少し前はプロジェクターというと、本格的なホームシアター愛好家か、ビジネス用の大掛かりな備品といった印象でした。それだけ大型で、しかも高価だったからです。ところが、近年、LED光源のプロジェクターの登場で状況は一変。小型化、廉価化が一気に進み、身近な存在になりました。
長寿命により煩わしいランプ交換の手間がないのも大きなメリット。しかも明るさも十分。そこで今回は、手のひらサイズでモバイルできるものから、本格ホームシアター用まで、厳選したおすすめ機をご紹介します。
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エイスース(ASUS) ポケットプロジェクター ZenBeam E1
6000mAhの大容量バッテリーを内蔵した、最長約5時間の連続駆動が可能なモバイル対応機。110×29×83mmの手のひらサイズも驚きです。この小ささにスピーカーも搭載しています。解像度は854×480、明るさは150ルーメン、アスペクト比は16:9。
内蔵バッテリーをモバイルバッテリーとして使用することも可能なので、スマホの充電にもおすすめです。120型の大画面まで投影できるので、手軽に大画面が楽しめますよ。AC給電も可能なので、据え置き用にも対応。どこでも活躍できるコンパクトプロジェクターとしておすすめです。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) ポータブルプロジェクター PH550G
ポータブル対応ながら据え置き用途にも活躍できる多機能、高性能なLEDプロジェクターです。解像度は1280×720、明るさは550ルーメン、アスペクト比は16:9。174×116×48mmと片手サイズにバッテリーを内蔵。フル充電で2.5時間使用できるのはおすすめポイントです。
このサイズに1W+1Wのステレオスピーカー、ヘッドホン端子を装備するので、本体だけで音もバッチリ楽しめますよ。Bluetooth出力も便利ですね。MHL対応HDMIに加えて、各種アナログ映像入力も搭載。USB入力による映像や画像の表示にも対応していて多機能です。
3D投影に対応するのも見逃せません。ポータブルと据え置きを1台でハイレベルに目指すならおすすめのプロジェクター。
ヴィヴィテック(VIVITEK) QUMI LEDモバイルプロジェクター Q6
幅165mmで重量475gとコンパクトなLEDプロジェクター。500g以下のLEDモバイルプロジェクターとしては最高輝度となる、800ルーメンの明るさが最大のおすすめポイントです。解像度は1280×800、アスペクト比は16:10。コントラスト比30000:1は大きさ、価格からすると最高レベル。
自動台形補正機能により、斜めからの投射でも面倒な調整も不要です。Wi-Fi接続で幅広い端末からワイヤレスでデータを入力できて便利。Android端末ではMircast接続も可能です。
バッテリー駆動できないのは残念ですが、モバイル用として最高レベルの投影性能。出先でのプレゼンにおすすめです。
ラマス(RAMASU) LEDプロジェクター RA-P1200
わずか1万円程度というリーズナブルさが特徴のLEDプロジェクター。明るさは70ルーメン、解像度は800×480、アスペクト比は16:9です。安くても120インチまでの大画面を投射できます。MHL対応HDMI、USB入力を備えるなど、入力も十分。
VGA入力でのPC接続だってできます。LEDランプの寿命も5万時間と平均以上。部屋の電気を暗くすると一層見やすくなりますよ。プロジェクター初心者や、プレゼントにもおすすめです。
キヤノン(Canon) モバイルプロジェクター C-5
バッテリー駆動対応のコンパクト機ながらリーズナブルなLEDプロジェクターです。124×20×71mm、重さ169gの本体は胸ポケットサイズ。それでいて最長3時間駆動できるバッテリーを内蔵しています。電源のない場所でも映画1本をまるごと楽しめますよ。
明るさは50ルーメン、解像度は640×480、アスペクト比は4:3とさすがに控えめなスペック。出来るだけ暗くしての使用がおすすめ。それでもしっかりHDMI入力を備えているので、実用性はバッチリです。持ち運び時の負担が少ないプロジェクターとしておすすめできます。
カシオ(CASIO) プロジェクター XJ-V100W
3000ルーメンもの明るさが特徴の高性能プロジェクター。秘密は光源にLEDとレーザーの両方を使用していることです。LEDの光の弱さを補助する形により、2万時間の長寿命、省エネ、静音性、立ち上がりの早さ、と言ったLEDの長所は全てそのままです。
少々明るい部屋でも鮮明に投影できる実力は必見。解像度は1280×800、アスペクト比は16:9です。ビジネス用にはもちろん、ホームシアター用にもおすすめできます。性能の割に安価なコストパフォーマンスも魅力。本格派にもおすすめですよ。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) LED超短焦点プロジェクター PF1000UG
何と38cmの距離から100インチの映像を投写できる、超単焦点LEDプロジェクター。一般的なプロジェクターでは100インチ投写には2.5~3m程度の距離が必要なことと比較すると驚異的ですよね。投射距離が取れない環境に大いにおすすめできます。
明るさは1000ルーメン、解像度は1920×1080、アスペクト比は16:9です。フルHD素材も余すところなく投影できるハイスペック。Wi-Fiにも対応する豊富な入出力もおすすめポイントです。「Screen Share」映像入力ではWindows10PCやAndroidスマホから簡単にワイヤレス入力できます。
DLP Link式の3D視聴にも対応しているのもおすすめできるポイント。多機能を限られたスペースで使いこなせば、そこは本格ホームシアターです。
LEDプロジェクターのメリット
LEDプロジェクターの特徴
プロジェクターの光源には従来、水銀ランプの使用が主要でした。それが、DLPパネルの普及と小型化に伴い、LEDを使用するものが増えました。
LEDプロジェクターのメリットとしてはコスパのよさ。LEDライト自体が水銀ランプより安価なことに加え、LEDライトの寿命の長さ、省エネによるランニングコストがコスパに起因します。1万時間以上、中には3万時間ものランプの寿命を誇るんですよ。
水銀ランプがせいぜい数千時間なのとは格段の差ですね。消費電力も大幅に少ないので、この点もお得でおすすめできます。それでいて、光源として劣るわけでなく、色再現性も高く、鮮明で明るい映像を十分に楽しめます。本体の起動が早いのも見逃せないメリット。
水銀ランプのように寿命近くになると不安定になることもありません。
LED以外のプロジェクターの特徴
LED光源プロジェクターは、小型化しやすい点から携帯できるようなポータブルなコンパクト機が中心。そのためどうしても最大輝度が低めな傾向があります。用途としてもホームシアター用というより、ビジネス用途が多いんです。
一方、従来の水銀ライトタイプは、大型で高額な高性能ホームシアター向けとして健在。さらに、光源に半導体レーザー(レーザーダイオード)を採用したタイプも最近登場しました。LED同様の長寿命と高性能を両立しています。ただ、まだかなり高価で一般的ではありません。
LEDプロジェクターの選び方
明るさで選ぶ
LEDプロジェクターの小型ポータブル対応機では1000ルーメン以下が多く、中には150程度のものもあります。あまり暗くない部屋で映画を楽しむには物足りないスペックですが、手軽な使用を重視しているなら十分。部屋を暗くして使うのがおすすめですよ。
1000ルーメン以上の高性能機もありますが、ルーメン数が上がるほど高価にもなります。800ルーメン以上あれば、高度なホームシアター用にも不満はないでしょう。
解像度と縦横比で選ぶ
プロジェクターの画質を左右する解像度。低価格のLEDプロジェクターでは640×480(VGA)か、800×600(SVGA)が主流。VGAでは、BD、フルHDのテレビ放送では物足りないかもしれません。1920×1080(FHD)、1920×1200(WUXGA)以上あれば一般的には十分。高画質を十分に堪能できますよ。
また、映像の縦横比(アスペクト比)も重要なポイント。ビジネス用途メインのモデルでは、4:3が多いですが、映画、テレビ向けには16:9のモデルがおすすめです。
ポータブルか据え置きか
小型化が容易なLEDは、手のひらサイズほどのコンパクトさのポータブル対応機もあります。ただ、小さい分、性能は控えめになるので、自宅、会社など据え置き的に使うなら大きめの高性能機をおすすめします。
ポータブル機は安価な傾向もあるので、手軽な入門機などにおすすめ。小さくてもバッテリー駆動に対応するかは機種によりますので、電源のない場所で使うならよく確認しましょう。
すぐにでも導入して使ってみたくなるような、手頃で簡単操作のLEDプロジェクターが目白押しでした。ビジネス、ホームシアター用はもとより、スマホで撮影した手軽な動画、写真の投影にも活躍できます。
LEDプロジェクターはもうスマホ並みの便利アイテム。1台あれば自分もみんなも楽しめますよ。