「南部鉄器」は、日本が誇る伝統工芸のひとつ。なかでも、南部鉄器フライパンは食材が焦げにくく、丈夫で長く愛用できることから人気を集めています。

一方で、製品によって見た目やサイズが異なるため、初心者ほど選ぶのに苦労することも。そこで今回は、南部鉄器フライパンの特徴や選び方、おすすめの製品をご紹介します。ぜひ、自分に合う製品選びの参考にしてみてください。

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南部鉄器とは?

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南部鉄器とは、日本が誇る伝統工芸のひとつで、旧南部家の領地であった岩手県盛岡市周辺で作られる鉄器のことをいいます。江戸時代、南部藩の藩主が職人にお茶を飲むための湯釜を作らせたのが起源とされており、万国博覧会でその質の高さが認められ、国から伝統工芸品第一号として認定されました。

南部鉄器の製品は、使い込むほどに味わいが増すといわれており、長く愛用できるのも魅力のひとつ。最近では、低価格で購入できる製品も増えています。

南部鉄器フライパンの特徴

焦げ付きにくい

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南部鉄器フライパンは、使うたびに焦げにくくなるのが特徴です。溶かした鉄を、特殊な凹凸が表面に付く「砂型」と呼ばれる型に流して固める方法で作られているため、フライパンを使うたびに、油が全体に行き渡り、なじみやすくなります。

さらに、過熱された空気が入ることで、次第に焦げ付きにくくなっていくので、焦げにくい製品を探している方にはぴったりです。

熱伝導性がよい

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熱伝導性がよいのも、南部鉄器フライパンのメリットです。南部鉄器フライパンには厚みがあるため、強火での調理が可能。鋳肌表面に粒子の細かい穴が空いていることで、すばやく熱が通ります。また、蓄熱性もあるので、冷めにくく、温度のムラができにくいのもおすすめポイントです。

特に、南部鉄器フライパンで炒め料理をする際は、食材を入れた後も温度が下がりにくいため振る作業が不要。料理をより美味しく、効率的に作りたい方は要チェックです。

丈夫で長持ち

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南部鉄器フライパンは、丈夫で長く愛用できるのも魅力のひとつです。鉄は高温に耐えられるうえ、焼付塗装が施されている製品が多いため、焦げ付きや錆を防ぐことが可能。使用するたびに味わいも増していくので、愛着がわき、一生モノとして使う方が増えています。正しく手入れをすれば、世代を超えて使用することも可能です。

南部鉄器フライパンの手入れの仕方

油ならし

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南部鉄器フライパンは、使用前に油ならしをしておきましょう。使用前にフライパンに油をなじませておき、膜を作ることで、焦げや錆ができにくく、くっつきの予防にもなります。

油ならしをする際は、まず、表面に付いているほこりなどの汚れを水で洗い、全体があたたまるまで加熱します。水分が蒸発したら、油をたっぷり入れて、フライパン全体になじませましょう。煙が出てきたら、油をポットに戻して完了です。

洗剤を使わずお湯で洗う

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南部鉄器フライパンを使用した後は、洗剤を使用せず、お湯で洗うようにしましょう。洗剤を使用してしまうと、油ならしでできた膜が取れてしまうためです。洗うときは、南部鉄器フライパンが熱いうちに、お湯で洗い流すだけにとどめておきましょう。

また、洗った後に水が残ったままだと錆の原因になります。水を蒸発させ十分乾燥させることも重要です。なお、洗剤を使用しないと汚れが落ちない場合は使用しても問題ありませんが、再度油ならしを行いましょう。

南部鉄器フライパンの選び方

サイズをチェック

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南部鉄器フライパンを選ぶ際は、まずサイズをチェックしておきましょう。家庭で使いやすい大きさは、24~26cm程度のモノ。焼く・煮る・揚げるなど、さまざまな料理に対応できます。

1人用の南部鉄器フライパンを購入したい場合には、20~22cmを目安に選ぶのがおすすめです。さらに、価格の安さを優先したい方は、大きさ約11~18cmのミニパンもチェックしてみましょう。ミニパンなら、調理した後そのままテーブルに出すことも可能です。

IHに対応しているかチェック

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鉄を使用している南部鉄器フライパンはほとんどがIHに対応していますが、事前にきちんとチェックしておくのも、南部鉄器フライパンを購入するときのポイントです。

IHは、ボタン1つで火力の調節ができ、安全に調理ができるのがメリット。ガスコンロよりも掃除がしやすく、南部鉄器フライパンの熱伝導性・畜温性の高さも相まって火加減が難しい料理をより簡単に作れます。

デザインも重要なポイント

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南部鉄器フライパンには、おしゃれな見た目の製品が多いため、購入する際はデザインもチェックしておきましょう。デザインと機能性にこだわった製品がおすすめです。

特に、自宅のキッチンに合う見た目の製品を選ぶのがポイント。南部鉄器フライパンは料理だけでなく生活を彩るアイテムとしても注目されています。

南部鉄器フライパンのおすすめ

ASK TRADING 南部鉄器 木柄付きフライパン 深型

ASK TRADING 南部鉄器 木柄付きフライパン 深型
家庭で気軽に使える製品を探している方におすすめ

木の柄を採用した南部鉄器フライパンです。サイズは26cm。深さ6cmと、ほかの製品と比較すると深さがあるので、煮込み料理にも使用できます。また、木の柄は取り外しが可能なので、オーブンやグリルでも調理可能。南部鉄器ならではの余熱調理ができるため、食材にじっくり均一に火を入れられるのが魅力です。

もちろん、焼いたり炒めたりなど、さまざまな調理方法にも対応しています。家庭で気軽に使える製品を探している方におすすめです。

及源(OIGEN) 南部鉄器フライパン15cm CA-010

及源(OIGEN) 南部鉄器フライパン15cm CA-010
小回りの利くおすすめのモデル

1人用の南部鉄器フライパンを探している方におすすめの製品です。目玉焼きや少量のおかずを作るのにピッタリ。また、深さがあり、口付きのデザインのため、スープやソース作りにも適しています。スキレットや小回りの利くフライパンを探している方にもぴったりです。

さらに、持ち手が手にフィットする握りやすい形状にデザインされているのもメリット。なお、重量は1.1kgあり、IHにも対応しています。

及源(OIGEN) 陸兆蓋付ミニパン OR-002

及源(OIGEN) 陸兆蓋付ミニパン OR-002

コンパクトサイズで扱いやすいのが嬉しい南部鉄器フライパン。1人分の目玉焼きなども作りやすいので、一人暮らしの方やキャンプでスキレット料理を楽しみたい方にもおすすめです。

くびれのある持ち手がポイントで、デザイン性にも優れています。おしゃれでかわいい南部鉄器フライパンが欲しい方にもぴったりです。調理後はテーブルウェアとしてそのまま食卓に出して料理を楽しめます。

直火だけでなくオーブンにも対応しているのがメリット。スイーツ作りに使いたい方にもおすすめです。

大きなつまみが付いた蓋も付属しています。餃子などの蒸す調理工程が必要な料理も作りやすいのが便利。つまみが大きいことで、扱いやすいのも魅力です。

及源(OIGEN) 小笠原陸兆フィッシュパン OR-003

及源(OIGEN) 小笠原陸兆フィッシュパン OR-003

独特の楕円形のデザインが印象的な南部鉄器フライパン。南部鉄器を代表する工芸家である小笠原陸兆によって作られているのが特徴です。フライパンの底面には「陸兆」という刻印が入っています。

楕円形を活かして、魚など長さのある食材もそのまま入れて調理できるのが便利。さらに、デザイン性に優れているため、調理後はそのままテーブルに出せるのが魅力です。食卓をおしゃれに演出します。

専用の蓋が付いているのもメリット。アクアパッツァなど、食材の旨味を閉じ込めたい料理にも適しています。

及源(OIGEN) 焼き焼きグリルぽっちゃり U-029

及源(OIGEN) 焼き焼きグリルぽっちゃり U-029

直火で使えるだけでなく、グリルにも入れられるのが便利な南部鉄器フライパン。家庭用のグリルに入れられるサイズなので、扱いやすいのがメリットです。1〜2人用の製品を探している方に適しています。

専用のハンドルが付いており、グリルから取り出すときなどに利用可能。着脱できるため、使わないときは省スペースで収納できるのも魅力です。

長方形なので、魚やアスパラといった長さのある食材もカットすることなく調理できるのが便利。調理後は木台などに乗せてそのまま食卓に出せます。

及源(OIGEN) 角玉子焼

及源(OIGEN) 角玉子焼
玉子を巻きやすいよう設計されたフライパン

シンプルなデザインが魅力の玉子焼き用フライパンです。サイズは、縦29.7×横13.5×深さ4.9cm。玉子を巻きやすいように、フライパン前方部には緩やかな傾斜が付いています。また、持ち手が玉子を巻くときに傾けやすいよう設計されているのも特徴です。

玉子焼きはもちろん、少量のおかずを作るのにもおすすめ。なお、熱源はオーブン・ガス火に対応しています。IHには対応していないため、注意しましょう。

柳宗理 日本製 南部鉄器 ミニパン 16cm IH対応 ふた付き YT-13

柳宗理 日本製 南部鉄器 ミニパン 16cm IH対応 ふた付き YT-13
IHからオーブンまで対応

戦後復興期から高度成長期にかけて、日本のモダンデザインを支えたインダストリアルデザイナー「柳宗理」による南部鉄器フライパンです。シンプルな見た目ながらも、使いやすいのが特徴。IHからオーブンまで対応しているので、幅広い料理を作ることが可能です。

また、サイズは16cmと、1人暮らしの方や、小回りの利くフライパンを探している方に適しています。調理後にそのままテーブルに乗せ、食卓に並べることも可能です。さらに、蓋が付いているのもおすすめポイント。短い時間で食材に熱を行き渡らせることが可能です。

機能性とデザイン性を兼ね備えている製品を探している方は、ぜひ購入を検討してみてください。

釜定 イグ鍋

釜定 イグ鍋
持ち手のデザインがモダンな雰囲気を演出

目玉焼きやスクランブルエッグなど、玉子料理を作るのにおすすめの「釜定」の南部鉄器フライパンです。名前にある「イグ」は、英語で玉子を意味するエッグが語源。持ち手のデザインが独特で、モダンな雰囲気を演出しています。

壁にかければ、未使用時にもインテリアとして機能するので、見た目にこだわりたい方にもぴったり。直径は約16.5cmのため、そのまま食卓に出したり、アウトドアアイテムとして使ったりと、幅広いシーンで使用できるのもおすすめポイントです。

なお、熱源は、ガス・IH・オーブンに対応しています。家族や友人に送るプレゼントとしても人気の製品です。

ゆとりの空間 小笠原陸兆×栗原はるみ 蓋付きミニパン 19cm

ゆとりの空間 小笠原陸兆×栗原はるみ 蓋付きミニパン 19cm
蓋付きでうま味と熱を閉じ込められる

南部鉄器におけるモダンデザインのパイオニアである小笠原陸兆氏が代表を務める岩手県の「小笠原陸兆」とコラボした南部鉄器フライパン。料理家である栗原はるみ氏の意見を取り入れており、深さのある蓋が付いているのが特徴です。蓋を含めると高さは10cmあります。

南部鉄器の蓋は重いうえに厚みがあり、気密性が高いため、うま味と熱を閉じ込めることが可能。料理にまんべんなく熱を伝えられるのもメリットです。

直径は19cmあり、2人分のハンバーグやサーモンソテーを作るのにぴったり。取り分けて楽しむデザートを作るときにも重宝します。そのまま食卓に並べられるので、ゲストのおもてなしに使えるのも人気の理由です。なお、熱源はガス・IH・オーブンに対応しています。

及精鋳造所(OISEI) フライパン

及精鋳造所(OISEI) フライパン

シンプルなデザインの南部鉄器フライパンが欲しい方におすすめの製品。ガス火だけでなくIHにも対応しているため、引っ越しなどでコンロの種類が変わっても使いやすいのが便利です。

蓄熱性が高く、食材にじっくりと熱を加えられるのがメリット。さらに、耐久性に優れているので、お手入れをすることで長く愛用できます。

木製のハンドルを採用しているのもポイント。手に馴染みやすいだけでなくあたたかみのある見た目が魅力です。

及精鋳造所(OISEI) 卵焼き器

及精鋳造所(OISEI) 卵焼き器

シンプルなデザインが特徴の南部鉄器フライパン。卵焼きを簡単に焼ける製品を選びたい方におすすめです。ムラなく熱を伝えられるため、ふっくらとしたおいしい卵焼きを作れるのが魅力です。

IH・ガス火・ハロゲン・オーブンに対応しているのが便利。さまざまな料理に使用できるだけでなく、キッチンが変わっても使いやすいのがメリットです。

岩鋳(IWACHU) 目玉焼3ヶ焼(木柄付) 24018

岩鋳(IWACHU) 目玉焼3ヶ焼(木柄付) 24018

簡単に目玉焼きを作れる南部鉄器フライパンが欲しい方におすすめの製品。調理できる部分が3か所に分かれており、3個の目玉焼きを一度に調理できるのがメリットです。

直火とIHどちらにも対応していることで、コンロの種類を問わず使いやすいのが便利。また、持ち手は木製なので、手に馴染みやすいのが魅力です。

3品同時に調理できるのもポイント。朝食やお弁当作りなど、時短で料理を作りたいときにも利用できます。

岩鋳(IWACHU) 目玉焼取手付 24016

岩鋳(IWACHU) 目玉焼取手付 24016

1人分の目玉焼きが焼けるサイズが特徴の、直火対応の南部鉄器フライパン。一人暮らしの方や、少量の食材を調理したい方にぴったりです。

調理後はお皿代わりにもなるので、別途お皿を用意する手間を省けます。洗い物を減らしたい方にもおすすめです。

デザイン性のある取っ手もポイント。おしゃれな製品を選びたい方にも適しています。持ち手が太めに設計されていることで、持ちやすいのも魅力です。

岩鋳(IWACHU) ジャパンブランド グリドルパン 大 60006

岩鋳(IWACHU) ジャパンブランド グリドルパン 大 60006

底にある波形のパターンが印象的な南部鉄器フライパン。食材に波形の焼き目を付けられるのがポイントです。肉や魚をおいしく焼ける製品を選びたい方にも適しています。

直火だけでなく、IHにも対応しているのが魅力。熱が効率よく食材に加わることで、素材の旨味を引き出します。

サイズが大きい南部鉄器フライパンが欲しい方にもぴったりな製品。かたまり肉や大きめの魚も調理できます。

ASK TRADING ベイクパン

ASK TRADING ベイクパン

家だけでなくアウトドアでも使いやすい南部鉄器フライパン。別売りのハンドルを装着できるのが便利です。

直火・IH・グリル・オーブンなど、さまざまな調理に対応しているのがメリット。食材や料理に応じて使い分けられます。また、料理といっしょに鉄分も摂取できるのが魅力です。

蓋が付属しているのもポイント。裏に突起加工があることで、素材から出た水分を逃すことなく調理できます。蓋も南部鉄器製のため、熱を閉じ込めることで時短で料理を作れるのが便利です。