「フライ」と呼ばれる虫などに似せた毛バリで魚を釣る「フライフィッシング」。フィールドとしてはヤマメやイワナなどが生息する山間の清流がメインとなりますが、ロッドにはシーバスなどの海の魚を釣る「ソルトフライ」も含まれるので、ターゲットに合わせた適切なロッドを選ぶことが重要です。

そこで今回は、おすすめのフライロッドをご紹介。特徴や選び方についても解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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フライロッドとは?

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フライロッドはその名の通り、フライフィッシングで使用する釣竿のこと。虫や小魚などに似せた毛バリ「フライ」を使い、ロッドを前後に大きく振ってキャストするのが特徴です。

ラインの重さを利用するため「フライライン」と呼ばれる専用の太いラインを使用するのもポイント。フライロッドとラインの組み合わせによって、多様なフィールドやターゲットを狙えるのが魅力です。

フライロッドの選び方

番手をチェック

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フライロッドは適合するフライラインの重さにより規格が分かれており、「4番」「5番」「8番」などのように数字で判別できます。例えば、5番手のフライロッドの場合は、5番のフライラインを組み合わせるのが一般的です。

フライロッドにおける番手の選び方は、基本的に使用するフライの大きさによって決まります。数字の大きい番手のフライロッドほど重く、大きなフライを扱えるので、狙うポイントやターゲットによって適切な番手を選ぶことが重要です。

具体的には、淡水のヤマメやオイカワなど小型魚は0〜4番、サクラマスやニジマスなどは6〜10番。海釣りのメバルやシーバスには6〜10番、それ以上の大型魚は10〜15番を選ぶようにしましょう。

初心者の場合は、まず4番手程度のフライロッドを使用するのがおすすめ。フィールドとしては郊外の管理釣り場など、ある程度環境が整った場所から始めて、感覚を掴むようにしましょう。

長さをチェック

フライロッドの長さはft(フィート)で表されるのが一般的です。フライフィッシングの場合、7.6〜8.6ft程度のフライロッドが多く、メートル換算で、218〜259cmの長さがあります。

ただ、込み入った渓流で使用する場合はキャストのしやすさを考慮して、やや短めの6〜7ftでフライロッドが便利。対して、海など広いフィールドで使用する場合はより魚がパワフルなので、それに見合う8.6ft〜9ftのフライロッドを選ぶのがおすすめです。

なお、番手や長さはフライロッド本体やケースの表記で確認できます。例えば、ティムコのEuflexシリーズでは「EUFLEX J864-4」と表記されていますが、これは「8.6ft・4番手・4本継ぎのロッド」ということを意味しています。

曲がり方をチェック

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フライロッドの曲がり方はアクションや調子などと呼ばれ、モノによって曲がりやすい箇所が異なります。主に、ファスト・ミディアム・スローに分類されるので、ロッドを選ぶ際はチェックしておきましょう。

「ファスト」はロッドの先端部、「スロー」は胴から先端部までが曲がりやすくなっており、「ミディアム」はその中間に位置します。

ファストは穂先から反発力を生むため、フライラインのスピードが速くなりロングキャストに最適です。しかし、タイミングを取るのが難しい傾向があります。スローはキャスティングのラインスピードが遅くなるため、タイミングを取りやすいのがポイント。ただし、ロッド先端にパワーを伝えにくい傾向にあります。

どちらもメリットがあり、使いやすさも個人差があるので、初心者にはファストとスローの中間であるミディアムを選ぶのがおすすめです。ミディアムはファストとスローの特徴を有しており、幅広いシーンに対応できます。

グリップをチェック

シングルハンド

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シングルハンドは名前の通り、片手でキャスティングするタイプです。片手で扱えるぶん、軽めのラインに対応したロッドや、全長の短いロッドに多く採用されています。

取り回しやすいモデルに多いので、初心者はシングルハンドを採用したロッドがおすすめです。遠投性能をそこまで必要としない、渓流や管理釣り場での釣りに適しています。

ダブルハンド

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ダブルハンドは両手でキャストできるタイプです。シングルハンドと異なり、グリップはリールの上下に配置されています。シングルハンドでは扱えないような高い番手に対応したモデルや、ロッドの全長が長いモノに採用されています。

そのため、本流や湖、海のように遠投性能が求められる環境でのフライフィッシングをしたい方は、ダブルハンドがおすすめ。また、スペイやアンダーハンドと呼ばれる、バックスペースが限られた環境でのキャスティングが必要な方にも最適です。

フライロッドのおすすめメーカー

ティムコ(TIEMCO)

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国内のフライフィッシングのパイオニアであるティムコは、フライフィッシングで用いる道具や衣服を取り扱っているメーカー。フライフィッシング初心者向けのスクールも開講しており、業界の発展に努めているのも特徴です。

同社は、オリジナル製品を製造しているほか、海外ブランドのアイテムを扱っているのもポイント。アメリカの「オービス」もそのひとつで、初心者から上級者までに対応したロッドを展開しています。特に同ブランドのクリアウォーターシリーズは、安価でコスパがよいので初心者におすすめ。また、中上級者向けのグレードとして、ヘリオス3・ミッション・リーコンなどのシリーズも展開されています。

シマノ(SHIMANO)

自転車パーツやボートスポーツ用品などを手掛けるシマノは釣り業界においても人気メーカー。金属加工技術に優れており、軽量ながら強度が高く、精密な製品が作られています。

本メーカーのフライロッドの取り扱いは、「ブルックストーン」と「アスキス」の2種類を展開。前者は低価格で初心者におすすめのタイプで、後者は独自のカーボン技術を採用した高性能なフライロッドに仕上がっています。

ダイワ(Daiwa)

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ダイワは国内大手のフィッシングメーカー。幅広いアイテムを取り扱っているほか、釣り初心者でも手軽に楽しんでもらうための、コンテンツが充実しているのが特徴です。

ダイワが取り扱うフライロッドは種類こそ多くはありませんが、いずれもコスパ良好。特にシルフモデルは、ロッド・リール・ラインがセットになっており、エントリーモデルとして最適です。

セージ(Sage)

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アメリカのフライロッドメーカーのセージは、何種類にも及ぶフライロッドを取り扱っています。自社でロッドの素材を研究しており、高品質なことで有名です。長年にわたり、フライフィッシングを楽しんでいる方から人気で、軽量かつ振動が少ないため、キャスティングしやすい特徴があります。

高品質なぶん、値段も高価なモデルが多いので、フライフィッシング初心者よりも、中級者から上級者に適したメーカーです。

フライロッドのおすすめモデル

ティムコ(TIEMCO) EUFLEX Infante 864-4

ティムコ(TIEMCO) EUFLEX Infante 864-4
入門者やファミリーでのフライフィッシングにおすすめ

軽快でしなやかなアクションで振りやすく、快適な使い心地が特徴のフライロッドです。本製品は扱いやすい8.6ftインチ。アクションは力を伝えやすいファストアクションとミディアムアクションの中間に位置する「ミディアムファストアクション」を採用しています。

本製品を含む「Infante」シリーズはラインの乗り具合がわかりやすいのが特徴。「864-4」は管理釣り場や淡水でのエントリーモデルとして、入門者やファミリーでのフライフィッシングにおすすめのフライロッドです。

ティムコ(TIEMCO) LOOPロッド クロスSW 1190-4MF

ティムコ(TIEMCO) LOOPロッド クロスSW 1190-4MF
遠投時でもパワーを発揮でき、大型の魚を狙う際におすすめ

軽量かつ高耐久で、魚が掛かってからの粘りに優れたフライロッドです。本製品は弾力性に優れた「グラファイト」と高耐久の「ナノレジン」を組み合わせたことで、遠投時でもパワーを発揮できるのがポイント。海釣りなどで比較的大型の魚を狙う場合におすすめです。

また、遠投に適した長さ9ftの本体は、アクションをファスト気味に設定しています。11番のフライラインを使用して大きなフライを飛ばせるのも魅力。さらに小魚のように泳がせるフライ「ストリーマー」を使う際にもおすすめです。

ティムコ(TIEMCO) オービス2S73 クリアウォータースペイ 1143-4

ティムコ(TIEMCO) オービス2S73 クリアウォータースペイ 1143-4
コスパに優れた人気シリーズモデル

コスパの高さで人気の「クリアウォーター」シリーズの、ダブルハンドグリップを採用した製品。オービスのロッドはいずれも高品質で、本シリーズはそのなかでも比較的安価で手に入れやすいのが魅力です。

全長は11.4ftで、フライラインは3番に対応。水面にラインを付けた状態からループさせる「スペイキャスト」にも適したモデルです。

シマノ(SHIMANO) ブルックストーン 804

シマノ(SHIMANO) ブルックストーン 804
エントリーモデルとしてもぴったり

渓流や流水域でのフライフィッシングに最適な4番手のフライロッド。扱いやすい8ftの長さを有しているため、マス系などのトラウトを狙いたい場面に向いています。

本製品は3本継で簡単に組み立てられるので、初めてフライフィッシングに挑戦する初心者の方や、管理釣り場をファミリーで楽しみたい方におすすめ。コストパフォーマンスにも優れている、エントリーモデルとしても最適のフライロッドです。

シマノ(SHIMANO) アスキス J762

シマノ(SHIMANO) アスキス J762
淡水魚を狙いたい場合におすすめ

しなやかに曲がるフライロッド。本製品はカーボンテープをそれぞれ斜め逆方向へ密巻きした3層構造の「スパイラルX」を採用しており、しっかりとキャストできるのがポイントです。

フライラインは2〜3番に対応。扱いやすい7.6ftの長さで、5〜15mの範囲をきっちりと狙えます。ダブルテーパーやウェイトフォワードのフライラインと組み合わせ、淡水魚を狙いたい場合におすすめです。

ダイワ(DAIWA) ロッド シルフ F-834 COMBO・F

ダイワ(DAIWA) ロッド シルフ F-834 COMBO・F
渓流や管理釣り場での使用に適した一本

フライロッドのエントリーモデルとして最適な製品。ロッド・リール・ラインがセットになっており、リーダーやティペット、フライを準備すれば、手軽にフライフィッシングを楽しめます。キャスティングはラインの重みを感じやすいため、タイミングが取りやすく、初心者でも扱いやすい仕様となっているのも特徴です。

グリップはシングルハンド用で、ハーフウェル形状をしたコルクグリップを採用。継数は2本で、竿同士が接触するのを避けるために、専用ケースが2層式になっているのもポイントです。全長は8.3ftで取り回しも良好。渓流や管理釣り場での使用に適しているおすすめの1本です。

ダイワ(Daiwa) ロッホモア プログレッシブII F7113-3

ダイワ(DAIWA) ロッホモア プログレッシブII F7113-3

シャープな振り抜けで、ラインの重さをしっかりと感じられるフライロッドです。番手には、初心者の方でも基本アクションがしやすい3番手を採用。7.11ftインチのショートロッドなので、渓流でヤマメやイワナなどを狙うのに向いています。

また、3本継で携行性にも優れているのもポイント。起伏の激しい渓流でも専用のハードケースに収納すれば安心して持ち運ぶことができます。これから渓流向けにショートロッドの導入を検討している方におすすめのフライロッドです。

セージ(Sage) ファウンデーション 590-4

セージ(Sage) ファウンデーション 590-4

ラインのコントロールがしやすく、遠投性能にも長けたフライロッドです。ファストアクションを採用しており、反発力が高くパワーを伝えやすい性能。全長は9ftでラインは5番に対応しており、海などの広いフィールドで活躍します。

グリップはシングルハンドでハーフウェル形状。手にフィットしやすく、重量は86gと軽量なので、疲れにくいのもポイントです。

リバーピーク(river peak) フライロッド オイカワ 6フィート #1

リバーピーク(river peak) フライロッド オイカワ 6フィート #1

近距離のキャストに適した長さ6ftのフライロッド。正確なコントロールをしやすいファストアクションなので、狭い川や渓流でのフライフィッシングにおすすめです。

本製品は1番手のフライロッドですが、フライラインは2番のウェイトフォワードを使用するのもおすすめ。キャスト時に多少の不可を与えることで正確にコントロールができます。価格帯としても安価なので、手軽に小物釣りを楽しみたい方におすすめです。

アキスコ(AXISCO) AIRRITE Feelex2 AFFG2-763-4

アキスコ(AXISCO) AIRRITE Feelex2 AFFG2-763-4

グラスファイバー素材のメリットを追求した「ミディアムスローアクション」のフライロッドです。ロッド本体は一般的な7.6ftの長さで扱いやすく、通常のミディアムアクションよりもタイミングの幅が広いので、キャストしやすいのが特徴です。

3番のフライラインを使用して、淡水の源流・渓流・管理釣り場でフライフィッシングを楽しみたい方におすすめ。クッション性の高いグラスは素材特有のソフトな反り返りがポイントです。グラスロッドに興味がある方はぜひチェックしておきましょう。

アキスコ(AXISCO) エアーライトストリーム ASFG 763-6

アキスコ(AXISCO) エアーライトストリーム ASFG 763-6

キャスティングのしやすさを追求したグラスファイバー製のフライロッド。しなやかに曲がってくれるので、ロッドの反動を利用してしっかりとキャストできるのが特徴です。

本製品は6本継でコンパクトにまとまるのもポイント。また、専用のアルミケースが付属しているので、持ち運びも容易です。さまざまなフィールドで、じっくりとフライフィッシングを楽しみたい方はぜひ購入候補として検討してみてください。

天龍(TENRYU) Fates EXDRIVE SH FES904-#5

天龍(TENRYU) Fates EXDRIVE SH FES904-#5

遠投に適した、長さ9ftのフライロッド。適合するフライラインは5番で、広い管理釣り場や湖でターゲットを狙うのにおすすめです。しなやかなアクションができるので、バイトからフッキングまでスムーズに対応できます。

また、ブランク部分はロッドの中央が曲がるレギュラーテーパーなので、キャスティング時の振り抜けがよいのも特徴。多少の風が吹いていても気にせず遠投できるのも魅力です。

そのほか、トップガイドとパッドガイドには耐摩耗や耐熱性に優れた「SiCガイド」を使用。ラインとの摩擦熱にも配慮しているので、安心して振れるのもポイントです。

天龍(TENRYU) Fates Northland FDH1304 #10 NL

天龍(TENRYU) Fates Northland FDH1304 #10 NL

大型のフライを飛ばすのに適したフライロッドです。長さは13ftのロングタイプで、10番のフライラインに対応。広い河川や湖でのフライフィッシングにおすすめです。

本製品はカラフトマスやサーモンなどをターゲットにする場面を想定して開発されているので、大型のサーモンにも負けないパワーを備えているのも魅力。ロングキャスティングがしやすいほか、視認性を重視したシューティングラインを合わせるのもおすすめです。

M MAXIMUMCATCH Maxcatch Predator 12904

M MAXIMUMCATCH Maxcatch Predator 12904

海釣りで大型魚を狙うのに最適なファストアクションのフライロッド。12番のフライラインに対応し、9ftの長さで大型のフライでもキャストしやすいのが特徴です。

耐久性に優れたチタン製のガイドを採用し、パワフルな海の魚にもしっかりと対応できるのも魅力。また、簡単にロッドのセットアップが可能なアライメントマークや、本製品のリールシートには便利な隠しフックキーパーなど、使い勝手に配慮しているのもポイントです。