フライラインは、フライフィッシングに欠かせない重要なアイテムのひとつ。使用するラインによって釣果が左右されることもあるので、自分に合う製品を選ぶのがポイントです。
しかし、フライラインにはシンキングタイプやフローティングタイプなどの種類があり、初心者ほど選ぶのに苦労することも少なくありません。そこで今回は、フライラインのおすすめ製品をご紹介します。選び方についても解説しているため、ぜひチェックしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
- 目次
- フライラインとは?
- フライラインの種類
- フライラインの選び方
- フライラインのおすすめ|フローティングタイプ
- フライラインのおすすめ|シンキングタイプ
- フライラインのAmazonランキングをチェック
- 番外編:フライラインのパッケージにある記号の読み方
フライラインとは?
フライラインとは、毛針であるフライを使う釣りに欠かせないアイテムのひとつです。キャストするフライとリールをつなぐ役目を果たしており、意図した操作を的確に伝える重要な役割があります。
製品によってタイプ・構造・重さが異なるため、釣る場所やターゲットに適した製品を選びましょう。
フライラインの種類
フローティングタイプ
水面にラインを浮かせた状態で使用するフローティングタイプ。基本的なフライフィッシングのスタイルです。フライの操作性にも優れており、初心者の方が使用するのに適しています。製品パッケージに「F」の表記があります。
フローティングラインは、魚がフライに食いつくところを見やすいのが魅力です。浅瀬での渓流釣りに対応しています。フライは水面で使うドライをはじめ、水面下で使うニンフやウェットなどとも合わせられます。
さらに、種類のひとつとして、水中に先端部のみが沈む「シンクトップ」もあります。スタイルに応じた使い分けも可能です。
シンキングタイプ
水中にラインが沈むシンキングタイプ。海や湖をはじめ、水深のある河川などで使うのに適したタイプのフライラインです。製品パッケージには「S」の表記があります。
なお、シンキングラインはタイプやIPSと数字を組み合わせたシンクレートで水中に沈む速度を表記。数字が小さいモノほど沈む速度が遅く、単位が大きくなるほど速く沈みます。ラインが沈むのが速いほど深いところまで素早く届き、スムーズに水中を探りやすいのが魅力です。
フライラインの選び方
構造で選ぶ
ウェイトフォワードテーパー
ウェイトフォワードテーパーのフライラインは、遠投をする方におすすめです。記号では「WF」と表示されています。ラインの先端から約9mまでが太いのが特徴。重さが先端付近に集中していることで、フライを遠くに投げられます。
主に、9m以上の遠投に向いているので、狭い渓流だけでなく、より広い場所でフライフィッシングを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ダブルテーパー
ダブルテーパーのフライラインは、左右両側とも先細りになっているのが特徴。記号では「DT」と表示されています。幅の狭い渓流釣りをはじめ、近場を狙うスタイルにぴったりです。ウェイトフォワードテーパーのように遠投はできないものの、近い場所にコントロールよく飛ばせます。
また、両側にテーパーが付いているため、片方が傷んだ場合でもひっくり返して使うことが可能。経済的なので、フライフィッシング初心者にもおすすめです。
シューティングテーパー
海でのフライフィッシングをはじめ、より長距離で遠投したい方には、シューティングテーパーのフライラインがおすすめです。記号では「ST」と表示されており、長さは10mほど。後ろにランニングラインをつないで使用するのが基本です。遠投ができる反面、キャスティングが難しい傾向にあるので、中〜上級者に適しています。
ロッドに合った重さ(番手)をチェック
フライラインは重さをチェックして選ぶのも重要。米国団体「AFFTA」の規格によってフライラインの重さは、1~15番の番手で定められています。フライラインの重さは、ロッドに合った番手で選ぶのがポイントです。
番手は基本的に#0~15で表記されており、大きな数字になるほど重さも増していきます。数字が大きく重いラインであれば遠くまで投げやすい反面、取り扱いが難しくなるので注意が必要。初心者の方が使う場合には操作がしやすい#4~5程度の番手を選ぶのが適しています。
目安として、湖での釣りでブラックバスなどを狙うのであれば#6~7、海釣りでシーバスなどを狙うのであれば#8~9の番手を選ぶのがおすすめ。自分のスキルやシチュエーションなどに応じて、さらに遠いポイントまで投げたい場合には、#10以上の番手を選択してみてください。
カラーをチェック
フライラインはカラーバリエーションも幅広く展開されています。明るい色のラインは釣り人が見やすく、暗い色は魚が見えにくいのが特徴。初心者の方が選ぶ場合には、視認性を高めるためオレンジやイエローなど明るい色のラインを使うのが適しています。
一方、シンキングタイプで水中にラインを沈ませて使う場合には、魚から見えにくいブラウンやブラックなど暗い色で選ぶのがおすすめです。
フライラインのおすすめ|フローティングタイプ
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ エアセル フローティング DT3F
フライフィッシングのエントリー用としておすすめのフローティングライン。さまざまなジャンルのフィッシングアイテムやアウトドア用品を手掛ける日本のメーカー「ティムコ」が展開するモデルです。
ラインにはあらかじめフロントループが搭載されています。自分でループを作る必要がなく、まだノットが苦手な方でもスムーズにセッティングしやすいのが魅力です。同モデルの構造はダブルテーパーで、幅が狭く近場の魚を狙う渓流釣りに適しています。
重さの規格は#3と軽い番手なので、操作がしやすいのも特徴。また、カラーはイエローで明るく見やすいため視認性も高めます。渓流釣りに挑戦する初心者の方におすすめのフライラインです。
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ OH&Dダブルハンド WF8F
両手でグリップを握るダブルハンドロッドで使いやすい、フローティングタイプのフライライン。ヘッドがパワフルで、12~13フィートと短めのダブルハンドロッドでも投げやすい設計です。ウェイトフォワードテーパー構造で番手の規格は#8と、遠投にも向いています。
また、ラインを飛ばすスピードも調節しやすくキャストスタイルの使い分けがしやすいのも魅力。狭くテイクバックしにくい環境ではアンダーハンド、広い場所ではオーバーヘッドと、釣り場に応じてキャストスタイルの使い分けもできます。
さらに「ASTコーティング」が施されているため水切れもよく、ランニングラインの操作性も向上。バランスに優れ操作しやすいランニングラインで、ソフトな着水もサポートする、おすすめのフライラインです。
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ スープラ Jストリーム DTT DT3F
独自技術の「ドライティップテクノロジー」を搭載した、フローティングタイプのフライライン。通常よりフロント側が若干重く、高浮力かつ近距離でのキャストにも対応しやすいウェイトバランスに設計されています。近距離から中距離までの渓流釣りで使いやすいのが特徴です。
ラインの構造は近距離でコントロールよくキャストしやすいダブルテーパーを採用。重さの規格は#3と軽い番手なので、初心者の方が取り扱うのにも適しています。
操作がしやすく、繊細でスムーズに着水を行いやすいのも魅力。中流域をはじめ山岳渓流や源流などのさまざまなフィールドで万能に使いやすい、おすすめのフライラインです。
Anglerbasics フライライン フローティング WF 100FT
PVCコーティングにより耐久性に優れた、フローティングタイプのフライライン。摩擦による抵抗を軽減する設計でスムーズに投げやすく、距離が伸びやすいのも特徴です。
また、先端にはループも備わっているので、接続やセッティングにも便利。フロント側を重くした設計で操作性が向上し、キャストで繊細な着水をサポートします。
極細なラインで風からの影響を受けにくいのもポイント。扱いやすく、初心者の方にもおすすめのフライラインです。
カラーは、イエロー・オレンジ・グリーンなどの明るいタイプや、暗めのモスグリーンもラインナップ。重さの規格は、3~8番手と幅広く展開しています。
リバーピーク(river peak) ダブルテーパー フライライン RP-SL-DT2FGG
コアに「ダクロンブレイテッド」を採用した、フローティングタイプのフライライン。高強度で柔軟性にも富んでおり、スムーズなキャスティングをサポートします。柔軟なラインなので、着水時の衝撃を軽減しやすいのも特徴です。
構造はダブルテーパーで、近いポイントに飛ばして釣るスタイルに適しています。また、ラインには独自の「PVCコーティング」が施されており、高浮力で耐久性に優れているのも魅力。ラインの柔軟性は低温環境でも保てるため、寒冷地で行う釣りにもおすすめのフライラインです。
リバーピーク(river peak) シューティングヘッド Floating フライライン RP-SL-SH6FLB
シューティングヘッドで、湖や海をはじめ河川本流などの広い環境で遠投しやすいフライライン。コンパクトなアクションで軽い力でもよく飛ぶのが魅力です。#6で11gの重さがあるので、より飛距離も伸びやすくスムーズな遠投をサポートします。
短めに設計されたテーパーで、さまざまな長さにヘッドが対応しやすいのも特徴。さらに、コアは柔軟な「ダクロンブレイテッド」を採用しているため、しなやかなキャスティングをアシストします。オーバーヘッドやアンダーハンドでもきれいにキャストしやすい仕様です。
また、番手は#6~10の重さをラインナップ。遠いポイントを狙いたい方におすすめのフライラインです。
リバーピーク(river peak) テンカラ用フライラインフローティング RP-TN-FL5SG
渓流でヤマメ・アナゴ・イワナといった魚を毛バリで狙うテンカラ釣りにおすすめのフライライン。適度に重さがあり、広い範囲にも飛ばしやすいのが特徴です。ラインの太さも0.6mmと細く、風による影響も受けにくいので、スムーズなキャスティングをサポートします。
また、全体が均一な太さのため、好みの長さにカットしても使用可能。PVCコーティングも施されており、耐久性に優れるうえ、ラインにクセがつきにくいのもポイントです。
マックスキャッチ(Maxcatch) ダブルテーパー フローティングライン
ダブルペテーパー構造で近場のポイントでの操作性がよいフローティングタイプのフライライン。繊細かつ穏やかな着水を実現します。リーズナブルな釣り用品を幅広く取り扱う中国のメーカー「マックスキャッチ」が展開するモデルです。
重さの規格は#2~6の番手、カラーバリエーションもイエロー・オレンジ・モスグリーンなどを展開しています。また、「低伸縮性編組コア」を採用した芯により、感度の向上に貢献。魚が食いつきフックに刺さった瞬間を感じ取りやすいのも特徴です。
さらに、ラインには「高浮遊PVCコーティング」が施されています。淡水・海水のどちらでの使用でも性能を効果的に発揮しやすい、おすすめのフライラインです。
マックスキャッチ(Maxcatch) シュートライン・ランニングライン
「編組マルチフィラメントコア」の採用で、過酷な環境でもしなやかさを保ちやすいフライライン。低ストレッチで伸縮の少ない構造のため感度に優れており、フックに魚が食いついて刺さったタイミングを捉えやすいのも特徴です。
また、フロントループの搭載により、スムーズにセッティングが行いやすくて便利。さらに、表面には高品質なPVCコーティングも施されているので、高い浮力と耐久性も備えています。ニジマス・メバル・イワナなど、幅広い種類の魚をターゲットとした渓流釣りにおすすめのフライラインです。
フライラインのおすすめ|シンキングタイプ
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ シューティングテーパー 中禅寺スペシャル
遠投に適したシューティングテーパー構造を採用した、シンキングタイプのフライライン。海や湖など、広いフィールドでのフライフィッシングに適しています。また、ラインの両端にはスムーズな接続をサポートするループを搭載しており、セッティングがしやすくて便利です。
さらに、種類が豊富に展開されているのも魅力。番手は#1.5・#6/7・#8/9・#9/10、シンクレートはタイプII・IIIといった幅広いラインラップがあります。
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ マスタリー ソナー カモインターミディエイト
目立ちにくいカモフラージュ柄で狙った魚を逃がしにくいフライライン。水面下に速く沈むシンクレートが大きなタイプより沈下速度が遅い、インターミディエイトです。シンクレートは、タイプ1.25に相当。じっくりと水面下に潜む魚を狙うのに適しています。
さらに、テーパーには「コールドウォーター対応コーティング」が施されており、低温環境でもラインに巻き癖がつきにくいのも特徴。繊細な着水もサポートします。番手は#8~10を展開。ただし、大型の疑似餌や強風の環境に対応できるように、0.5番手重く設定されています。
ティムコ(TIEMCO) サイエンティフィック・アングラーズ マスタリー ソナー サーフ
サーフ専用のフライライン27フィートの長さでタイプ6のシンキングヘッドを備えています。インターミディエイトを搭載したランニングライン部と、ヘッドの接合部にやや太さが設けられたハンドリングライン設計。シングルとダブルハンドキャストに対応します。
また、ブレイデッドコアの採用により、ラインにクセがつきにくくしなやかさを失いにくいのも特徴。冷・温水域両用として使えます。
さらに、両端部にループもあるためセッティングにも便利。シーズンに関係なく快適にサーフフィッシングを楽しみたい方におすすめのフライラインです。
リバーピーク(river peak) ウェイトフォワード シンキングフライライン
カラーがナチュラルに水中で溶け込みやすいブラウンを採用した、シンキングタイプのフライライン。色が暗めなので水中で魚に見えにくく、警戒されずにアタックを誘いやすいのが特徴です。
構造はウェイトフォワードテーパーなので、ライン先端部に太さがあり、遠心力を利用して遠くに飛ばしやすいのも魅力。ブレイデッドコアを採用しているため、しなやかでスムーズなキャスティングもサポートします。番手は#3のため扱いやすく、初心者の方が使うのにも適したモデルです。
シンクレートはタイプ3で、1秒に約7.62cm沈む仕様。水面下の状況をじっくりと探りながら魚を狙いやすいおすすめのフライラインです。
Aventik 高速シンキングフライライン
5~6IPSで高速沈下を実現する、シンキングタイプのフライライン。水深部まで素早く届き、スピーディに水中を探りやすいのが特徴です。さらに、超低ストレッチコアを搭載。感度にも優れており、魚の食いつきを捉えやすいのもポイントです。
カラーは暗めで目立ちにくいブラックを採用。魚から見えにくいので、警戒心を与えずに狙いやすいのも魅力です。また、先端部にはループを搭載しているため、接続がしやすくスムーズなセッティングをサポートします。
アキスコ(AXISCO) エイシス フライラインWF5S2
長繊維を複数組み合わせたナイロンマルチフェラメントコアを採用したフライライン。しなやかさと耐久性の高さを併せ持っているのが特徴です。PVCコーティングも施されており、耐久性を高めています。構造はウェイトフォワードテーパーで、遠投に適したモデルです。
シンクレートはタイプ2で、2.5~3IPS(インチ/秒)という沈下速度。リールを一定速度で巻き泳がせながらルアーを操る、リトリーブにおすすめのシンクレートを備えたフライラインです。
フライラインのAmazonランキングをチェック
フライラインのAmazonの売れ筋ランキングもチェックしたい方はこちら。
番外編:フライラインのパッケージにある記号の読み方
フライラインの多くには「WF-5-F」や「DT-3-S」などの記号と数字がパッケージに表記されています。左から順に「WF」や「DT」はテーパーの種類、数字は番手、F・Sはフローティングかシンキングといったタイプの表記です。
例えば「WF-5-F」であれば、ウェイトフォワードテーパーで、番手は#5、タイプはフローティングという読み方をします。「DT-3-S」の場合は、ダブルテーパー構造で、番手は#3、タイプはシンキングという意味です。シンキングタイプは「S」の後にシンクレートが表記されている場合もあります。
フライラインは製品によってタイプや構造・重さが異なります。渓流で使用する際はダブルテーパーを、海をはじめ遠投をしたい場合には、シューティングテーパーを使用するなど、使用シーンに応じて適した製品を選ぶのが重要です。本記事を参考に、自分に合ったフライラインを探してみてください。