釣りのターゲットのなかでも大物から小物まで幅広い魚が含まれる「青物」。青物とは、海にいる背の青い魚(青魚)の総称で、ルアーで大型を狙うのであれば、ヒラマサやブリ、カンパチなどが代表的な魚です。

そこで今回は大型の青物狙いで使うルアーを特集。なかでも迫力のあるバイトを目の前で見られる「ポッパー」にフォーカスして、おすすめのアイテムをご紹介します。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ポッパーとは?

By: amazon.co.jp

「ポッパー」とは大きく口が開いたルアーのこと。ジャンルとしては水面に浮くタイプで、カップで水を受けて音や泡を発するのが特徴です。

使用する際にポイントとなるのがロッドワーク。ロッドのストローク幅を狭くしてラインで水をはじくように操作する、またはロッドのストローク幅を長くして力強く引っ張るなどして誘うのが定番です。

とくに青物用ポッパーは水しぶきをしっかりと出して、存在感をアピールするのが重要。魚に気づかせて、追わせて、喰わせにまでもっていければ、水面が割れるような迫力のあるバイトを得られます。

青物にポッパーを使うメリット

By: duel.co.jp

「ポッパー」はトップウォーターに分類されるアイテム。ルアーを止めた際に、魚を浮かせて、バイトを誘えるのが特徴です。

ほかのトップウォーターは一定のリズムで動かし続けることでバイトを誘発。例えば、ペンシルベイトはドッグウォークし続けることで逃げ惑うベイトを演出します。

一方、ポッパーは動かしている時ではなく、止めている時がバイトのチャンス。表層系のルアーですが、ポーズを入れることで喰わせの間をつくれるので、ある程度水深があるところからでも魚を水面に引っ張れるのが魅力です。

青物は回遊魚のフィッシュイーターなので、小魚を追い回して捕食するのが習性。追われる小魚としては、水面は最後の逃げ場となり、青物は逃すまいと喰い上げにきます。サウンドやバブルを発することで表層での存在感をアピールできるほか、止めて喰わせられるのも支持される理由です。

ポッパーで青物を狙うのにおすすめの時期は?

ポッパーで青物を狙うのにおすすめの時期は地域によっても異なりますが、5〜9月が目安。ゴールデンウィーク明けの晩春から梅雨、夏を過ぎ、初秋ぐらいまでがキャスティングゲームのシーズンで、ベイトが上擦っていればトップにチャンスがあります。

なお、ベイトが表層を回遊していればトップに出ますが、そうでければ反応はイマイチ。ワンレンジ下であれば水面直下を引けるシンキングペンシル、さらに下であればミノーやバイブレーション、より深場に落ちている場合はジギングでレンジを合わせるのが王道です。

暖かい時期であれば、エサとなる小魚が活発に動き、小魚を追う大型の青物も積極的。一方、寒い時期はベイトが落ちるので、青物のレンジも下ります。時期によった違いをぜひ意識しておきましょう。

青物用ポッパーの選び方

タイプをチェック

水平浮きタイプ

By: yamaria.co.jp

「水平浮きタイプ」とは、水平に浮くルアーのこと。アクションさせると移動距離が長く、首振りの幅が大きいのも特徴です。

また、スプラッシュが出しやすいのも魅力。連続したアクションで広範囲を探る際に適しています。

なお、背中部分が水面から出ているため視認性も良好。一方で、お腹部分が水面につき、フロントフック・リアフックともに横並びの状態であるので、バイトがあったら掛かりやすいのがポイントです。

垂直浮きタイプ

By: amazon.co.jp

「垂直浮きタイプ」とは、垂直気味に浮くルアーのこと。頭部分が水面より上に出ているほか、ボディの大半が水に浸かっているので、アクションさせると移動距離が短いのが特徴です。

また、ロッドを下げてトゥイッチ&ポーズを入れれば、水中に頭を突っ込んだ後、ポコンと大きなポップ音が出せるのもポイント。ネチネチと動かせるので、ピンポイントをしつこく攻められるのが魅力です。

斜め浮きタイプ

By: amazon.co.jp

「斜め浮きタイプ」とは、斜め浮きをするルアーのこと。水面に対して尻下りになるのが特徴で、機能としては水平浮きタイプと垂直浮きタイプとの中間に位置づけされます。

なお、浮き姿勢の角度は水面からルアーの先端までを測ったもので、15°や30°などさまざま。角度によってアクション時の移動距離や首振りの幅、ポップ音などに違いが出てきます。

サイズをチェック

By: daiwa.com

サイズをチェックする際の項目は2つ。ルアーのボディサイズと、ルアーのフックサイズです。ボディは長さと重さをそれぞれ意識。長さは青物が捕食しているベイトのサイズを、重さはロッドの適合ルアーウエイトを確認して選ぶようにしましょう。

一方、フックのサイズは型番を意識。大きさは「#」と「数字」を組み合わせで示されるほか、表記にもルールがあります。

なお、1までは数字の大きいほうがフックサイズは小さめ。例えば「#6」と「#2」では「#6」のほうが小さくなります。一方、「#1」より上は数字の大きさに比例。ただし、「/0」を付けるのがポイントで、「#1/0」「#2/0」「#3/0」と表記し、「イチゼロ」「ニゼロ」「サンゼロ」と呼称します。

狙う青物が大きくなればなるほど掛けた際の引きも強くなるので、引きに負けない大きめのフックが付いたルアーを選ぶようにしましょう。

強度も重要

By: duel.co.jp

ヒラマサやブリ、カンパチなどの青物は大きくて、掛けた際の引きも強烈。よって、ルアーもそうした魚に対抗できる強度を備えているかが重要となります。特にポッパーやミノーなどのプラグは内部が空洞化しているので、喰ってきた際に割れない、潰れない、壊れないルアーが重宝されます。

まずチェックすべき項目はボディの厚み。肉厚であればあるほど、アタックしてきた際の破損を軽減できます。

また、「貫通ワイヤー」を採用しているかもポイント。多くのルアーにはラインアイ、フロントのフックアイ、リアのフックアイがあり、それぞれ小さいヒートンを使うのが一般的ですが、大型魚種を相手にすると引きちぎられる可能性があります。

貫通ワイヤーとは、ラインアイとフックアイを1本化し、ボディに通している仕様のこと。それぞれがつながっているので、より耐久性が期待できます。ルアー強度の高さの目安となるので、ぜひ意識しておきましょう。

青物用ポッパーのおすすめ

シマノ(SHIMANO) オシア ボムディップ 170F フラッシュブースト

シマノ(SHIMANO) オシア ボムディップ 170F フラッシュブースト

大きなサウンドとバブルを出すおすすめの青物用ポッパー。「フラッシュブースト」「ジェットブースト」「スケールブースト」とも相まって、フラッシング・キャスタビリティ・リアリティの高さにスプラッシュの要素が加わったおすすめのアイテムです。

使い方としてはポッピングが基本。キャストしたらラインスラックを回収し、その後はロッドを煽りながら一定のリズムで巻くのがコツです。

本製品のサイズは170mmで、重さは72g。大きく深いカップも特徴で、荒れた状況でも存在感をアピールできる点も魅力です。

シマノ(SHIMANO) オシア バブルディップ 220F フラッシュブースト

シマノ(SHIMANO) オシア バブルディップ 220F フラッシュブースト

やや細身でスリムな青物用ポッパー。ロングジャークで長く引いて細かい泡を出し、逃げ惑うベイトフィッシュを演出するのがおすすめの使い方です。

また、「フラッシュブースト」「ジェットブースト」「スケールブースト」が備わっており、広範囲をしっかりと探れるのもポイント。なお、本製品のサイズは220mm・93gですが、ひと回り小さい180mm・76gもラインナップされています。

シマノ(SHIMANO) オシア スポウター 150F

シマノ(SHIMANO) オシア スポウター 150F

カップと背面2箇所に穴を空けることで大量の水しぶきが出せるおすすめの青物用ポッパー。サイズは120mm・52gと150mm・94gの2種類で、いずれも強烈に存在感をアピールできるのが特徴です。

固定重心ながらキャスト時の姿勢がよく、飛距離が稼げるのもポイント。また、ポッピングだけでなく、トゥイッチやジャークで軽く潜らせのちに浮上させるダイビングアクションができるのも魅力です。

ダイワ(Daiwa) ソルティポップ 110F

ダイワ(Daiwa) ソルティポップ 110F

青物用ポッパーとしてはもちろん、シーバスなども含め、ソルト全般に使えるおすすめのルアー。スリムかつロングボディに後方重心の固定ウエイトを採用しており、キャスタビリティに優れているのが特徴です。

使い方としては移動距離を抑えたポッピングがおすすめ。本製品のサイズは110mm・20gですが、ラインナップにはひと回り小さい95mm・16.5gも用意されています。

ダイワ(Daiwa) ソルティガ ポップスター 160F

ダイワ(Daiwa) ソルティガ ポップスター 160F

大きめのカップと首元のくびれが特徴の青物用ポッパー。サイズは160mm・74gで、ロングジャークもショートジャークもしやすく、荒れ気味の水面でもしっかりと存在感をアピールできるのが特徴です。

フックは太軸かつTINメッキが施された#2/0を採用しており、安心感が高いのもポイント。さらにフロントフックはスイベル仕様で、可動域の自由度が高いのも魅力です。

デュエル(DUEL) ハードコア バレットブル F 160mm

デュエル(DUEL) ハードコア バレットブル F 160mm

広範囲を探るのにおすすめの青物用ポッパー。強力なマグネットを搭載した重心移動システムを採用しており、キャスタビリティに優れているのが特徴です。

浮き姿勢は水平気味。大口径のカップ、キュッと締まった首によって、ロングジャークからショートピッチのアクションにまで対応できるのも魅力です。

また、ワイヤースルー構造によって、耐久性に配慮されているのもポイント。サイズは130mm・50gと160mm・80gの2種類をラインナップしています。

ヨーヅリ(YO-ZURI) ハイドロポッパー 120mm

ヨーヅリ(YO-ZURI) ハイドロポッパー 120mm

ショア・オフショアを問わず、ソルトウォーター全般で使えるおすすめのポッパー。青物用ポッパーとしてはもちろん、シーバスなどにも使えるオーソドックスなモデルで、汎用性が高いのが特徴です。

サイズラインナップは2種類。本製品は120cm・43gで、フックは#1/0が付きますが、もう一方は90cm・25gで、フックは#4が付きます。

ヨーヅリ(YO-ZURI) ブルポップ F 150mm

ヨーヅリ(YO-ZURI) ブルポップ F 150mm

耐久性の高いおすすめの青物用ポッパー。中身が詰まったパワーボディ、ワイヤーはラインアイからフロントフック、リアフックまで通じたワイヤースルー構造を採用しており、モンスタークラスの青物にも十分対応できるのが特徴です。

サイズは150mm、重さは70gで、フックは#2/0を採用。カラーは定番のレッドヘッド、ベイトフィッシュを意識したイワシやトビウオ、視認性の高いピンクなど、計9色をラインナップしています。

タックルハウス(TACKLE HOUSE) コンタクト フィードポッパー CFP150

タックルハウス(TACKLE HOUSE) コンタクト フィードポッパー CFP150

独特のカップ形状を採用したおすすめの青物用ポッパー。浮き姿勢は垂直に近く、軽いジャークでもしっかりとポップサウンドが出せるように設計されているのが特徴です。

さらに、ボディ内部のウエイトボールが動く「R-Unit2.0」を採用しており、イレギュラーアクションが出せるのもポイント。サイズラインナップは100mm・120mm・135mm・150mm・175mmの5種類を揃えています。

本製品の長さ150mmで、重さは60g。フックは「オーナーばり」の「カルティバ ST-46 スティンガートリプル」の#2/0が付いています。

マリア(Maria) ポップクイーン F160

マリア(Maria) ポップクイーン F160

大型のフィッシュイーターに効果的な青物用ポッパー。キャスト時の空気抵抗が少なく、広範囲をサーチできるのが特徴です。

また、大胆に動かすことでしっかりと存在感を示せるのもポイント。サイズラインナップは50mm・80mm・105mm・130mm・160mmの5種類で、小さめから大きめまで揃っているのも魅力です。

本製品は長さ160mmで、重さは65g。フックは太軸の#2/0。カラーはベイトフィッシュを意識したナチュラル系からピンクやチャートなどのアピール系まで揃えた計7色をラインナップしています。

マリア(Maria) ダックダイブ F230

マリア(Maria) ダックダイブ F230

ヒラマサ専用を謳うおすすめの青物用ポッパー。小口径のカップとスリムなボディが特徴で、ペンシルベイトでは追いきれない魚をストップ&ゴーで喰わせられるのが魅力です。

磁着の重心移動システムを採用しており、十分な飛距離を稼げるのもポイント。サイズは230mm、重さは95g、カラーは5色をラインナップしています。なお、フックは付いておらず、別途購入することになるので、その点は意識しておきましょう。

スカジットデザインズ(SKAGIT DESIGNS) パンプキン 140mm

スカジットデザインズ(SKAGIT DESIGNS) パンプキン 140mm

ヒラマサやブリ、カンパチなどの青物はもちろん、シイラやGTなどにも効果を発揮するポッパー。オフショアで使うのにおすすめのアイテムで、うねりのなかでもしっかりと水を捉えてスプラッシュするのが特徴です。

浮き姿勢は約80°で、大きくロッドを煽ってアクションさせると上方向に高く飛沫を上げるのが魅力。サイズは110mm・30gと140mm・43gの2種類をラインナップしています。

ラパラ(Rapala) エックスラップ マグナム エクスプロード 170

ラパラ(Rapala) エックスラップ マグナム エクスプロード 170

大量のスプラッシュを発する青物用ポッパー。やや斜めの浮き姿勢と、浅めの大型カップによって、高く飛沫を飛ばせるのが特徴です。

本製品のサイズは170mm・140gで、十分なウエイトがあるのもポイント。なお、ラインナップにはひと回り小さい13cm・62gも用意されています。

カラーはいずれも13色を用意。視認性の高いピンク系やチャート系、さらには輪郭がハッキリと出るブラック系、輪郭がぼやけるホワイト系、水なじみのよいブルー系も揃っています。

デュオ(DUO) ラフトレイル バブリー 225F

デュオ(DUO) ラフトレイル バブリー 225F

やや立ち気味の浮き姿勢に設定されたおすすめの青物用ポッパー。スリムなボディ形状はもちろん、ポーズ時はボディの大半が水に浸かる仕様となっており、喰い上げにしっかりと対応できるのが特徴です。

また、固定重心を採用しており、ロッドアクションに対するレスポンスも良好。サイズは225mm、重さは95g、カラーは9色をラインナップしています。なお、フックは付いていないので、用意する際は推奨サイズをしっかりと確認しておきましょう。

スミス(SMITH) アンダーバード1号

スミス(SMITH) アンダーバード1号

3フック仕様のポッパー。長さは122mm・重さは30gと青物用としてはやや小さめのサイズですが、重心移動システムを採用しており、しっかりと飛距離を稼げるのが特徴です。

また、カップは小さめで、引き抵抗が軽いのもポイント。ボディは肉厚、フックは「カツイチ」の「 デコイ トレブル Y-S81」の#2が付いており、タフに仕上がっているのも魅力です。

青物用ポッパーの使い方・動かし方

By: amazon.co.jp

ポッパーのアクションは「ポッピング」と「スプラッシュ」が基本。前者は「ポコッ」という音とバブルで魚にアピールする方法、後者は水しぶきを出すアクションのことを指します。

青物用ポッパーの場合は大海原で使うことがほとんどなので、スプラッシュが定番。大胆に動かし、しっかりと存在感をアピールすることが釣果につながります。動かし方としてはロッドを横方向ないし下方向に煽る、なかでも長く大きく引っ張るロングジャーク、短く強く引っ張るショートジャークが代表的です。

それ以外の動かし方としては「ダイブ」や「ただ巻き」も候補。ダイブは前につんのめらせてから浮上させるアクションで、水面まで出きらない場合に有効です。ただ巻きは文字通りただ巻くだけ。カップで水をかき分けることでヨタヨタと泳ぐのが特徴です。

なお、いずれの場合でも時折ポーズを入れて、しっかりと止めるのがポイント。静と動を意識して緩急をつけるのが重要です。