会議やプレゼンテーションなどのシーンで活躍する「ビジネスプロジェクター」。広い場所での使用に適した大画面投影モデルから、狭いスペースでも使用できる短焦点モデルまで、さまざまな製品が存在します。解像度や補正機能など特徴が異なるので、設置場所に適した製品を選ぶことが大切です。

今回は、ビジネスプロジェクターのおすすめアイテムをピックアップ。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。

ビジネスプロジェクターとは?

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ビジネスプロジェクターとは、会議やプレゼンテーションなどのシーンで活躍するプロジェクターです。家庭用プロジェクターよりも、高輝度かつ高コントラストなのが特徴。3000ルーメン以上の製品が多く、明るい室内でもノイズの少ない画像や映像を表示できます。

設置方法は、主に据え置きタイプと天吊りタイプの2種類。スペースの広さなどを考慮して選ぶのが重要です。天井に吊るすタイプであれば、会議やプレゼンテーションのたびにプロジェクターを設置する必要はありません。

ビジネスプロジェクターのなかには、持ち運びに便利なコンパクトかつ軽量設計の製品もあります。社外に持ち運んでプレゼンテーションをするなら、持ち運びやすさも重視しましょう。

ビジネスプロジェクターの選び方

投影場所にあったモデルをチェック

広い場所で映すなら「大画面投影」できるモノを

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会議室やホールなど広い場所でプロジェクターを使用するなら、大画面投影に対応した製品がおすすめです。投影する画面サイズが小さいと、後列や端に座っている人が見にくくなり、会議やプレゼンテーションを円滑に進められません。

50〜100人程度の中規模で使用するときの推奨スクリーンサイズは80〜120インチです。100人以上収容するホールや講堂は、120インチ以上の製品を基準に選びましょう。

また、大画面投影するためには、投写距離を確保する必要があります。スクリーンサイズ100〜120インチなら、2〜3m離れた場所に設置するのが一般的です。

狭い場所で移すなら「短焦点モデル」がおすすめ

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限られたスペースで使用するなら、短焦点モデルがおすすめです。短焦点モデルは、スクリーンとの距離が近くても大きく鮮明に表示できるのが特徴。投写距離が短いので、人影の映り込みも防げます。

短焦点モデルは、コンパクトかつ軽量設計を採用しているのも特徴。持ち運びにも便利なので、外出先で使用する方にもおすすめです。また、据え置きや天吊りなど、スペースに応じて設置方法を変更できます。

接続方法をチェック

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ビジネスプロジェクターの接続方法は、HDMIケーブルを用いた有線タイプと、Wi-FiやBluetoothを利用する無線接続の2種類です。

有線タイプは専用のHDMIケーブルを繋ぐだけで、簡単にセッティング可能。電波の干渉を受けにくく、安定した通信状況で使用できます。一方、HDMIケーブルを忘れたり故障したりすると使えない点は注意しましょう。

Wi-FiやBluetoothを利用するワイヤレス接続は、ケーブルを準備する必要がなく、省スペースでも使用できます。ノートパソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末との接続も可能。写真・動画・ドキュメントなど、さまざまなデータを共有できます。

明るさは3000ルーメン以上のモノがおすすめ

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ルーメンとは、明るさを表す単位です。ルーメンの数値が高いほど、明るく表示できるのが特徴。プロジェクターは照明や外光の影響を受けやすく、室内が明るいほど視認性が低下します。

ビジネスプロジェクターを選ぶときは、設置場所の広さに合わせて明るさを決めましょう。小会議室や教室など比較的狭いスペースなら、3000ルーメン以上がおすすめ。大会議室・ホール・講堂などの広い場所は、5000ルーメン以上の明るさが適しています。

解像度やコントラスト比をチェック

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映像は小さな光の点が集まっており、縦と横のドット数を表したものが解像度です。解像度が高いほど情報量が多くなるため、グラフ・表・テキストなどの情報を鮮明に表示できます。また、表示できる範囲も広がるので、より多くの情報を届けられるのも魅力です。

高画質映像を届けたいなら、1920×1200のWUXGAまたは1920×1080のフルHDに対応した製品がおすすめ。テキストやグラフなどを表示するなら、4K解像度でなくても十分に情報を届けられます。また、プロジェクターの解像度が高くてもパソコンが高解像度に対応していなければ、見やすい画面を表示できないので注意しましょう。

コントラスト比は、明暗部の明るさを表しています。コントラスト比が高いほど明暗部をはっきり表示できるので、メリハリのあるクリアな映像を届けられるのが特徴です。

補正機能をチェック

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ビジネスプロジェクターのなかには、補正機能を搭載した製品も存在します。スクリーンに投影した画面に対して、歪みや角度を調節することで、視認性を高められるのが魅力です。また、補正機能に優れている製品は、セッティングの手間を軽減できるため、会議やプレゼンテーションをスムーズに始められます。

ビジネスプロジェクターのなかには、会議室・娯楽施設・美術館などのプリセットを登録している製品も存在。コンテンツ内容や設置場所に合わせて、画質や光源出力を自動調節します。使い勝手がよく、機械に詳しくない方にもおすすめです。

ビジネスプロジェクターのおすすめメーカー

エプソン(EPSON)

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エプソンは日本の電機メーカーです。プリンター・プロジェクター・スマートグラスなどの情報関連機器や精密機器を手がけています。

エプソンのビジネスプロジェクターは、色再現性に優れているのが特徴。3LCD方式を採用した製品は色域が広く、質感や色合いを忠実に再現できます。また、3000ルーメン以上に対応した製品も展開しているため、照明が点いた室内でも見やすいのが魅力です。

ソニー(SONY)

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ソニーはオーディオ機器・カメラ・スマートフォン周辺機器などを手がける総合電機メーカーです。ソニーのビジネスプロジェクターは、映像本来の美しさを忠実に再現する機能に優れているのが特徴。「リアリティクリエーション」機能は、高解像度かつ高コントラストにより、明るい環境でもメリハリのあるコンテンツを表示できます。

また、電源を入れてから十数秒で点灯するなど、会議やプレゼンテーションを円滑に進めやすい機能も便利。シンプルな操作性のため、使い勝手も良好です。

ビジネスプロジェクターのおすすめ

エプソン(EPSON) EB-FH52

解像度1920×1080のフルHDに対応したビジネスプロジェクターです。明るさは3300〜4000ルーメンを実現しており、コントラスト比の高い映像を表示できます。室内に光が入りやすい日中の会議にもおすすめです。

明るさと解像度を追求した「3LCD方式」を採用。表現できる色の範囲が広く、実物の色合いを忠実に再現します。また、プロジェクターをスムーズにセッティングするための「ピタッと補正」を搭載しているのも魅力です。

スマートフォン・タブレット端末・ノートPCと連携できる「スクリーンミラーリング」にも対応。簡単操作で画像や動画などを共有できます。画質だけでなく、使いやすさにこだわっているのも特徴です。

エプソン(EPSON) EB-992F

解像度1920×1080のフルHDを実現したビジネスプロジェクターです。4000ルーメンの高輝度を実現。明るくて見やすい画像や動画を表示します。投影方式は3LCD方式を採用しており、色再現性に優れているのも特徴です。

2画面表示にも対応。1台のプロジェクターで2台のパソコンから画像や動画を表示できます。コンテンツの内容に合わせて、投写スタイルを変更可能です。ほかにも、ランプ寿命を最大17000時間まで延ばせる「節電メニュー」を搭載。メンテナンスのコストや手間を低減できます。

16Wのスピーカーを搭載しているので、会議室や教室の隅まで音声を届けられるのも特徴。また、大画面投影に適しているので、ビジネスシーンだけでなく教育現場でも活用できます。

エプソン(EPSON) ビジネスプロジェクター EB-W06

解像度1280×800のWXGAに対応したビジネスプロジェクターです。明るさは3700ルーメンを実現しており、室内の照明をつけたまま鮮明な画像や映像を表示できます。

明るさと解像度に優れた投影方式「3LCD方式」を採用。色を表現できる範囲が広く、質感や色合いを忠実に再現します。また、「スライド式ヨコ台形補正」機能を搭載しており、簡単に歪みの補正が可能です。

本体サイズは、幅302×奥行234×高さ77mmのコンパクト設計。重量は約2.5kgなので、持ち運びも便利です。また、1.2倍のズームレンズを搭載。フォーカスは自動調節のため、見やすさに応じて設定できます。

ソニー(SONY) データプロジェクター VPL-CWZ10

電源を入れてから、わずか十数秒で点灯するビジネスプロジェクターです。簡単操作でプロジェクターを設置できるため、スピーディーに会議を始められます。20000時間使い続けても明るさを保てるレーザー光源を搭載しているので、光源切れのリスクが少ないのも特徴です。

また、インテリジェントセッティング機能を搭載。会議室・娯楽施設・美術館からプリセットを選択すると、画質や光源出力レベルを自動調節します。充実した補正機能により、上下左右などさまざまな方向から投写可能です。

本製品は1.6倍のワイドズームレンズを搭載。フォーカスはマニュアルで合わせられるので、投写距離に応じて見やすさを調節できます。本体サイズは、幅371×高さ100×奥行319.3mm。重量は約5.7kgの軽量設計なので、持ち運びも便利です。

ソニー(SONY) データプロジェクター VPL-PHZ60

映像本来の美しさを忠実に再現する「リアリティクリエーション」機能を搭載したビジネスプロジェクターです。6000ルーメンの高輝度と高コントラストを実現しており、明るい環境でもメリハリのある鮮明な映像を表示できます。ノイズを低減する技術に優れているのも特徴です。

インテリジェントセッティング機能を搭載。会議室・娯楽施設・美術館のモードを選択することで、設置場所に適した画質や光源レベルを自動調節します。会議室モードでは、テキストやグラフの視認性を高めるモードを使用可能です。

1.6倍のワイドズームレンズやレンズシフト機能を搭載。見やすさに合わせて細かく調節できます。本体サイズは、幅422×高さ100×奥行333mm。コンパクトサイズかつ軽量設計なので、限られたスペースにも設置できます。

ソニー(SONY) データプロジェクター VPL-PHZ50

ソニーの超解像技術「リアリティクリエーション」を搭載したビジネスプロジェクターです。質感や色再現性に優れているのが特徴。照明の点いた明るい環境下でも、ノイズの少ないクリアな映像を映し出します。

また、「ブライト・ビュー」機能を搭載。リアルな色合いを再現しながらコントラスト比を高めることで、環境に左右されずメリハリのある映像を表示できます。ほかにも、1.6倍ワイドズームレンズやレンズシフト機能により、見やすさに応じて映り具合を細かく調節可能です。

電源を押してから十数秒で点灯する「スピード点灯」も便利。設置からスムーズな流れで会議を始められます。3種類のプリセットに合わせて画質や光源レベルを調節する「インテリジェントセッティング」機能を搭載しているのも魅力です。

ベンキュー(BenQ) Business Projector For Presentation MH560

解像度1920×1080のフルHDに対応したビジネスプロジェクターです。3800ルーメンと高コントラストを実現しており、明るい部屋でも鮮明な映像を投写します。HDMI接続を検知すると自動で電源が入るため、スピーディーにセッティングできるのも特徴です。

インフォグラフィックモードを搭載。プロジェクターで投影した画像に含まれるテキストやグラフをクリアに表示します。また、縦方向の自動補正など、見やすさを高める機能を搭載しているのも魅力です。

20分間動作をしないと自動で電源が切れる機能を搭載。電源の消し忘れを防げるため、省エネ効果が期待できます。本体底部の脚は、設置場所に合わせて高さ調節が可能です。

ベンキュー(BenQ) WXGA Business Projector MW560

4000ルーメンの高輝度を実現したビジネスプロジェクターです。高コントラストにより、明るい室内でもクリアな画像を投写します。ひと目で確認しやすいインターフェースなので、操作性も良好です。

ピクチャーモードやインフォグラフィックモードなど、数字やテキストの視認性を高める機能が充実しているのも特徴。離れている場所からでも内容を確認できます。また、自動台形補正機能により、見やすさに応じて投写角度を調節できるのも魅力です。

本体底部の脚は、高さ調節が可能。設置場所に合わせて、高さを変更できます。また、約20分間動作しないと自動で電源が切れるパワーオフ機能も搭載。電源の切り忘れを予防できます。

キヤノン(Canon) プロジェクター LV-WU360

室内の照明を点けたままでも使用できるビジネスプロジェクターです。フルHDよりも高解像度の1920×1200WUXGAを採用。本体サイズは、幅345×高さ261×奥行99mのコンパクト設計なので、持ち運びや設置も簡単です。

垂直オートキーストーン補正と4点キーストーン補正を搭載。設置場所や投影距離に応じて、映り具合を細かく調節できます。液晶にはLCDパネルを採用。色再現性に優れており、リアルな質感や色合いを忠実に表現できるのも魅力です。

また、約10000時間の使用にも耐えられるランプを搭載。メンテナンスのコストと手間を軽減できます。

キヤノン(Canon) プロジェクター 4K600STZ

ホールや講堂など100人以上の大規模な会場に適したビジネスプロジェクターです。解像度4096×2400を実現する「LCOSパネル」を採用。フルHDと比べて4倍以上の広い領域を表示できます。

映像のブレを低減する「モーションブラーリダクション」機能を搭載。細かい文字やイラストなどを鮮明に表示できるため、動きの速い映像でも視認性が向上します。また、周辺フォーカス調節機能により、曲面に投影しても隅までピントを合わせられるのが特徴です。

専用アプリケーションをインストールすると、スマートフォンやタブレット端末との連携が可能。スマートフォンやタブレット端末を操作しながら見やすさを調節したり、マルチ投写をしたり、さまざまな機能を活用できます。

キヤノン(Canon) プロジェクター WUX500ST

100インチ映像を近距離から表示できる短焦点モデルのビジネスプロジェクターです。高解像度・高輝度・高コントラストを実現しており、メリハリのある画像や映像を表示できます。

4点キーストーンやエッジブレンディングなどの多彩な調節機能を搭載。複数のプロジェクターを組み合わせて映像を表示する「亀の子スタック」にも対応しており、設置場所やコンテンツ内容に合わせて視認性を高められます。

また、ミーティングモード・クラスルームモード・ブロードキャストモードなど、豊富な投影モードを搭載。ビジネスシーンだけでなく、教育現場でも活用できます。

専用のPCアプリ「Network Multi Projection」をインストールすると、パソコンとのワイヤレス接続が可能。HDMIケーブル不要で、パソコンからプリンターにデータを共有できます。

リコー(RICOH) 短焦点プロジェクター RICOH PJ WXL4760

スクリーンとの距離が近くても大画面に投影できる短焦点ビジネスプロジェクターです。投写距離が短いので、狭い場所でも利用可能。会議室・エントランス・食堂など、さまざまなシーンで活用できます。

レーザー光源は、約20000時間の連続使用が可能。光源切れのリスクが少なく、メンテナンスのコストや手間を軽減できます。4000ルーメンの高輝度と高コントラストにより、明るい部屋でも見やすい画面を表示できるのも魅力です。

本製品はUSB給電が可能。コンセントを確保できない場所でも使用できます。本体重量は約4.3kgの軽量設計なので、持ち運びも便利です。また、据え置きだけでなく、天井から吊るす設置方法にも対応しています。