ティーショットやロングホールのセカンドショットで使うフェアウェイウッド。自分のスイングに合ったフェアウェイウッド用シャフトに交換すれば、手持ちのフェアウェイウッドの飛距離や精度が大きく向上することがあります。
そこで今回は、フェアウェイウッド用シャフトのおすすめモデルをご紹介。キックポイントやトルクの違いなど、選び方のポイントもあわせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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フェアウェイウッド用シャフトとは?

フェアウェイウッド用シャフトとは、フェアウェイウッドのヘッドとグリップをつなぐ棒状のパーツのことです。シャフトは硬さや重さなどの違いがスイングに大きく影響するパーツ。自分に合っていないとミスヒットが増えてしまうため慎重に選ぶ必要があります。
フェアウェイウッド用シャフトには、フェアウェイウッド専用に設計されたシャフトと、ドライバーと兼用できるモノの2種類がラインナップ。フェアウェイウッド専用設計のシャフトは、方向性を重視する場合や5番や7番などショートウッドにおすすめです。
一方、ドライバー兼用モデルは3番ウッドなど、ドライバーに近い感覚で振りたいフェアウェイウッドにおすすめ。リシャフトするフェアウェイウッドの番手や、自分のイメージに合わせて選びましょう。
フェアウェイウッド用シャフトとドライバーシャフトの違い

市販のシャフトは、ドライバーとフェアウェイウッドで兼用できるモノも多いため、両者には違いがないと思われる方も多いかもしれません。しかしながら、数は少ないものの、フェアウェイウッド専用に設計されているシャフトもあります。
フェアウェイウッド専用のシャフトは、芝の上から打つことを想定しているのが大きな違い。しなり方などを最適化して、地面からでもボールをつかまえて、高い弾道のショットを打ちやすいよう配慮したモデルが多くラインナップしています。
また、あえて重くしたり、ダウンスイング中にねじれにくくしたりと、ドライバーシャフト以上に方向性のブレを軽減するために設計されたモデルが豊富です。
フェアウェイウッド用シャフトはドライバーシャフトよりも価格が比較的リーズナブルなモデルが多いのも違いのひとつ。コスパも考えながらフェアウェイウッドをリシャフトしたいなら、フェアウェイウッド用シャフトを選んでみてください。
フェアウェイウッド用シャフトの選び方
種類をチェック
カーボンシャフト

カーボンシャフトとは、シート状の炭素繊維から作られているシャフトのことです。特徴は、軽量でしなりやすいモデルが多いこと。ヘッドスピードを高めて飛距離を出しやすいので、フェアウェイウッド用シャフトはカーボンシャフトが主流です。
カーボンシャフトは、ねじれやすいのも特徴のひとつ。ねじれから戻る力を利用することでスムーズなフェースターンを促して、ボールをしっかりとつかまえて飛ばしやすくなります。
しかし、最近ではパワーヒッター向けにあえて重くしたモノや、ねじれ具合を抑えて左右のブレを軽減したモノも登場しています。カーボンシャフトは設計の自由度が高い分、個性がはっきりとしているので、個性と目的が合っているか事前に確認しましょう。
スチールシャフト

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スチールシャフトとは、金属素材を使ったシャフトのことです。カーボンシャフトに比べると重くてしなりが小さいモノが多い傾向にあります。さらに、ねじれの少ないモデルが多いのでブレが少なく、パワーヒッターがボールの曲がり幅を抑えるのに適しています。
しかし、ボールを上げてしっかりと飛距離を出すには、ある程度のヘッドスピードやパワーが必要。近年では軽量モデルも増えていますが、カーボンシャフトに比べるとボールが上がりにくい場合が多いので、初心者の方は避けるのが無難です。
また、フェアウェイウッド用のスチールシャフトは選択肢が少ないのもデメリットのひとつ。スチールシャフトは、ある程度のヘッドスピードがある方で、方向性を重視する方におすすめです。
硬さをチェック

フェアウェイウッド用シャフトの機能性や振り心地は、硬さによっても大きく左右されます。柔らかいシャフトはしなって飛距離を出しやすいですが、柔すぎるとヘッドが暴れて、方向性が定まりにくなるので注意が必要です。
反対に、硬いシャフトはヘッドが暴れにくいためミートしやすく、ミスヒットによる曲がり幅も少なめ。しかし、ヘッドスピードが不足しているとシャフトが十分にしならず、飛距離が出にくくなりがちです。
なお、シャフトの硬さ(フレックス)は、柔らかいほうから順にL・A・R・SR・S・Xと表示します。一般的に、Rの推奨ヘッドスピードは38~40m/s程度、SRは40~43m/s程度とされているので、RやSRを中心に自分に合ったモノを選んでみてください。
重さをチェック

シャフトはヘッドスピードに対して軽すぎるとスイングが不安定になりがち。重いシャフトはスイングの安定感がアップしやすいので、一般的には振り切れる範囲内で重いモノを選ぶとよいとされています。
しかし、ヘッドスピードに対しシャフトが重すぎると振り切れなくなり、飛距離をロスしやすくなるので、自分に合った重さを選ぶことが大切です。
また、フェアウェイウッド用シャフトの場合は、ドライバーとのバランスを考慮することも重要。ドライバーと比較する際は、シャフト単体で考えるのではなく、クラブの総重量で比較しましょう。
キックポイントをチェック
先調子

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先調子とは、手元側が硬くて先端がしなりやすいタイプのシャフトのことです。先調子はヘッドを加速させやすいので飛距離を少しでも高めたい方に適しています。また、トップでタメが強い方や、切り返しのタイミングが早めの方とも好相性です。
先調子はボールがつかまりやすく、打ち出し角度も高くなりやすいため、初心者の方にぴったり。一方で、パワーヒッターや上級者の方が使用すると、左へのミスが出やすくなる場合もあります。
先調子はヘッドの動きをコントロールしにくい傾向もあるため、フェアウェイウッド用シャフトとしては数が少なめ。飛距離を出しつつ方向性も重視したい方は、キックポイントが先調子と中調子の間ぐらいの先中調子のモデルも検討してみてください。
中調子

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シャフトの中間あたりがしなりやすいシャフトを中調子と呼びます。中調子のシャフトは、ダウンスイング中、シャフト全体が均一にしなるのが特徴。しなりのクセが少なく、幅広いスイングタイプの方が違和感なく振れます。
中調子のシャフトは、つかまりのよさと安定感を兼備しているのが魅力。トータルバランスに優れているので、フェアウェイウッド用シャフトでも、中調子のモデルが主流になっています。
中調子のフェアウェイウッド用シャフトは万人向けで多くのメーカーが扱っているので、シャフト選びで迷ったら中調子のシャフトを選ぶのがおすすめです。
手元調子

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手元調子とは、先端が硬くて手元側がよくしなるタイプのシャフトのこと。トップから切り返しにかけてタメを作りやすいので、トップでタメが弱い方におすすめです。
また、手元調子は先端側の動きが控えめで、ヘッドの動きをコントロールしやすいというメリットも。さらに、ヒッカケなどの左へのミスが出にくいので、ボールのつかまりすぎが気になる上級者やパワーヒッターの方に適しています。
一方で、ボールがやや上がりにくい傾向もあるため、ボールをつかまえるのが苦手な初心者の方にはやや不向き。トップでタメが弱い初心者の方は、中調子と元調子の中間がキックポイントの中元調子のシャフトもチェックしてみましょう。
トルクをチェック

トルクとは、シャフトのねじれやすさを数値で表したモノです。1.8から7.0前後の数値で表示されるのが一般的で、数値が大きいほどそのシャフトがねじれやすいということを表します。
3.5以上のトルクが大きいシャフトはフェースターンが起こりやすいのが特徴。フェアウェイウッドでボールをつかまえるのが苦手な初心者の方や、ヘッドスピードが遅めの方におすすめです。
3.5以下の低トルクのシャフトは、手元の動きに反応しやすいので、フェースをしっかりとコントロールできる中・上級者にぴったり。また、フェースターンが控えめなので、ヘッドスピードの速いゴルファーにもおすすめです。
フェアウェイウッド用シャフトのおすすめ
トゥルーテンパー(TRUE TEMPER) PROJECT X DENALI BLACK
人気シャフトメーカー「トゥルーテンパー」のシャフトです。キックポイントは、操作性がよく左へのミスに強い手元調子。重さは60g・70g・80g台の3種類がラインナップしています。
トルクは最も軽くて柔らかいモノで3.9、最も硬くて重いモノで2.3。しなやかなモデルからしっかりしたモデルまで揃っています。
低弾道・低スピンのショットを打ちやすいよう設計されているのも特徴。コースレイアウトに合わせて球筋をしっかりと操作しながら攻めたい方におすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
三菱ケミカル(Mitsubishi Chemical) VANQUISH FW
重量±1g、振動数±1cpmの高い製造技術を持つ日本メーカー「三菱ケミカル」のフェアウェイウッド用シャフトです。方向性を高めるため、ねじれや歪みを抑制する設計を採用。さらに、軽量ながら優れた強度を保てる高性能素材を採用しています。
重さは50g台から60g台まで、硬さはR2~Rフレックス相当から、X~TXフレックス相当までラインナップ。トルクは最も軽いモノで6.1、重いモノで4.9と設定されており、ボールのつかまりがよいのも魅力です。
キックポイントは幅広い方にマッチしやすい中調子。トータルバランスに優れた、おすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
グラファイトデザイン(GRAPHITE DESIGN) TOUR AD F
芝の上から打つ際もしっかりとボールをとらえられるよう、素直なしなり戻りを追求したフェアウェイウッド用シャフトです。
初心者やヘッドスピードが遅い方に適した50g台のモノは、トルクを5.0と高く設定。ボールをしっかりとつかまえて、安定した高い弾道のショットを打ちやすくしています。
60g台のトルクは3.3、70g台は3.2、80g台は2.8と低く設定。ボールがつかまりすぎないので、中・上級者やパワーヒッターの方も左へのミスを怖がらずに叩けます。セカンドショットで積極的にフェアウェイウッドを使いたい方におすすめのシャフトです。
日本シャフト(NIPPON SHAFT) N.S.PRO 850FW フェアウェイ用軽量スチールシャフト
フェアウェイウッド用のスチールシャフトです。重さはフレックスRのモデルで80g台、フレックスSのモデルで90g台と、スチールシャフトとしては比較的軽め。トルクはどの硬さでも2.8以下と低く抑えられているので、方向性を重視したい方にぴったりです。
キックポイントは、クセが少なくて万人が扱いやすい中調子。また、シャフトは独自のデュアルステップ構造を採用することによって、シャープでナチュラルなしなり感と、優れたヘッドのコントロール性能を実現しています。
価格が比較的リーズナブルで、気軽に試しやすいのも嬉しいポイント。より安定感を高めたい中・上級者のゴルファーにおすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
フジクラ(Fujikura) SPEEDER NX FW
幅広いスイングタイプの方にマッチする、中調子のフェアウェイウッド用シャフトです。手元と先端のねじれ剛性を部分的に高める独自の技術「VTC」を導入することで、高弾道のショットを打ちやすくしています。
重さは40g台から80g台まで幅広くラインナップ。トルクは40g台の軽量モデルでは5.0と大きめに設定して、ボールをつかまえて飛ばしやすくしています。60g台以上のモデルのトルクは3.5以下と、パワーヒッターも安定して振れる低めの設定です。
シャフトの長さは最大で44.0インチまで。初心者から上級者まで対応できる、おすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
フジクラ(Fujikura) AIR SPEEDER FW

By: fujikurashaft.jp
先中調子のフェアウェイウッド用シャフトです。ボディの中間部から手元部にかけて、潰れを抑制するフープ層を構成して強度をアップ。中間部の曲げ剛性を高めることによって、先端側をしならせつつ、当たり負けを抑制しています。
硬さのバリエーションは全部で3種類。トルクは最も柔らかいモノで6.9、中間の硬さで6.1、最も硬いモノで5.4と高めで、ボールをつかまえるのが苦手な方に適しています。
オートフレックスシャフト(AutoFlex Shaft) AutoFlex JOY365 FAIRWAY WOOD用

By: autoflexshaft.jp
飛距離性能を重視した、先調子系のフェアウェイウッド用シャフトです。インパクトの直前からリリースにかけて、強烈なしなり戻りによってヘッドの加速をサポートできるので、地面からのセカンドショットで飛距離をしっかりと稼げます。
シャフトの長さは最大43インチ。重さは、ヘッドスピードが遅めの方でも振りやすい40g台から、速めの方がしっかりと叩ける50g台まで、6段階でラインナップしています。
ピンクやイエローなど、個性的なカラーがラインナップしているのも魅力のひとつ。おしゃれな見た目で飛ばしやすいフェアウェイウッド用シャフトを探している方におすすめです。
日本シャフト(NIPPON SHAFT) N.S.PRO Regio Formula FW
超高弾性素材を採用して、飛距離性能を追求したフェアウェイウッド用シャフトです。さらに、中間部の剛性を低くしてしなりやすくすることで、飛距離性能を高めつつ高弾道のショットを打ちやすくしています。
独自の手元剛性によって、ヘッドの効きをよくしつつスピン量を最適化しているのもポイント。また、カーボンシャフトとしてはやや重めの設計によってブレを軽減し、しっかりと振り抜けるよう配慮しています。
トルクは最も軽くて柔らかいモノで4.0とやや高め。一方で、70g台以上のモデルのトルクは3.2以下と低く抑えられています。飛距離不足で悩んでいる方におすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
UST Mamiya ATTAS EE
4本のカーボン繊維を相互に編み込んで形成した、独自構造が特徴のフェアウェイウッド用シャフトです。キックポイントは中調子。手元部の剛性を高めることでパワーロスを減らし、しなやかな中間部と先端部によって飛距離性能をアップしています。
フレックスはRからX、重さは50〜80g台とバリエーションが充実。トルクは軽いモデルは4.0や5.3など高めの設定ですが、70g台と80g台のモデルでは3.4以下の低めの設定で、安定した方向性と飛距離を追求しています。
イオンプレーティング加工による、高級感のあるデザインも注目ポイント。ティーショットやセカンドショットの精度を高めたい方におすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
コンポジットテクノ(COMPOSITE TECHNO) Fire Express FW2
飛距離性能とコントロール性能をバランスよく兼ね備えた、中元調子のフェアウェイウッド用シャフトです。最外層には四軸組布シートを配置することでシャフトにほどよい粘り感を持たせ、インパクトの安定感を高めています。
低スピン化を追求した現代のヘッドとの相性を考慮しているのもメリットのひとつ。次のショットの成功を高めやすいといわれています。
シルバーからブラックへと変わる、グラデーションカラーもおしゃれ。ロングホールでイーグルチャンスを増やしたい中・上級者におすすめのフェアウェイウッド用シャフトです。
ドライバーに比べてフェアウェイウッドのミスが多いなど、手持ちのフェアウェイウッドが合わないときにはシャフトを見直すのがおすすめ。最近では、さまざまな個性を持つ機能的なフェアウェイウッド用シャフトが登場しているので、ぜひ本記事を参考に、自分に合ったモノを選んでみてください。