家庭で年賀状を作成する際に欠かせない「プリンター」。パソコンでデザインを作成して、プリンターで印刷するのが主流ですが、最近では豊富な種類のプリンターがラインナップ。デザインの作成から印刷までスマホ1台で可能なモデルや、プリンターでデザインを作成できるモデルなどが展開されています。

そこで今回は、さまざまなプリンターのなかから、年賀状作成におすすめのプリンターをご紹介します。

年賀状印刷用プリンターの選び方

使用するデバイスをチェック

パソコン不要で作成するなら年賀状専用プリンター

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機械操作が苦手な方や、年賀状の印刷時だけプリンターを使用する方は、「年賀状専用プリンター」がおすすめです。年賀状専用プリンターは、はがき専用プリンターとも呼ばれています。プリンター本体と液晶画面、キーボードが一体型なのが特徴です。

パソコン操作は不要で、プリンターから年賀状のデザインと印刷を一貫して行えます。テンプレートは複数搭載されており、好みのデザインを選択可能です。また、SDカードやスマホを使用して写真を追加できるモデルもあります。サイズがコンパクトなのも魅力です。

スマホで作成するならWi-Fiダイレクト機能やアプリ対応モデル

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スマホで年賀状を作成したい方は、Wi-Fiダイレクト機能やアプリ対応モデルのプリンターがおすすめです。スマホで作成した年賀状デザインは、パソコンを通さずにプリンターで印刷できます。

直感的に操作できるスマホは、思い通りにデザインしやすいのが魅力です。

最近では、プリンターと連携できるスマホ向けのアプリが開発されています。スマホで撮影した画像をデザインに取り入れたり、宛名を保存したりできます。

パソコンを使って作成するなら有線・無線どちらでも

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パソコンを用いて年賀状を作成する方は、有線と無線どちらのプリンターでも大差ありません。しかし、安定性や接続のしやすさなどは、若干の違いがあるため注意してください。

有線接続の場合は、パソコンとプリンターを物理的につなぐため、接続が安定しやすいのがメリットです。年賀状を複数印刷する場合でも、データのやり取りがスムーズなので安心して操作できます。

無線接続のプリンターは、パソコンとプリンターが物理的には繋がりません。そのため、安定性は少し劣る傾向があります。一方で、離れた部屋から印刷できるのが魅力です。

とくに、MacBookユーザーは、接続ケーブルのインタフェースが異なります。有線接続するには変換アダプタが必要となるため、無線プリンターが便利です。

インクの種類をチェック

顔料インク

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顔料インクは、耐光性・耐水性・保存性に優れたインクで、色あせしにくいのが特徴です。粒子が大きく、紙に浸透しないため表面に定着して色を表現します。

滲みが少なく輪郭がはっきりとする顔料インクは、ビジネス文書と相性がよい傾向があります。しかし、表面加工を施された紙ではインクが浸透しにくいため、擦れなどにより剥がれる場合も。年賀状で顔料インクを使用する場合は、表面加工されていない年賀状はがきがおすすめです。

また、顔料インクは染料インクと比較して高額な点には留意しましょう。

染料インク

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染料インクは粒子が非常に小さいため、用紙に浸透して色を表現します。発色は鮮やかなのが特徴。年賀状に写真を入れたい方は、鮮やかに表現できる染料インクがおすすめです。

紙の質感などを活かしやすく、写真用紙やインクジェット用紙などに適しています。また、写真などのグラデーションを鮮明に表現しやすいのも魅力です。

一方で、顔料インクと比較して耐光性・耐水性は劣ります。また、インクの定着までに時間がかかり、用紙を重ねて印刷するとインクが付いてしまう可能性があるため、注意が必要です。

インクの数をチェック

宛名だけなら4色インク

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4色インクのプリンターは、価格を抑えたい方におすすめです。年賀状に宛名や白黒写真などを入れるだけであれば、十分な性能を発揮します。また、カラーバリエーションが少ないイラストなどの再現にも適しています。

6色プリンターと比較して、2色分のインク料金を抑えられるのも魅力です。プリンター本体の価格も安い傾向があるため、コスパを重視する方は4色モデルを選びましょう。

写真も印刷するなら6色インク

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6色インクのプリンターは、年賀状に写真や複雑なカラーバリエーションのイラストを入れる方におすすめです。インクの種類が多いので、グラデーションなどの淡い色の再現が可能。撮影した写真に近い色味を出せるのが魅力です。

一方で、6色インクを備えたプリンターは高性能なモノが多く、本体の価格は高い傾向があります。高画質な画像を年賀状に入れるなど、とにかくこだわりたい方は、6色インクのプリンターを検討してみてください。

1枚あたりいくらかコストをチェック

プリンターを選ぶ際は、インクコストをチェックすることが大切です。発売されているプリンターの多くは、1枚あたりのインクコストが公表されています。そのため、年賀状にかかる費用を抑えるためには、コストが安価なモデルを選びましょう。

一般的なプリンターのインクコストは、A4用紙にモノクロで印刷する場合、1枚あたり1円〜3円ほどです。カラー印刷では1枚あたり8円〜12円ほどが多いといわれています。

プリンターを選ぶ際は、インクコストの相場を基準にして選んでみてください。

便利な機能をチェック

自動両面印刷機能

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大量に年賀状を印刷する方は、自動両面印刷機能を搭載したプリンターがおすすめです。

自動両面印刷機能は、年賀状の表面と裏面を1度で印刷できる機能。通常は表面を印刷し、手動で表裏を入れ替えてから裏面を印刷する必要があります。そのため、年賀状を印刷するときはプリンターの前にいなければなりません。

しかし、自動両面印刷機能が搭載されたモデルでは、プリンターが自動で表裏に印刷します。ほかの作業をしながらでも、印刷できるのが嬉しいポイントです。

モデルによってはコピー用紙のみ対応しており、年賀状はがきには対応していない機種があります。購入前にチェックしておきましょう。

SDカード・USBメモリのデータ読み込み機能

デジタルカメラやスマホで撮影した写真を年賀状はがきに印刷したい方は、SDカードスロットやUSBポートを搭載したプリンターがおすすめです。

カメラからSDカードを取り出してスロットに差し込むだけで、撮影した写真を印刷できます。また、USBポートを使用すれば、プリンターとスマホを直接つなげられます。自宅にWi-Fiがない場合でも接続できるため、便利な機能です。

写真を加工せずにそのまま年賀状に印刷したい場合は、SDカードスロットとUSBポートが搭載されたプリンターを選んでみてください。

年賀状印刷用プリンターのおすすめメーカー

エプソン(EPSON)

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セイコーエプソンは、長野県諏訪市に本社を置く大手電気機器メーカーです。プリンター分野は、国内トップクラスのシェアを有しています。

家庭用のプリンターは、「Colorio(カラリオ)」シリーズや、「Epson Proselection」シリーズなどがあります。カラリオは、さまざまなモデルが販売されており、使用目的に合わせたモノを選びやすいのが魅力。Epson Proselectionはより高画質な画像を印刷したい方におすすめです。

年賀状印刷専用プリンターなどもラインナップしています。画質にこだわりたい方や、多機能モデルのプリンターを探している方におすすめです。

ブラザー(Brother)

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ブラザーは、愛知県名古屋市に本社を置く電気機器メーカーです。プリンター以外に、ミシンの製造やカラオケシステムの構築など、幅広い分野で活躍します。

ブラザーのプリンターは、コンパクトサイズで多機能なのが特徴。また、プリンターの本体価格がリーズナブルなので、費用を抑えやすいのがおすすめのポイントです。コスパに優れたモデルを求めている方は、ブラザーのプリンターをチェックしてみてください。

キヤノン(Canon)

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キヤノンは、東京都大田区に本社を置く大手精密機器メーカーです。レーザープリンターやレンズ交換式カメラの分野では、世界シェア1位を誇ります。

家庭用プリンターとして「PIXUS」シリーズを展開。染料インクと顔料インクを組み合わせた「ハイブリッドインク」を採用したモデルは、年賀状の宛名と写真、どちらもきれいに印刷しやすいのが魅力です。

ほかにも、複数の機能が搭載されたプリンターをラインナップ。スマホアプリと連動させることで、年賀状のデザインを作成できるモデルなどがあります。機能性を重視する方は、キヤノンのプリンターがおすすめです。

年賀状印刷用プリンターのおすすめ|年賀状専用プリンター

エプソン(EPSON) カラリオプリンター PF-81-2023


年賀状の作成に特化した、年賀状専用プリンター。本体に9.0型の大型液晶画面とキーボードが付属しています。

大型液晶画面は原寸大の年賀状を表示できるため、出来上がりをイメージしながらデザインを作成できるのが魅力です。また、キーボードを用いてプリンターに宛名を登録可能。年賀状を送る相手がすぐに見つかるため、探す手間が省けます。

プリンター本体には、豊富なデザインテンプレートがラインナップ。十二支のデザインテンプレートも登録されているため、毎年干支に合わせたデザインを作成できるのが魅力です。

本製品はパソコンやスマホの操作を必要としません。そのため、パソコンとスマホの操作が苦手な方に、おすすめの年賀状印刷用プリンターです。

年賀状印刷用プリンターのおすすめ|スマホ対応

エプソン(EPSON) カラリオプリンター EP-885


基本4色とライトシアン・ライトマゼンタの2色を加えた、全6色インクのプリンター。年賀状に高画質な写真を入れられるモデルです。

カラリオ独自の「Advanced-MSDT」により、表現が難しい人の肌を本物に近い色で再現できるのが特徴。年賀状に人物写真を入れたい方におすすめです。

また、「Wi-Fi Direct」を搭載しているため、スマホと接続が可能。専用アプリ「Epson Smart Panel」を用いれば、スマホで作成した年賀状デザインをパソコンと繋げずに印刷できるのが魅力です。

ほかにも、両面印刷したい時に役立つ自動両面プリント機能を搭載。はがきに対応しているため、年賀状の印刷時に役立ちます。

エプソン(EPSON) プリンター エコタンク搭載モデル EW-M873T


フォトブラック・マットブラック・グレーの3色を搭載した、計6色のインクジェットプリンター。幅広い色域による鮮やかなカラー表現と豊かなトーンのモノクロ表現が可能です。また、染料インクと顔料インクのハイブリッドインク構成。写真と文書、どちらもきれいに表現できるのが魅力です。

独自技術の「Advanced-MSDT」は、インクを最大5段階のサイズで打ち分けが可能。そのため、グラデーションなどの繊細なデザインを美しく表現できます。

本製品は、自動両面プリント機能を搭載。表裏を入れ替える手間を省けるのが嬉しいポイントです。また、「Wi-Fi Direct」に対応しており、Wi-Fi環境がなくてもスマホと連動できます。

高画質な写真を印刷できるモデルなので、年賀状のデザインに写真を入れたい方におすすめです。

ブラザー(Brother) インクジェットプリンター 複合機 DCP-J926N


4色インクのインクジェットプリンター。インクは染料インクと顔料インクのハイブリッドインクを採用しており、写真は鮮やかに、文章ははっきりと印刷できるのが特徴です。

スマホ・タブレットを接続して、直接印刷することもできます。また、スマホアプリ「Brotherはがき・年賀状プリント」を用いて、スマホ上で年賀状デザインを作成できます。作成したデザインは、プリンターに転送して印刷できるのが魅力です。

さらに、SDカードスロットやUSBポートなどを搭載。デジタルカメラの写真も容易に印刷できます。

年賀状を作成する際に便利な機能が、複数搭載されたモデル。コスパに優れた製品を探している方に、おすすめの年賀状印刷用プリンターです。

ブラザー(Brother) インクジェットプリンター 複合機 DCP-J1200N


2022年度iFデザイン賞を受賞した、コンパクトながら大容量インク対応のプリンター。2021年度には、グッドデザイン賞も受賞しています。

大容量インクカートリッジのファーストタンクは、1本でブラックなら標準モデルの約6.7本分、カラーインクなら約3本分のインク量を搭載。インクカートリッジから、プリンターのサブタンクにインクを注入するのが特徴です。

インクカートリッジが空の状態から、200枚ほど印刷できます。そのため、予備のインクを購入し忘れた時でも、印刷できるのが魅力です。

さらに、プリンターと直接接続できる「Wi-Fi Direct」に対応。スマホアプリ「Brother はがき・年賀状プリント」またはWebアプリ「Web年賀状キット」で作成したデザインを直接印刷できます。日常使いに適した機能を搭載したおすすめの製品です。

キヤノン(Canon) インクジェットプリンター TR703a


5色ハイブリッドインクのインクジェットプリンター。写真を鮮明に再現する染料インクと文字がくっきり見える顔料インクを搭載。また、年賀状の表裏、両面をまとめてに印刷できるモデルです。「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」に対応しており、スマホ・タブレットから直接写真や文書の印刷もできます。

さらに、スマートスピーカーに対応しており、音声でプリントできるのも特徴。効率的に作業したい方にもおすすめの年賀状印刷用プリンターです。

年賀状印刷用プリンターのおすすめ|パソコン向け

エプソン(EPSON) A4 インクジェットプリンター PX-105


サイズが幅392×奥行264×高さ148mmのコンパクト設計のプリンター。置き場所に困りにくいのが特徴です。年賀状印刷用だけでなくビジネス用のプリンターにも適します。インクは全4色とも顔料インクを採用。耐水性に優れているのが特徴です。

接続方法は有線と無線に対応しており、設置スペースやWi-Fiの有無で使い分けるのがおすすめ。低価格で購入できるプリンターながら、年賀状印刷用として十分な性能を有するコスパに優れた製品です。

エプソン(EPSON) 写真高画質用プリンター エコタンク搭載モデル EW-M973A3T


全6色のインクを搭載したプリンター。写真と文章、どちらもきれいに印刷しやすいのが持ち味です。インクはエコタンク方式を採用し、ボトルから簡単に補充できます。また、インクコストが抑えられているのも特徴です。

A4カラー文書は1枚たったの1.8円ほどで印刷可能。さらに、L判写真は1枚あたり8.1円で印刷できます。自宅で印刷する機会が多い方にもおすすめです。

本体サイズは幅523×奥行379×高さ169mmのコンパクトな設計。スタイリッシュなデザインは、生活空間に溶け込み、リビングなどに設置しやすいのがポイントです。

年賀状印刷用プリンターだけでなく、普段遣いできる製品を探している方はチェックしてみてください。

ブラザー(Brother) インクジェットプリンター 複合機 DCP-J526N


染色インクと顔料インクのハイブリッドインクを搭載したインクジェットプリンター。写真は鮮やかに、文字はくっきりと表現できます。また、標準的な機能を備えたシンプルなモデルなので、年賀状印刷用やビジネス用として使用できます。自動両面プリント機能は、1つの操作で両面に印刷できるため便利な機能です。

加えて、クラウド上にアップされた写真や文書に直接アクセスしてプリントできるのが特徴。スマホやパソコン不要で、データを印刷できます。

標準的な機能を備えたモデルながら、プリンター本体の価格は抑えられているのが嬉しいポイント。低価格の年賀状印刷用プリンターを探している方は、本製品がおすすめです。

キヤノン(Canon) PIXUS インクジェットプリンター PIXUSTS203


自宅で手軽に使える、シンプルモデルのプリンター。全4色のハイブリッドインクを採用しており、文字を鮮明に表現できるのが魅力です。サイズは約幅426×奥行255×高さ131mmのコンパクト設計で、置き場所を決めやすいのが特徴。リビングに置いても邪魔になりにくいのが嬉しいポイントです。

写真のアレンジができる「Easy-PhotoPrint Editor」を用いて、オリジナルの年賀状デザインが作成できます。パソコンで作成したデザインは、そのまま印刷できるのが魅力です。年賀状の印刷以外にプリンターを使うことが少ない方は、シンプルな機能のみ搭載した本モデルがおすすめです。

キヤノン(Canon) PIXUS インクジェットプリンター PIXUSXK110


A4モノクロ1枚あたり約1.5円、カラー約3.9円の低ランニングコストを実現したインクジェットプリンター。独立インクタンクを採用しており、空になったインクだけを交換できます。

「Switch UI」は、液晶パネルのカスタマイズが可能。頻繁に使用する機能をショートカットボタンに登録するなど、普段使いに適した製品です。

さらに、Wi-Fiに対応しているため、パソコンからプリントを指示できます。年賀状だけでなくビジネス用にもぴったり。日常的に使えるプリンターを探している方におすすめです。

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