ポータブル電源のパイオニアともいえる有名ブランド「ジャクリ」。さまざまな容量や定格出力のほか、ソーラーパネルがセットになった製品など種類が豊富なため、どう選んだらよいか悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ジャクリのポータブル電源のメリットや選び方を解説します。使うシーン別に適したモデルをご紹介しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。
Jackeryのポータブル電源の特徴やメリット

By: jackery.jp
アウトドアや災害の際などに重宝するポータブル電源。なかでもジャクリのポータブル電源は、キャンプを電気で快適にできるキャンプギアとして、高い知名度を誇ります。軽量ながら充電池容量と定格出力ともに大きいモデルが多いのがメリット。キャンプや車中泊、災害時など電源がない場所で使うのに十分な性能を備えています。
シリーズを通してデザインがおしゃれで、ブラックとオレンジを基調としたボディーが印象的です。「Jackery ポータブル電源 1500」は、世界三大デザイン賞・Red Dot Award 2021でプロダクトデザイン賞を受賞。そのほか、「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、携帯性や安全性などが評価され2022年のグッドデザイン賞を受賞しました。
また、ジャクリのポータブル電源とソーラーパネル「SolarSaga」の各モデルは、一般社団法人防災安全協会による「防災製品等推奨品」の認証を取得しているのもポイント。災害時に有効活用でき、安全と認められる防災用品のみが取得できる制度のため、安心して使用できます。
Jackeryのポータブル電源の選び方
動かしたいモノに合った容量(ワット数)がおすすめ
電気毛布などを使うなら350Wh以上

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電気毛布は、冬場や夜には冷え込むキャンプ地で使用するのに向いています。電気毛布の一般的な消費電力は、1時間あたり約35~55W。夜通し使い続けることを考慮すると、容量が350Wh以上の「Jackery ポータブル電源 400」や「Jackery ポータブル電源 708」などがおすすめです。
たとえば、「Jackery ポータブル電源 708」は消費電力が55Wの電気毛布なら約10時間連続使用でき、一晩寝るのに十分な容量を備えています。
キャンプや車中泊を快適に行うなら1000Wh以上

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快適なキャンプや車中泊を行うには、明るいランタンや夏は扇風機などの冷房器具、冬はストーブといった暖房器具など複数の家電が必要。キャンプなどで複数の家電を同時に接続して使う場合、「Jackery ポータブル電源 1000」や「Jackery ポータブル電源 1500」など、容量が1000Wh以上のモデルがおすすめです。
定格出力は「Jackery ポータブル電源 1000」が1000W、「Jackery ポータブル電源 1500」は1800Wのため、接続する家電の総消費電力も確認しておくことが必要です。
1000シリーズの後継機「Jackery Solar Generator 1000Pro」のレビューはこちら
家庭用冷蔵庫など大型家電を使うなら2000Wh以上

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ポータブル電源は、大容量と高出力のモデルであれば、消費電力が大きい大型家電を接続して使うことも可能です。大型家電を繋ぐ場合は「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」がおすすめ。2160Whと大容量、定格出力も2200Wと高出力のため、大型の家電や消費電力が大きい家電などに使うのにも向いています。
消費電力は冷蔵庫で約150~300W、オーブンレンジで約1200~1400W、ドライヤーで約1000~1400Wが平均。「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、1400Wのドライヤーでも1時間以上使い続けられるパワフルさを備えています。
搭載されているポート数や種類をチェック

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ジャクリのポータブル電源を選ぶ際は、接続するデバイスに対応したポートが備わっているかどうか、十分なポート数を備えているかも要チェック。ジャクリのポータブル電源は、ACコンセントやUSBポートなどを備えており、さまざまな家電を使う場合も同時に給電できます。
AC出力ポートが3口付いているモデルや、Quick Charge3.0、USB PDなどの急速充電規格に対応したポートを備えているモデルも多く展開。複数コンセントをつなげたいときや、スマホをすぐに使いたいときなどに便利です。
ジャクリ ポータブル電源の選び方はこちらもチェック
電池切れが気になるならソーラーパネルセットもチェック

ジャクリではポータブル電源単体製品のほかにも、ポータブル電源とソーラーパネル「Jackery SolarSaga」がセットの「Jackery Solar Generator」もラインナップ。太陽光があれば充電できるため、キャンプ時や災害時など本体を充電する電源がない場合にも使えます。
停電への備えや家庭での節電対策にも活用できるうえ、環境にも優しく便利。頻繁にキャンプをする方や災害の備えとして電池切れが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
「Jackery Solar Generator」の詳細はこちらもチェック
Jackeryのポータブル電源のおすすめ
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ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 708

本記事でご紹介するモデルのなかでは、もっともリーズナブルなジャクリのポータブル電源。AC100Vコンセントを2つ、USBポートはType-Aを2つとType-Cを1つ備えています。
定格出力は最大500Wまで対応。キャンプの際に電気ケトルでお湯を沸かしたり、IHクッカーで調理したりといった幅広い用途に使えます。「Quick Charge3.0」を搭載しているので、スマホやタブレットなどを高速充電することも可能です。
同時給電は最大で6台まで。手軽に車中泊を楽しみたい方や、災害時の備えとして電源を確保しておきたい方におすすめです。
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ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 1000

定格出力1000Wまで対応したジャクリのポータブル電源。小型な家電はもちろん、オーブントースターや炊飯器といった調理家電も使用できるのが魅力です。キャンプ料理の幅を広げたり、よりラクに調理したりしたい方に適しています。停電時などのシーンで使用できる日数目安は、最大で2~4日間程度です。
サイズは332×233×243mmとコンパクトで、大容量ながら重量も10.6kgと軽く、持ち運びやすいのもポイント。ラバー素材を採用したハンドルが搭載されているので、水に濡れた手で運んでも滑りにくいといったメリットがあります。
同時給電できる台数は最大8台まで。より多くの家電・デバイスを接続したい場合はチェックしてみてください。
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ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 1500

使用可能日数目安が3~6日と長期間使えるジャクリのポータブル電源。車中泊や家電製品への電源供給といった普段使いはもちろん、非常用電源としても活躍する大容量モデルです。
定格出力は最大1800Wまで対応。同社の708や1000モデルとは異なり、電子レンジの利用も可能です。ACコンセントは3口、USBポートはType-Aが2口、PD対応のType-Cが1口搭載されています。同時に複数のデバイスを接続したい方にぴったりです。
バッテリーマネージメントシステムを搭載しており、電圧や温度を適切に管理できるほか、過充電・過放電を防ぐことが可能。利便性だけでなく、安全性にも優れている製品です。大規模な災害時でも安定した電源供給ができる製品を探している場合はチェックしてみてください。
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ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 2000 Pro

ジャクリのポータブル電源で一番容量が大きいハイエンドモデル。アウトドア用の電気製品だけでなく、家庭用冷蔵庫や電子レンジ、エアコンといった高出力を必要とする家電も使えるのが魅力です。家族や友人がいる複数人でのキャンプ、車中での連泊、長時間の停電などに適しています。
AC急速充電を利用すれば、最速2時間でフル充電が完了するのもポイント。同社のソーラーパネル「SolarSaga 200W」での素早い充電にも対応しているので、バッテリー残量を使い切ってしまっても、すぐに長時間使用できるようになります。
本体前面には、バッテリー残量や充電残り時間、バッテリー使用可能時間などが表示されるディスプレイを搭載。大画面かつ見やすい表示なので、初めて本格的なポータブル電源を購入する方でも安心して使えます。
製品寿命は月3回のキャンプで約20年以上と非常に長く、買い替える費用や手間がかからないといったメリットも。長期的に使用できる大容量モデルがほしい方におすすめです。
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番外編|Jackeryのポータブル電源はどのくらい使える?寿命をチェック

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ポータブル電源を長く使いたいときに、チェックしたいのが「サイクル回数」。サイクル回数とは、充電が0%の状態から100%充電し、0%まで使い切るまでの充電・放電回数を目安を数値として表したポータブル電源の寿命の目安のことです。
ジャクリのポータブル電源は、708・1000の場合が500サイクル、ポータブル電源1500の場合が800サイクル、ポータブル電源 2000 Proの場合1000サイクルが目安とされています。
サイクル回数が少なくなると充電できる容量が減る、充電に時間がかかるようになるなど、劣化が起こるのが一般的。しかし、ジャクリのポータブル電源の場合、目安となるサイクル数の充電・放電を繰り返しても、80%の蓄電容量が保証されています。
ほかにも、電池の寿命を縮める原因となる、過充電や過放電を防止できる「バッテリーマネージメントシステム」も搭載。長期間にわたり使い続けやすい仕様です。
容量だけでなく、搭載しているポート数やディスプレイなど様々な違いがあるJackeryのポータブル電源。日帰りキャンプなどで使用する場合は708が、連泊や災害時の備えなら1000以上のモデルがおすすめです。本記事を参考に、自分に合った製品を選んでみてください。