PS4などでゲームを楽しむ場合、かつてはテレビが主流でしたが、最近は「プロジェクター」を活用している方も増えてきています。手軽に持ち運べる点や、テレビよりも比較的低価格ながら大画面でゲームを楽しめる点がメリットです。
そこで今回は、ゲーム用におすすめのプロジェクターをご紹介。お気に入りのソフトを思う存分楽しみたい方は、ぜひ購入を検討してみてください。
ゲームに適したプロジェクターの特徴

By: benq.com
プロジェクターといっても、ビジネス用から家庭用までさまざまなタイプがあります。ゲームを楽しむ場合は、ゲーム機に合った解像度の製品を選び、明るさを示す輝度は高めのモノがぴったり。さらに、ゲームプレイのストレスとなる遅延が起きにくく、稼働する際の静音性にも優れているモデルがおすすめです。
なお、プロジェクターのなかには「ゲームモード」が用意されている機種があるので、購入する際はしっかりとチェックしておきましょう。
プロジェクターでゲームを楽しむために必要なモノは?

By: ankerjapan.com
プロジェクターを使う際に重要なのが投射距離の確保。一般的なモデルだと、80インチ以上で投影するには2〜3mの投射距離が必要です。
短焦点モデルであれば、数10cmほどの場所に置いて80インチクラスの大画面を投影可能。より狭い空間でゲームを楽しみたい方によっては短焦点モデルのほうが便利です。画面サイズさえ合っていれば、白い壁でも十分対応できる場合があります。
また、プロジェクターとゲーム機とを接続する際にはケーブルも必要。なかでも、HDMIケーブルであれば、1本で高品位なデジタル伝送ができます。
なお、「PS4 pro」で4K/HDRに対応したゲームを本来の画質で遊ぶには、4K/HDR対応プロジェクターに加え、Ultra HD Premiumロゴを取得した伝送速度18GbpsのハイスピードHDMIケーブルが必要です。
ゲーム用プロジェクターの選び方
画質で選ぶ

By: lg.com
プロジェクターは1万円以下の製品から100万円以上のハイエンドモデルまで価格幅があります。価格差の大きな要因は対応する解像度の違いです。
解像度はフルハイビジョン(1920×1080画素)以上が理想ですが、1280×800画素の製品でも快適に遊べます。「PS4 Pro」のような4K出力対応ゲーム機であれば、4K対応のプロジェクターがおすすめ。さらに、明暗の差を拡大して、よりリアルな陰影感を表現できるHDR規格に対応しているかも重要です。
明るさで選ぶ

By: amazon.co.jp
プロジェクターの輝度はルーメン(lm)という単位で表示されます。この数値が大きければ大きいほど、プロジェクターから投影される映像は明るくなります。
明るいほど昼間の部屋でも違和感なくプレイすることが可能。昼間のプレイを中心に楽しむなら3000ルーメン以上、夜間のカーテンを閉めた部屋で楽しむのが中心でも、1500ルーメン以上ある製品をチェックしてみてください。
暗いところと明るいところの差であるコントラスト比も重要。この数値が低いと明暗のメリハリの少ないぼやけた印象の映像になります。
ホラーやFPSのような暗いシーンが多いゲームの場合では、リアリティだけでなくプレイの質にも影響しかねません。コントラスト比は10000:1以上あると、明暗がはっきりと区別できます。
遅延(ラグ)の少なさで選ぶ

By: amazon.co.jp
プロジェクター内ではさまざまな信号処理が行われるため、入力に対して投射映像がわずかに遅れる遅延現象が避けられません。動きの速いゲームをプレイする場合、違和感を覚えることもあります。
ゲーム用のプロジェクターを選ぶ際には遅延を減らして、画質も自動調節できる「ゲームモード」が用意されているかを必ずチェックしましょう。
静音性をチェック

By: asus.com
騒音を気にせず快適にゲーミングを楽しみたい場合には、静音性の高さも重要。プロジェクターは駆動時に発生する熱を軽減するために放熱用の冷却ファンを内蔵していますが、冷却ファンの騒音が大きすぎるとプレイに集中できない場合があります。
駆動音を気にせずゲームをプレイする際の目安としては、騒音値が30dB前後のモデルを選ぶのがおすすめ。人間の囁き声程度の大きさに駆動音が抑えられているので、RPGでシリアスなイベントシーンを進める場合にも気が逸らされずに楽しめます。
さらに、FPSなどのプレイ時にも活躍。駆動音で足音などがかき消されないので、索敵やステルス行動も効率よく行えます。
その他の機能で選ぶ

By: lg.com
十分な投射距離が取れない場合は、数10cmの短い距離で大画面が投射できる短焦点型プロジェクターがおすすすめ。持ち運んで友人の家などで投射したい場合は、小型のモバイル対応モデルが便利です。
また、特に正面から投射できない環境では映像の補正機能が重要。プロジェクターはスクリーンに対して正面から投射するのが前提で、そうでなければ歪んで映ってしまいます。しかし、台形補正機能があれば、設置の制約をカバーすることが可能。 通常の縦に加えて横方向、さらにワンタッチでの自動補正がある機種もあります。
ゲーム用プロジェクターのおすすめモデル
アンカー(ANKER) モバイルプロジェクター Nebula Capsule II
自宅以外でも手軽にゲームが楽しめる人気のモバイルプロジェクターです。HDMIやUSBのほか、Wi-FiやBluetoothによるワイヤレス接続にも対応。外出先でもさまざまなスタイルで使用できるので、友人宅で一緒にゲームを楽しみたい場合にもおすすめです。
重さ約750g、高さ約15×直径約8cmの軽量コンパクトボディながら、画面全体の平均輝度が200ANSIルーメンと明るいのも特徴。解像度も1280×720あるため、十分な高画質が得られます。
連続駆動時間は最大3時間。急速充電機能を備えており、USB-PD対応の充電器を使えばわずか約2.5時間で充電可能です。また、Android TVを内蔵しているので、ゲームなどの多彩なアプリも楽しめます。
アンカー(ANKER) スマートプロジェクター Nebula Cosmos
ゲーミング用としても活躍するコスパ良好なスマートプロジェクターです。フルHDと900ANSIルーメンの高性能が手頃な価格で楽しめるのが特徴。HDMIとUSB Type-Aを2ポートずつ備えており、Nintendo SwitchやPS4などにも接続できます。
コンテンツのフレームレートを上げる独自機能「ダイナミック・スムージング」を搭載。レーシングやFPSなど動きの激しいゲームでも、残像感を抑えた滑らかな表示で楽しめます。台形補正機能を備えているため、セットアップがしやすいのも魅力です。
サウンドが360°に広がるスピーカーユニットも内蔵。さらに、騒音値が32dB以下と静かなので、駆動音を気にせずゲームに集中したい方にもおすすめです。また、Bluetoothによるスマホ画面のミラーリングも利用できます。
アンカー(ANKER) スマートプロジェクター Nebula Cosmos Max
4K対応のスマートプロジェクター。4K解像度と1500ANSIルーメンによる高画質投影が可能なのが特徴です。4K出力対応のHDMIポートを備えているので、PS4 ProやPS5のスペックを発揮してゲームをプレイしたい方にもおすすめです。
「ダイナミック・スムージング」機能によってアクションやレーシングなど、動きの激しいゲームも繊細かつ滑らかに表示が可能。また、10Wスピーカーを4基内蔵しているため、ゲーム中のセリフやBGMも臨場感たっぷりに体感できます。
「オートフォーカス」機能を使えば、投影先の壁やスクリーンに迅速なピント合わせが可能なのでセットアップも簡単。さらに、Android TVを搭載しているため、アプリを通じて多彩なコンテンツが楽しめます。
ベンキュー(BenQ) 4K 4LEDゲーミングプロジェクター X3000i
臨場感あふれる映像美が味わえるゲーム向けの4Kプロジェクターです。独自の映像技術によってDCI-P3カバー率100%の広色域とHDR10に対応。オープンワールドゲームにふさわしい上質な没入感が得られるので、PS4 ProやPS5の映像美を堪能しながらプレイしたい方におすすめです。
応答速度が4K 60Hzで16.7ms、フルHD 240Hzで4.16msと優れた低遅延性能を持つのもポイント。明るさが3000ルーメン、コントラスト比が500000:1と基本性能も高く、暗部の表示を補正する「ディテール調整」機能によって暗闇でも敵や罠などをしっかりと視認できます。
5Wのフルレンジスピーカーを2台内蔵しており、豊かな音域と正確な定位を持つバーチャル3Dサラウンドが味わえるのも魅力。加えて、RPG・FPS・SPG、それぞれのゲームジャンルに合わせた専用のオーディオモードも搭載されています。
ベンキュー(BenQ) ホームエンターテイメントプロジェクター TH671ST
優れたコスパで人気のあるゲーム向けプロジェクターです。16.67msとコントローラー入力時の遅延時間が少ないのが特徴。高速レスポンスで操作時の反映タイムラグを抑えられるので、スピードを最重視するスポーツゲームやFPSなどにもおすすめです。
フルHDの解像度、輝度3000ルーメン、コントラスト比は10000:1と基本性能がハイスペックなのも魅力。加えて、部屋の照明や環境光に合わせて表示を自動で最適化する「LumiExpert」技術によって、常に見やすい状態でゲームが楽しめます。
わずか1.5mの距離で100インチの大画面投影が可能なのもポイント。縦方向の台形補正機能も備えているので、簡単にセットアップができます。
ベンキュー(BenQ) ゲーミングプロジェクター TH575
ゲームプレイのために開発された人気のプロジェクターです。解像度はフルHD 60Hz、明るさは3800ルーメン、コントラスト比は10000:1と高性能。リーズナブルな価格で明るい部屋でも高画質で見やすいゲーム映像が楽しめるので、コスパ重視のゲーマーにもおすすめです。
応答速度が16msと低遅延なのもポイント。スピード感が要求されるスポーツやレーシングなどのゲームもストレスを感じることなくプレイ可能です。また、ゲームモードを有効にすると、暗く影になった部分も鮮明に表示できるため、FPSで探索や索敵を行う場合にも重宝します。
入力端子にHDMIポートを2基備えており、PS4とNintendo Switchを同時に接続できるのも魅力。投射サイズは70〜150インチで、設置場所の自由度を高められる「自動台形補正」機能も搭載しています。
エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-TW750
明るい室内でも色鮮やかで美しい大画面で楽しめるゲーム向けプロジェクターです。フルHDの液晶パネルを搭載しており、家庭用ゲーム機の映像を高精細で楽しめるのが特徴。輝度は3400ルーメン、コントラスト比は16000:1と高性能なので、部屋の照明を落とさずにゲームが遊べます。
優れた色再現性を有する3LCD方式を採用しているため、明るいリビングでもカラー映像を明るく鮮やかに映写が可能。また、コンテンツや部屋の環境に合わせて適切な表示設定が可能なカラーモードには、ゲーム専用のモードも搭載されています。
「ヨコ補正スライダー」を使えば、斜め横に置いた状態でも直感的なレバー操作で画面の補正が簡単にできるのも特徴。2基のHDMIやWi-Fiも内蔵しています。
エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-LS500
壁の前に置くだけで4Kの大画面が堪能できるゲーム向けプロジェクターです。超短焦点レンズを搭載しており、壁際からわずか50cmの距離に置くだけで80インチの投影が可能。長い投影距離の確保が不要なので、テレビ感覚でプロジェクターを使いたい方にもおすすめです。
4K HDR・18Gbpsに対応。PS4 ProやPS5の高画質を引き出して美麗なグラフィックでゲームが楽しめます。さらに、「フレーム補間技術」によって60fpsの映像も120fpsで表示が可能。FPSやレーシングも残像感を抑えたシャープな映像でプレイできます。
輝度は4000ルーメン、コントラスト比は2500000:1とハイスペック。4K入力に対応するHDMIポートを3基備えているほか、Android TV機能も搭載しています。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) プロジェクター HF85LS
迫力の大画面が至近距離から投影できるゲーム向けのプロジェクターです。壁からわずか20cmの距離で120インチの大画面が投影できるのが特徴。わずかなスペースでも壁際に置くだけで使えるので、テレビ感覚でゲームを楽しみたい方にもおすすめです。
小型ボディながら、フルHD解像度で1500ルーメンの輝度と150000:1のコントラスト比を確保。フレーム補間技術「TruMotion」によってFPSやレーシングなどのゲーム映像も滑らかで見やすい状態で楽しめます。
縦横両方向の表示歪みを調節できる「4コーナー台形補正」機能を搭載しているので、プロジェクターを投影面と平行に設置できない場合でも正確なセットアップが可能。入力接続ポートにはHDMIとUSBを2基ずつ備えています。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) 超短焦点レーザー4Kプロジェクター HU715QW
スペースの限られた部屋でも大画面が楽しめるゲーム向けの4Kプロジェクターです。近接距離からも投影できる超短焦点レンズを搭載しているのが特徴。壁から32cmの距離があれば120インチの大画面が投影可能なので、6畳間などでも没入感のあるゲーム映像を堪能したい方におすすめです。
4K解像度とDCI-P3カバー率85%の広色域に対応しており、高精細で美しい映像を投影できるのもポイント。また、明るさ2500ルーメン・コントラスト比2000000:1と高性能で、ゲームプレイに重宝する倍速表示機能「TruMotion」も搭載しています。
映像各所の歪みを個別で補正できる「15ポイントエッジ調整」機能も便利。壁面の凹凸や角度によって映像が歪んでしまう場合でも安定して投影可能です。加えて、2.2ch 40Wのステレオスピーカーや、3基のHDMI入力ポートも備えています。
ソニー(SONY) ビデオプロジェクター VPL-VW255
PS4 ProやPS5のスペックを最大限に発揮できるゲーム向けの高性能プロジェクターです。映画館のシネマプロジェクターにも導入が進むネイティブ4Kパネル「4K SXRD」と、より解像感を高める「データベース型超解像処理LSI」を搭載。さらに、HDR出力にも対応しています。
コンテンツに合わせて映像表示を最適化できる9種類の「ピクチャープリセット」も用意。メリハリのある色再現や応答性に優れた画質に設定できる「ゲーム」も選択可能です。また、高速レスポンスを誇る「遅延低減モード」も使用できます。
4K入力に対応するHDMIポートを2基搭載。美麗グラフィックでゲームに没頭したい方におすすめです。
XGIMI モバイルプロジェクター MoGo Pro
プレイルームを持ち運べるゲーム向けのモバイルプロジェクターです。フルHD解像度・明るさ300ルーメン・投影サイズ30〜100インチに対応しながら、重さ約900gと軽量コンパクト。手軽に携帯できるので、野外や友人宅でも高画質なゲーム映像でプレイを楽しみたい方におすすめです。
名門オーディオブランド「Harman Kardon」によるデュアル3Wスピーカーユニットを搭載しているのもポイント。小型ながら上質なサウンドが味わえます。画面の自動台形補正やオートフォーカスにも対応しているため、初めての方でも簡単に使用可能です。
Android TVに対応しているのも魅力。ゲームを含む5000点以上のアプリが利用できるので、普段はスマホでプレイしていたゲームもプロジェクターの大画面で楽しめます。HDMIポートも備えており、PS4やNintendo Switchも接続可能です。
エイスース(ASUS) LEDプロジェクター H1
次世代ゲーム機も快適にプレイできるゲーム向けのプロジェクターです。フルHD解像度で120Hzの高速リフレッシュレートに対応。動きのあるシーンも滑らかで見やすい映像表示が可能なので、PS5やXbox Series X/Sでスポーツやレーシングなどのゲームをプレイしたい方にもおすすめです。
明るさは3000ルーメンで、カーテンを開けた明るい室内でも鮮明な映像を投影できるのもポイント。投射サイズは40〜200インチで、1.2倍のズーム機能も備えており、投影された映像を手軽に拡大・縮小できます。
4K入力対応のHDMI2.0ポートを2基搭載しているのも魅力。PS5やXbox Series X/Sを同時に接続可能です。加えて、動作音が32dBと静かなため、ストーリー中の感動的なシーンや迫りくる敵の足音もしっかり聴き取れます。
テレビが家にない方にとってプロジェクターは使い勝手のよいアイテム。ネット動画とゲームを楽しむだけであれば十分対応できます。最近はコンパクト機種や短焦点モデルも揃っており、使い勝手が向上しているのもポイント。テレビは必要ないけど、ゲームは好きな方はぜひ購入を検討してみてください。