円形の刃を回転させて木材や金属などを切断する「丸ノコ」。手動のノコギリよりも正確かつスピーディーに直線切りできます。丸ノコは便利な道具である一方、使い方を間違うと危険な場合もあるので、自分の用途に合ったモノを選ぶことが大切です。
そこで今回は、丸ノコのおすすめモデルをご紹介。あわせて丸ノコの選び方についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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切るモノに合わせて選ぶ
木材を切る
定規を使わず高い精度で木材を直線カットしたい方におすすめなのが、「卓上丸ノコ」や「卓上スライド丸ノコ」です。
卓上丸ノコは丸ノコがアームに固定されているので直角を正確に出せ、精密なカットをできるのが特徴。また、より幅の広い木材を切りたい場合には、卓上丸ノコのアームが前後にスライドする卓上スライド丸ノコがおすすめです。
サイディングや金属を切る
サイディング(建物の外壁に使われる素材)や金属を切るときにおすすめなのが「集じん丸ノコ」です。木工用の丸ノコでも切ること自体はできますが、空気中に粉じんが舞い上がってしまう恐れがあります。集じん丸ノコは、切断時に出る粉じんを集めるダストボックスが付いているのが特徴。快適に作業したい方におすすめです。
給電方法で選ぶ
コードレスタイプ
バッテリーを搭載したコードレスタイプは、取り回しやすさが魅力。移動しながら使う場合や、コンセントが近くにない場所での使用時に重宝します。パワフルなモデルも多数ラインナップ。とくに18V以上のコードレスタイプ丸ノコは、コードありタタイプと遜色がなく、おすすめです。
一方で、バッテリーを搭載しているため本体が重くなりやすいのが難点。また、使用時間にも限りがあるので留意しておきましょう。
コードありタイプ
AC電源に接続して使うコードありタイプは、長時間使ってもパワーが落ちないので、切断作業がスムーズです。190mmや216mmなど外径の大きい刃(チップソー)に対応した機種も豊富に揃えています。
なお、電源とケーブルで繋がれているため、作業場所が限られてしまうには注意が必要。高所や屋外での作業には不向きです。
刃の形状で選ぶ
最大切り込みの深さをチェック
丸ノコの刃を選ぶ際にチェックしておきたいのが「最大切り込みの深さ」です。刃の外径の長さにより、最大切込みの深さも変わります。切るモノに合わせて選ぶようにしましょう。
最近では深切りタイプの丸ノコが主流になりつつあります。深切りタイプは、同じサイズの刃でより深く切り込めるので、ワンサイズ上の丸ノコと同等の切断能力を発揮。また、なかには216mm以上の大きな刃を搭載した丸ノコもあります。
なお、「最大切り込みの深さ」は直角で切断する場合の目安です。たとえば45°の角度をつけて切る場合は、切り込みが浅くなるため注意しておきましょう。
歯数をチェック
丸ノコの刃を選ぶ際は、「歯数」もチェックしておきましょう。丸ノコは、歯数が39以上のモノから100以上のモノまで多彩に揃っています。刃の外径が大きくなるほど歯数は増えますが、40~70歯程度のモノが一般的です。
切断面をなめらかに仕上げたい場合は、歯数が多めの丸ノコがおすすめ。切り口の仕上がりよりも切断作業のスピーディーさにこだわる場合には、歯数が少なめの丸ノコが適しています。
刃の数が少ないとバリが出やすくなりますが、切断時の抵抗が減るため速く切れます。一般的に歯の数は「P」で表示されているので、確認してみてください。
刃のサイズをチェック
丸ノコは、刃が消耗してくると切れ味が衰え、絶断面が荒れてしまいます。刃を買い替える際は、購入時に付いていた刃と同じサイズのモノを選んでみてください。
丸ノコは、刃のサイズに合わせてボディが設計されています。異なるサイズの刃に付け替えできないので留意しておきましょう。
丸ノコのおすすめモデル|コードレスタイプ
マキタ(Makita) 充電式丸ノコ18V HS631DZSB
摩擦抵抗が少ない鮫肌プレミアムホワイトチップソーを搭載した丸ノコ。耐久性が高く、効率よく木材を切れます。刃の外径は165mmで、最大切り込み深さは66mm。45°で切断する場合は46mmまで切り込めます。
左5°の傾斜切断も可能なので、フロア材の付け合わせに使用することも可能。また、平行度微調整機構が付いているため、ベース側面と刃をより平行に保てるのも魅力です。
さらに、切り粉を取り除くブロワ機能が付いているうえ、切り粉は後方に排出される仕様なので、墨線が見やすいのも特徴。なお、カラーは黒・青の2色から選べます。
マキタ(Makita) 充電式丸ノコ10.8V HS301DSH
機能性に優れたコードレスタイプの丸ノコです。グリップ部分が細径なので、手にフィットしやすいのが特徴。また、切断スピードを2段階に調節できるのもポイントです。
LEDライトが付いているため、切断中に墨線が見えやすいのも魅力。バッテリーはスライド式で、10.8Vリチウムイオンバッテリーを使用します。さらに、端子接触点が多いのも本製品の特徴のひとつ。バッテリーと本体をより確実にホールドできます。
刃の外径は85mmで切込の深さは25.5mm。なお、付属の充電器はファンで冷却しながら充電する仕様で、充電時間は約22分と高速で充電が可能です。
ハイコーキ(HiKOKI) 14.4V コードレス丸ノコ C14DBL
機能性に優れたコードレスタイプの丸ノコです。ノコ刃の外径は125mmで、切込みの深さは最大47mm。電子式スイッチを採用しているので、電流負荷が少なく長寿命なのが特徴です。また、モーターの回転速度が急速に低下した際に瞬時にモーターを停止する機能が付いているため、キックバックの動きを軽減できます。
さらに、サイレントモードを搭載しているのもポイント。リフォームや内装工事などの作業にも適しています。ノコ刃を交換する際は本体を横置きできるので、より安全に刃の交換作業ができるのも魅力です。
ハイコーキ(HiKOKI) コードレス丸ノコ 36V C3606DA(NN)
1回の充電で、杉45mm角の垂木を約750カット、50mm厚×300mmの米松を約150カットが可能な丸ノコ。従来の18V製品と比較すると、切断スピードが約2倍。特に、作業効率を上げたい方におすすめです。
また、急激に大きな負荷がかかった際は、瞬時にモーターが停止する機能が付いているのもポイント。材料や丸のこ本体が作業者側にはじき飛ばされるキックバックの動きを軽減できます。
ノコ刃の外径は165mmで、最大切込み深さは66mm。重心がハンドルに近いため、操作しやすいのもポイントです。さらに、サイレントモードを搭載されているので、騒音を抑えられます。
ボッシュ(BOSCH) 18V コードレス丸ノコ PKS18LIH
ハイパワーかつ利便性が高い丸ノコです。リチウムイオン18Vバッテリーによって、2×4材の切断も容易。切断線ガイドを備えており、正確に木材を切断するのをサポートします。
また、すべりにくく持ちやすいソフトラバーグリップを採用しているうえに、バッテリー装着時の重量は2.6kgとコンパクトなのもポイント。丸ノコを家族でシェアして使いたい方にもおすすめのモデルです。
さらに、ボッシュ独自のパワーマネジメントシステムである「Syneonチップ」が搭載されているのも魅力。用途に応じて電力の消費を抑え、バッテリーの無駄な消費を抑えることが可能です。なお、本製品にはバッテリー・充電器が付属しておらず、別途購入が必要なので留意しておきましょう。
ボッシュ(BOSCH) 18V コードレス丸ノコ GKS18V-57H
コードレスタイプながら、コード式に匹敵するほどハイパワーなのが特徴のモデル。操作しやすいよう補助ハンドルが付いているうえに、ブレーキも搭載。作業効率を高めたい方におすすめです。
また、モーターの消耗や故障を防ぐため、過負荷によるモーターの焼損が起きる前に電流を遮断するEMP機能を搭載しているのもポイント。同じ電圧であれば、別売りの容量の異なるバッテリーが使用できる使い勝手のよさも魅力です。
さらに、LEDライトが付いているので、狭い場所や暗い場所での作業も安心。なお、ノコ刃の外径は165mmで、直角に切断する場合の最大切り込み深さは57mm、45°で切断する場合は39mmまで切り込めます。
ボッシュ(BOSCH) 10.8V コードレス丸ノコ GKS10.8V-LIH
初心者でも扱いやすい丸ノコです。ハンドルは人間工学に基づいて設計されており、握りやすく滑りにくいソフトラバーグリップを採用しています。また、重量が1.4kgと軽量なのも本製品の特徴。LEDライトを使用できるので、墨線を把握しやすいのも魅力です。
さらに、ベースプレートにはアルミを採用。ひずみが起きにくく、正確で安定した作業をサポートします。バッテリーの温度が上昇したり、過負荷が生じたりすると警告ランプが光るため、より安心して使用できるのもポイントです。
ノコ刃の外径は85mm。 90°で切断する場合の最大切込み深さは26.5mm、45°で切断する際は17mmです。
GRANROM レーザーガイド付き電動コードレス丸ノコ
片手でも扱いやすいコードレスタイプの丸ノコです。重量は約2.2kgと軽量。初心者でも扱いやすいよう、人間工学に基づいて設計されたソフトグリップハンドルが付いています。
また、カットラインがよく見えるように、向かって左側にノコ刃を設置しているのもポイント。加えて、レーザーガイドを活用すれば、より正確に木材や合板を切断することが可能です。
さらに、合板やMDF、ペグボード、パーティクルボード、メラミンなど、さまざまな素材を切断できるのもポイント。多目的に使用できる丸ノコを探している方は、ぜひ購入を検討してみてください。
高儀 充電式丸ノコ EARTH MAN S-Link 14.4V DM-144LiAX
コードレスタイプの丸ノコのなかでも、比較的価格が安いモデルです。使用可能なノコ刃の外径は100〜110mm。回転数は1分あたり約1900回です。充電した状態で、2×4材を約40回切断できます。
また、充電残量を表示する機能が付いているのもポイント。残量に応じて3段階でランプが点灯するため、バッテリー切れを防げるのもポイントです。
なお、本製品にバッテリー・充電器は付属していないので注意が必要。別途USB出力付バッテリーパックを購入すれば、スマートフォン・タブレットの充電やUSB機器の電源としても使用できます。
丸ノコのおすすめモデル|コードありタイプ
マキタ(Makita) 電気丸ノコ 190mm M585
1分間で5500回転と、プロが使う機材同等の回転数を誇る丸ノコです。刃のサイズは外径190mmと大きめなので、厚みのある木材を切断したい方におすすめのモデル。切り込みの深さは90°で切断する場合68mm、45°で切断する場合は46mmです。
また、リブ付きのブレードカバーと大型のトップガイドが付いているため、墨線合わせの目安にすることが可能。さらに、モータ底部分がフラットなので、刃を変える際に便利です。
マキタ(Makita) 125mm防じん丸ノコ ダストボックス仕様 チップソー付 KS5100F
ダストボックスが付いており、サイディング(建物の外壁に使われる素材)や金属を切るときにおすすめの丸ノコです。墨線位置がわかりやすいように、前方には墨線覗き窓を、後方には墨線ガイドを備えているのが特徴。ノコ刃位置確認目印も付いているので、より正確な切断を可能にします。
さらに、2本ポール平行定規や、前後のツマミネジを活用すれば、切断精度を高めることも可能。なお、切り込みの深さは、90°で切断する場合39mm、 45°で切断する場合25.5mmです。
コードの長さは5m。コードありタイプでも移動しやすいモデルを探している方は、ぜひ検討してみてください。
マキタ(Makita) 電気丸ノコ アルミベース 125mm 5230
コンパクトなモデルを探している方におすすめの丸ノコです。重量は2.2kgで、ノコ刃の外径は125mm。最大切込み深さは90°で切断する際は46mm、右45°で切断する場合は30mmです。
また、平行規定の固定がワンタッチで可能なのもポイント。さらに、切断角度・切り込み深さもレバーで簡単に調節できます。切り粉が後方に飛ぶブロワ機能が付いているので、木材の切断中に墨線が見えやすいのも魅力です。
マキタ(Makita) スライド丸ノコ M244
切断精度が高い卓上スライド丸ノコ。最大で幅312mm材を一度で切断できるので、幅の広い木材を切断したい方におすすめです。また、右5°の傾斜機能が付いているため、フロア材と壁面の付合わせ等にも使えます。
さらに、本体サイズは高さ458×横幅430×奥行き670mmと大きめですが、キャリングハンドルが付いているので楽に運搬可能です。なお、回転数は1分あたり約6000回転で、ノコ刃の外径は190mm。最大切り込み深さは50mmです。
ハイコーキ(HiKOKI) 卓上スライド丸ノコ FC7FSB
高性能な切断を可能にする、ロングスライドベアリングを採用している卓上スライド丸ノコです。最大切断寸法は高さ50×幅305mmなので、より幅の広い木材を切りたい方におすすめ。ターンテーブルを回転させることで、左45°から右57°までの角度で切断できます。
丸ノコやのこぎりでは難しい角度切断・傾斜切断・複合切断も可能。また、木端巻き込み防止用ガードが付いているため、端切りの際に切り落とし側の端材が飛散するのを防げるのも魅力です。
なお、運搬ハンドル付きなのもポイント。待ち運びしやすい丸ノコを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
ハイコーキ(HiKOKI) ブレーキ付電気丸ノコ FC5MA
高剛性アルミベースを採用しており、安定した切断を可能にする丸ノコです。ノコ刃の外径は145mmで、最大切込み深さは46mm。単相100V仕様のため、一般的な家庭のコンセントで使用できます。
また、コンパクトで使いやすいのもポイント。重量は2.2kgと軽く、手にフィットしやすいソフトグリップを採用しています。さらに、ブロワ機構が付いているのも魅力。粉じんを切断作業時に出る、墨線上の切粉を吹き飛ばせます。
なお、本製品は木材はもちろん、化粧板・薄物樹脂板・軟質新建材の切断にも使用可能。さまざまな用途に対応しているモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
Primero(プリメロ) 電気丸ノコ AC100V 147mm DM-147AZA
長さ250×幅215×高さ225mm、重量2.4kgと比較的コンパクトな丸ノコです。平行定規が付属しているので、より精度高く木材や合板を切断することが可能。価格も安く、コスパに優れたモデルです。
ノコ刃の外径は147mm。90°で切断する際の切り込みの深さは最大で約48mm、45°で切断する場合は最大約32mm切り込めます。なお、使用する際は、加工物からノコ刃の先端が5mm以上出る状態で切断するようにしましょう。
リョービ(RYOBI) 卓上スライド丸ノコ TSS-192 618900A
定規を使用しなくても、高い精度で直線カットができるモデルです。回転数は1分あたり5000回転。刀匠72Pチップソーが付属しているので、切断面が鋭く、綺麗な切れ味が特徴です。
また、角度切断・斜め切り・複合切断と、切断方法の種類も豊富。さらに、集じん袋が付いているため、粉じんが空気中に舞うのも防げます。簡単に線合わせができるよう、レーザーマーカーが付いているのもポイント。使い勝手に優れたおすすめの丸ノコです。
TACKLIFE 丸ノコ 刃径185mm
集じんブロワが付属している丸ノコです。集じん機アタプターも付いているので、空気中に粉じんが舞うのを防ぎたい方におすすめ。木材のほか、軟金属も間単に切断できます。また、レーザーガイドにより、素材をより高精度に切断することも可能です。
人間工学に基づいて設計されているハンドルは手にフィットしやすく、使い勝手がよいのも魅力。さらに、六角レンチが付属しているため、ノコ刃を交換する際に便利です。
ノコ刃の外径は185mm。90°切断時の最大切込深さは63mmで、45°で切断する場合は45mmまで切り込めます。
TACKLIFE 卓上丸ノコ PMS01X
機能性に優れている卓上丸ノコです。ハンドルが前後200mmスライドできる仕様なので、より幅の広い木材を切断したい方におすすめ。また、オンオフ切り替え可能なレーザーマーカーを備えており、初心者でもより正確な切断が可能です。
付属の24Pチップソーは木材だけでなく、プラスチックや軟金属も切断できます。テーブルを左右に最大45°まで回転したり、ノコ刃傾斜角度を45°まで変えたりできるため、複合切断も可能です。
なお、集塵パックが付属しているのも魅力。作業スペースを清潔に保ちたい方におすすめのモデルです。
丸ノコは、DIYライフをより一層楽しいものにしてくれる道具です。一見危険そうに見えますが、正しい使い方を守れば問題なく使えます。今回ご紹介した丸ノコの選び方を参考に、自分にとって使いやすい丸ノコを手に入れてみてください。