ルアーのなかでも独特なフォルムをしている「バズベイト」。日本国内ではバスやナマズ、ライギョが釣れるアイテムとして知られていますが、海外では怪魚釣りでも人気で、特にマレーシアのトーマンやタイのチャドーなどを狙うアングラーからも支持されています。
そこで今回はバズベイトに注目。おすすめのルアーをご紹介します。今まで投げたことがないという方はもちろん、使い慣れているという方もぜひチェックしてみてください。
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- 目次
- バズベイトとは?スピナーベイトとの違いも解説
- バズベイトの使用におすすめの時期は?
- バズベイトの選び方
- バズベイトのおすすめモデル
- 番外編:バズベイトの使い方・コツ
- 番外編:バズベイトにトレーラーフックは付けるべき?
バズベイトとは?スピナーベイトとの違いも解説
「バズベイト」とは金属のペラとアーム、さらにヘッドとスカートを組み合わせたルアー。ジャンルとしては表層を引く「トップウォーター」に分類され、ペラの回転によるサウンドと引き波でイラつかせてバイトを誘うのが特徴です。
使い方としては投げて巻くだけ。アピール力が高いのでリアクションバイトを狙えるほか、ストラクチャーに対してタイトに着いている魚をも引っ張り出せるのが魅力です。
なお、バズベイトはワイヤーベイトという括りになると「スピナーベイト」と同じ。スピナーベイトはペラがブレードに変わっただけで、アームとヘッドとスカートを採用している点は共通しています。
一方、スピナーベイトは基本的に沈めて使うルアーなので、表層から中層、ボトムまで対応できるのが違い。巻くだけで釣れるのは同じですが、通せるレンジの幅を広く、沈ませ具合で変えられるのが異なる点です。
バズベイトの使用におすすめの時期は?
基本的にバズベイトはトップウォータールアーなので、サマータイムの朝夕マズメで多投されますが、効く時期としてはバスがシャローにいるとき。フィールドの水深が深くても魚が浮いている状況であればチャンスはあります。
季節でいうと、冬があけた春先から夏、そして秋口のターンオーバー時ぐらいまで。とくに威力を発揮するシーズンは産卵が終わってバスの意識が水面に向く5〜7月ですが、4〜10月の間であれば釣れる可能性は十分にあります。
なお、真夏はポッパーやフロッグなどの「止めて使うトップ」のほうが効果的。高水温の時期はバスの動きが鈍くなり、シェードでじっとしていることが多いので、移動距離の短いルアーでピンスポットを狙うほうが理にかなっています。
一方、バズベイトのような「巻いて使うトップ」は夏の前後がおすすめの時期。広く探れる、一定のリトリーブで釣れるという点においても有利です。ぜひ意識しておきましょう。
バズベイトの選び方
ペラの種類をチェック
シングルペラ
「シングルペラ」とは金属ペラ1枚のバズベイトのこと。曲がっている部分があり、そこで水を受けることでペラが回転します。
シングルペラの形状は2種類。水を受ける部分が2箇所ある羽2枚と、大きなペラで水を受ける部分が4箇所ある4枚羽があります。
また、タイプも2種類あるので注意。ペラの中央に穴があり、そこにアームが通っているセンターバランスタイプと、ペラの中央に穴がなく真っ直ぐアームが通っているオフセットタイプがあります。前者は着水してからの立ち上がりがスムーズ。後者はペラが回転するたびに激しく振動するのが特徴です。
なお、シングルペラは水面で一方向に回転する構造上、トレースコースもその影響を受けて曲がるので注意。右回転と左回転があり、右回転ならキャストしたアングラーから見て左側に、左回転なら右側にトレースコースが曲がります。製品によっては記載されている場合があるので、しっかりと確認しておきましょう。
ダブルペラ
「ダブルペラ」とは金属ペラが縦に2枚並んでいるバズベイトのこと。前後それぞれのペラが擦れ合い、サウンドを発するのが特徴です。
また、フロントとリアの回転が異なれば、直進性があるのもポイント。例えば、フロントのペラが右回転、リアのペラが左回転であれば、相乗効果で真っ直ぐトレースできます。
ただし、2枚仕様となるので、ペラ自体としては大きめ。ペラの羽は4点となるので、ゴミなどは拾いやすくなります。購入を検討する際は意識しておきましょう。
クラッカー
「クラッカー」付きのバズベイトとは、シングルペラのバズベイトに別途金属片が装着されているタイプ。クラッカーはアルミや真鍮、プラスチックなどさまざまなタイプがありますが、いずれの場合も引くとペラとクラッカーが当たり、大きなサウンドを鳴らすのが特徴です。
また、直進性が期待できるのもポイント。シングルペラの場合はペラが一方向に回転するので、トレースコースが曲がりますが、クラッカーがあるとペラの回転とクラッカーの水受けとがそれぞれ作用し、真っ直ぐ引けます。
なお、クラッカーはバズベイトの先端にある場合がほとんど。リトリーブ時はゴミやウィードが絡まりやすいので、使用する際は注意しておきましょう。
重さをチェック
バズベイトの重さは3/8ozが基準。大きいほうでは1/2ozや3/4oz、小さいほうでは1/4ozや3/16oz、1/8ozなどもありますが、数としては少なめです。
また、ウエイトが同数であっても、ペラのサイズや羽の枚数、スカートのボリューム、クラッカーの有無によっても変わってくるので、仕様の違いもしっかりと確認しておきましょう。
なお、既存の製品からウエイトアップを図りたい場合は高比重のワームをトレーラーに付けるのがおすすめ。より後方に重心をもっていけるのはもちろん、よりシルエットがコンパクトであればキャスト時の空気抵抗も受けにくく、遠投性やキャスタビリティが上がります。ぜひ覚えておきましょう。
カラーをチェック
バズベイトに限らず、ルアーのカラーは多種多様。ホワイトやチャート、ブラックなどの定番カラーから、アユやワカサギ、ブルーギルなどのベイトフィッシュに似せたナチュラルカラー、オレンジやピンクなどの派手なアピールカラーまで、さまざまなタイプがあります。
バズベイトはトップウォータールアーなので、水面でどう魚に見えるかを意識することが重要。特に濁りがキツいマッディーウォーターではよりシルエットが際立つ黒が有効であったり、クリアウォーターではシルエットをボヤかすために白系が効果的であったりと、ハマるカラーは状況によって異なります。フィールドや水質、天気によっても違いがあるので、お気に入りのバズベイトがある方は複数のカラーを持ち合わせておきましょう。
バズベイトのおすすめモデル
ゲーリーヤマモト(Gary YAMAMOTO) バズベイト
バズベイトにおけるロングセラーモデル。定番ルアーとして広く認知されており、ワイヤーの太さやペラの形状、メッキの厚み、スカートのフレア、ウエイトバランス、飛行姿勢などにこだわって作られているのが特徴です。
本製品はオリジナルモデルで、ただ巻き〜早引きで使うのがおすすめ。多くのアングラーから支持されているアイテムなので、バズベイトをマスターしたい方はとりあえずおさえておきましょう。
ゲーリーヤマモト(Gary YAMAMOTO) ジャンボバズベイト
実績の高いおすすめのバズベイト。心地よいサウンドや飛沫を上げるスプラッシュはもちろん、立ち上がりのよさ、水噛みのよさなども含め、トータルバランスに優れているのが特徴です。
本製品は「ジャンボ」と名前が付いている通り、オリジナルよりもペラのサイズが大きめ。それでいてルアーのヘッドウエイトは1/4ozで統一されているので、よりゆっくりと引けるのが魅力です。
ノリーズ(Nories) ボルケーノII
長年日本のバスフィッシングを牽引する田辺哲男氏が開発したおすすめのバズベイト。比較的やさしめの甘いサウンドを発するのが特徴で、ウエイトは3/8ozと通常サイズでありながら喰わせの能力に長けているのが魅力です。
また、ヘッドから伸びるアームを短くした「ショートロウアーアーム」を採用しており、ペラとフックの位置が近いのもポイント。バズベイトのバイトはペラにアタックしてくることが多いので、よりバラシの軽減に配慮した仕様となっています。
ノリーズ(Nories) ボルケーノ グリッパー
大きな引き波を出して強烈にアピールするおすすめのバズベイト。ウエイトは3/8ozと1/2ozの2種類ですが、どちらもビッグサイズのシンプルペラ4枚羽を採用しており、スローリトリーブでもしっかりと水を噛んでくれるのが特徴です。
また、ペラはあえてセンターから外したオフセットセッティングを採用しているほか、左右非対称で、バイブレーションが強いのも魅力。引き抵抗があり、巻き感がしっかりとしているのもポイントです。
オーエスピー(O.S.P) バズ ゼロツービート
大音量のサウンドを発するおすすめのバズベイト。タイプとしてはクラッカー、さらにその素材に真鍮を使っており、強烈なアピール力を備えているのが特徴です。
また、ヘッド形状を偏平にすることによって、立ち上がりの早さとカバー回避性能に長けているのも魅力。直進性も高いので、トレースコースを意識しやすいのもポイントです。
なお、本製品はオリジナルモデルで、重さは3/8oz。シリーズラインナップには同ウエイトで極太リビングラバー仕様の「ストロング」、さらには1/4ozの「パピー」も用意されています。
エバーグリーン(EVERGREEN) バブルトルネード
ダブルペラを採用したおすすめのバズベイト。ウエイトは3/8ozと1/2ozの2種類ですが、いずれも遠投性・直進性・サウンドにこだわっており、扱いやすさとアピール力の高さを兼ね備えているのが特徴です。
本製品はリアのペラの後ろにスプリングを設置することで、2枚のペラがヒットしやすいようにしているのもポイント。強風時でも安心してキャストができるほか、波打つ水面でもしっかりとルアーが引けるのも魅力です。
エバーグリーン(EVERGREEN) ラウドバズ
大きめのシングルペラを採用したおすすめのバズベイト。バイブレーションが強く、しっかりと波動を生み出すのが特徴で、スローに引いても存在感をアピールできるのが魅力です。
また、ペラの設置に多少のあそびをもたせることによってアームとの接点を増やし、複雑なサウンドを発するのもポイント。ウエイトは3/8ozが目安です。
デプス(deps) マツバズ
強波動と強サウンドを発するおすすめのバズベイト。左右非対称のシンプルペラ、太めの1.6mmのワイヤーを採用することによって接地面を増やし、より存在感をアピールできるのが特徴です。
また、リトリーブ時におけるプロペラの回転数が少ないので、トルクフルに水をかき回せるのもポイント。さらにワームキーパー部分を後方重心にすることで飛距離が稼げるのも魅力です。
ウエイトは1/2ozのみですが、ペラは右回転と左回転をそれぞれ用意。パッケージカラーにも違いがあり、前者は青台紙、後者は白台紙を採用しています。
なお、同梱されているウエイトシールを活用すればチューニングも可能。左右ある羽のうち、大きいほうに貼り付ければ、ペラの回転がよりパワフルになります。興味がある方はぜひ試してみてください。
デュオ(DUO) レアリス エムライン バズベイト
国内外を問わずさまざまな魚種に精通している村田基氏がプロデュースしたおすすめのバズベイト。ウエイトは3/8ozと1/2ozの2種類ですが、いずれもヘッドを後方重心にすることによってキャステビリティに優れているのが特徴です。
また、フッキングの向上を図るべく、一般的なバズベイトよりやや細い1mmの硬質ワイヤーを採用しているのもポイント。さらにヘッド付近のワイヤーを曲げることによってフックポイントを下げ、喰い上げてくる魚にもしっかりと対応できるのが魅力です。
ハンクル(HMKL) ダイナモバズベイト
強烈なサウンドを放つおすすめのバズベイト。ヘッドの先端に真鍮ビーズが埋め込まれており、ペラの先端が当たることで大音量を発するのが特徴です。
また、一般的なバズベイトと比べてやや細く軟らかいワイヤーを採用しているのもポイント。ペラとヘッドを当たりやすくしているほか、サウンドの質にこだわっているのも魅力です。
ラインナップはノーマルモデルとエコモデルの2種類で、それぞれ右回転・左回転を用意。ウエイトはノーマルモデルが3/8ozのみで、エコモデルは3/8ozと1/2ozがあります。
ティムコ(TIEMCO) バスティンツイスター
シャローカバーを素早くチェックするのにおすすめのバズベイト。製品としてはダブルペラを採用した3/8ozモデルで、直進性はもちろん、アキュラシー性能も高く、テンポよくキャストできるのが特徴です
また、ペラ素材に軽くて硬質な超ジュラルミンを採用しており、立ち上がりが早いのもポイント。さらにリアのペラの後ろにはビレットブラスパーツをセットしており、接触によるサウンド効果も期待できます。
ティムコ(TIEMCO) バスティンツイスター ソロウォーカー
重量感のあるシングルペラタイプのバズベイト。ウエイトは5/8ozながらペラは軽くて硬い超ジュラルミン素材を採用しており、スローリトリーブにもしっかりと対応できるのが特徴です。
また、ペラには大きなカッティングが施されており、巻き心地が軽いのもおすすめのポイント。ヘッドはスリムなVハル形状で、すり抜け効果が高いのも魅力です。
ティムコ(TIEMCO) バスティンツイスター ビティーウォーカー
コンパクトサイズをキープしつつビッグバスにも対応できるおすすめのバズベイト。ウエイト1/4ozながら、ワイヤーは若干太めの1.2mmを採用しており、小規模フィールドや流入河川などで使いやすいのが特徴です。
タイプとしてはシングルペラで、素材には軽くて硬質な超ジュラルミンを採用。また、羽をディープカップ化することでしっかりとエッジを取り、水噛みがよいのも魅力です。
メガバス(Megabass) ジャマイカボア
強烈なアピール力で広範囲をサーチできるおすすめのバズベイト。ウエイトは1/2ozと重量がしっかりあるほか、後方重心に設計されており、キャスタビリティに優れているのが特徴です。
また、ヘッドから伸びるアームの途中に「ラトルチャンバー」と呼ばれる金属片を配置しているのもポイント。ペラと接触することによって甲高いサウンドを発するのも魅力です。
さらに、ワイヤーは強靭な特殊硬鋼線を採用しており、強度も十分。スカートとは別に太めでフラットなラバーが4本備わっており、ボリューム感にも配慮しています。オープンウォーターはもちろん、カバーに対しても積極果敢に使えるおすすめのモデルです。
レイドジャパン(RAID JAPAN) マスタブラスタ
オーソドックスなシングルペラのバズベイト。アーム・ペラともにアルミ素材を採用することによって、サウンドは柔らかく、それでいて回転にトルクをもたせることで強い波動を生むのが特徴です。
重さは12gで、オンス的には3/8ozと1/2ozの間。ワイヤーは一般的なバズベイトと比べてやや太めの1.4mm径を採用しており、耐久性にも配慮しています。
また、スタックした際の回避能力が高いのもポイント。攻めの姿勢でテンポよくキャストできるのも魅力です。
スミス(SMITH) スイッチバズ
前後逆回転するダブルペラ仕様のバズベイト。直進性はもちろん、それぞれのペラが接触することによって発せられるスクラッチ音によってアピールも備えているのが特徴です。
フロントのペラは回転軸が中心から外れるオフセットタイプで、しっかりと水を噛むのもポイント。ウエイトは3/8oz、ヘッドは三角形のデルタヘッドをやや反らせたデザインで、浮き上がりのよさと障害物回避に配慮しているのも魅力です。
ジャッカル(JACKALL) デラバズ
コンパクトタイプのバズベイト。ラインナップは「S」の3/16ozと「R」の1/4ozの2種類で、いずれもスモールサイズのシンプルペラ4枚羽を採用しています。
いずれも低重心化を図っており、リトリーブ時の姿勢が安定しているのも特徴。スカートのボリューム感はそこそこですが、フックはやや太軸を採用しており、不意に掛かる大物にも十分対応できます。
ジャッカル(JACKALL) ガーグル
ペラにギミックがある風変わりなバズベイト。ウエイトは3/8ozと王道ですが、ペラはシングルペラを半分にした形状、さらに固定ではなく可動式になっており、従来のバズベイトとは使い勝手に違いがあるのが特徴です。
ペラの曲がり具合が深いことによってリトリーブ時にポロポロと柔らかい音を発するのもポイント。また、フッキング時に支障となるペラもバイト時にズレやすいので、ミスしにくいのも魅力です。
ガンクラフト(GAN CRAFT) キラーズバズベイト バーストジュニア
ビッグベイドで有名な「ガンクラフト」が開発したコンパクトタイプのバズベイト。ウエイトはオリジナルモデルの1/2ozより軽い3/8ozで、フィールドを問わず手返しよくキャストできるのが特徴です。
注目はヘッド下に水流を受ける突起を設けている点。これにより立ち上がりがよく、ファーストリトリーブからしっかりと魚にアピールできるのが魅力です。
また、シングルペラにカットを施すことによって、不規則なスプラッシュとサウンドを発するのもポイント。また、アームを湾曲させることで、キャスト時のバランスにも配慮しています。
ブーヤー(Booyah) スクイールチャー
アメリカのバズフィッシングに精通しているヒロ内藤氏が開発に携わったシングルペラのバズベイト。ペラとリベットの接触部分をスリ鉢状に整形することで接触面を増やしたり、ペラの前方の穴を楕円形にすることでシャフトとの接触面を増したりすることで、シャカシャカとしたスクィーク音を出し、魚にしっかりとアピールできるのが特徴です。
また、ヘッドが左右非対称になっているほか、カーブしたキールを付けているのもポイント。ウエイトは3/8ozと1/2ozの2種類が用意されています。
ストライクキング(Strike King) ミニプロバズ
アメリカで有名なルアーメーカー「ストライクキング」のバズベイト。ウエイトは1/8ozと軽く、シルエットもコンパクトにまとまっているため、タフコンディションのフィールドでもバイトを誘発できるのが特徴です。
バズベイトはもともとアピール力の強いルアーなのでアグレッシブな魚を獲るのに有効ですが、ポイントをひと通り流しきってしまうとプレッシャーを与えてしまうもの。次なる一手としてアピール力を抑えたほかのルアーに変えてしまいがちですが、バズベイド自体のダウンサイジングでバイトを拾えることがあります。気になる方はぜひ試してみてください。
番外編:バズベイトの使い方・コツ
バズベイトはただキャストして巻くだけのように思えますが、使い方にはいくつかコツがあります。
まずはトレースコースをできるだけ長く取ること。例えば杭を狙う際はピッタリではなく、それよりもちょっと先にキャストするのがおすすめです。これは浮き上がりまでの助走を取るため。なお、リトリーブはカバーやストラクチャーに対してタイトに引くことも重要です。
キャストしたらティップを上げ、ややロッドを立て気味にしてリトリーブ。足元にルアーが近寄ってくるにつれ、徐々にティップを下げていくことで表層をキープできます。
季節によってリトリーブのスピードを変えるのも意識。特に真夏は水温が高く、魚の反応が鈍いのでゆっくり巻くのがおすすめです。
なお、バイトがあったら即アワセ、いわゆる「ビックリアワセ」はしないこと。重みを感じたらちょっと間を取ってルアーを持っていかせ、そこからフッキングをしたほうがより確実です。
番外編:バズベイトにトレーラーフックは付けるべき?
バズベイトにおけるトレーラーフックの有無は意見が分かれるところ。その理由はそれぞれメリットとデメリットがあるからです。
付ける派はフッキング率のアップが狙い。バズベイトのフックはシングルフック1本なので、トレーラーフックを付けることでフックポイントを2つにできます。
特にバズベイトは比較的早く巻いていると後ろでバイトすることもあるので、フックポイントをより後ろに置けるのも有利な点。ペラへのアタックも含め、フッキングのミスが多いルアーなので、メインのフックが上顎に掛かり、さらに保険的にトレーラーフックが口元のどこかに掛かるとより安心です。
一方、付けない派は根掛かりや余計なゴミの引っ掛かりが懸念されるため。さらに、用意する手間やコストがかかるほか、トレーラーフックを付けるとルアーのバランスが崩れる、引く際に違和感を感じるなどの場合もあります。一長一短なので、メリット・デメリットを考慮して判断してみてください。
バズベイトはペラを回せば回すほど音がよくなるといわれており、これを「育てる」と表現するアングラーもいます。やり方としてはフィールドで引き倒すのはもちろん、ペラに直接風を当てて回すのも有効。なかには「壊れるギリギリの状態がもっともよい音を出す」という方もいます。興味がある方はぜひ試してみてください。