ペーパーレスを目指すユーザーやパソコンで絵を描きたい方におすすめなのが「ペンタブレット」。最近は「iPad Pro」などの高機能タブレットでも専用のペン(デジタイザーペン)と組み合わせることでスマートに対応できるようになり、注目度が高まっています。

そこで今回は、おすすめのペンタブレットをご紹介。イラストや漫画を作成する際に導入している方も増えてきているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

ペンタブレットとは?

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ペンタブレットとは、タッチペンとタッチパネルを使ってパソコンを操作するデバイスのこと。厳密に言うと、パソコンのマウスと同様のポインティングデバイスという分類になります。

しかし、ほとんどのユーザーにとってペンタブレットは「パソコンで絵を描く」ために使用するもの。ペンタブレットのタッチパネルの四隅がディスプレイの四隅と対応するため、専用ソフトを立ち上げてデジタル絵を描くことが可能になります。

板状のタブレットと液晶タブレットの違いって?

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板状タブレットとは、その名の通り専用ペンと板状のタブレットを用いて絵を描くタイプのペンタブレットのこと。実際の絵はパソコンのディスプレイ上に描かれるため、紙に絵を描いたときとは違い、手元ではなくディスプレイ上に絵が描かれます。そのため、実際に絵を描くのとは異なる感覚に慣れる必要があります。

一方、液晶タブレットとはタブレットに液晶もついているペンタブレットのこと。専用ペンで液晶に絵を描くことができるため、紙に描くのと同じ感覚で絵を描くことが可能です。

板状タブレットよりも価格は高くなりますが、自然な形で絵が描けるので結果的に作業効率が高まることもしばしば。プロの絵描きとして報酬を貰って仕事をしていくならば、先行投資で購入するのも悪くないでしょう。

初心者必見!ペンタブレットの選び方

サイズで選ぶ

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ペンタブレットには、大きく分けて「S・M・L」の3つのサイズが存在します。パソコンのディスプレイの四隅とタブレットの四隅は対応しているため、ディスプレイサイズに対してタブレットが小さすぎると、細かい部分の書き込みができません。反対に、タブレットが大きすぎても大きくペンを動かさなければならないため、長時間の利用には不向きです。

ディスプレイサイズが15インチ以下なら、Sサイズのペンタブレットが最適。ノートパソコンなどに接続する時は、このサイズのペンタブレットが最も適しています。

ディスプレイサイズが、16~24インチの間なら、Mサイズのペンタブレットがおすすめ。それ以上のディスプレイサイズに対応したいなら、Lサイズのペンタブレットを購入してください。

また、板状タブレット・液晶タブレットを問わず、使用するときは作業スペースを意識したいところ。パソコンやディスプレイ、さらにキーボードを机上に置いた上でペンタブレットを設置しなければならないため、スペースを上手に確保する必要が出てきます。

そのため、余計な機能に惑わされて不必要にサイズの大きいペンタブレットを購入すると、肝心の絵を描く作業がストレスになる可能性には注意してしておきましょう。

筆圧レベルで選ぶ

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ペンタブレットの筆圧レベルも重要な要素。ペンタブレットにおける筆圧とは、絵を描いているときのペンの力の入れ具合を、デジタル的に数値化して判断する機能のことです。紙に絵を描く時とは違い、ペンタブレットではデジタルで筆圧を判断します。

一般的には、「筆圧レベル1024・筆圧レベル2048」のように表記されます。筆圧レベルの数値が大きいほど精細に筆圧を感知できるので、「筆圧レベルの数値は大きい方がよい」と覚えておいてください。

しかし、筆圧レベル4096以上のタイプになってくると、初心者レベルでは違いを判別することは難しいです。そのため、デジタル絵の初心者だけど、ひとまずペンタブレットが欲しいというレベルなら筆圧レベル1024・本格的にデジタル絵を描くことを決めていて、将来的には商業的な作品も制作するのであれば筆圧レベル2048のモノを選んでおけば問題ありません。

各種機能で選ぶ

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ペンタブレットの上位モデルになると、下位モデルにはない機能が搭載されていることもあります。例えば、傾き検知機能が搭載されているペンタブレットを使用すれば、「ペンを立てると線が細くなる・ペンを傾けると太くなる」のようにアナログに近い描き心地に。

その他にも、ワコムの一部製品であればペンタブレットを無線通信で使用するワイヤレスキットが販売されています。このような製品と組み合わせることで、作業環境を効率化することが可能です。ただし、ワイヤレスを使うと反応が遅れることもあり得ますので、絵を描くことが負担にならないという前提で便利な機能を使いこなしてください。

ペンタブレットのおすすめメーカー

ワコム(Wacom)

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ペンタブレットの世界でシェア9割を誇る日本メーカー。初心者向けからプロ向けまで、ありとあらゆるジャンルのペンタブレットを取り揃えています。板状と液晶の両モデルも用意しており、価格帯も幅広いため自分に最適なモデルを選ぶことが可能です。

フイオン(HUION)

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中国に本社を置くペンタブレットメーカー。2010年に中国向けのペンタブレット市場に参入してから、日本でも購入する人が出始めています。

性能ではワコムにやや劣りますが、魅力なのはなんといってもリーズナブルな価格。ワコム製の液晶タブレットと比較して、同クラスのモノが2分の1程度の価格で販売されていることもあります。

アップルやマイクロソフトなどのPCメーカー

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アップルやマイクロソフトなどが販売する製品の中には、液晶型のペンタブレットと同じ使い方ができるモノが存在します。同時にパソコンやタブレットを購入する予定がある方は、こちらも有力な選択肢のひとつです。

例えば、アップルのiPad ProとApple Pencilをあわせて利用すれば、液晶タブレットと同じように絵を描くことができます。iPad Proは通常のタブレットとしても活用できるので、絵を描くだけではなくさまざまな用途に使用可能です。

他にも、マイクロソフトが販売するSurfaceとSurface Penであれば、iPad Proと同じように液晶タブレットとして絵が描けます。OSにはWindows 10を搭載しているため、Windows搭載PCと同じグラフィックソフトなども動作するところが最大の魅力です。

ペンタブレットのおすすめ|初心者向け

ワコム(Wacom) Intuos Draw TL-490

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルのペンタブレット。お試しの1台として気軽に始めたい方におすすめです。

低価格ながら、筆圧レベル2048のバッテリー不要なペンを搭載。右利き・左利きの設定変更にも対応しています。ペイントツールのArtRage Liteが付属しているので、チュートリアル後すぐに絵を描くことが可能です。

ワコム(Wacom) Intuos Comic CTH-690

マンガやイラストの制作にも対応できるペンタブレットが欲しいなら本製品がおすすめ。下書きから色塗りまでこれ1台でこなせます。

本モデルは、イラスト・マンガの制作ソフトであるCLIP STUDIO PAINT PROの2年ライセンス版がダウンロード可能。また、「ペンタブレットでマンガを描こう!」という表題のガイドブックをPDF形式でダウンロードすることができます。

さらに、本製品は指でも操作ができるマルチタッチに対応。ズームやスクロールなどもスマホ同様の操作で行えるので、作業効率も高まります。ショートカットキーもカスタマイズして、「進む/戻る」ボタンのように使用することが可能です。

ワコム(Wacom) Intuos Art CTH-690

絵画・油絵・鉛筆画などの作品を制作したい人におすすめのペンタブレット。同社の「Intuos Comic」と基本性能はほぼ同じですが、本製品には油絵・水彩画・クレヨン画などの絵画系の作品を制作できるCorel Painter Essantialというソフトウェアが付属しています。ショートカットキーやマルチタッチにも対応した汎用性の高いモデルです。

ワコム(Wacom) Intuos Pro PTH-660

板状タブレットの中ではハイエンドモデルに分類されるペンタブレット。すでに絵を描く習慣がある方がデジタル絵に挑戦したいなら本製品がおすすめです。

筆圧レベル8192に対応したWacom Pro Pen 2を採用。マルチタッチを搭載して拡大・縮小・回転など自由自在に調整できて、マルチタッチ機能をオフにすることもできます。

自由にカスタマイズ可能な8個のエクスプレスキーに加えて、ブラシサイズやカンバス回転に使えるタッチリングも搭載しているので、下位モデルを超える作業効率を実現。さらに、Bluetoothによるパソコンとの無線接続もできます。

フイオン(HUION) Kamvas GT-156HDV2

格安の液晶ペンタブレットが欲しいなら本製品で決まり。ワコムの同クラスの液晶ペンタブレットと比較して数万円以上安いことは大きな魅力であり、機能も充実しています。

15.6インチのフルHD液晶・筆圧レベルは8192とワコム製のペンタブレットと比較しても見劣りしないスペック。パソコンと接続するケーブルも、3つの入力を1本にまとめる親切設計です。

14個のエクスプレスキー・タッチバーを搭載。ショートカットキーの数が多いのも魅力のひとつです。付属品として、角度調整可能なスタンド・クリーニングクロスなども付属します。

アップル(Apple) iPad Pro

気軽に絵を描きたいなら本製品がおすすめ。タブレットという位置づけではありますが、専用のApple Pencilを利用することでグラフィックの制作が可能になります。

ディスプレイはアップルが誇るRetinaディスプレイ。10.5インチモデルで2224×1668、12.9インチモデルで2732×2048の解像度を実現しているので、高精細なイラストの制作が可能です。さらに、120Hzのリフレッシュレートに対応しているので、表示も快適です。

本製品は、従来のApple製OSから進化してマルチタスクにも対応。資料を確認しながらイラストを制作するようなこともできる1台です。

ペンタブレットのおすすめ|プロ向け

ワコム(Wacom) Cintiq 13HD DTK-1301

13.3型のフルHD液晶に対応したリーズナブルな液晶ペンタブレット。液晶型にしてはリーズナブルな価格帯で、筆圧レベルも2048と高く商業作品の制作にも耐えうる1台です。

ホームボタン・リングキーに加え、4つのファンクションキーを搭載。ファンクションキーはカスタマイズも可能なので、自分好みに割り当てて作業効率を向上させることができます。

3段階に調整できるスタンドも付属しており、長時間使用しても疲れない作業スタイルを追求することが可能。作業後もUSBポートを利用すればファイル転送も簡単に行えます。

ワコム(Wacom) Cintiq Pro 16 DTH-1620

4K解像度に対応した15.6型の液晶ペンタブレット。USB-Type Cで接続することで3840×2160の4K解像度で作業を行うことが可能な1台です。

本製品はWacom Pro Pen 2を搭載。これは、筆圧レベル8192という驚異の感知能力に加えて、従来製品と比較したときの傾き検知の向上・バッテリーレスなど、多くの便利機能を搭載している最新型のペンです。

液晶タブレット側は、マルチタッチ対応で拡大・縮小・回転も自由自在。付属のWacom ExpressKeyというリモコンタイプのファンクションキーには、タッチホイールと17つのボタンが搭載されているので、作業効率化を極めることができるペンタブレットです。

ワコム(Wacom) Mobile Studio Pro 16 DTH-W1620M

Windows10を搭載した15.6型の液晶ペンタブレット。単体で動作するので、どこでも作品の制作が可能になる1台です。

CPUはCore i5、メモリは8GB、ストレージは256GBのSSDを搭載しています。グラフィックボードはNVIDIA Quadro M600Mを採用しているので、他のWindowsタブレットとも一線を画する高性能です。

もちろん、ワコムの最新型ペンであるWacom Pro Pen 2を付属。本体の端には6個のエクスプレスキーを搭載して作業効率を高めています。

さらに、本製品は付属品も充実。別売りのWacom Linkを使えば、WindowsやMacと接続して液晶タブレットとして使用することも可能です。モバイルスタンドやワイヤレスキーボードを使えば、よりパソコンに近い使い方もできます。

マイクロソフト(Microsoft) Surface Pro

マイクロソフトのWindowsタブレット型PCですが、専用のSurface Penを利用することで筆圧レベル4096の高精度で本格的に絵が描けます。

Surface Dialというダイアル式のボタンをオプションで購入すれば、作品の拡大・縮小からグラフィックソフトのツール変更まで、作業効率を高めることが可能。iPad Proとは違い、Windows環境で今まで利用していた全てのツールを使えるのもポイントです。

バッテリ駆動時間は13.5時間と長時間利用しても問題ない設計。パソコン・タブレット・ペンタブレットと多様な使い方ができる1台です。