釣りのなかでも遠征釣行をしたい方にとって便利なのが「パックロッド」。スーツケースに収まるサイズ感であればより持ち運びが容易で、国内外を問わず、さまざまなフィールドの魚を釣れます。
そこで今回は、おすすめのパックロッドをご紹介。注目のアイテムをピックアップしたので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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パックロッドとは?
「パックロッド」とはロッドのブランクスやグリップなどが複数に分かれているタイプの製品。コンパクトにまとまり、容易に持ち運べるのが特徴です。
ロッドの継ぎの本数はジャンルによって傾向がありますが、例えばバスフィッシングであれば感度を重視した1ピースが主流。シーバスやエギングなどソルトでは遠投する長さが必要な分、ロッドも長くなるため2ピースが多くラインナップされています。
これらを運ぶ際、車であれば許容範囲となりますが、遠征先へ持っていくには不便。特に飛行機を利用する際は太くて長いロッドケース、いわゆる「バズーカ」を用意することになり、超過料金がかかってしまいます。利用する航空会社によって差異があるのでその都度確認する必要がありますが、機内持ち込みに関しては仕舞寸法で「もっとも長い1辺が55cm以内」がひとつの目安となるので、覚えておきましょう。
パックロッドの選び方
スペックをチェック
パックロッドを選ぶ際は通常のロッドを選ぶのと同様、レングスやパワー、テーパー、自重などを考慮し、どんな魚をどう釣りたいかによって異なってきます。例えば、モンスタークラスの怪魚を求めるのであればパワフルで硬いロッドを、気軽に魚を釣りたい方はキャストがしやすい柔らかいタイプを選ぶのがおすすめです。
なお、遠征、特に海外へ釣りに行く際はパックロッドの仕舞寸法をチェックするのが重要。パーツの数にもよりますが、より汎用性を求める方は対象魚とのやりとりを考慮したうえで1ピースあたりがより短いロッドを選ぶと超過料金のコストを抑えられます。航空会社の料金体系は知らぬ間に変更されていることが多いので、注意しておきましょう。
継ぎのタイプをチェック
パックロッドは継ぎ方によって種類がいくつかに分かれています。もっとも一般的なのは、並継ぎまたは逆並継ぎタイプ。「並継ぎ」はティップからバット側に差し込むタイプで、「逆並継ぎ」はバット側からティップ側に差し込むタイプです。
次に多いのが「印籠継ぎ」。このタイプはバット部とティップ部の継ぎを同じ直径にしているため、ロッドの曲がりがよりスムーズになります。ただし、その分手間がかかり、価格にも影響が出てくるので、その点は留意しておきましょう。
パックロッドのおすすめ
シマノ(SHIMANO) ワールドシャウラ ドリームツアーエディション 2832RS-5
シマノのハイエンドロッドシリーズ「ワールドシャウラ」のパックロッド。スピニング、8ft3in、ミディアムパワー、レギュラースローテーパー、5本継ぎで、大遠投して広範囲を探るのに適したモデルです。
セットしたときの長さは2.51mで、仕舞寸法は54.7cm。適合ルアーウエイトは7~30gで、ラインはナイロンで10~24lb、PEであればMAXで2号が目安になります。スピニングのパックロッドとしては非常に高いレベルに仕上がっているので、淡水・海水を問わず、さまざまな魚を仕留めたい方におすすめです。
シマノ(SHIMANO) スコーピオン 1652R-5
トータルバランスに優れたパックロッド。6ft6inのミディアムパワー、レギュラーテーパーというオーソドックスなベイトロッドで、汎用性が高く、ロングキャストもパワーを要する接近戦も卒なくこなせるのが特徴です。
5本継ぎ仕様で、仕舞寸法は47cm。ルアーウエイトのMAXは130gとなっているので、非常に大きめのルアーにも対応できます。大口径のステンレスフレームガイドを採用しており、ラインの結束部分の引っ掛かりがあまり気にならないのもポイント。幅広いアングラーにおすすすめの1本です。
シマノ(SHIMANO) フリーゲーム XT B69M-S/BOAT
2ピースロッドのようなロッドの曲がりを実現したパックロッド。シマノの人気ロッド「ディアルーナ」とほぼ同様の曲線を描き、継数の多さにとらわれないブランクス設計を採用しています。
ガイドの継方式は並継構造を採用。加えてハイパワーXのカーボン強化構造により、ロッド全体の強度が向上し、専用ロッドに近いパフォーマンスを発揮します。穂先はカーボンソリッドを採用したタフテック仕様で、従来品に比べて張りのある高感度が特徴です。
全長は2.06m、継本数は4本、仕舞寸法は56.2cmのスペック。フリーゲームXTのシリーズは、すべて仕舞寸法が60cm以下に設定されており、国内航空機の機内持ち込みが可能です。ティップのピースは、ほかのピースに比べて短めに設定しているので、ケース収納時の破損を防ぎます。
アブガルシア(Abu Garcia) ワールドモンスター WMCC-654M MGS
海外釣行向けに開発された「ワールドモンスター」シリーズのベイトロッド。マイクロガイドシステムを採用した全長6ft5inのミディアムパワーながらルアーウエイトはMAXで60g、ラインの太さは25lbまでと謳われる製品で、ランカーサイズと対峙できるのが特徴です。
ロッドには「Xカーボンテープ」を採用しており、耐久性にも配慮。素材比率としてはカーボン26%に対しグラス74%となっており、粘りをもたせたているのもおすすめポイントです。
アブガルシア(Abu Garcia) ズームサファリ ZMSS-605L
「いつでも、どこでも、誰とでも、身近なターゲットを、やりたいように釣る」をコンセプトとしたパックロッド。海・川・池・湖のフィールドに捉われずに、ルアー釣りや投げ釣りなどの幅広い釣り方が楽しめるモデルです。ZMSS-605Lは、アジ・メバル・バス・根魚・イカなどの釣りを得意としています。
全長は183cm、仕舞寸法は42cm、継数は5本のスペック。継ぎの方式は、ブランクスの曲がりがよりスムーズになる印籠継ぎを採用しています。
メジャークラフト(Major Craft) BENKEI BIC-704H
リーズナブルな製品が揃っている「メジャークラフト」のパックロッド。本製品は7ftのヘビーパワー、テーパーはレギュラーファストアクションで、オープンウォーターからカバーまで攻められるのが特徴です。
ジャンルとしてはバス用のベイトロッドですが、汎用性があり、重量級のルアーが投げられるのもポイント。コスパ重視でパックロッドを選びたい方におすすめのモデルです。
メジャークラフト(Major Craft) 三代目 クロステージ CRX-964M
シリーズとしては三代目となる「クロスステージ」のパックロッド。本製品は9ft6inのミディアムパワー、レギュラーテーパーで、大遠投が欠かせないソルトウォーターシーンで活躍する1本です。
適合ルアーウエイトは15〜42gで、フラットフィッシュを狙うサーフや青物をターゲットとしたショアジギングで使うのにおすすめ。ロッドの全長が長い分、仕舞寸法も77cmとやや大きめとなっているので、その点は留意しておきましょう。
テイルウォーク(tailwalk) ナマゾンモバイリー C684H
重量級のルアー操作に適したベイトタイプのパックロッド。レングス6ft8in・ヘビーパワー・レギュラーアクションで、遠投から近距離のピッチングまでこなせるのが特徴です。
ルアーウェイトは3/16〜2.5oz、ラインは10〜30lbが目安。4本継ぎで、重さは185gとやや重めですが、お手頃な価格帯を差し引いて考えれば十分許容範囲と言えます。海外の怪魚とも十分対峙できるので、コスパ重視で海外遠征用のベイトロッドを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
テイルウォーク(tailwalk) アウトバック NS765M
淡水・海水を問わず、遠投が必要となるシーンで活躍するスピニングタイプのパックロッド。河川のトラウトから湾奥のシーバス、漁港のエギングなど、幅広いシーンで使えるのが特徴です。
レングスは7ft6inで、パワーはミディアム。5ピース仕様で、仕舞寸法は50cmと比較的コンパクトなのも魅力です。持ち運びに便利なおすすめの1本なので、仕事帰りにナイトゲームを楽しみたいと考えている方はぜひ候補として検討してみてください。
ダイワ(Daiwa) エアエッジ モバイル 664MLB
ベイトフィネス仕様のパックロッドを探している方におすすめのモデル。全長6ft6inのミディアムライトパワーながらバットがしっかりしているので、ライトリグでしか喰わせられない状況でもしっかりと対応できるのが特徴です。
ルアーウエイトは1/8~1/2oz、ラインは6~14lbをカバーしているのもポイント。ベイトフィネスらしいスピニングとベイトの間を埋める立ち位置で、高比重ワームのノーシンカーやネコリグ、さらにスモールクランクやシャッドなどの軽量プラグが操作しやすいモデルです。
パームス(Palms) クワトロ QTRGS-53UL
ショートレングス・ウルトラライト仕様のパックロッド。全長は5ft3inと短く、仕舞寸法も45cmとコンパクトなので、山登りの途中で渓流釣りを楽しんだり、漁港でちょい投げして五目釣りを楽しんだりと、気軽に竿を出せるのが特徴です。
本製品の「クワトロ」は同社の旧名「アングラーズリパブリック」時代からあるロングセラーシリーズで、ポップなイエローカラーも印象的。気になる方はほかのモデルもチェックしておきましょう。
レジットデザイン(LEGIT DESIGN) ワイルドサイド マルチピース WSC611MH-5
知る人ぞ知るロッドメーカー「レジットデザイン」のパックロッド。バスフィッシングロッドを数多く手掛けているブランドだけあって、竿に求められるさまざまな要素をバランスよくまとめているのが特徴です。
なかでも本製品は6ft11inのミィアムヘビーパワーで、巻きモノから撃ちモノものまでカバーする1本。型番の表記の語尾に「5」とありますが、グリップ+4ピース仕様となっており、持ち運びに便利なのもおすすめポイントです。
フィッシュマン(Fishman) BC4 5.10MXH
海外釣行で怪魚を狙いたいアングラーにおすすめの1本。キャリーケースにも収納しやすい仕舞寸法49cmの4本継ぎながら、張りとしなやかさを兼ね備えているのが特徴です。
本製品はシリーズ3本あるうちのMXHというパワー設定で、10kgまでの魚に対応。全長は5ft10inと短めなのでピンスポットにルアーをキャストしやすく、カバーにタイトに付いている魚も強引に引き剥がせます。本格的に世界中の魚を釣りたいと考えている方はぜひチェックしておきましょう。
フエルコ(Huerco) XT510-4C+
操作性の高いショートレングスのベイトロッド。スペックは、レングス5ft10in、やや張りのあるレギュラーテーパー、ラインはMAX20lb、キャストウエイトはMAX30gとなっており、遠征釣行で必要なスペックをバランスよく備えているのが特徴です。
仕舞寸法は510mmの4ピースで、自重は160g。タフに作られているのもポイントで、細部のパーツにこだわっているのも魅力です。国内はもちろん、海外の魚種もターゲットとしたい方はぜひおさえておきましょう。
ジェットスロウ(JetSlow) × ツララ(TULALA) ジェットセッター 63C
ヘビー級のルアーをひと通り操作できるパックロッド。仕舞寸法50cmの4ピース仕様ながら全長が6ft3inにまとまっているのが特徴で、6ft未満のショートロッドよりは長さが欲しいけれど、それでいて取り回しのよさにも配慮したいアングラーにおすすめの1本です。
パワーはエクストラヘビー、メーカー推奨のキャスティングウエイトは2oz(約50g)。非常に硬くパワフルな仕様ですが、短い5ft台でも長い7ft台でもないので、ピッチングやフリッピングなどの接近戦からディスタンスをとったキャストにまで対応できます。国内外を問わず、カバーに潜む魚を獲りたい方はぜひ候補として検討してみてください。
トランスセンデンス(TRANSCENDENCE) LateBloomings510+Rev2.0
1セットで4パターンの長さに変形できるパックロッド。3ピースと4ピース、さらにグリップの長短をそれぞれ組み合わせることによって、さまざまなシーンに対応できるのが特徴です。
5ft10inのショートレングスではグリップも短めなため、トゥイッチやジャークといったロッドアクションがしやすい仕様。6ft2inではロンググリップを使用し、ジギングなどに適しています。
また、7ft3inはロングキャストが必要な場面に有効。もっとも長い7ft7inはロンググリップを脇に挟んでファイトできるので、モンスタークラスの魚とも渡り合えます。
高価格帯ではありますが、その分多彩な釣りを楽しめるのが魅力。国内外を問わず各地を飛び回って、その土地土地の魚を釣り上げたいと考えている方におすすめの製品です。
「パックロッド」は「コンパクトロッド」というジャンルのひとつで、広義には「振り出しタイプ」も含まれます。振り出しタイプはパックロッドとは異なり1本継ぎで、伸縮が入れ子構造になっているのがポイント。便利で取り扱いが容易な点はメリットですが、ガイドがズレやすかったり、耐久性がやや低かったりする部分は注意が必要です。購入する際は使い勝手や予算を考慮して選びましょう。