最近はスマホやタブレットの普及に伴い、ペーパーレス化が進んでいます。特に汎用性の高いA4サイズはデータ確認で十分なケースが多く、その傾向は顕著です。

一方、A3サイズはこれまで使うシーンが限られていましたが、データで確認するサイズとしては不十分な場合が多く、形として残る紙面化に根強い需要があります。そこで今回はA3対応プリンターのおすすめモデルをピックアップ。種類や選び方についてもご紹介するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

A3対応プリンターの種類

A3対応専用機プリンター

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「A3対応専用機プリンター」はその名の通りプリント機能のみを備えた製品で、「単機能プリンター」とも呼ばれています。PCからケーブル接続またはWi-Fi通信によってプリンターに転送された画像や文書を印刷する仕様で、シンプルな機能が魅力です。

コピー機やスキャナーなどの機能は省略されていますが、その分本体サイズがコンパクトで、価格の安いモデルが多いのが特徴。最近はペーパーレス化によりコピーやファックスの活用場面が少なくなり、スキャナー機能もタブレット端末で補える場合もあります。そのためビジネス用途でも、置き場所が限られていて、純粋なプリント機能のみで十分という方におすすめです。

また、専用機プリンターはプリント機能のみに特化しているため、複合機に比べてより高い解像度と、さらにひと回り大きいA3ノビのサイズで印刷できるモデルもあります。縁ありでもA3の紙面サイズでフルに印刷でき、ワンランク上の高精細が得られるので、写真の作品作りにこだわりたい方にもおすすめです。

A3対応インクジェット複合機

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プリント機能に加えて、コピー機、スキャナー、ファックスなどの機能も備えた多機能プリンターです。プリンターの中にすべての機能が集約されているので、1台だけでカバーできる領域が広いのが特徴です。また、設置に必要なスペースもプリンター1台分だけで済むので、限られたスペースを有効に活用できます。

なお、インクジェットプリンターはインクを直接用紙に吹き付けることで印刷する方式を採用。メリットとしては色の再現性が高いことと消費電力が少ないことが挙げられます。特に、色合いにこだわる写真や資料の印刷におすすめです。一方、ユーザーによっては使わない機能も搭載されている場合が多く、スペックオーバーな場合もあります。その点は購入する前に確認しておきましょう。

A3対応カラーレーザープリンター

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専用機プリンターやインクジェット複合機とは違い、印刷時にレーザーを使用する方式のプリンターです。レーザープリンターにはドラムという筒状の感光体と、トナーという固められた色材が内蔵。ドラムにレーザーを照射して印刷イメージを描き、トナーに転写、そしてトナーを熱して印刷イメージの通りに色材を用紙に押し付けて印刷します。

レーザープリンターのメリットとしては、印刷スピードが速いことと、大量印刷の際に印刷コストが割安であることが挙げられます。一方、デメリットとしては、繊細な色再現にはあまり向かないことと、本体価格が高いので初期コストがかさむことが挙げられます。

トナーなどの交換部品やメンテナンスのコストも高めなので、ちょっとしたコピーだけに使うのはコスパとしてよくはありません。大量印刷時のコストは安いので、選ぶ際は用途と使用頻度、予算などの懐事情を考慮するようにしましょう。

A3対応プリンターの選び方

用途で選ぶ

写真作品の印刷

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写真印刷にこだわりたい方はA3対応専用機プリンターがおすすめ。プリント機能のみに特化しているので、色の再現性が優れており、細部まで豊かな発色で高精細に印刷できます。また、専用機はA3よりも大きなA3ノビで印刷できるモノもあるため、写真のクオリティをさらに高めるのにも有効です。

一方、L判やハガキ、名刺などの小さいサイズの印刷にも幅広く対応。印刷用途に応じて用紙の大きさを選択できるのもポイントです。専用機は全体的に写真の印刷性能に優れていますが、コピー機能やスキャナー機能も使いたい場合はA3対応インクジェット複合機を選ぶといいでしょう。

ビジネス文書の印刷

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ビジネス用途でチラシや資料などの文書を頻繁に印刷する場合はA3対応インクジェット複合機がおすすめ。特に高品質モデルであれば、文字がはっきり印刷できるほか、にじみも少なく仕上がります。

また、複合機にはコピー機能やファックス機能も搭載。ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、まだまだ紙面化の需要はあるので、コンビニに駆け込む機会が多いという方はチェックしておきましょう。

インクの種類で選ぶ

染料インク

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透明感のある鮮やかな色彩を発するのが染料インクの特徴です。染料インクは印刷時に用紙に染み込む性質があり、光沢感があるのもポイント。写真印刷をする際に活用するインクです。

ただし、染料インクは水に弱く、濡れると文字や絵がにじみやすいので注意が必要。また、インクが乾燥して用紙に色が定着するまで時間がかかり、乾燥前後では色の見え方が異なる点も考慮しておきましょう。

顔料インク

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高精細な色再現と豊かな階調性を表現できるのが顔料インクの特徴です。染料インクでは表現が難しい、落ち着いた作風の作品でも重厚感のあるプリントが制作できます。また、印刷時にインクが用紙の表面にしっかり定着する方式なので、インクが浸透できる用紙を選ぶ染料インクと違って、使える用紙の幅が広いのも特徴。

顔料インクは速乾性があり、早く色が安定するため、レタッチ&テストプリントという作業が多い方にもおすすめです。また、水濡れに強く、文字もはっきり印刷できるので文書印刷にも適しています。

印刷コストで選ぶ

A3対応インクジェットプリンターではプリント1枚当たりに必要な印刷コストも重要。A4プリンターよりも印刷可能な面積が大きいため、インクの消耗が比較的早く、ランニングコストも平均して高めです。一般的に、プリンターの本体価格が安いほど相対的に交換インクカートリッジの価格が高く、印刷コストが高くなる傾向があります。

インクカートリッジには、黒色とそれ以外の色に分かれた「一体型」と、各色が分かれている「独立型」があります。一色でもなくなったら全てを交換しなければならない一体型に対し、独立型では空になった色だけを補充できるので、後者のほうが効率的です。

なお、最近は大容量の「エコタンク」を搭載したモデルもあり、頻繁に印刷を行う方や定期的に大量印刷を行う方によっては経済的でおすすめです。

A3対応プリンターのおすすめメーカー

エプソン(Epson)

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インクジェットプリンター「Colorio(カラリオ)」シリーズで知られるメーカー。A3対応プリンターのラインナップは家庭用からプロ写真家向け、業務用まで広く取り扱っており、豊富な選択肢から選べるのが特徴です。

同シリーズは主に写真印刷に特化した傾向が強く、基本的に6色全色で染料インクを採用。色鮮やかで光沢感の強いことが特徴の、印象的な仕上がりのプリントを印刷できます。

他社と比べて印刷コストは若干高めですが、上位シリーズ「V-edition」や「Proselection」は画質と共に印刷コストが改善されているので、写真を多く印刷する方にも経済的です。

また、文書印刷が主な用途で印刷コストを大幅に抑えたい方には「エコタンク搭載モデル」も用意。ビジネス用途でもコストを気にせずプリンターを大いに活用できます。

キヤノン(Canon)

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カメラ市場で高いシェアを誇るメーカー。A3対応プリンターでも家庭用のインクジェットプリンターから業務用のレーザープリンターまで多くの機種をラインナップしています。

インクジェットプリンター「PIXUS(ピクサス)」シリーズはハイブリッドインクの採用が特徴。主に写真の印刷に使用される5色の染料インクに加えて、にじみに強く文字を鮮明に印刷できる黒色の顔料インクを搭載。2種類の黒色を写真と文書の印刷で使い分けることで、用途に適したきれいなプリントに仕上がります。

他社と比較すると1枚当たりの印刷コストが安いことも特徴。紙面は誇張の少ない自然な色合いが特徴ですが、人肌が健康的な明るい色で出力されるので、人物写真を印刷する際にも良好です。

ブラザー(Brother)

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キヤノン、エプソンに次ぐ、国内市場シェアで3位の規模を持つプリンターメーカーです。家庭用インクジェットプリンターとしては「PRIVIO(プリビオ)」シリーズを展開。なお、A3以上の用紙サイズでの印刷が可能なモデルは、オフィス向けのビジネス複合機のみになります。

他社の同レベル機種と比較してランニングコストが低く抑えられるのが特徴。全体的にリーズナブルなので、コスパ優先でプリンターを選びたい方は要チェックです。

A3対応プリンターのおすすめモデル

エプソン(Epson) A3対応インクジェット複合機 Colorio V-edition EP-10VA

プリントの画質が良好ながらランニングコストは低く、お得感のあるA3対応インクジェット複合機です。基本4色にレッドとグレーの2色を追加した「Epson ClearChrome K2インク」(染料)を採用。色鮮やかな紅葉の再現や色転びのないモノクロ写真も豊かな表現で印刷できます。

また、印刷コストの安さも魅力です。プリンターの本体代金がやや高めなのがネックですが、 L判1枚当たりの印刷コストが12.7円と、通常モデルの半額以下。多く印刷するほどお得なモデルです。

コピーやスキャナーの機能も搭載されているので、写真印刷以外にも幅広く活用できます。汎用性の高いA3対応プリンターを探している方におすすめです。

エプソン(Epson) A3ノビ対応インクジェットプリンター Proselection SC-PX5VⅡ

クオリティの高いプリント画質が得られるプロカメラマン御用達のA3ノビ対応インクジェットプリンター。「Epson UltraChrome K3インク」に対応した8色の顔料インクを搭載しており、特に3種類の濃度を持つ黒インクによって濃く深く引き締まった黒色の表現ができるため、満足度の高い写真印刷に対応できるのが特徴です。

1枚当たりの印刷コストは18.9円。本体や交換インクの価格もやや高めですが、長く使えるA3対応プリンターを探している方におすすめです。

エプソン(Epson) A3ノビ対応インクジェット複合機 EW-M5071FT

エコタンクを搭載したことで従来の1割程度となる低印刷コストを実現したA3ノビ対応インクジェット複合機。本製品にはインク満タンで1年分に相当する約6000ページ分の印刷が可能な大容量インクを搭載できるため、インク切れの心配がなく、手間なく使い続けられるのが特徴です。

また、印刷代が安いことも魅力。A4のカラー文書で1枚0.8円、モノクロ文書で1枚0.4円と格安で済みます、印刷に関する経費を効果的に抑えられます。長く使うほど、多く印刷するほどお得です。

インク構成は顔料ブラックと染料3色の計4色。文字をくっきりシャープに印刷できるので、業務で使用する資料やチラシなどの印刷にもおすすめです。コピーとファックスの機能も搭載しています。

キヤノン(Canon) A3ノビ対応インクジェットプリンター PIXUS PRO-10S

卓越した質感表現を探求できる「PIXUS」シリーズのA3ノビ対応インクジェットプリンターです。3色の黒系インクを含む10色の顔料インク「LUCIA」を搭載することで暗部の色再現性が向上。落ち着いた雰囲気の作品や微妙な階調表現を必要とするモノクロ写真のクオリティも良好です。

顔料インクは用紙表面に付着するため光沢にムラができやすいのが難点。しかし、メーカー独自の透明インク「クロマオプティマイザー」により光沢の均一性が向上しているので、ムラを抑えて深く濃く表現できます。

1枚当たりの印刷コストは22.7円と安くはありませんが、プリント画質のクオリティは良好。写真プリントにこだわりたい方におすすめです。

キヤノン(Canon) A3対応レーザービームプリンターSatera LBP841C

リーズナブルな価格帯が魅力のA3対応レーザープリンター。カラーとモノクロ両方の印刷に対応しており、カラー11.1円、モノクロ2.8円と経済的です。

また、印刷スピードの速さも良好。起動からわずか7.9秒で最初のプリントができ、以降はカラー・モノクロ同速の1分当たり26枚もの高速印刷が可能です。

加えて、メンテナンスのしやすさも魅力。トナーとドラムが一体となったカートリッジを採用しているため、通常のレーザープリンターと比べて交換時の消耗品点数が少なく、手間もかかりません。使い勝手のよいA3対応プリンターを探している方は要チェックです。

ブラザー(Brother) A3対応インクジェット複合機 MFC-J6980CDW

プリンター機能を網羅したハイスペックなA3対応インクジェット複合機。独立した4色の大容量顔料インクを搭載しているのが特徴です。

1枚当たりの印刷コストが安いのもポイントで、カラーで約6.0円、モノクロで約1.3円と経済的。カラーインクが切れても黒インクだけでモノクロ印刷が可能なので、急なインク切れに悩まされることなく文書印刷が続けられます。

多彩な機能も当機の魅力で、最大A3までの両面自動コピーが可能なことに加えて、原稿の取り忘れを防止する機能も搭載。また、クラウドサービスと連携すれば、スキャンしたデータや受信したファックスを外出先から閲覧することも可能です。