モノクロの書類を大量に印刷するときなどに便利な「モノクロプリンター」。カラープリンターより低ランニングコストで使用できるモノが多く、ビジネス用としても広く利用されているのが特徴です。近年はテレワークが増加した影響もあり、自宅用に購入する方も増えてきています。
今回は、おすすめのモノクロプリンターを印刷方式別にご紹介。選び方についても触れているため、購入の参考にしてみてください。
- 目次
- モノクロプリンターとは?
- モノクロプリンターの選び方
- モノクロプリンターのおすすめメーカー
- モノクロプリンターのおすすめ|レーザープリンター
- モノクロプリンターのおすすめ|インクジェットプリンター
- モノクロプリンターのおすすめ|複合機
モノクロプリンターとは?

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モノクロプリンターとは、名前のとおりモノクロの1色印刷しかできないプリンターです。カラープリンターと比べて印刷スピードが速く、インク代も抑えられるのがメリット。仕事用の書類やレポートなど、カラーを使わない印刷を多くする場合に便利です。
そのため、小規模オフィスやテレワーク、自営業などで広く利用されているのが特徴。FAXやコピー、スキャン機能などを搭載した多機能モデルやカラープリンターより安価な製品もあります。
使用頻度や用途に合わせたコスパのよいモデルを選べば、印刷代の節約が可能です。
モノクロプリンターの選び方
印刷方式で選ぶ
レーザープリンター

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レーザープリンターとは、インクカートリッジの代わりにトナーカートリッジを使用するプリンター。トナーには粉末が入っており、ドラムと呼ばれるローラーで用紙に写して印字する仕組みです。
トナーとドラムは消耗品で、一定枚数を印刷すると交換が必要。ただし、1つのトナーでインクジェットの約3.5倍印刷できるため、1枚あたりの印刷コストの節約が期待できます。
印刷スピードの速い製品が多いのもメリット。給紙できる枚数も多く、短時間で大量印刷が可能なため、ビジネス向けのモデルも多く販売されています。種類が豊富で、用途に合ったモデルを探しやすいのもポイントです。
インクジェットプリンター

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インクジェットプリンターとは、名前のとおりインクカートリッジを使用するプリンター。粒子化したインクを用紙に直接吹きつけて印刷する仕組みで、レーザープリンターと比べて解像度が高く、キレイに印刷できます。
コンパクトサイズで設置場所を選ばない家庭用モデルが数多く展開されているのも特徴。大容量インクを搭載できるモノを選べば、ランニングコストを低く抑えられるのがメリットです。
コピーやスキャンもするなら複合機かどうかで選ぶ

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モノクロプリンターには、印刷機能単体モデルとコピーやスキャンなどの機能を搭載した複合機の2種類があります。印刷機能単体のモノより高価ですが、ほかの機能も使用したい方は複合機がおすすめです。
テレワークや自営業などで仕事用として使う場合は、複合機を1台持っていると便利。普段使いでも、スキャンやコピーができればコンビニのコピー機などを利用しに行く手間を省けます。
なかには、FAXや電話機能を備えた複合機もあるため、必要な機能を搭載しているモデルを選んでみてください。
Wi-Fi対応の有無で選ぶ

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モノクロプリンターは基本的にUSBや有線LAN接続ですが、Wi-Fi接続に対応しているモデルもあります。Wi-Fi接続ができれば、有線のようにPC周辺に設置する必要もないため、設置スペースが少ない場合はおすすめです。
また、Wi-Fi対応モデルのなかには、スマートフォンやタブレットからの印刷に対応しているモノもあります。パソコン以外からも印刷したい場合は、Wi-Fi対応モデルを選んでみてください。
対応している用紙サイズで選ぶ

モノクロプリンターの最大印刷サイズは、A4用紙が一般的です。A4モデルは種類が豊富で、手ごろな価格で購入できるモノも多いのが特徴。レポートやインターネットのページを印刷するだけであれば、A4で十分です。
一方で、仕事の資料などをA4見開きサイズで印刷をしたい場合は、A3サイズ対応のモデルがおすすめ。名刺やハガキサイズにも対応していれば、名刺印刷や宛名の印字もできます。
ただし、A3対応モデルは本体価格が高くなりがちのため、よく使う印刷サイズに合ったモノを選んでみてください。
モノクロプリンターのおすすめメーカー
エプソン(EPSON)

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エプソンは、長野県に本社を置く情報関連機器・精密機器メーカー。プリンターや時計を中心に取り扱っています。モノクロプリンターの種類が豊富で、機能や印刷方式、用紙サイズから用途に合ったモデルを選べるのが魅力です。
大容量インクに対応した製品もあり、印刷速度とプリントのキレイさを兼ね備えているのが特徴。Wi-Fi接続に標準対応しているモデルが多いのも嬉しいポイントです。
キヤノン(Canon)

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キャノンは、カメラやレンズ、プリンターなどを製造する国内メーカー。モノクロプリンターとしてはA3・A4サイズ対応のレーザープリンターのほか、ビジネス用の特大容量インクジェットプリンターが販売されています。
インクジェットには顔料インクを使用しており、文字印刷に優れているのが魅力。文書を大量印刷する場合におすすめです。
両面印刷に対応しているモデルもあり、用紙を節約したり両面資料を作成したりするときに便利。コンパクトサイズで設置しやすい製品が多いため、家庭用にも向いています。
ブラザー(Brother)

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ブラザーは、プリンターをはじめ、FAXやミシンの製造などを行っている国内電機メーカー。モノクロプリンターはレーザー式のみの展開ですが、本体価格やインクが比較的安く、コスパのよい製品が多いのが特徴です。
多機能でFAXや電話機能付きの複合機も販売しているのも魅力。ADF(自動原稿送り機能)搭載のモデルもあり、大量のコピーを行う場合に便利です。自営業などのビジネス用にも向いています。
モノクロプリンターのおすすめ|レーザープリンター
ブラザー(Brother) HL-L2375DW
コンパクトなA4モノクロレーザープリンター。高さが18.3cmと省スペースで置けるため、パソコンラックなどに置いても圧迫感が出にくいのが特徴です。ブラックのシンプルなデザインが書斎やオフィスになじみます。
A4モノクロ印刷が約34枚/分と、比較的速いのも魅力のひとつ。標準用紙トレイには250枚給紙可能で、大量印刷にも対応できます。給紙・排紙、トナーカートリッジ交換を前面で行えるため、メンテナンスがしやすく、使い勝手がよいのも嬉しいところです。
接続方法はWi-Fi接続に対応。ケーブルレスで快適に印刷が行えます。専用アプリの「Brother iPrint &Scan」をインストールすれば、iPhoneやAndroid端末から印刷できるのも便利なポイントです。
ブラザー(Brother) HL-L2330D
本体価格を抑えたい方におすすめのモノクロプリンターです。用紙はA4のほかにも、A5やB5、はがきサイズなどにも対応。自動両面印刷機能を搭載しており、用紙を節約できます。
トナーとドラムをそれぞれ交換できる分離型を採用しているのも魅力のひとつ。使い切った部品だけ交換すればよいため、A4を1枚あたり約3.5円の低ランニングコストで印刷できます。トナーセーブ機能を使えば、トナー消費も節約可能です。
印刷する頻度がそこまで高くなく、安いプリンターを一台持っておきたいという方におすすめ。ただし、接続方法がUSBのみのため、パソコン回りにスペースを確保する必要がある点には注意しましょう。
エプソン(EPSON) A3モノクロページプリンター LP-S2290
A3サイズに対応したモノクロプリンターです。ビジネス用の大容量モデルで、給紙枚数は約670枚。約40万枚印刷できる耐久性も備えています。Wi-Fi接続対応のため、パソコンと離れた場所に設置しても印刷可能です。
「モノクロ視認性向上機能」が搭載されているのも魅力のひとつ。カラーデータをモノクロで印刷した場合でも、はっきりと見やすく印刷できます。
エプソンの独自技術「RIT(Resolution Improvement technology)」によって、高精細印刷を実現しているのもポイント。バーコード印刷にも対応しています。価格はやや高めですが、仕事などで大量印刷をする方におすすめです。
キヤノン(Canon) モノクロレーザービームプリンター Satera LBP221
無線・有線接続の両方に対応したモノクロプリンターです。WPS・AOSS・らくらく無線スタートなどの各種規格に対応しており、手軽にセットアップできるのが魅力。ダイレクト接続を活用すれば、スマートフォン・タブレットからも印刷できます。
最大用紙サイズはA4。最大990枚の給紙に対応しており、A4サイズの場合、33枚/分で素早く印刷できます。トップには見やすい液晶パネルも搭載しているため、操作がしやすいのもメリットです。
オフィス用としても使える高性能モデルながら、コンパクトなサイズも魅力のひとつ。自宅に設置がしやすく、テレワークや自宅作業で頻繁に印刷したい方におすすめのモデルです。
キヤノン(Canon) モノクロレーザービームプリンター Satera LBP6040
コンパクトなサイズが魅力のモノクロプリンターです。本体サイズは36.4×24.9×19.9cmで、ラックなどに収納しやすいのがメリット。Wi-Fiにも対応しているため、パソコンから離れた場所に設置していても問題なく使用できます。
トナー交換や用紙補給などを前面から行えるのも嬉しいポイント。手入れのわずらわしさを軽減できます。最大用紙サイズはA4。連続印刷枚数は18枚/分です。必要なデータを素早く印刷できます。
対応OSはWindows/Mac。比較的安価なモデルですが、解像度が約2400dpi相当のため、高精細な印刷も行えます。
リコー(RICOH) A4モノクロレーザープリンター SP 2300L
耐久性に優れたモノクロプリンターです。最大用紙サイズはA4。ビジネス用に設計されており、約20万ページ印刷できる仕様。連続印刷速度も32枚/分と速いため、短時間で大量印刷が可能です。
37×39.2×26.2cmのコンパクトサイズも魅力のひとつ。本体天面から出力されるため、排紙トレイの飛び出しを気にしなくてよいのも嬉しいポイントです。スマートデバイスに対応しており、iPhoneやAndroidから直接プリントできます。
オールインワントナーカートリッジの採用や前面交換部分、給紙トレイの取っ手など快適に使用可能。仕事などで頻繁に印刷をする場合におすすめです。
パンタム(PANTUM) P2500
比較的安価で購入できるモノクロプリンターです。最大用紙サイズはA4で、両面印刷にも対応しているのが魅力のひとつ。ファーストプリントが7.8秒以内と速めで、最大1200×1200の高解像度で印刷できます。トナーカートリッジは、1本で約1600枚の印刷が可能です。
本体重量が4.75kgと軽量なのも嬉しいポイント。22×33.7×17.8cmとコンパクトサイズなため、背の低いラックなどにも設置できます。接続方法はUSBのみ。本体価格を抑えたい方におすすめです。
モノクロプリンターのおすすめ|インクジェットプリンター
エプソン(EPSON) A4モノクロインクジェットプリンター PX-S160T
エコタンクを採用した、コスパの高いモノクロプリンターです。専用のインクを補充するタイプで、同梱している2本のインクボトルのみで約11000ページの印刷が可能。1ページあたり約0.4円の低ランニングコストが魅力です。
高さ約14.8cmのコンパクトサイズのため、狭いスペースでも設置可能。自宅のデスク回りのほか、フロントやカウンター業務などのビジネス用としても活用できます。Wi-Fiに対応しており、パソコンから離れた場所に設置しても印刷可能です。
サイズはA4用紙に対応。最大約5万ページの印刷に耐えられる耐久性を備えています。
エプソン(EPSON) A4インクジェット複合機 PX-S270T
高速印刷が可能なモノクロプリンターです。スタイリッシュなデザインで、オフィスだけでなく普段使いにおすすめ。エコタンク搭載でランニングコストも低く、モノクロ文書を1枚約0.5円で印刷できます。
約10万ページ印刷可能な高い耐久性も魅力のひとつ。最大用紙サイズはA4で、天面排紙を採用しているのも特徴です。排紙トレイが飛び出さないため、デスク下のラックなど狭い場所にも設置できます。
「PrecisionCoreプリントヘッド」を搭載しており、細かい文字や設計図の細線も鮮明に再現する高解像度印刷を行えるのもポイント。顔料インクの採用や文字のエッジ処理によって、にじみにくい印刷を実現しています。
エプソン(EPSON) ビジネスプリンター PX-K150
比較的安く購入できる、おすすめのモノクロプリンターです。ランニングコストはA4用紙1枚あたり約2.8円。大容量モデルに比べるとやや高めですが、印刷する機会が多くない方に適した製品です。文字をはっきり印字できる顔料インクを採用しており、文書の印刷に向いています。
また、複数のドキュメントをまとめて印刷できる「まとめてプリント」機能も搭載しており、安価ながら多機能なのも魅力。封筒やはがき、名刺などにも印刷できます。無線・有線接続の両方に対応しており、さまざまなシーンに活用可能です。
キヤノン(Canon) インクジェットプリンター GM2030
大量印刷におすすめのモノクロプリンターです。本体にギガタンクを搭載しており、インクボトル1本で最大6000枚の印刷が可能。エコノミーモードなら最大8300枚印刷できます。インクボトルは2本同梱しているため、購入してすぐに使用可能です。
インク代を安く抑えられるのも魅力のひとつ。A4用紙1枚当たり約0.4円の低ランニングコストで、モノクロ印刷ができます。
独自開発の「新顔料ブラックインク」を採用しているのもポイント。白抜きの文字も滲みにくく、キレイに印字できます。また、専用のカラーインクカートリッジを装着すれば、カラー印刷も可能です。
高機能ながらコスパのよい1台。日常的にモノクロ印刷を使用する場合におすすめです。
モノクロプリンターのおすすめ|複合機
キヤノン(Canon) MF232w
スモールオフィスにもおすすめのモノクロプリンター。プリント機能のほか、コピーとスキャン機能を備えています。前面に大きな操作パネルと液晶モニターが搭載されているため、操作をしやすいのが特徴です。
Wi-Fi接続に対応しており、ダイレクト接続機能を使えば最大5台の端末と同時接続が可能。スマートフォンやタブレットに入っているデータも手軽に印刷できます。また、有線LAN接続とダイレクト接続の併用も可能です。
印刷方式はレーザー。印刷速度はA4モノクロ23枚/分です。印刷はモノクロのみですが、スキャンはカラーに対応しています。両面コピー機能も標準搭載されており、安価ながら機能性に優れたモデルです。
キヤノン(Canon) GM4030
大量印刷が可能なギガタンクを採用したA4モノクロプリンターです。インクジェットの複合機で、コピー・スキャン機能を搭載しています。
36.9×40.3×23.4cmで、多機能複合機ながら自宅に設置しやすいサイズを実現。本製品は、後トレイと前面カセットの2か所から給紙できるのが便利です。用紙サイズや状況に応じて使い分けられます。
両面印刷や両面コピーを使えば、用紙コストの削減も可能です。ただし、Macには対応していない点は留意しておきましょう。
キヤノン(Canon) A4 モノクロレーザー複合機 MF265dw
FAX機能も備えたA4モノクロプリンターです。コピーやスキャン機能も搭載しており、テレワークやオフィス用におすすめ。一度に最大251枚給紙できるため、大量印刷も可能です。
A4用紙が28枚/分の速さで印刷できるほか、ファーストコピーも8.2秒以下と素早く印刷が可能。1200×1200dpiの高解像度出力で、小さい文字も鮮明に印字できます。
コピー機能も充実しており、2枚の原稿を縮小して1枚の用紙に印刷する「ページ集約機能」や、25~400%まで拡大縮小できる「ズーム機能」などを搭載。前面のパネルから簡単に操作できるのも便利なポイントです。
ブラザー(Brother) FAX-2840
FAX・受話器付きのレーザーモノクロプリンターです。最大20枚まで連続読み取りができる自動紙送り機能も採用しており、原稿を効率的にコピー・FAX可能。給紙・排紙、トナーカートリッジの交換がすべて前面で行えるため、メンテナンスしやすいのも嬉しいポイントです。
最大用紙サイズはA4。接続方法はUSBのみです。スリープ時の消費電力を抑えられるため、電気代を節約しながら使用できます。
ブラザー(Brother) DCP-L2550DW
コピー・スキャン機能を搭載したおすすめのモノクロプリンターです。トナー・ドラム分離型で低ランニングコストなのが魅力。使い切った部品だけ交換すればよいため、コストを削減できます。無線・有線LANとUSB接続に対応しているため、使用環境に応じて使い分けできるのも便利なポイントです。
最大用紙サイズはA4。正面・背面の2Way排紙に対応しており、封筒などの曲げたくない厚手の用紙でも反りにくいストレート排紙を利用できます。自動両面印刷にも対応しており、充実した機能が魅力のモデルです。
エプソン(EPSON) A4インクジェット複合機 PX-M270FT
FAX機能を搭載しており、ビジネス用におすすめのモノクロプリンター。コピーやスキャン機能も搭載したインクジェット複合機で、約10万ページ印刷できる高い耐久性が魅力です。
用紙トレイとスキャン部分の間から排紙されるデザインが特徴。高さが34.6cmあるため、ラックよりもデスクの上など広い場所に設置するのに適しています。Wi-Fi接続を利用すれば、パソコンから離れていても印刷可能です。
エコタンクを搭載しており、1回のインク交換で約6000ページ印刷できるコスパのよさも魅力。また、A4モノクロ印刷1枚あたり約0.5円の低ランニングコストを実現しています。ファーストプリントも約6秒と速く、実用的なモデルです。
仕事用の文書やチラシの印刷など、白黒印刷をメインで行う際に便利なモノクロプリンター。レーザー式とインクジェット式の2種類があり、印刷機能のみのモデルから高機能なビジネス用モデルまでさまざまな展開が行われています。価格帯も幅広いため、使用環境や用途に合わせて使いやすいモノを選んでみてください。