数ある釣りのなかでも釣る楽しさと食べる楽しさを手軽に味わえる「エギング」。岸からエギを遠投してイカを探るのが基本スタイルですが、より釣果を求める場合は沖へボートを繰り出し、まだスレていないイカにトライするのもおすすめです。
そこで今回は、ボートエギングにおけるひとつの釣法「ティップラン」にフォーカス。通常のエギとは異なる「ティップラン用のエギ」をご紹介します。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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ティップラン用エギとは?
ティップラン用エギとは、名前の通りティップランで使うエギのこと。「ティップラン」とはイカを釣るエギングのなかでも、ボートから釣るエギング、いわゆる「ボートエギング」で行う釣法のひとつで、船べりからエギを落とし、底を取ってからシャクるのが特徴です。
シャクる回数は水深やブレイクラインによっても異なりますが、少ない場合で4〜5回、多くて7〜8回程度。シャクったらフォールさせ、再び底まで落とします。ボートは潮や風の影響を受けて流していくので、少しずつポイントがズレ、結果的に広範囲を探ることが可能です。
なお、本釣法は「ティップがランする」のが名前の由来。穂先の変化を目や手元で感じることでアタリを取ります。しっかりと動かし、しっかりと止めることが重要です。
ティップラン用エギの選び方
重さで選ぶ
エギのサイズは号数で示されることが多く、号数はエギの長さを指します。例えば3.5号であれば、3寸5分のことで、センチで表すと10.6cm、オーソドックスなエギなら重さは20gが目安です。
ティップランで使う際に重要なのは、同サイズでより重いエギを使うこと。ティップラン専用モデルの3.5号であれば通常の20gよりも重い、30g前後にセッティングされています。
見た目の違いはヘッドにまでウエイトがあること。金属部がジグヘッドの先端にまであるのが特徴です。選ぶ際はひとつの目安として考えるようにしましょう。
カラーで選ぶ
カラーの選択は、基本はピンクやオレンジなどの派手なカラーから入り、反応がなければベイトフィッシュカラーに移行するのがおすすめです。
また、ボディカラーの下地となるテープの色やメインとなる布の種類も豊富。さらに、紫外線に反応して発光する「ケイムラ」や夜光塗料が施されている「グロー」などもあります。天候や時間帯、水質によってハマるカラーは異なるので、可能であればさまざまなタイプを用意しておきましょう。
サイズで選ぶ
ティップランに限らず、エギングでベースとなるサイズは3.5号。レギュラーサイズのアオリイカを想定していることが多く、狙うイカの大きさや種類によって号数が上下します。
大型のモンスタークラスのイカを狙う場合は4号、4.5号、5号とより大きいタイプを選択。一方、小型のイカを狙う場合はベイトフィッシュサイズを意識して3号、2.5号も候補としてあげられます。
なお、ティップランで使う場合は底を取ることが重要。既存のエギで落下がわかりにくかったり、深い水深での操作がしにくかったりする場合はウエイトアップを図る必要があります。
その際は別途専用のウエイトを用意。エギのヘッド部分に被せるタイプか、ナス型オモリやダウンショットシンカーなどの取り付けるタイプがあります。ボートエギングではポイント移動によって状況が変わることがあるので、ウエイト調節が必要になることを意識しておきましょう。
ティップラン用エギのおすすめ
デュエル(DUEL) EZ-Q フィンプラス TR
背面とテール部分にフィンが付いているティップラン用のエギ。上下左右のブレを制御するために設けられており、フォール時はもちろん、シャクリ時の余計な動きも抑えられるのが特徴です。
また、ボディは波長520nmのグローと波長488nmのブルーグローがミックスされており、視認性に配慮しているのもポイント。なお、ラインナップには本製品の通常モデルだけでなくラトルモデルもあり、前者には目に赤色が、後者には緑色が配色されています。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ王TR
テール部分にフィンを設けたティップラン用のエギ。着底からのシャクリ上げはもちろん、ボートや潮の流れによる横移動時でもブレが少なく、静と動にメリハリをつけられるのが特徴です。
また、流れのなかでも姿勢が安定しており、バイトミスが減らせるのもポイント。ラインナップは重さ30gの3.5号と23gの3号の2種類があるほか、ウエイト調節ができる専用のシンカーも用意されています。
バレーヒル(Valleyhill) スクイッドシーカー
ティップラン用のエギにおけるロングセラーモデル。オールラウンドに使えるスタンダードタイプで、ティップランをこれから始めてみようと考えている方におすすめのアイテムです。
ウエイトは30gクラスで、サイズは3.5号。使用する水深は15〜30mラインが目安です。ラインナップには定番からベイトフィッシュライクなカラーまで豊富に揃っているので、ぜひチェックしておきましょう。
バレーヒル(Valleyhill) スクイッドシーカー ヘビー
ボディ素材にABS樹脂を採用したティップラン用のエギ。サイズは3.5号ながらウエイトは40gクラスで、スタンダートタイプよりも一段下の水深を探りやすいのが特徴です。
使用する水深は40mラインまでが目安。より深い場所で使うのはもちろん、ボートの流されているスピードが速い場合でもきっちり操作できるので、アタリを取りやすくなるのもポイントです。使い分けを意識したい方はおさえておきましょう。
バレーヒル(Valleyhill) スクイッドシーカー ヘビーメタル
ヘッド素材に高比重のタングステン合金を使用したティップラン用のエギ。サイズは3.5号ながら、ウエイトはヘビータイプよりもさらに重い43gクラスで、対応水深は45mです。
別途シンカーを足すことでウエイトアップも図れますが、全体のバランスを考慮すると単体で使えたほうが無難。出かけるフィールドがより深場であればぜひ揃えておきましょう。
ダイワ(Daiwa) エメラルダス ボート ll ノーマルバージョン
ボートエギングでの使用に配慮したティップラン用のエギ。ウエイト部分はヘッド一体型シンカーによって集約されており、スムーズにエギを動かせるのが特徴です。
シャクリ時のアクションに配慮すべく十分な浮力を備えているほか、止めてから素直にダートするのもポイント。アタリを的確に取るために適度な引き抵抗があるのも魅力です。
シマノ(SHIMANO) セフィア アントラージュ
ウエイトラインナップが豊富なティップラン用のエギ。サイズは3.5号に統一されていながら、25g・28g・35g・43g・55gの5種類が用意されており、それぞれをうまく使い分ければ対応する水深も細かく刻めるのが特徴です。
また、重さに関わりなく、底が取りやすいのもポイント。過度なウエイトアップを図らずに済むので、繊細なアタリもしっかりと取れます。
さらに引き抵抗が軽く、エギのシャクリ具合も良好。フォール時の姿勢や、後方浮力による倒れにくさにも配慮しているのが魅力です。
フィッシュリーグ(Fish League) ダートマックス TR
「フィッシュリーグ」のボートエギング専用モデル。同ブランドはソルトのソフトベイトでお馴染みの「エゴギア」、バスフィッシングで人気の「ノリーズ」と同グループで、愛用者や根強いファンが多いのが特徴です。
本製品は既存の「ダートマックス」の性能を継承しているアイテムで、ヘッドが布巻きされておらず、ラインアイは先端ではなく上方に配置。ウエイト一体成型のヘッドを採用しており、着底時の感度にも優れています。
なお、サイズは3.5号クラス統一で、本製品の30gのほかに40gも用意。また、どちらもビッグカンナ「BK」仕様となっているので、大型クラスのイカにも十分対応できます。気になる方はぜひチェックしておきましょう。
エバーグリーン(EVERGREEN) ドラッギン番長
ボートエギング専用に開発されたエギ。ティップランにも十分対応するモデルで、トラブルの少なさとカスタムのしやすさに配慮しているのが特徴です。
水中での姿勢が安定しているほか、糸絡みが少ないのもポイント。また、シャクリ時やステイ時の過度な浮き上がりを抑えるほか、着底時は倒れ込みにくく、根がかりの軽減も図れます。
ラインナップされているエギのサイズは3.5号に統一されていながら、重さは30g・40g・50g・70g・90gの5種類を用意。ウエイト部分にはサポートシンカーアイが付いており、微調整も可能です。
ハヤブサ(Hayabusa) 超動餌木 乱舞V3
あらかじめヘッド部分にウエイトが被さった状態のティップラン用エギ。先端に重さが集中していることにより、素早いフォールで底まで落とせるのが特徴です。
また、ラインアイが先端ではなく上方に配置されており、水中での姿勢が安定しているのもポイント。サイズは3.5号統一で、本製品の30gタイプだけでなく、40gタイプもラインナップしています。
ハリミツ(HARIMITSU) 墨族BB
コンパクトなヘッドを採用したティップラン用のエギ。ラインアイは上部に設けられているほか、ウエイトは下方で調節できるなど、使い勝手に配慮されているのが特徴です。
ウエイトは30gと40gをラインナップ。なお、全色ケイムラ加工が施されており、紫外線によるUV発光で光の届きにくい深場でもしっかりとアピールするのもポイントです。
オーシャンルーラー(Ocean Ruler) エギスタTR
胸ビレと尾ビレにケイムラ素材のスタビライザーを搭載したティップラン向きのエギ。水中での姿勢が安定しており、しっかりとイカにエギを抱かせられるのが特徴です。
サイズは3.5号、ウエイトは30gで統一。着底時の倒れ込みにも配慮しており、根がかりにしくいのも魅力です。本シリーズの「エギスタ」はオリジナルモデル含め、ティップラン以外で使うエギもラインナップしているので、気になる方は併せてチェックしておきましょう。
クレイジーオーシャン(Crazy Ocean) ティップランナー
ティップラン専用に開発されたエギ。細身の薄型ヘッドとキール型のシンカーを採用しており、シャクリ時は切れ味鋭いダートを、ステイ時は安定したフォール姿勢を保てるのが特徴です。
ラインナップは3号・20gと3.5号・30gの2種類を用意。カラーはパープル系やピンク系が数多く揃っています。
メジャークラフト(Major Craft) 餌木蔵 ベイトフェザー TR
前方のフェザーを取り付けたティップラン専用のエギ。小魚の胸ビレをイミテートしているほか、シャクリ時の抵抗となり、軽快なアクションで誘えるのが特徴です。
また、後方にはスタビライザーをセットし、姿勢の安定化を図っているのもポイント。ラインナップされているエギのサイズは3.5号に統一されていながらも、重さは30g・40gの2種類、カラーはそれぞれ10色用意されています。
岸からのエギングとボートからのティップランエギングの違いはシャクリ上げてからのエギの動き。オカッパリの場合はシャクリ上げた後、垂直に近いフリーフォール、もしくはカーブフォールで落としますが、ティップランの場合はボートが流れており、竿さばきを止めるとエギが横移動します。ロッドを持っているだけの平行移動時がバイトチャンスとなるので、ぜひ意識しておきましょう。