印刷用に特化して設計されたのが「単機能プリンター」。機能を絞り込んだ分、価格が手頃で本体サイズもコンパクトなのが特徴です。単機能プリンターは、さまざまなモデルが販売されているため、どれを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、単機能プリンターを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。おすすめのモデルもご紹介するので、購入を検討している方はチェックしてみてください。
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単機能プリンターとは?複合機との違いも解説
「単機能プリンター」とは印刷に特化したプリンターのことです。価格が手頃でコンパクトなサイズ感の製品が多く展開されています。導入時のコストを抑えたい方や、印刷機能を重視している方におすすめのプリンターです。
一方、「複合機」はコピー・スキャン・FAXなど、印刷以外の機能を搭載。1台で複数の作業に対応できるプリンターを求める方に適しています。
単機能プリンターの選び方
用途にあった種類をチェック
カラー印刷向けのインクジェットプリンター
「インクジェットプリンター」は、インクを用紙に直接吹きつけることで印刷します。4色以上のカラーインクを搭載したモデルが多く、カラー印刷向け。なかには、5色や6色インクを採用した製品もあります。
インクの種類を大きく分けると、顔料インクと染料インクの2種類。顔料インクは速乾性が良好で、染みこみにくいのがメリットです。さまざまな紙に色が定着しやすく、幅広い用紙への印刷に重宝します。
一方の染料インクは染みこみやすいのがポイント。光沢紙との相性がよく発色性と光沢感に優れるため、写真の印刷におすすめです。
そのほか、顔料と染料を用いたハイブリッドインクもあります。2つの特徴を兼ね備えているので、文字と写真の両方をキレイに印刷したい方にぴったりです。
印刷スピードがはやく大量印刷向けのレーザープリンター
トナーと呼ばれる粉状の色材を用紙に転写し、定着させて印刷するのが「レーザープリンター」です。
インクジェットプリンターと比べると導入費用が比較的高く、印刷スピードははやい傾向があるのが特徴。印刷にかかる時間を短縮できるので、印刷枚数が多いときに重宝します。1枚あたりの印刷費用が安く、ランニングコストを抑えられるのもメリットです。
A3など対応用紙サイズをチェック
単機能プリンターを購入する際は、印刷したい用紙サイズに対応しているか確認することが重要です。家で使う場合や一般的なビジネス文書を印刷する場合には、A4サイズに対応したモデルが活躍します。
POPやポスターなどを製作する際には、A3サイズまで印刷できるモデルがおすすめ。大きな用紙に出力できると、効果的な販促ツールが作れます。A3ノビサイズに対応している製品であれば、A3サイズいっぱいに印刷可能です。
単機能プリンターのなかには、CDやDVDのレーベル印刷ができる製品も。家族旅行の写真アルバムなどオリジナルコンテンツが手軽に作れるので、気になる方はチェックしてみてください。
Wi-FiやBluetoothに対応しているかチェック
スマホやタブレットなどのモバイルデバイスを有効活用するなら、Wi-FiやBluetooth接続の対応有無も確認しておきましょう。パソコンを立ち上げる面倒がなく、スマホで撮影した写真や受信した書類などをダイレクトに出力できます。
設置場所を決める際の自由度が高いのもポイント。Wi-Fi接続に対応している単機能プリンターの場合、Wi-Fi環境が整っていれば、さまざまな場所へ設置して使えます。ケーブルを引く手間が省けるので便利です。
本体サイズをチェック
本体サイズのチェックも、単機能プリンターを選ぶ際の大切なポイントです。対応する用紙サイズや欲しい機能などの購入条件を満たしているなら、できるだけコンパクトなモデルがおすすめ。限られたスペースにも置きやすいため、設置場所の自由度が高まります。
外出先で使う方は、モバイルタイプの単機能プリンターを検討してみてください。小型かつ軽量なモデルが多いので、カバンに入れて容易に持ち運べます。
単機能プリンターのおすすめメーカー
キヤノン(Canon)
「キヤノン」は主にカメラやプリンターなどの製品を取り扱うメーカーです。インクジェットプリンターの多くは「PIXUS」、レーザープリンターは「Satera」ブランドで販売。使用シーンにあったシリーズを選べます。
単機能プリンターはA4からA3ノビ対応まで豊富なラインナップ。モバイルプリンターなどもあるため、目的や用途にぴったりな1台を見つけられます。
エプソン(EPSON)
「エプソン」はプリンターやスキャナーをはじめ、プロジェクター・時計・産業用機器などを手掛けるメーカーです。単機能プリンターはインクジェットとレーザー、両方のタイプから選択できます。
なお、レーザープリンターはスペックにページプリンターと表記されているので留意しておきましょう。そのほか、全色顔料インク搭載モデルや、全色染料インクを採用した製品も取り扱っているのが特徴です。
ヒューレット・パッカード(HP)
個人や企業向けに多種多様なパソコンなどを販売する「ヒューレット・パッカード」。パソコンモニターやプリンターなどの周辺機器も取り扱っています。
単機能プリンターはインクジェットタイプ、レーザータイプの両方がラインナップ。法人向けのモデルが多くインクジェットプリンターの種類は少なめですが、レーザープリンターはA4・A3・モノクロ・カラー対応と豊富に揃っています。主にビジネスユースにおすすめのメーカーです。
単機能プリンターのおすすめ
キヤノン(Canon) インクジェットプリンター A4 G1330
「ギガタンク」を搭載した、インクジェットタイプの単機能プリンターです。大量の印刷を行う機会が多い方におすすめのモデル。専用のインクボトルを使用することで、ブラックを約6000枚、カラーを約7700枚も出力可能です。
エコノミーモードを選べば、ブラックで約7600枚が出力できます。1枚あたりの印刷代を安く抑えられ、コスパに優れているのも魅力です。
4色ハイブリッドインクを採用しているのが特徴。文書の印刷には顔料インク、写真の印刷には染料インクを用いるので、文字や罫線はくっきりと、写真は色鮮やかに印刷できます。
キヤノン(Canon) A3 インクジェットプリンター PRO-G1
10色顔料インクを搭載した単機能プリンターです。「新マットブラックインク」を採用することで、黒濃度を向上し、優れた色再現性を実現しています。画質を重視する方におすすめのモデルです。L判からA3ノビまでの用紙サイズに対応しているので、プレゼン資料の印刷や写真作品の出力など多目的に使えます。
有線LAN接続のほかWi-Fi接続も可能。パソコンはもちろん、スマホやタブレットからでも手軽にプリントできます。iOSの「AirPrint」とAndroidの「Mopria」に対応しているのもポイント。プリンタードライバーのインストールなど面倒な作業が不要で、接続してすぐに印刷を行えます。
キヤノン(Canon) A4 インクジェットプリンター TR703a
5色ハイブリッドインクを採用したインクジェットプリンターです。染料系と顔料系、2種類のブラックインクを搭載しているのが特徴。細かな文字や罫線がクッキリと印刷できるほか、写真の色再現性にも優れています。写真と文章の両方をキレイにプリントしたい方におすすめの単機能プリンターです。
「自動両面プリント」に対応しているのもポイント。用紙にかかるコストを抑えつつ、大量にプリントできます。用紙の表と裏を入れ替える手間が省けるので、使い勝手も良好です。ファイルキャビネットのスペースも削減可能なため、気になる方はチェックしてみてください。
キヤノン(Canon) インクジェットプリンター A4 TR153
無線LAN機能を搭載したモバイルタイプのインクジェットプリンターです。インフラとダイレクト、2つのモードを備えているのが特徴。2.4GHzのインフラモードではWi-Fiルーターを介して印刷でき、ダイレクトモードではスマホやタブレットなどのデバイスから直接プリントできます。
「定型文書プリント」機能を有しているのがポイント。頻繁に使う書類や帳票などのデータを保存しておけば、パソコン・スマホを使わずに本体から直接印刷できます。
持ち運びにも便利なサイズ感で、自宅と外出先、両方で使えるおすすめの単機能プリンター。コンパクト設計ながら「5色ハイブリッドインク」を採用しているため、印刷品質は良好です。
キヤノン(Canon) ビジネスインクジェットプリンター A4 MAXIFYIB4130
ファーストプリントにかかる時間がモノクロで約6秒、カラーで約7秒の単機能プリンターです。A4用紙が最大500枚も収納できるため、紙を頻繁に補給する手間を抑えられます。
4色顔料インクを採用しているのがポイント。グラフや文字をくっきりプリントします。会議やプレゼンなど、資料を使うシーンにおすすめです。
「自動両面プリント」機能が搭載されており、1回の印刷で表と裏の印刷を行えます。
キヤノン(Canon) A4 インクジェットプリンター PIXUS TS203
安価なインクジェットプリンターです。気軽に購入できる単機能プリンターが欲しい方におすすめ。4色ハイブリッドインクを搭載しているため、写真も文書もキレイにプリントできます。標準容量に加えて大容量タイプのインクタンクが用意されており、コストを抑えつつ大量の出力に対応できるのもメリットです。
コンパクトかつスリムなボディが特徴。省スペース設計なので、狭い場所にもスッキリと設置できます。シンプルなデザインで、幅広いインテリアになじみやすいのも嬉しいポイントです。
エプソン(EPSON) カラリオプリンター A4 インクジェットプリンター EP-315
6色染料インクを採用した単機能プリンターです。写真をキレイに印刷したい方におすすめのモデル。基本の4色に加えてライトシアンとライトマゼンタを加えているため、色の表現力は良好です。
L判からA4サイズまで対応しており、年賀状の作成やデジカメで撮影した写真の印刷など幅広いシーンで活躍します。
スマホやタブレットと連携できるのもポイント。Wi-Fi Directに対応しているので、ルーターがない場所でも気軽に印刷できます。Bluetooth機能を利用すると自動でWi-Fiを検知。接続設定がしやすく、セットアップも簡単です。
エプソン(EPSON) カラリオプリンター A3 インクジェットプリンター EP-50V
「Epson ClearChrome K2インク」を採用した単機能プリンター。カラーやモノクロなど、幅広いカラー表現を実現したい方におすすめのモデルです。
基本の4色に加えてレッドとグレーを備えています。カラー印刷は広色域かつ鮮やかに、モノクロ印刷は滑らかに印刷可能。最大A3ノビサイズの用紙に出力ができるほか、名刺サイズの印刷にも対応するなど使い勝手は良好です。
印刷開始時に排紙トレイが自動で開き、印刷済みの用紙が床に散らばる事態を防げるのが特徴。印刷するときに目を離しても安心です。
エプソン(EPSON) カラリオミー A5 コンパクトプリンター PF-71
メモリーカードスロットを搭載した単機能プリンター。SDカードを差し込むだけで印刷できるため、印刷のたびにパソコンを立ち上げる煩わしさを減らせます。デジカメで撮影した写真を手軽に印刷したい方におすすめのモデルです。
2.7インチの液晶パネルを有しており、写真の選択や印刷方法の設定が画面上でできて便利。「メールプリント」を採用し、旅行先や出張先からでも印刷が可能です。
AirPrintとMopriaに対応しているのもポイント。iPhoneやAndroidスマホの写真・文書の印刷をワイヤレスで実行できます。
エプソン(EPSON) ビジネスプリンター A3 インクジェット PX-S5010
最大A3ノビサイズまでの印刷に対応した単機能プリンターです。POPやチラシの製作におすすめのモデル。インクは、濡れてもにじみにくい顔料インクのみを用いています。
大判用紙対応ながらもコンパクト設計。部屋のさまざまな場所に設置可能で、スペースを有効活用できます。
Wi-Fi接続するため、パソコンから離れた場所にも配置可能です。5GHz帯の電波に対応しており、電波干渉の影響を受けにくく、安定して使えます。
キヤノン(Canon) モノクロレーザービームプリンター A4 LBP121
表裏の同時印刷を行えるレーザープリンター。ファーストプリントに要する時間は5.4秒で、すばやく印刷したい方におすすめです。最小でA6サイズにも対応でき、領収書や納品書などの印刷も行えます。
無線LANはオプション扱いですが、USBケーブルによる接続が可能で、有線LANはデフォルト機能として搭載。共用のネットワークに繋げば、複数のパソコンから使用できます。
キヤノン(Canon) カラーレーザービームプリンター A3 LBP841C
A3印刷に対応したカラーレーザープリンター。一般的なビジネス文書を印刷する際だけでなく、POPやポスターといった販促ツール作成時など、幅広いシーンで使用できます。Windows・Mac・Linuxなど、複数のOSに対応しているのもメリットです。
一体型のトナーカートリッジを採用しているのがポイント。消耗品の数が少なく、在庫の管理がしやすいのはもちろん、メンテナンスの手間も減らせます。搭載されている液晶パネルを見れば、トナーの交換手順や印刷状況などがわかるため、プリンターをはじめて使う方でも安心です。
ブラザー(Brother) A4 モノクロレーザープリンター HL-L2460DW
価格が安いモノクロレーザープリンターです。文書を印刷する機会が多い方におすすめ。1分間に約34枚の高速プリントができるため、大量の出力が短時間で完了します。ファーストプリントまでにかかる時間は約9.5秒と、機能性は良好です。
Wi-Fi接続するのでLANケーブルを引く必要がなく、設置場所の制約が少ないのが特徴。5GHz帯の周波数に対応しているため電波干渉の影響を受けにくく、高速な通信ができるのもメリットです。
分離型のトナーカートリッジとドラムユニットを採用。両方を無駄なく使い切ることができ、経済性にも優れています。トナーカートリッジの交換が前面からできるなど、メンテナンスがしやすいのも魅力です。製品寿命7年または約5万ページの耐久性を有しているので、安心して導入できます。
ヒューレット・パッカード(HP) OfficeJet 200 Mobile モバイルプリンター A4 CZ993A#ABJ
A4サイズの用紙に対応したモバイルプリンターです。大容量インクカートリッジを採用しているのが特徴。1つのインクカートリッジで、カラー文書415枚、モノクロ文書600枚の印刷が可能で、カートリッジ交換の手間を減らせます。
専用のスマホアプリを使えば、パソコンを起動させずにプリンターを操作できるのも魅力です。
オプション設定で外付けバッテリーが用意されているのもポイント。本体背面に装着すると、電源のない場所でも印刷できます。外出先で多くの枚数を出力する方におすすめの単機能プリンターです。
日本電気(NEC) A4 Color MultiWriter 4C150 PR-L4C150
モノクロ印刷とカラー印刷ができる単機能プリンターです。オフィスでの使用におすすめのモデル。1分間に31枚の高速印刷が可能なため、大量のプリントが必要なシーンでもスピーディに対応できます。微粒子トナーを使用しており、細かな文字や罫線がクッキリと印刷できるのもメリットです。
セキュリティプリントが行えるのもポイント。印刷文書にパスワードを設定して、本体に保存することが可能です。出力にはパスワードが必要なので、放置した印刷物を部外者に見られるリスクを大幅に軽減できます。
単機能プリンターを購入する際には、印刷方式や用紙サイズ、ワイヤレス接続の対応有無など、確認すべき項目があります。チェックを怠ると必要な用紙に印刷できなかったり配線が面倒だったりする可能性があるので注意が必要。本記事を参考に、目的や用途にあったモデルを選んでみてください。