チヌ(クロダイ)はエサ釣りだけでなく、ルアーでも釣れる魚です。河川・砂浜・防波堤などの身近な場所で釣れるほか、1年中狙えるため、多くの人気を集めています。
しかし、「チヌルアー」にはトップウォーター・ワーム・バイブレーションといった種類が豊富にあるので、どれを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、チヌルアーの種類やおすすめモデルについてご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
チヌルアーとは?
チヌルアーは、ブリーム(チヌやキビレの総称)をターゲットとしたルアーのこと。チヌルアーを用いた釣りを「チニング」と呼び、川の河口付近や砂浜などで楽しめます。
チニングは、時期によって釣りやすい場所が異なるのが特徴。あたたかい季節では、河口・干潟・砂浜といった、水深の浅い場所であるシャローエリアが狙い目です。一方で、冬などの寒い時期になると、温排水が流れている場所にチヌが集まる傾向にあります。
チヌルアーの種類
トップウォーター
トップウォーターは名前の通り、水面に近い魚を釣るためのルアーです。チヌは5~10月頃のあたたかい時期にトップに来ます。基本的にチヌは口が小さいため、小型のトップウォーターを使うのがおすすめです。
時間帯に関しては、特に活性の高い状態である、夜明け前や日没前後であるマズメ時が狙い目。明るい時間帯で釣る場合は、チヌに警戒心を持たれないよう、水際からやや下がって釣るのがおすすめです。
ワーム・ジグヘッド
ワームは樹脂の柔らかい素材でできているため、チヌに警戒されにくいルアーです。チニング向けのワームは、カニやエビのような甲殻類に模しているモノがほとんど。基本的にワームを使ってチニングする場合は、ジグヘッドやラバージグを取り付けて使います。
ワームは、チヌが冬から春にかけてボトムに生息しているときや、活性が低いときに活躍。基本はボトムをズル引きして使いますが、活性の高いチヌに対しては、ボトムバンピングやフォールでもバイトします。
バイブレーション
バイブレーションは、小刻みに震えてチヌにアピールするルアー。重量があるので、飛距離も出しやすい特徴があります。また、バイブレーションを使ったチニングは1年を通して使用可能です。
場所に関しては、水深がある所よりも、シャローエリアの方がチヌの魚影は濃い傾向にあります。ただし、根が多い場所だと根掛かりが多くなるため、根が少ない砂地の場所を選ぶのがおすすめです。
バイブレーションで釣る際は、ボトムに着いてからのただ巻きが基本。ウェイトは14g程度が目安です。ボトムを感知できない場合はウェイトを重く、ボトムに着き過ぎている場合はウェイトを軽くしてみてください。
チヌルアーのおすすめ|トップウォーター
シマノ(SHIMANO) ブレニアス ブリームペンシル 75F
簡単に操作しやすいチヌ用のペンシルベイトです。水深の浅いポイントなど、チヌが表層を意識している状況で活躍します。軽い力で左右にドッグウォークしやすく、移動距離を抑えた首振りアクションを行えるのも魅力です。
ロッドを下げて操作しても、効果的にアクションするように設計されているのもポイント。また、リアルなベイトフィッシュの鱗模様を表現した複合ピッチホログラム「スケールブースト」による複雑な反射で、広範囲のチヌにアピールできます。
メガバス(Megabass) GIANT DOG-X SW
ヒラ打ちを伴ったローリングとドッグウォークにより、水面下のターゲットに対して効果的にアピールできるモデルです。ボディに設けたハイドロギルは、ターン時に水面を切り裂きながらサウンドとスプラッシュを発生。逃げる小魚のように見せることで、チヌの食い気を促進させます。
ソルトウォーター専用のウェイト設定を採用し、波の発生する海面においてもロッドワークを反映しやすく設計。高速ドッグウォーク時にも水面から跳び出すことなく、ヒラ打ちターンとスプラッシュサウンドを演出します。また、重量は16.5gと重たく設計しているので、遠投性能にも優れたおすすめのチヌルアーです。
スミス(SMITH LTD) チヌペンFW
本体最後部にタングステンウェイトを搭載しているチヌルアー用ペンシルベイトです。ロングキャストで攻めたい場面などにおすすめ。小刻みにトゥイッチすると、テールを中心に左右へ頭を振るのが特徴です。
浮力を最小限に抑えた設計で、水面で飛び跳ねにくく使いやすいのもメリット。安定したアクションを続けやすく、水面を割らないバイトへのフッキングチャンスを高める効果を期待できます。
タックルハウス(TackleHouse) レジスタンス クロナッツ
メリハリを付けたロッドストロークとスローリトリーブを行いやすいチヌ釣り用のペンシルベイトです。すばやくワイドな横移動のアクションを演出しやすいのが特徴。水面をスローテンポでかき回して、トップウォーターならではのエキサイティングな釣りを楽しめます。
豊富なカラーをラインナップしているのも嬉しいポイント。自分好みのデザインを見つけたい方におすすめです。
シマノ(SHIMANO) ブレニアス ライズポップ 65F
安定したポッピングアクションを実現しているチヌルアー用に設計されたアイテムです。軽いホッピングで規則正しく動かすと、安定したポップ音と飛沫を出し続けやすいのが特徴。サイズ65mmで小さい口のチヌに対応しながら飛距離を確保しやすいのもメリットです。
「バブルチャンバー」と大口径カップにより、優れた直進性・安定性を実現しているのもポイント。機能性の高い製品を求めている方におすすめです。
メガバス(Megabass) ポッピングダック
ポップサウンドと、アクション中の移動距離を最小限に抑えたオリジナルカップ形状が特徴のトップウォーターです。チヌ専用のモデルで、口が小さくてもルアーを噛みつかせやすいように設計されています。
フックアイには、フロントとリアのどちらにもスイベルを搭載。フックが自動的に適切なポジションへ移動し、口が硬くて横走りの多いチヌに対して、ファイト時のバラシを軽減します。
ジャクソン(Jackson) アールエーポップ
捕食しやすく、チヌ好みのポップ音を発生するトップウォーターです。口が小さくてバイトが難しいターゲットでも、食い付きやすい設計を採用。左右のダートを抑えるフィン状のエラを搭載し、ミスバイトも防止します。
本製品は高いアピール力があるため、岩や橋脚などのチヌを狙う場合におすすめです。本製品以外にも、イワシやボラといったナチュラルなモデルに加え、オキアミと同化しやすいモデルなど、幅広くラインナップしているのでチェックしてみてください。
チヌルアーのおすすめ|ワーム・ジグヘッド
ダイワ(DAIWA) シルバーウルフ シャコツイン
甲殻類系のワームで、ボトムに生息するチヌを強力にアピールできるモデルです。本製品は、アミノ酸特殊誘引成分「アミノX」を配合。アミノ酸に分類されるグルタミン酸・アラニン・アスパラギン酸などを凝縮したうまみ成分を配合し、魚の活性を引き上げています。
アーム部分は厚み0.8mmと薄型に設計。緩やかな流れでも振動し、ターゲットにアピールします。また、内容量は7本入りと多く、価格が安いのも魅力。カラーバリエーションも全8種類と豊富で、好みのモノを選びやすいおすすめの製品です。
エコギア(Ecogear) チヌ職人 ミニタンク
チヌ専用フォーミュラーを配合しているワームです。見た目やアクションだけではなく、ニオイや味覚でもアピールしやすいのが特徴。チヌのメインベイトの子ガニをリアルにイミテーションしているのもおすすめポイントです。
ひとくちサイズのコンパクトさで、チヌ用ラバージグのトレーラーとしてもぴったり。ボトム付近をスローにトレースすれば、広範囲を効率的に探るのに役立ちます。
ケイテック(Keitech) クレイジーフラッパー
フックがズレにくい構造で、釣りに集中しやすいワームです。硬いプラスチック素材を採用しているのが特徴。耐久性を備えているため、障害物の多いポイントも積極的に攻められます。
腕がはためくように水を捉えるアクションにより、チヌにアピールしやすいのもメリット。水深30cmの浅場で、1/8oz以下のシンカーウェイトを使うような状況で効果を期待できます。
シマノ(SHIMANO) ブレニアス ムシエビ
デイゲームでチヌを釣りたい方や、フォーリングバイトを誘いたい方におすすめのワーム。岸壁沿いに生息するチヌなどを、フォールで誘えるモデルです。本製品はエストラマー素材を採用し、高い浮力を実現。フォールスピードを抑えることで、フッキング率を向上させています。
ボディにはオキアミエキスを練り込んでおり、味とニオイで強力にターゲットへアピールが可能。同シリーズのラバージグ「ネガカリノタテ」と組み合わせることで、ゆらゆらとしたアクションがしやすくなり、効果的にチヌやキビレを誘えます。
シマノ(SHIMANO) ブレニアス ネガカリノタテ
根掛かりを気にせずにボトムを攻められるルアーです。フックはシールド形状のヘッドによりガードされ、根掛かりを防止。ボトムを滑るようにサーチします。
シールド形状でボトムに落ちるまでの時間はスロースピードになるため、フォーリングバイトを誘うのにぴったり。製品重量が2.9gと3.6gのタイプは、イガイ・イソガニ・フジツボといったエサを落とし込んだときのスピードに合わせて設計されています。
ジャッカル(JACKALL) ジグヘッド ちびチヌヘッド
根掛かりを防ぐ形状のチヌルアー用ジグヘッドです。チヌが潜む河口や湾奥の岩場や浅場、砂場などで根掛かりを防ぎながら攻めたいシチュエーションにおすすめ。底をズルズルと巻き上げるだけと、初心者の方でも手軽に使いやすいのが魅力です。
針の根元が動く管付フックを採用しているのもポイント。針掛かりしやすく、自然なワームの動きを演出できるのが特徴です。小型モデルで、ひとくちサイズのマイクロワームとの組み合わせに適しています。
チヌルアーのおすすめ|バイブレーション
シマノ(SHIMANO) エクスセンス サルベージ ソリッド 60ES
メタルよりも軽い比重の樹脂ボディを採用しているバイブレーションです。軽い素材で運動性能を高めているのがポイント。わずかなアクションでボディを振らせる立ち上がりのよさを追求しています。
ソリッド成形の薄幅デザインにより、優れたロングキャスト性能と水きれのよさも実現。スムーズに着水するように設計されたキールヘッドデザインを採用し、フック絡みを軽減する効果も期待できます。
ブルーブルー(Blue Blue) ナレージ65
飛距離を出して、しっかりとボトムを取れるリップ付きバイブレーション。樹脂製バイブレーション特有のリフト&フォール・ヒラ打ちアクションや、ボトム付近をゆっくりただ巻きする性能を活かしたモデルです。
本製品はヘッド・背中・リップの3箇所で水を受けることにより、ラインを張りやすく、しっかりとした引き抵抗を実現。リップとラインアイの支点効果により、水平のスイムアクションも可能にしています。
形状は偏平かつ重心位置の高いモデルのため、引き抵抗がなくなると適度にバランスを崩し、スローな沈み込みも演出。これにより、ボトムに棲むチヌに対して効果的にアピールできます。
ジャクソン(Jackson) ちぬころバイブ
根掛かり回避に特化し、飛距離も出せるバイブレーション。本製品はチニング専用として作られており、シャローでエサを探しているチヌに適したモデルです。
岩などの障害物に引っかかった場合は、ラインアイが支点になることでボディが上方向に持ち上がり、根掛かりを防止。また、ボトムではフックが上に向いた状態で着底し、従来のバイブレーションではできないポーズを取り入れられます。
重量は8gと12gの2種類をラインナップ。バイブレーションのなかでは軽量であるものの、ボディ形状とウェイトバランスにより、飛距離を出しやすく設計されています。さらに、真っ直ぐに飛びやすく、狙ったポイントにアプローチが可能なおすすめのモデルです。
イッセイ(ISSEI) G.C.ザリメタル
ザリガニをモチーフにデザインしているバイブレーションです。逃げ惑うザリガニのようなパニックアクションを演出し、チヌを誘います。本来バス用ながら、小型サイズで口の小さいチヌ用ルアーとしてもおすすめです。
ラバースカートを通す穴やフックチューンアップ穴など、機能が充実しているのもメリット。釣り場と釣り方に合わせてアクションを選びやすいのがポイントです。
チヌ(クロダイ)は、時期によって釣りやすいポイントが異なり、状況に応じてルアーを使い分ける必要があります。しかし、ある程度ポイントを抑えておけば、手軽に釣ることが可能です。ぜひお気に入りのルアーを手に入れて、チニングにチャレンジしてみてください。