淡水魚のなかでも大型クラスであればメーターオーバーにまで成長する「雷魚(ライギョ)」。国内に生息する魚種はマッディーウォーターのシャローカバーに潜んでいることが多く、ルアーで狙う際はスナッグレス性能の高い「フロッグ」をチョイスするのがおすすめです。
そこで今回は、雷魚用フロッグのおすすめモデルをご紹介。おさえておくべきアイテムをピックアップしたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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雷魚(ライギョ)の狙える場所や時期は?

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「雷魚(ライギョ)」は特徴的な顔の淡水魚。日本にいる魚種は限られていますが、低地の沼や池、田園、水路や小川のクリークなどに生息しており、ハスやヒシなどが多い場所、マットカバーやリリーパッドが水面に広がっているエリアがフィールドになります。
狙う時期としては水生植物が生い茂る「夏」がメイン。シェードに身を潜めており、エサが目の前を通ると追尾してバイトします。
積極的に動く水温としては20℃を超えたあたりからが目安で、あたたかい春や湿気が多い梅雨、ベイトが豊富な秋も候補です。なお、15℃を下回ると動きが鈍くなり、冬には泥底に潜って冬眠に入ります。
魚としては警戒心が強いものの比較的獰猛。フィッシュイーターではありますが、ザリガニなどの甲殻類、さらにはカエルやネズミなども捕食するため、使うルアーはそれらを意識したラインナップが揃っています。
雷魚用フロッグとは?バス用との違いは?

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雷魚用フロッグとは名前の通り淡水の「雷魚(ライギョ)」を狙うためのフロッグ。「フロッグ」は日本語で「蛙」のことですが、釣りにおいては水面に浮くトップウォータールアーの1ジャンルを指し、ずんぐりとしたフォルムが特徴です。
また、ボディが中空であることや、素材に柔らかいゴムを使用していることもポイント。さらに、上向きのフックを備えているので障害物回避能力が高く、ほかのルアーではアプローチしにくい場所でも積極的に攻められます。
なお、フロッグは大きく分けてバス用と雷魚用とがありますが、雷魚用のフロッグのフックはほとんどがバーブレス。魚をいたわるという側面もありますが、雷魚は口の力が強くて開けにくく、歯も鋭いため、フロッグを取り出す際は専用のマウスオープナーを使います。バーブ(返し)があるとフロッグが外しにくくなるので、事前にフィッシングプライヤーやペンチなどで潰しておきましょう。
雷魚用フロッグの選び方

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雷魚用フロッグのなかでもオーソドックスなのがノーズタイプ。先端が三角形、または先細りになっており、水面に浮く草やゴミをかき分けながら引けるのが特徴です。
一方、口が大きく開いているのがポッパータイプ。カップで水を受け、飛沫や泡を出したり、ポップ音を発したりするのが特徴です。動きに緩急をつけるのはもちろん、ショートキャストで手返しよく撃って、細かくアクションを入れるのも効果的。ただし、フローティングカバーが多いところで使うとゴミを拾いやすく、動きに支障が出る場合があるので、その点には留意しておきましょう。
雷魚用フロッグのおすすめ
バレーヒル(Valleyhill) ウィップラッシュファクトリー バイトサイズド BITE-SIZED-NMT

雷魚用フロッグのなかでも比較的コンパクトなモデル。サイズは58.5mm、重さは1/3oz、形状としてはノーズタイプ気味のアイテムで、入り組んだピンスポットのカバーでもしっかりと掻き分けながら通せるのが特徴です。
また、大きさのわりにウエイト感があり、キャスタビリティも良好。カラーラインナップも充実しており、視認性の高い単色派手系のソリッドカラーからシルエットがはっきり出る黒系、カモフラージュ率が高いグリーン系も揃っています。
バレーヒル(Valleyhill) ウィップラッシュファクトリー アマガエル A.M.G.R-NMT
名前の通り、アマガエルをイミテートしたおすすめの雷魚用フロッグ。サイズは62mm、重さは3/8ozで、寸詰まり気味の丸みを帯びたデザインを採用しているのが特徴です。
また、大きさのわりに高浮力で、キビキビ動くのもポイント。そのままの状態で使うにはもちろん、ブレードを取り付けるチューニングをしてサウンドやフラッシング効果をプラスするのもおすすめです。
ティムコ(TIEMCO) ヴァジュラ フロッグ HSP-55 フッキングスペシャル
フッキングを重視して開発された雷魚用フロッグ。ボディとフックに若干の間隔があり、バイトした際に深く刺さるよう配慮されているのが特徴です。
また、ボディを潰れやすくするために側面にスリットを入れているのもポイント。警戒心の強い魚のショートバイトやナーバスな魚による浅めのバイトであっても、しっかりとフックポイントが出るようになっています。
サイズは55mmで、重さは16.5g。ラインナップにはオリジナルモデルのほか、よりスリムなラビットタイプも用意されているので、気になる方は併せてチェックしておきましょう。
ティムコ(TIEMCO) ヴァジュラ フロッグ FRG-60
スナッグレス性能が高いおすすめの雷魚用フロッグ。サイズは60mm、形状はオーソドックスで、びっしりと水面にまでウィードが生えているスポットはもちろん、比較的開けたオープンウォーターにまで対応できるのが特徴です。
また、ロッドアクションに対するレスポンスも良好。フックは2.2mmの極太ワイヤーを採用した同製品オリジナルフック「VDF-SS」の#5/0を採用しています。
ティムコ(TIEMCO) ヴァジュラ ラビット RBT-80

比較的細身でお尻部分がボテっとした雷魚用フロッグ。タイプとしてはウサギのようなデザインを採用したペンシル系のフロッグで、サイズは80mm、重さは21g、フックは同製品オリジナルフックの「VDH-SS」の#5/0が付いています。
ルアーとしてはキャスト時の空気抵抗が少なく、遠投性に長けているのもポイント。また、側面をフラットにすることによってウィードの上を引きやすいのも魅力です。
ティムコ(TIEMCO) 野良ネズミ エンペラー
中空ではなく、ソフトベイト感覚で使えるルアー。オフセットフックをセットするタイプで、キビキビとした連続アクションで捕食スイッチを入れられるのが特徴です。
もともとバス用のアイテムですが、国内外の雷魚にも使用可能。素材には張りと弾力のあるエラストマーを採用しており、ハリ持ちがよいのも魅力です。
なお、本製品はシリーズでもっとも大きい160mm・27gの「エンペラー」。オフセットフックは#7/0前後が推奨されているので、フックの購入もあわせて検討しておくのがおすすめです。
メガバス(Megabass) バトラクス
バス・ライギョ・ナマズに効果を発揮するおすすめのノイジー系ルアー。カップで受ける甘いサウンドとテールのテケテケとした動きによって存在感をアピールし、水面でバイトを誘えるのが特徴です。
サイズは51mmで、重さは5/8oz。なお、カップとテールは取り外しができ、単体であれば丸いフロッグとしても使えます。本製品でさまざまな状況に対応できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
スミス(SMITH) ポトフ
バス用ながら雷魚用としても使えるフロッグ。シングルフックによって重心が集約されているほか、フックと一体型のウエイトを採用することによって後方重心が顕著化し、サイズに対して飛距離を出しやすいのが特徴です。
本製品はオリジナルモデルで、サイズは59mm、重さは15.5g。フックの根元にはコネクタースイベルが付属しており、コロラドブレードも標準装着。フラッシング効果と引き波で、より存在感をアピールできます。
フィネス(Finesse) タンク コヨーテ
汎用性の高いおすすめの雷魚用フロッグ。余計なパーツを排除したシンプルな仕様で、遠投性能・アピール力・フッキング率などが高く、トータルバランスに優れているのが特徴です。
また、サイドの彫りが深いのもポイント。アクションを入れれば首を振り、しっかりと水を押せるのも魅力です。一方で直進性も高く、ロングディスタンスによるただ引きでも効果を発揮します。
本製品のサイズは79mmで、重さは24g。ラインナップも複数あるので、大きさやウエイトで使い分けたい方はほかのモデルもおさえておきましょう。
フィネス(Finesse) 黒魚Jr JIB
小粒で丸みのあるボディを採用した雷魚用フロッグ。小規模河川や野池、狭い用水路やちょっとした流れ込みなどのクリークで使いやすいのが特徴です。
サイズは65mm、重さは18gで、ピンスポットに撃ち込みやすい仕様。ボディマテリアルはしなやかながら張りがあります。ルアー着水時で気づかせ、ポーズで寄せ、ワンアクションめで喰わせるといった使い方がおすすめです。
雷魚はヌルヌルしている、歯が鋭い、噛む力が強い、口の開閉に手間取るなど、ランディングからリリースするまでに注意しておきたい点がいくつかあります。なお、下顎を掴むときはフィッシュグリップを、フロッグのハリを外すときはフックオフツールを使うのがおすすめ。雷魚釣りをする際はぜひ用意しておきましょう。