水槽をおしゃれに照らす「水槽ライト」。水草や生体が生育する快適な環境を整えるアイテムとしても注目を集めています。しかし、種類や機能が豊富で、どの製品を選べばよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの水槽ライトをご紹介します。選び方もあわせて解説するので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。
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水槽ライトとは?水草などの育成に必要?
水槽ライトは、水草の育成・生体の活動リズム調節・鑑賞性の向上といった3つの役割を果たします。生体の調子を整えたり水槽の魅力を引き立てたり、照明から得られるさまざまな効果は魅力的です。薄型や吊り下げ型など、デザインのバリエーションも豊富で、育てたい生物や水槽内の環境にあわせたラインナップを展開しています。
水草は光合成により成長するため、育成に適した光源が欠かせません。特に、陽性水草を美しく育てるためには、光合成に適した強い光や波長のスペクトルが求められます。
また、生体の活動は、明るい時間帯に活発で、夜間には減るのが基本です。水槽ライトを定時に点灯・消灯することで、生体の生活リズムを整え、病気のリスクを軽減できます。自動で照明をコントロールできるスマートコンセントやタイマー機能付きの製品もおすすめです。
水槽ライトのおすすめモデル|LEDライト
ジェックス(GEX) クリアLED POWER III 600
3色のパワーLEDで水槽を鮮やかに彩る水槽ライト。1000lmの明るさがある3色LEDは、水槽内の美しい景色を明るく照らします。魚や水草の魅力を引き出しながら、水景の美しさを楽しみたい方におすすめの製品です。
また、本体には上質なアルマイト加工のスリムボディを採用。水槽との一体感を高めるデザインが特徴的です。本体サイズは約横幅60.7×奥行8.5×高さ2.1cmで、60cm水槽に適しています。
薄型の本体は、ガラスフタの上にも手軽に設置可能。さらに、水槽との距離を確保できるライトリフトも付属しています。
ジェックス(GEX) クリアLED ピテラ
スタイリッシュなデザインのコンパクトな水槽ライト。小型容器に適したコンパクトなデザインながら、130lmの明るさで水槽を鮮やかに引き立てます。ボトルアクアやテラリウムなどに使用したい方にもおすすめの製品です。
フレキシブルアームを採用しており、照射角度や位置を自由に調節可能。約横幅2.6×奥行3.7×高さ27.2cmのコンパクトサイズで、金魚鉢のような小さな水槽にもすっきりと収まります。水槽幅20cm以下のフレームレス水槽や枠付水槽にもぴったりです。
白色のシンプルなデザインは、さまざまなインテリアにマッチします。また、ON・OFFスイッチによる手軽な操作性も魅力です。
ジェックス(GEX) クリアLED フラッティ
厚さわずか8mmのスリムな水槽ライトです。さまざまな水槽にフィットしやすい薄型のコンパクトボディを採用。130lmの明るさで水中の景色を鮮やかに照らします。
また、すべりを防止するシリコンシートが付属しており、水槽のフタにもぴったりと設置可能。本体が薄型なので、ガラスフタやプラスチックフタにも適しています。さらに、アタッチメントを使用すれば、ガラス厚6mm以下のフレームレス水槽や枠幅17mm以下の枠付水槽にも取り付けが可能です。
電源スイッチをコードの中間に配置し、手軽な操作性を実現。USB電源を採用しているので、電源コンセントから離れた位置に水槽を設置したい方にもおすすめの製品です。
ジェックス(GEX) クリアLED POWER SLIM 600
スリムながらも1000lmの明るさを実現した、LEDタイプの水槽ライトです。本体サイズは約幅60.7×奥行5×高さ2.1cm。幅が60cmの水槽に対応しています。スリムなので、設置した際にあまり目立たないのがメリットのひとつ。すっきりとした雰囲気を演出したい方におすすめです。
枠付き水槽とフレームレス水槽の両方に対応しているのも便利なポイント。また、ライトリフトが同梱するので、フタの上からでも取り付けできます。色温度は11000kで、LEDには高輝度な「SMD LED」を採用。明るく爽やかな雰囲気を演出できます。
本側面の操作しやすい位置には、電源をオン・オフできるスイッチを搭載。そのほか、照明の照射角度は120°あるので、広い範囲をしっかりと照らせます。
ジェックス(GEX) クリアLED リーフグロー EX
より自然で違和感の少ない色味を再現できる、LEDタイプの水槽ライトです。本製品は、全灯時600lmの明るさを実現しています。水槽を端から端までしっかりと明るく照らせるおすすめのモデルです。
色温度の調節機能も搭載しています。色温度3500K・明るさ300lmの「あたたかみのある白色」、色温度10000K・明るさ300lmの「青みのある白色」、色温度10000K・明るさ600lmの「自然な白色」の3種類から選択可能です。水槽の中に入れている植物の種類やレイアウトなどにあわせられます。
サイズは約幅7.2×奥行5×高さ47.7cm。電源ケーブルの長さは約1.8mです。幅30cm以下の水槽に取り付けられます。サンドブラスト処理とアルマイト加工が施されたアルミニウムをボディに採用しており、スタイリッシュかつ高級感のあるデザインに仕上がっているのもポイントのひとつです。
フレキシブルアームの長さは約40cmで、向きや角度を自由に調節できます。また、アタッチメントとスタンドによる取り付けに対応しているので、フレームレス水槽と枠付き水槽の両方で使用可能です。
ジェックス(GEX) クリアLED フルーバル プラントナノ
スマホで操作できる高性能な水槽ライト。基本的な電源操作に加え、ライトサイクルや色調などをスマートフォンから設定できます。幅60cm以下の比較的小型な水槽に対応しており、水草育成にもおすすめの製品です。
ライトサイクルは、24時間のプログラム設定が可能。フェードインからフェードアウトまで、日照時間の自然なサイクルを再現します。魚や水草に適した水中環境を構築可能です。
また、6種類のLED波長により、植物のコンディションを整えながら光合成をサポート。最大7500Kの高い色温度と照射角度120°の広範囲な照射は、植物に快適なライトバランスを実現します。
テトラ パワーLEDライト40
850lmの明るさが魅力的な水槽ライト。色温度9000Kの自然な光が、魚や水草の美しい色彩をより忠実に再現します。薄さわずか10mmの薄型デザインで、水槽の景観を損ねることなくスマートに設置可能です。
また、水草の育成に有効である、400〜500nmと600〜660nmの波長を強化。一般的なLEDライトでは苦手とされている480前後の波長が、特に強化されています。IPX7等級の防水性能に対応しており、故障のリスクを軽減したい方にもおすすめの製品です。
テトラ スライドLED 30〜45cm
スライドさせられるアームを搭載した、LEDタイプの水槽ライト。アームの長さを調節することで、サイズの異なるさまざまな水槽に取り付けることが可能です。本製品は、幅が30~45cmまでの水槽に対応しています。
本体はアルミニウムを採用した美しく高級感のあるデザインです。重量は233g。コンパクトながらも明るいので、水槽の中をしっかりと照らせます。また、省電力性にも優れているので、電気代を抑えたい方などにもおすすめです。
比較的抑えめな価格で購入できるのもうれしいポイント。なるべく予算をかけたくない方やコスパを重視する方もチェックしてみてください。
テトラ LEDミニエコライト
コンパクトで場所をとらない、LEDタイプの水槽ライトです。少ないスペースで設置できるモデルを探している方におすすめです。主張の少ないシンプルなデザインなので、インテリアにも馴染みやすく、違和感なく設置できます。
自由に向きや角度を調節できるフレキシブルアームを採用しているのもポイントのひとつ。細かい調節もスムーズに行えて便利です。
また、コンパクトながらも高出力なLEDを内蔵しており、水槽内を明るく照らせるのもメリット。厚みが約3~17mmまでの水槽に取り付けられ、枠付きと枠なしの両方に対応しています。
そのほか、本体の操作しやすい位置に電源をオン・オフできるスイッチを搭載。抑えめな価格でコスパもよいので、リーズナブルな水槽ライトを探している方にもぴったりです。
ゼンスイ(ZENSUI) ナノ レビル ブルー 300
海水水槽に特化した水槽ライトです。青と白で構成されたハイブリッドな光は、生体本来の色をより美しく照らすのが特徴。サンゴの蛍光タンパクと光合成に有効な波長を取り入れ、色揚げを促進しながら美しく成長させます。
コの字型の透明なリフトアップを採用しており、LEDが浮遊しているような見栄えのよさも魅力。また、ガラス厚にかかわらず、フレームレスや枠付きの水槽にも設置できます。電源コードを背面に配置しているので、美しい景観にこだわりたい方にもおすすめの製品です。
ゼンスイ(ZENSUI) 水中マルチカラーLED 600
水中に設置できるマルチカラーの水槽ライト。計5色のLED素子を搭載しており、リモコン操作で手軽に色を切り替えられます。さらに、各色10段階の調色にも対応しており、淡水や海水などの雰囲気にあわせた使い分けが可能です。
付属の専用リモコンは、電源のオンオフやタイマー機能を操作できます。タイマー機能を活用すれば、LEDの点灯時間を4パターンから選択可能。わざわざ水槽付近まで足を運ぶ必要がないため、手軽な使い勝手のよさも魅力です。
また、水草の育成に適した光の波長を搭載。最大900lmの明るさにも対応しているので、観賞と育成を楽しみたい初心者にもおすすめの製品です。
ボルクスジャパン(volxjapan) グラッシー・レディオ RX122s
自然光に近い波長を再現する吊り下げ式の水槽ライトです。水深により変化する太陽光スペクトルを、LED素子の組み合わせで再現。より自然でフラットな光が水深の異なる環境に適応し、サンゴや水草の育成・鑑賞をサポートします。
また、ビームトリマー機能により、レンズから真横に広がる光漏れを軽減。ライトから斜めに差し込む光を直視しても、まぶしさを緩和できる特徴があります。
オプション品のBluetooth通信ユニット「LeDioBT2」を装着すれば、スマートフォンからの操作が可能です。24時間設定のタイマーや調光・調色制御など、便利な機能に対応しています。
Hipargero 水槽ライト A029
深海の雰囲気を演出できるLED式の水槽ライトです。青色LEDと白色LEDを用いており、調光機能にも対応しています。環境に応じて好みの色味に調節できて便利です。
本体上部には各種情報を一目で把握できるデジタルディスプレイも搭載しています。また、1~24時間の間で調節できるタイマー機能にも対応。照明の消し忘れを防止し、毎日同じタイミングで点灯・消灯する際に活用できます。
さらに、徐々に照明の輝度を上げ下げして日の出と日没を演出できる機能も搭載。自然の環境を再現できるのがメリットです。
コトブキ フラットLED SS 1200
スリムで美しいデザインを採用した、LEDタイプの水槽ライトです。なるべく水槽ライトを目立たせたくない方などにおすすめ。ボディにアルミニウム素材を採用しており、放熱性に優れているのも魅力のひとつです。LEDが劣化するのを軽減できるので、長く安心して使用できます。
本体はスライド式なので、さまざまなサイズの水槽に取り付け可能です。LEDは、白・赤・青の3色を採用しています。高輝度の「SMD LED」を採用しているのも魅力のひとつです。
また、「Nature White」モードや「Blue」モードなどもあるので、好みや環境に応じて照らし方を選択できます。
コトブキ エコスポットフリー36
ヘッド部分を180°動かせる、LEDタイプの水槽ライト。本体はコンパクトなので、奥行きがあまりない水槽での使用にもおすすめです。
LEDには、白色をメインとして青色と赤色のLEDも搭載しています。自然に近い明るい光を再現可能です。また、青色LEDのみの点灯にも対応します。
本製品は水槽の縁に挟むようにして設置。厚みが16mmまでの水槽に対応しているほか、フレーム水槽とフレームレス水槽の両方に取り付け可能です。
水槽ライトのおすすめモデル|蛍光灯
アクアシステム(AQUA SYSTEM) アクシーキュート 450 ホワイト
スリムなデザインが特徴的な蛍光灯タイプの水槽ライト。コンパクトかつ透明感があり、水槽の景観に違和感なくフィットします。明るいPL管を採用しているので、水槽内の景色を鮮やかに照らせるのも魅力です。
本製品には、可動式の専用スタンドが付属しています。ガラス厚10mmまでの水槽に対応しており、スタンドを調節すれば照明の位置を変更可能。水槽内のレイアウトにあわせて、照射範囲を調節したい方にもぴったりの製品です。
また、本体の奥行きが6.6cmとスリムなため、奥行30cmの水槽なら3本ほど並べて設置できます。複数台を組み合わせながら、さまざまな光の演出を再現するのもおすすめです。
アクアシステム(AQUA SYSTEM) アクシーファイン 18W ホワイト
コンパクトなクリップ式の水槽ライト。40~45cmの標準的な水槽サイズに対応しながら、スリムな形状を実現しています。スリムなデザインを採用しているので、メダカを飼育するような小型の水槽にもおすすめです。
また、蛍光灯には18W球を採用しており、大型の反射板との組み合わせにより優れた明るさを発揮。さらに、水ハネから電球を保護する透明カバーも付属しています。
吸盤と固定ネジを搭載しているので、ライト本体を水槽にしっかりと固定可能。アームと本体の間にも可動箇所があるため、水槽の横側や後ろ側にも取り付けられます。
アクアシステム(AQUA SYSTEM) アクシーファインスポット
フレキシブルアームを採用するクリップ式の水槽ライト。アームの角度を自由自在に調節できるので、ライトの位置や照射角度を好みにあわせてデザインできます。アームをまっすぐに伸ばしながら、吊り下げ式のように上方から照射するのもおすすめです。
また、別売りのレフランプには、散光ガラスを採用。光が水槽内の広範囲に行き渡る設計が施されています。ランプ部分の放熱性に優れており、水ハネによる破損・事故への対策も可能です。
本製品は、横幅7cm以上かつ厚さ8mmまでのガラス水槽に取り付けられます。比較的コンパクトなデザインなので、より大きな水槽への複数台使用も可能です。
アクアシステム(AQUA SYSTEM) アクシーファイン7W
フレキシブルアームを採用した、蛍光灯タイプの水槽ライトです。アームを動かして、ライトの向きや角度を細かく調節できます。蛍光灯には、7Wインバーター球を採用。また、大型の反射板を搭載しているので、水槽内をしっかりと照らせます。
対応する水槽のサイズは、横幅が18~25cm程度。水槽を挟み込むクリップの部分には吸盤とネジがあるので、しっかりと固定できます。
カミハタ(KAMIHATA) ヴォルテス 30W
2種類の設置方法を使い分けられる蛍光灯タイプの水槽ライト。付属のクリップを活用すれば、水槽やスタンドなどに取り付けられます。また、本体背面にチェーンを装着すれば、吊り下げ式としても設置が可能です。
本体ボディには、アルマイト加工が施されたアルミ素材を採用。また、防錆性能にも優れています。軽量かつシンプルなデザインに特徴があり、スタイリッシュなインテリアアイテムとしてもおすすめの製品です。
さらに、高反射リフレクターを搭載しており、45cmクラスの水槽を明るく照射できます。
スドー(SUDO) フィールドホワイト FHF 24W S-3324
色温度8000Kの明るく澄んだ光を放つ蛍光灯タイプの水槽ライト。青空のようにクリアな明るい光が、澄み切った美しい水景を演出します。Ra84の高水準な平均演色評価数により、魚や水草の魅力的な色を忠実に再現可能です。
本製品は海水・淡水・水草水槽など、幅広い水中環境に対応。魚や水草の鮮やかさをそのままに、明るくクリアな光が水槽内の美しい景色を引き立てます。スリムなデザインを採用しているので、さまざまなライトと組み合わせて活用したい方にもおすすめの製品です。
水槽ライトの選び方
光をチェック
光の色温度を表すケルビン(K)
水槽ライトの色温度は、ケルビンと呼ばれる単位で表されます。色温度が高いほど青色に、低いほど赤色に近づくのが特徴です。光の色温度は水槽の印象を大きく変える要素であり、鑑賞性を向上させる重要な役割もあります。
ただし、ケルビンは水槽の透明度にかかわる数値であり、明るさとは異なるので注意が必要です。一般的な水槽では、8000K以上のライトが人気です。8000K未満では、やや黄みがかった印象があり、鑑賞性にこだわりたい方にはおすすめできません。
光の明るさを表すルーメン(lm)
ルーメンは、水槽ライトが放射する光の量を示す指標。十分な光源の確保が必要な水草育成において、明るさの指標となるルーメンは重要な基準です。製品の明るさを判断するときには、基本的にルーメンの値をチェックします。
たとえば、60cm水槽に適したルーメンの数値は、 陰性水草メインであれば約1500lmが目安です。60cm水槽なら、約3000lmほどを選ぶのがおすすめ。また、陽性水草メインの水槽であれば、陰性水草の2倍以上が基準です。
水槽ライトの明るさは、水草の成長・光合成に大きな影響を及ぼします。水槽に適したルーメンを選ぶことは、水草の健康的な成長と水槽の美しさにかかわる重要なポイントです。水槽のサイズや用途にあわせて、適切な明るさを選んでみましょう。
光を照らす範囲を表すルクス(lx)
ルクスは、特定の場所に当たる光の範囲を表す指標です。ルクスの数値が高いほど、より広範囲を明るく照らします。水草の成長を促進するためには、特に重要な要素です。
水草の成長には、水槽内への一定の照度を維持する必要があります。ルクスは水槽内への光の分布や強さをチェックするための情報源であり、水草の健康的な成長には適切な照度が欠かせません。
水槽ライトの本体サイズが大きくなると照射範囲が広がるため、ルクスの値も高く表記されます。また、水槽のサイズやレイアウトにより照射範囲が異なるので、設置位置や製品選びの工夫も必要です。水槽に適した照度で生態系を健全に保つことで、美しい水景を実現できます。
赤や青などの波長に関係するナノメートル(nm)
水槽ライトの光の波長は、ナノメートルと呼ばれる単位で表します。水草の光合成に使用される波長は、おもに600~700nmの赤色と350~450nmの青色の2種類です。波長によって光の色が異なるため、水草にあわせて選ぶことで成長を促せます。
波長が長い順に、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と色が変化。特に赤と青の光は、水草の光合成に欠かせません。水草の成長を促進するためには、赤と青の波長を含むライトの組み合わせを考えるのがおすすめです。
水草の成長が活性化すると、水質が向上し、生体の健康にもよい影響を及ぼします。また、一般的な蛍光灯やメタハラなどの光源は、赤色と青色の波長を網羅しやすい傾向にあります。ただし、LEDは、赤色を出しにくい特性があるため注意が必要です。
種類をチェック
LEDライト
LEDライトは、優れた明るさと比較的安い電気代が特徴です。毎日使用しても明るさが持続する寿命の長さも魅力であり、ランニングコストにも優れています。水槽ライトの主流でもあるため、アクアリウム初心者にもおすすめです。
また、薄型・軽量なのも特徴。軽量でスペースを確保しやすいため、好みのレイアウトで設置できます。さらに、LEDは熱を発しにくい性質があり、使用中の水温上昇を抑制できるのも魅力です。
一般的なLEDの寿命は約10年ほどであり、ランニングコスト・電気代の省エネ性能に優れています。交換頻度が少ないため、メンテナンスの手間も軽減可能。ただし、本体価格は、蛍光灯に比べると比較的高めなので注意が必要です。
蛍光灯
蛍光灯は、コストパフォーマンスと広範囲をカバーする波長が魅力です。特に赤色の波長をカバーする製品が多く、水草育成に適しています。手ごろな価格で購入できるので、コスパを重視したい方にもおすすめです。
また、蛍光灯の本体は、蛍光管を交換することで光量・色調を調節できます。そのため、リーズナブルな価格ながら、蛍光管の交換により光の色や明るさを手軽にカスタマイズ可能です。しかし、蛍光灯には、寿命が比較的短いといったデメリットがあります。
メタルハイドライト(メタハラ)
メタハラは、パワフルな光量に特徴があります。太陽光に近い明るさがあり、水草やサンゴなどの生育に効果的です。特に、水槽の底部まで光を届ける能力は、ほかのタイプと比較してもより優れています。
水槽内に必要となる太陽光を代替するために用いられており、水草やサンゴの成長を重視したい上級者にもおすすめです。ただし、価格が比較的高価であるため、コストを気にする方は注意しましょう。
また、光の強さに優れている反面、本体が高温になりやすいデメリットもあります。そのため、ライトの点灯中は、クーラーによる冷却が必須です。水槽内だけでなく室内環境への配慮も必要となるため、アクアリウムに慣れた上級者向けと認識しておきましょう。なお、水槽ライトとしてのラインナップはほとんどありません。
水槽のサイズに合うかチェック
水槽ライトは、設置する水槽に適したサイズを選びましょう。水槽に適したサイズを選ぶことで、光が均一に行き渡り、水草や生体の健全な成長をサポート可能です。ライトが小さすぎると照度不足になり、大きすぎると過剰な光が問題となる可能性もあります。
水槽ライトのサイズは、水槽内の生態系全体のバランスを保つためにも欠かせない要素です。水槽のデザインやレイアウトに適した製品を選べば、水槽全体の美しい景観を演出できます。
また、小型の水槽に設置する場合は、取り付け方法や安定性の考慮が必要です。たとえば、幅30cm以下の小型水槽であれば、転倒や破損を防ぐための耐荷重をチェックします。水槽に載せずに照射できるクリップタイプや吊り下げタイプを選択するのもおすすめです。
吊り下げやクリップなど設置方法をチェック
水槽ライトの設置方法には、吊り下げ式・クリップ式もあります。水槽に直接設置しない吊り下げ式は、水槽上部のスペースを効果的に活用可能。水槽の水換え時にライトを動かす必要がないため、メンテナンスの手間を軽減できます。
また、水槽の側面に取り付けるクリップ式は、水槽のサイズを気にせず設置できる利便性が魅力。小型・軽量なデザインが多く、小型水槽やボトリウムでの使用にも適しています。スタイリッシュな外観にも特徴があり、大型水槽のスポットライトとしてもおすすめです。
また、いずれの設置方法も水槽との距離間隔を確保できるので、ライトが発する熱の影響を軽減可能。熱が水槽内に伝わりにくいため、水温上昇を抑える効果も期待できます。
タイマー機能があれば便利
水槽ライトのタイマー機能を活用すれば、水槽内の照明を毎日同じ時間に自動で点灯・消灯が可能。照明のオンオフを手動で切り替える場合には、長時間の外出中にタイミングを逃してしまうリスクもあります。急な予定で帰宅が遅くなったり、旅行で家を留守にしたりする場合に便利な機能です。
また、照明を毎日一定のサイクルで点灯・消灯することには、水草や生体のバイオリズムを整える効果もあります。水槽内の生体は一定の生活リズムを好む傾向にあり、一定のサイクルを設定できるタイマー機能が効果的。熱帯魚やサンゴの健康的な成長を促進したい方にもおすすめです。
水槽内の快適な環境を整えるなら、水槽ライトは欠かせないアイテムです。吊り下げ式やクリップ式などの設置方法に注目すれば、水槽の水換えやメンテナンスの手間を軽減できます。今回ご紹介したおすすめの製品や選び方のポイントを参考に、自分自身に合った水槽ライトを見つけてみてください。