイシュースチールシャフト」を使用。しっかりとした重量感に加え、優れた安定性を備えています。
トゥルーテンパー社独自の「ウェイトロックテクノロジー」を採用し、製造上のシャフト重量の個体差を防止。アイアンを同じシリーズで揃えたい方におすすめのモデルです。なお、本モデルのマッスルバックアイアンの番手は#7~GW。ぜひチェックしてみてください。
テーラーメイド(TaylorMade) P7MB アイアン ’23
世界トッププレーヤーのリクエストにより生まれたマッスルバックアイアン。短いブレード長に、狭いソール幅を採用し、オフセットは番手別に設計されているのが特徴です。
オフセットの少ないオーソドックスなヘッド形状により、高い弾道を生み出す優れたコントロール性能を備えています。ボールを正確にコントロールしたい上級者におすすめのモデルです。
また、テーラーメイドが開発した「コンパクト グレイン フォージング」で製造。S25C軟鉄素材を5回鍛造することで密度がアップし、心地よい打感を実現しています。インパクト時のフィーリングを重視するゴルファーにも適した製品です。
スリクソン(SRIXON) Z-FORGED II アイアン
最適重心設計の「PUREFRAME」を採用したマッスルバックアイアン。上下は高く、左右は抑えめに慣性モーメントを設定しており、上下打点のバラつきを軽減し、操作性がアップしています。余剰重量により打点位置を厚肉化しているため、インパクト時の打感をしっかりと感じられます。
トウ・ヒールに凹部を設けることで、余剰重量を生み出しているのも特徴。余剰重量をソールからバックフェース下部へ配分することで、深く低い重心に設定しています。安定したスピン性能と寛容性を備えており、思い通りのショットをサポート。高性能なマッスルバックアイアンが欲しい上級者におすすめのモデルです。
ピン(PING) ブループリント T アイアン
軟鉄鍛造の上級者向けマッスルバックアイアン。プレーヤーテストを重ね、ツアープロのフィードバックを反映して作られているのが魅力です。直線的なデザインのブレードに、コンパクトなヒールを搭載。ホーゼルからトップブレードを削ぎ落としたシャープなフォルムにより、高いコントロール性を備えています。
サイズアップしたトゥウェイトを採用し、慣性モーメントがアップ。コントロール性を保ちつつ、寛容性にも優れています。新溝構造の「マイクロマックス・グルーヴ」により、さまざまなシチュエーションに合ったスピン量を生み出します。
ハイドロパールクロームで仕上げており、高い疎水性を備えているのもポイント。濡れたフェアウェイやラフでも安定したスピン量を確保し、優れた飛距離コントロールを実現しています。操作性や打感に優れるツアーモデルを使いたいゴルファーにおすすめのモデルです。
ピン(PING) i530アイアン
性能だけでなく見た目にもこだわったマッスルバックアイアン。薄いトップブレードにシャープなソール幅、シンプルなバックフェースを採用しており、勇ましさや力強さを感じられるのが特徴です。
ヘッド内部の後壁を薄くした低重心設計により、安定した飛距離と弾道を実現。複合素材を使用した鍛造フェースが、インパクト時に大きなたわみを生み出します。
高比重トゥウェイトを採用し、高慣性モーメントを備えているため、ミスヒットに強いのも魅力です。インパクト時の振動を抑えるEVAポリマーや、快音を生み出すサウンドリブを搭載。優れた飛距離性能と心地よい打感のよさを両立した、マッスルバックアイアンが欲しい方におすすめのモデルです。
キャロウェイ(Callaway) APEX MBアイアン
ツアーでテストを実施したマッスルバックアイアンです。軟鉄S25Cを鍛造したヘッドには、シャープでコンパクトなフォルムを採用。軟らかなフィーリングと優れたコントロール性を備えているため、高レベルなプレーにも対応します。
角の鋭いソール形状により、芝を切るような抜けのよさを実現しています。バックフェース下部には、タングステンプレートを搭載。ボールの上がりやすさや寛容性、適したスピン量などをもたらします。
プロや上級者が求める性能を備えた、マッスルバックアイアンを探している方におすすめのモデルです。
マスダゴルフ(Masda golf) ファストマッスルアイアン
クラブデザイナー・増田雄二氏のアイデアが詰まったマッスルバックアイアン。球持ちのよいマッスルバックアイアンならではの弾道の打ち分けのしやすさ、コントロールのしやすさを備えたモデルです。ボールを包み込むような軟らかさもあり、豪胆さと繊細さを両立しています。
シャフト先端部を剛性の高い設計にし、ムダなスピンを抑制。吹け上がりや距離感のバラつきが少なく、強弾道を生み出します。中間部のバランスポイントをやや手元寄りにしたことで、振りやすさがアップ。粘り強さのあるスイングフィーリングを実現しており、スピン系のコントロールをしやすいのも魅力です。
手元部を重めに設定し、ヘッドスピードと打ち出し角が向上。高パフォーマンスをサポートするため、実践派ゴルファーにおすすめの製品です。
アーティザン(ARTISAN) GOLF IRON LS☆720MB
超精密フェースミルド加工を施し、平滑性を高めたフェースを採用したマッスルバックアイアン。ツアーで性能が実証されたスコアラインデザインを刻んでおり、正確なボールコンタクトを可能にしています。適したスピン量とコントロール性能を実現しているため、アプローチの幅を広げたいゴルファーにおすすめのモデルです。
また、オーセンティックなヘッド形状を採用しているのもポイント。厚く軟らかな心地よい打感を備えているので、フィーリングを重視する方にもぴったりな製品です。
本間ゴルフ ツアーワールド TW-MB ローズ プロト アイアン
トゥとヒールの高さに差を持たせた、アップライトに見えるマッスルバックアイアン。トゥには角度を付けた形状を採用しており、ボールがしっかりと掴まるイメージで打てます。真っ直ぐなブレードを搭載しているため、ターゲットラインに対して平行に構えやすいのもポイントです。
また、ソール幅を狭く、バンス角を+2°に設定したことで、抜けがよいのも魅力。リーディングエッジが地面に刺さりすぎないので、ダフリのミスを軽減できます。アプローチの精度を高めたい方におすすめのモデルです。
本間ゴルフ ツアーワールド TW757B アイアン
進化した飛び系のマッスルバックアイアン。トゥ側にタングステンウエイトを内蔵しており、理想の重心設計を実現しています。マッスル部のヒール側を薄くしたことで、重心をトゥ寄りにし、スイートスポットが拡大しているのも特徴です。
マッスルバックならではの、 飛距離性能・直進安定性・縦の距離感の精度がより向上。高次元のスピンコントロール性能も備えています。高レベルでプレーする上級者におすすめのモデルです。
また、直進性と打点のブレに対する許容性もあるため、快適にプレーできます。飛距離が出やすく、アプローチに安定感をもたらすのも魅力です。
ベティナルディ(BETTINARDI) MB24 アイアン
ベティナルディの独自技術「コーフォージドワンピーステクノロジー」を採用したマッスルバックアイアン。ベティナルディ伝統の形状と、理想的な設計で製造されているのが特徴です。
フェースとバックフェース両面に加工を施した、美しいシェイプもポイント。薄めのトップラインとの組み合わせにより、正確なアライメントを可能にします。重心距離を確保し、ネックにストレート形状を採用したことで、左へのミスを軽減するのも魅力です。
また、カーボンスチールボディに高比重タングステンとCMCを内蔵。番手ごとに優れた重心位置を採用しています。アイアンを同シリーズで揃えたい方におすすめのモデルです。
マッスルバックアイアンの打ち方のコツ
マッスルバックアイアンは、ほかのアイアンよりも重心が高めに設計されているモノが多いのが特徴。水平に振り抜く「払い打ち」では、マッスルバックアイアン本来の飛距離を出せません。
そのため、ヘッドを上から下に振り下ろす「ダウンブロー」で打ち込むのがマッスルバックアイアンの打ち方のコツ。また、マッスルバックアイアンで打つ際はヘッドスピードも重要なポイントです。速いヘッドスピードで打つことで、ボールが上がりやすく伸びのある飛びを可能にします。
素振りの練習をしたり筋トレをしたりなど、ヘッドスピードを上げるためのトレーニングも行うのがおすすめです。
マッスルバックアイアンは使いこなすのが難しいといわれるアイテムですが、操作性に優れているので、うまく使いこなせればコース戦略の幅が広がります。また、難しい分、自分の上達をはっきりと感じられるのも魅力です。ぜひ本記事を参考に、お気に入りのマッスルバックアイアンを見つけてみてください。