数泊のキャンプ・車中泊や万が一の災害時に役立つ2000Wh以上のポータブル電源。大容量なので、幅広い家電やデバイスに給電・充電できるのが魅力です。機能性がさまざまなため、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、2000Wh以上のポータブル電源のおすすめアイテムをご紹介します。選び方のポイントも解説するので、ライフスタイルに合ったお気に入りを見つけてみてください。
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ポータブル電源とは?

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ポータブル電源とは、内部に充電可能なバッテリーを搭載した持ち運びできる電源装置のことです。ポタ電とも呼ばれており、あらかじめ充電して電力を蓄えておけばコンセントがない場所で電気機器へ給電や充電ができます。
モバイルバッテリーより大容量で多種多様な出力オプションを備えたモノが多いため、家電からスマホまで幅広く対応可能。扇風機・電気毛布といった季節家電や、冷蔵庫・エアコンなど消費電力が大きい機器も稼働させられるモデルもあります。
電気を使用するので、ガソリンを用いる発電機より安心して使いやすいのがポイント。排気ガスを排出しなかったり静音性に優れていたりするのも利点です。
電源が確保できないところでも電気を使えるため、キャンプ・車中泊・バーベキューといったアウトドアシーンや非常時の備えとして重宝します。日常生活で活用すれば電気代節約にもつながるので、持っておくと便利なアイテムです。
2000Wh以上のポータブル電源のメリット

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2000Wh以上の容量を備えたポータブル電源は、消費電力が大きい機器を長時間使用できるのがメリット。複数の電化製品・デバイスを同時に使用した際、電力不足の心配が少ないのもポイントです。
容量が2000Whあれば、iPhone 15の充電が約130回、扇風機は約36時間程度の使用が可能。電子レンジ・電気ケトル・照明器具・エアコンといった消費電力が大きい機器も長時間稼働されられます。
複数日・複数デバイスに対応できるため、長期間・複数人のアウトドアや万が一の非常時に活躍。電源を確保できない場所や自然災害などで電力が供給されないシーンでも、家庭用電化製品を安心して使いやすいのが魅力です。
一方、大容量であるほど、重さや価格が上がる傾向にあるのがデメリット。フル充電するのに時間が掛かるのも難点といえます。
2000Wh以上のポータブル電源の選び方
バッテリー容量をチェック

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ポータブル電源のバッテリー容量は、「Wh(ワットアワー)」という数値で表記されています。Whは1時間あたりの電力消費量を表しており、「電力(W)×時間(h)」で算出できるのがポイントです。
たとえば、消費電力200Wの家電を2時間使用する場合は、「200W×2時間」で200Whの電力を消費。複数の機器を使うときは、使用したい機器のWhを合計します。
バッテリー容量が大きいほど長く電気を使えるため、700~1000Wh以上あれば防災用として活躍。2000Wh以上の大容量モデルなら、シーンを気にせず使いやすいのがメリットです。
定格出力をチェック

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定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力し続けられる電力量のことです。「W(ワット)」で表示されており、数値が大きいほど消費電力が大きい電化製品へも給電が可能。定格電力が消費電力を上回らないと、電化製品を安定して動かせないので注意が必要です。
たとえば、定格出力が500Wのポータブル電源では、消費電力800Wの電化製品の使用は不可。エアコン・暖房器具・電子レンジ・ドライヤーといった消費電力が大きい機器を使用したい場合は、定格出力が大きいモデルを選ぶことが大切です。
複数の電化製品・デバイスへ同時に給電する際は、合計の消費電力が定格出力を超えると使用できないのを留意しておきましょう。また、機器によっては起動電力が消費電力を大幅に上回るモノもあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
出力ポートの数・種類をチェック

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ポータブル電源は、モデルによって搭載されている出力ポートが異なります。使いたい機器や人数など使用シーンを想定しながら種類や数をチェックしておくと、一度に複数の機器へ給電・充電しやすいのがポイントです。
出力ポートの種類はおもに、AC出力ポート・DC出力ポート・USB出力ポートの3種類があります。コンセントのことであるAC出力ポートは、家庭用電化製品に対応しやすいのが魅力。多くのモデルに搭載されています。
DC出力ポートはシガーソケット式で、車載専用の機器を使用したいときに便利。USB出力ポートには、USB-AポートとUSB-Cポートがあるので、使用する機器の規格をチェックしておくのがおすすめです。
また、ポートの種類に加えて数も多いと、複数の機器や人が同時に使えるのがメリット。なかには、10台の機器に同時給電できるモデルもあります。
充電方法をチェック

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ポータブル電源自体を充電していないとほかの機器やデバイスへ給電・充電できないので、充電方法もチェックしておきましょう。もっとも一般的なのが、コンセントで充電するAC充電。自宅でも充電しやすいうえ、安定した電力でスムーズに充電できます。
シガーソケット充電に対応していれば、車中泊やオートキャンプの際に便利。充電が不十分な場合、車での移動中に充電できるのもメリットです。
太陽光から発電できるソーラー充電が可能なモデルは、コンセントがない環境でも充電できるのがポイント。日差しがあるときにしか充電できませんが、アウトドア・停電時・非常時などで重宝します。
また、2000Wh以上の大容量モデルはフル充電までに時間が掛かるため、充電時間も確認しておくのがおすすめ。急速充電機能を備えたモデルは短時間で使えるので、緊急時に便利です。
バッテリーの寿命をチェック

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ポータブル電源は充電すれば何度も使用できますが、スマホなどと同じように繰り返し充電することで内蔵されているリチウムイオン電池自体が徐々に劣化するのを留意しておきましょう。
バッテリーには放充電サイクルがあり、充電が0%の状態からフル充電して空になるまでの使用が1サイクル。一般的に、リチウム電池を使ったポータブル電源の寿命は、サイクル回数で300~3000回といわれています。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したポータブル電源は、一般的なリチウムイオン電池より経年劣化が少ないのが魅力。サイクル数は2000~4000回程度とされており、1日1回放充電しても約5~10年使えるほど長寿命化を実現しています。
本体サイズ・重量をチェック

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2000Wh以上のポータブル電源は容量が大きいぶん、本体のサイズ・重量も大きくなる傾向があります。車であれば重さがあっても気になりにくいものの、車からキャンプサイトへの移動などは徒歩で持ち運ぶことも考慮することが大切です。
できるだけ軽量コンパクトなモデルを選ぶと、道中の快適性が向上。なかには、ハンドルだけでなくキャリーを搭載したモデルもあります。また、コンパクト設計であれば、車の積載スペースを節約できるのがメリットです。
容量などの機能性と携行性のバランスがよいモノを選べば、さらに使い勝手が向上。使用シーンを想定しながらチェックするのがおすすめです。
安全性をチェック

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2000Wh以上のポータブル電源は大容量で高出力に対応するため、安全性を確認しておくのも大切なポイントのひとつです。
過充電保護・過放電保護・温度管理といった保護機能を備えていれば、安心して使いやすいのがメリット。なかには、アダプターに安全基準をクリアした証であるPSEマークが付いているモノや、本体が防災製品等推奨品認証を取得しているモデルもあります。
大きな事故につながらないよう、取扱説明書に従って適切な方法で安全に使うよう心掛けましょう。
あると便利な機能をチェック
ライト付き

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夜間もポータブル電源を使う場合や防災用として備えておきたいときは、ライト付きモデルを選ぶのがおすすめ。キャンプなどではランタンとして周囲を照らせて、停電といった非常時では懐中電灯や照明代わりとして活躍します。
本体にLEDライトを搭載したモデルが多く、充電がなくても明かりを灯せるのがメリット。暗い状態で、スイッチやポートの位置を把握するのにも役立ちます。また、ポータブル電源は自立するため、テーブルや地面に置くだけでまわりを明るくできるのもポイントです。
防水・防塵機能

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防水・防塵機能を備えたポータブル電源は、雨などの水やホコリが気になる場所でも使いやすいのがメリット。キャンプ・釣り・登山といったタフな環境下で使用する際に、あると重宝する機能です。
防水・防塵性は「IP〇〇」という保護等級で示しています。たとえば、防塵等級が6で防水等級が5であれば「IP65」と表記。防塵・防水どちらかの性能を持っていない場合は「X」で表されるので、防塵性がなく防水等級が5の場合は「IPX5」と表記されます。
数字が大きいほど優れた性能を備えているため、防水・防塵性を重視したい方はチェックしてみてください。
しかし、ポータブル電源はさまざまな電子機器を使用しており、基本的には水との相性が悪いアイテム。防水・防塵性を備えていても水濡れは故障・不具合の原因につながる恐れがあるため、取り扱いや設置場所には注意しましょう。
アプリ連携機能

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ポータブル電源のなかには、アプリと連携可能なモデルもあります。Wi-FiやBluetoothで接続すれば、本体のディスプレイを確認しなくてもスマホで把握・コントロールできるのがメリットです。
モデルによって機能はさまざまですが、電池残量確認・出力切り替えなどが可能。シーンやニーズに応じてバッテリーモードを選択すれば、バッテリー寿命を管理できます。
利便性に優れた機能なので、チェックしてみてください。
2000Wh以上のポータブル電源のおすすめメーカー
ジャクリ(Jackery)

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「ジャクリ」は、アメリカで誕生したメーカーです。「グリーンエネルギーをあらゆる人に、あらゆる場所で提供する」というビジョンのもと、ポータブル電源やソーラーパネルを中心に展開。容量のバリエーションが豊富で、セットもラインナップされています。
2000Wh以上のポータブル電源も、複数販売しているのがポイント。3000Whを超えるモデルもあるので、大容量タイプを探している方におすすめです。また、大容量ながら小型・軽量化しているため、優れた携行性を発揮。アウトドアでも防災でも重宝します。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

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「アイリスオーヤマ」は、宮城県仙台市に本社を構える生活用品メーカーです。電化製品・インテリア・ヘルスケア・ペット用品・工具など、幅広いジャンルを手掛けているのが特徴。日々の生活を彩る、使い勝手のよいアイテムが揃っています。
アイリスオーヤマの2000Wh以上のポータブル電源には、長寿命で安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルがあります。出力ポートが充実しており、ワイヤレス充電も可能。複数人でアウトドアを楽しむ機会が多い方におすすめです。
アンカー(ANKER)

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「アンカー」は、中国で誕生したモバイル充電ブランドです。モバイルバッテリー・充電器・ポータブル電源をはじめとした、多彩なスマートデバイス周辺機器を販売。世界100ヶ国以上で展開している、充電関連製品のトップブランドのひとつです。
アンカーの2000Wh以上のポータブル電源は、世界ではじめて「窒化ガリウム」を搭載したモデルが人気。長寿命化と実行容量の増加を実現しており、幅広い用途で活躍します。また、ハンドル・キャスターを搭載しているため、持ち運びやすいのもポイントです。
2000Wh以上のポータブル電源のおすすめ
ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 2000 New
2042Whの大容量ながら小型・軽量化を実現したポータブル電源です。セル・トゥ・ボディ技術を採用しており、スペース利用率・エネルギー効率・強度が向上しているのが特徴。設置・保管スペースをなるべく節約したい方におすすめです。
定格出力は2200Wで、瞬間最大は4400W。エアコン・電子レンジ・ドライヤーといった高出力の家電も含めて、99%以上の家電を動かすことが可能と謳っています。また、停電時にも対応できるなど、幅広いシーンで役立つのが魅力です。
多彩な充電方法で、素早く充電できて便利。超ロングスタンバイモードを搭載しているので、保管時に自然放電を抑えられるのもポイントです。
ジャクリ(Jackery) ポータブル電源 3000 New
3072Whと超大容量のポータブル電源です。定格出力は3000Wで、瞬間最大は6000W。多彩な出力ポートを備えているため、エアコン・電子レンジ・ケトルといった高出力家電も同時に使えます。
小型・軽量化を実現しているので、省スペースで設置・保管が可能です。また、高速充電に対応しており、AC充電なら2.5時間程度でフル充電できます。
アプリ連携機能を搭載しているのもメリット。自家発電モード・スケジュール充電・ソーラー発電アナリティクス機能など、便利な機能を数多く備えています。アウトドア・防災・自宅など、幅広い用途で活躍。パワフルで使い勝手のよいモデルを選びたい方におすすめです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) ポータブル電源 PS2000AA-W
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載したポータブル電源です。バッテリーの充放電を2500回以上繰り返し行えるほど、電池寿命が長いのが魅力。年200回充電しても、耐用年数が10年以上と謳っています。
バッテリー容量は2048Whで、最大定格容量は2000W。多くの家電・デバイスに対応できるのがメリットです。また、多彩な出力ポートを備えており、2台までスマホのワイヤレス充電が可能。最大17デバイスに同時給電できるのがおすすめポイントです。
信頼性が高いバッテリーマネジメントシステムを搭載しており、過充電や過放電を予防。ACアダプターはPSEマークを取得しているなど、安心して使いやすいのが魅力です。
アンカー(ANKER) 767 Portable Power Station
世界ではじめて窒化ガリウムを搭載したポータブル電源です。バッテリーの長寿命化と、実効容量の増加を実現。2048Whの大容量と2000Wの高出力を兼ね揃えたおすすめモデルです。
ハンドルとキャスターが付いているため、スムーズに持ち運べて便利。直径約12cmの大型ホイールを採用しているので、タフな路面でも移動が簡単です。また、多彩な充電が可能だったり拡張バッテリーに対応できたり、使い勝手に優れています。
柔らかい暖色で周囲を照らすLEDライトを搭載。万が一の際、SOSフラッシュとしても使えるのがメリットです。13台まで同時に給電・充電が可能。ファミリー・グループキャンプ用や防災用として役立つモデルを探している方におすすめです。
エコフロー(EcoFlow) デルタ 2 マックス
高耐久設計を採用したポータブル電源です。本体や各種ポートを含め、摩耗や損傷に強いのが特徴。タフな環境下でも安心して使いやすいのが魅力です。
バッテリー容量は2048Whで、定格出力は2000W。独自のX-boost機能を搭載しているので、最大2400Wの家電も稼働させられます。また、4種類の急速充電に対応しているため、シーンに合わせながら素早く充電できて便利です。
スマホアプリに連携させると、出力切り替えや電力使用量のモニタリングなどが手軽に行えます。別売りの専用エクストラバッテリーを使用することで拡張も可能なため、アウトドアスタイルやライフスタイルに合わせて使いやすいのがおすすめポイントです。
スマートタップ(Smart Tap) PowerArQ Max ポータブル電源
バッテリー容量2150Whのポータブル電源です。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しており、堅牢な安全性を備えているのが特徴。充電サイクルが3000回と、長く愛用しやすいのも魅力です。
一般社団法人「防災安全協会」の防災製品等推奨品モデル。高性能の保護機能も搭載しているため、安心して使いやすいのがメリットです。
多彩な出力ポートを備えており、最大15Wのワイヤレス充電も可能。また、テント内の光源や非常用照明として役立つ、1622ルーメンのLEDライトを搭載しています。タフで使いやすいモノを選びたい方におすすめです。
複数泊のキャンプや万が一の非常時などで活躍する2000Wh以上のポータブル電源。バッテリー容量はもちろん機能性も充実したモデルが多いため、使用シーンを想定しながら必要な機能を備えたポータブル電源を選ぶことが大切です。幅広い用途で役立つアイテムなので、お気に入りのモノを見つけてみてください。