スクリーンや壁に画像を映し出す「プロジェクター」。会議などのビジネスシーンでよく見かけるアイテムですが、最近は4Kに対応した高画質モデルも登場するなど、使い勝手が向上しています。

そこで今回は、4K対応プロジェクターのおすすめモデルをピックアップ。購入する際のポイントやおすすめメーカーについてもご紹介するので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

4K対応プロジェクター購入時のポイント

パネルタイプ

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プロジェクターは液晶(3LCD)パネル・DLPパネル・LCOSパネルの3種類に分けられます。さまざまな用途で使用したい方や明るさを重視する方は、液晶パネルがおすすめです。

コントラストが高くてしっかりと映像表現を楽しみたい場合は、DLPパネルがぴったり。予算に余裕がある方は、高解像度で優れた投影を実現してくれるLCOSパネルをチェックしてみてください。

最大輝度

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プロジェクターを選ぶときは、明るさを示す「最大輝度」にも注目しましょう。最大輝度はルーメンという単位で表され、この数値が大きければ大きいほど明るくなります。

ビジネスシーンで使う場合は2500ルーメン以上が望ましいですが、家庭用プロジェクターであれば1000〜2000ルーメンほどで十分使用可能です。

暗めの部屋でプロジェクターを使う場合は、最大輝度が低いモデルでもそれほど問題ありません。プロジェクターを使用する部屋の明るさに応じて選んでみてください。

HDR

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HDRは「ハイダイナミックレンジ」の略で、従来の映像にあるようないわゆる“白とび”や“黒つぶれ”がなくなり、映像本来の明るさと色をリアルに表現できる高画質技術のことを指します。

「Ultra HD Blu-ray」のHDR映像や、「Netflix」「dTV」などで配信されているHDR映像を楽しむためには、プロジェクター本体がHDR映像信号に対応していることが必要。高画質映像を見たい場合はチェックしておきましょう。

HDCP2.2

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「スカパー!」の4Kチャンネルなど、著作権保護されたコンテンツを楽しみたい場合は、HDMI入力端子が「HDCP2.2」という規格に対応している必要があります。機種やメーカーによって対応の有無が異なるため、しっかり確認しておきましょう。

4K対応プロジェクターのおすすめメーカー

ジェーブイシー(JVC)

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KENWOOD・JVC・Victorの3つのブランドを展開しているメーカーです。日本ビクター時代に業界初となる倍速液晶技術を開発したことでも有名。現在はNHKと共同で8Kプロジェクターを開発するなど、その高い技術力に定評があります。

2013年には、8K解像度表示ができる世界初の量産型業務用プロジェクターを発表。ホームシアター向け4Kプロジェクターでもその高い技術が活かされており、根強いファンの多いメーカーです。

エプソン(EPSON)

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エプソンは、ビジネスプロジェクター市場で14年連続世界1位を獲得しており、国内に関しては20年以上連続してトップシェアを誇るメーカー。また、家庭用ホームシアター向けのプロジェクターにも力を入れており、リーズナブルなモデルからハイエンドモデルまで幅広いバリエーションを揃えています。

ソニー(SONY)

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ソニーは国内外で高い人気を集めているメーカー。ブラウン管テレビの時代から高い技術と画質を備えており、その美しい映像で評価されています。家庭用プロジェクターに関しては、画質にこだわったネイティブ4K対応プロジェクターを数多く展開しているのが特徴です。

4K対応プロジェクターのおすすめ

ジェーブイシー(JVC) 4K対応DLPプロジェクター LX-UH1

コンパクトで扱いやすい4K対応プロジェクターです。リアルな映像が楽しめるHDR対応モデルながら、本体サイズは横幅333×高さ135×奥行き331.5mmを実現。投写サイズは最大200インチに対応しているので、映画やゲームが迫力ある映像で楽しめます。

入力端子にはHDMIを2つ、D-subを1つ搭載しており、さまざまなデバイスと接続可能。可動域の広いレンズシフトと1.6倍ズームを採用することで、あらゆるシーンに対応できるのもポイントです。

コントラスト比は100000:1で、最大輝度は2000ルーメンに対応。明るい部屋でも鮮やかな映像が楽しめます。本製品はHDCP2.2をサポートしているので、著作権保護されている4K放送を楽しみたい方にもおすすめです。

エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-TW6250

独自の「4Kエンハンスメントテクノロジー」を搭載した4K対応プロジェクター。明るく色鮮やかに映し出す「3LCD方式」と組み合わせることで、高精細でありながら自然な4K相当の高画質を実現しています。

コントラスト比は35000:1で、最大輝度は2800ルーメンに対応。部屋の照明を落とさずに色鮮やかな映像が楽しめるのも大きなポイントです。

本製品はダイナミック・ビビッド・ナチュラル・シネマの4つのカラーモードを搭載しており、シーンやコンテンツに合わせて最適なモードを選択可能。4K放送のHDR規格「HLG」にも対応しているので、お気に入りの4K放送を高画質で楽しみたい方にもおすすめです。

エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-LS800B

超短焦点レンズを採用した4K対応プロジェクターです。わずか約2.5cmの投射距離で80インチの大画面を投写できるのが魅力。 1人暮らしのワンルームや寝室など、壁との距離が確保しにくい場所でも迫力ある映像が気軽に楽しめます。

自動で画面の歪みを補正する「Epson Setting Assistant」や、豊富なコンテンツを楽しめる「Android TV」などに対応しているのも魅力。パワフルで豊かな3Dサラウンドが楽しめる、ヤマハの高性能スピーカーを搭載しているのも大きな特徴です。

入力遅延20ms以下のゲーム用HDMIを搭載しているのもポイント。動きの速いゲームも快適にプレイが可能です。最大輝度は4000ルーメンを実現しているので、明るい部屋でもくっきりシャープな4K映像が楽しめます。

ベンキュー(BenQ) 4Kゲーミングプロジェクター X3000i

ゲームが快適に楽しめる4K対応プロジェクター。高速モード有効時の応答速度は4.16msを実現しており、入力遅延を軽減した映像でプレイできます。RPG・FPS・SPGの3つのゲームモードを搭載しているのも魅力です。

コントラスト比は500000:1で、最大輝度は3000ルーメンに対応。DCI-P3カバー率は100%を実現しているので、デティールまで色鮮やかな美しい映像が楽しめます。

5Wのステレオスピーカーを2台搭載しているのもポイント。音声補正技術「Bongiovi DPS」を採用しているため、お気に入りの映画やゲームが迫力あるサウンドで楽しめるのも特徴です。

ベンキュー(BenQ) 4Kホームプロジェクター TK700

基本性能が充実した4K対応プロジェクターです。3200ルーメンの高輝度とRec.709カバー率96%の広色域を実現しており、明るく鮮やかな映像を視聴可能。16msの低遅延で、動きの激しいコンテンツを快適に楽しめるのも特徴です。

迫力あるサウンドを実現する「treVoloスピーカー」に加え、視聴体験を高める4つのサウンドモードを搭載。外部スピーカーに繋がなくても、お気に入りの動画やゲームを良質なサウンドで楽しめます。

映像の歪みを簡単に補正できる「台形補正機能」や、投写距離を幅広く調節できる「1.3倍ズーム」など、使い勝手も良好。本製品はHDMI 2.0bを2系統備えているので、BDレコーダーやゲーム機など、複数のデバイスを接続して楽しみたい方にもおすすめです。

ジミー(XGIMI) ホームプロジェクター HORIZON Pro

「HDR10」に対応している4K対応プロジェクター。映像の細かい部分まで鮮明に映し出すため、お気に入りの映画やゲームが迫力あるリアルな映像で楽しめます。

声だけでプロジェクターを操作できる「Google Assistant」や、スクリーンサイズを自動調節する「自動アジャスト機能」など、使い勝手も良好。Chromecastと連携すれば、スマホに保存した写真や動画が大画面で楽しめるのも嬉しいポイントです。

インターフェイスは、2つのHDMIポート、2つのUSBポート、LANポート、ヘッドフォン端子を備えており、複数のデバイスと接続可能。本製品はHarman Kardon社の8Wスピーカーを2基搭載しているので、プロジェクターの音質にこだわりたい方にもおすすめです。

アンカー(ANKER) レーザープロジェクター Nebula Cosmos Laser 4K D2350

レーザー光源を採用したアンカーの4K対応プロジェクター。高画質技術「HDR10」に対応しており、コントラストの高い立体感のある映像が楽しめます。最大輝度は2400ルーメンに対応しているので、日中の明るいリビングでも鮮やかな映像が視聴可能です。

扱いやすいコンパクトなサイズを実現していながら、映像の歪みをスムーズに補正する「自動台形補正機能」や、自動で画面をスクリーンにフィットさせる「スクリーンフィット機能」など、便利な機能を多数搭載。本体上部にはハンドルがついているので、さまざまな場所に気軽に持ち運んで使えます。

本製品は光源に近づくと自動停止する「アイガード」を搭載しており、小さな子供やペットがいる環境でも安心して使用可能。Dolbyオーディオ対応の高出力スピーカーで、迫力あるサウンドが楽しめるのも大きな特徴です。

LGエレクトロニクス(LG Electronics) 超短焦点4Kホームプロジェクター HU85LS AJL

独自の「3Chレーザー」を搭載した4K対応プロジェクター。レインボーノイズを低減して高精細な映像が投影できます。レーザーダイオードを採用することで、2700ルーメンの高輝度を実現しているのも大きなポイントです。

「webOS 4.5」に対応しており、プレーヤーに接続しない場合もブラウザやアプリでさまざまなコンテンツを見られます。スマホの画面をワイヤレスで投影できるのも便利。HDMIはHDCP2.2に対応しているため、4K放送も楽しめます。

本製品は場所をとらない超短焦点モデルで、限られたスペースでも迫力ある映像が投影可能。インテリアにマッチするスタイリッシュなデザインも魅力のひとつです。

ビューソニック(ViewSonic) 超短焦点レーザープロジェクター X2000L-4K

パワフルな50Wデュアルスピーカーを搭載した4K対応プロジェクター。DTSとDolbyデジタルをサポートしており、映画やゲームを臨場感あふれるサウンドで楽しめます。

独自の「Cinema SuperColor+ テクノロジー」を採用することで、没入感のあるリアルな映像が視聴可能。わずか約23cmの投射距離で100インチの迫力ある映像が楽しめるのもポイントです。

ほかにも、目の疲労を抑える「Eye Care」や、電源を入れてすぐに楽しめる「インスタントパワーオン」など、便利な機能を多数搭載。専用アプリ「ViewSonic vCastSender」を使えば、スマホやタブレットをリモコン代わりに利用することも可能です。

オプトマ(Optoma) 超短焦点レーザープロジェクター G1

高性能で使いやすい4K対応プロジェクター。約25cmの投写距離で100インチの迫力ある映像が楽しめます。コントラスト比は2000000:1で、最大輝度は2500ルーメンに対応。リビングのような遮光しにくい場所でも、明るく鮮やかな映像が視聴可能です。

スマホの画面をミラーリングできる「AirPlay」や、輝度を下げて目を保護する「人感センサー」など、便利な機能も充実。レーザー光源を採用することで、約30000時間の長寿命を実現しているのも大きなポイントです。

本製品はHDR10・HLGに対応しており、NetflixやdTVなどの動画配信サービスも美しいリアルな映像で楽しめます。洗練されたスタイリッシュなデザインも魅力のひとつです。

番外編:ネイティブ4K対応プロジェクターのおすすめ

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ネイティブ4Kとは、「DCI-4K」とも呼ばれ、解像度が4096×2160を備えるディスプレイやデバイスを示す用語です。アメリカの大手映画制作会社が加盟する「Digital Cinema Initiative」という団体により、デジタルシネマ向けの規格として定められました。

4Kというと解像度がフルHDの4倍である「UHD-4K」を指すこともありますが、この解像度は3840×2160です。UHD-4Kがテレビ産業を中心としているのに対し、ネイティブ4Kは映画産業を中心に普及しています。そのため、特に映画鑑賞の用途におすすめです。より高画質な映像を楽しみたい方はチェックしてみてください。

ソニー(SONY) ビデオプロジェクター VPL-XW7000

新開発の「ACFレンズ」を搭載したネイティブ4K対応プロジェクター。独自のネイティブ4Kパネル0.61型「4K SXRD」と組み合わせることで、歪みの少ない高精細な映像を投写できます。

投写サイズは最大300インチに対応しており、迫力ある映像が視聴可能。3200ルーメンの明るさと、最大約20000時間の長寿命を実現したレーザー光源ユニット「Z-Phosphor」を採用しているのも大きなポイントです。

本製品は、画像処理で発生する映像遅延を短縮する「遅延低減モード」を搭載。シビアなタイミングが要求されるゲームも快適に楽しめます。

ソニー(SONY) ビデオプロジェクター VPL-XW5000

LCOSパネルをベースにした独自の「3SXRDパネル」を採用しているネイティブ4K対応プロジェクター。高性能映像プロセッサー「X1 Ultimate for projector」を搭載しており、ハイダイナミックレンジの映像を楽しめるのが特徴です。

インターフェイスは、HDCP2.3・18Gbpsの入力信号に対応したHDMIを2系統搭載。11種類のガンマモードで、きめ細かな画質調整ができるのも嬉しいポイントです。

最大輝度は2000ルーメンに対応。前面吸気・背面排気方式を採用することで、排気の熱い空気による画質低下を抑えられるのも特徴です。

JVCケンウッド(KENWOOD) D-ILAプロジェクター DLA-V50

価格と性能のバランスに優れたJVCケンウッドのエントリーモデルです。独自の0.69型ネイティブ4K「D-ILA」を搭載しており、高精細な映像表現が可能。4K120p入力にも対応しているので、動きの速いコンテンツも滑らかな映像で楽しめます。

機能面では、周囲の環境に応じてプロジェクターの画質を最適化する「オートキャリブレーション」や、傾けて設置した際の台形の歪みを補正する「デジタルキーストン」などに対応。内部回路によるアップコンバートで、4K相当の3D映像が楽しめるのも嬉しいポイントです。

FILMMAKER MODEやHDR10+など、最新の信号フォーマットをサポートしているのも特徴。市販のアナモフィックレンズと組み合わせれば、アスペクト比2.35:1のシネマスコープにも対応可能です。