かつて動画撮影と言えばビデオカメラ一択でしたが、最近はデジタルカメラでも十分クオリティの高い撮影ができるようになりました。また、カメラ分野全体のトレンドとしても、気軽に動画を撮影したいというニーズが高まってきています。

そこで今回は、動画撮影におすすめのデジタルカメラをご紹介。コンデジとミラーレスからそれぞれ製品をピックアップしたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

動画撮影に最適なデジタルカメラの選び方

センサーサイズと画素数をチェック

デジタルカメラを選ぶ際、画素数の大きさで選ぶ方が多くいますが、画質を決めるのはセンサー(撮像素子)のサイズです。

いくら画素数が大きくても、描写範囲が小さければ取り込む光の量が少なくなってしまい、画質が低下してしまう恐れがあります。逆に大きいほど精細に描けるため、高画質での撮影が可能です。特にコンデジはセンサーサイズにバラつきがあるため、画素数と合わせてしっかりチェックしましょう。

フレームレートと解像度を確認

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1秒間の撮影枚数を表しているのがフレームレートです。動画撮影は、枚数が少ないほど動作はカクつき、多いほど滑らかになります。動画撮影に適したデジタルカメラを選ぶ際には1秒間に何枚撮影できるかをチェックしましょう。

フレームレートの単位は「fps」で表され、1fpsであれば秒間1枚の撮影が可能です。つまり、30fpsであれば1秒間に30枚の撮影ができます。人の目で見た自然な動きやテレビのフレームレート「30fps」を基準にすると選びやすいですが、ハイスピード撮影でスローモーションを体感したい方は、1200fpsや1000fpsなどのハイフレームレートがおすすめです。

さらに、キメ細かな動画を撮るには解像度もチェック。HDは1280×720、フルHDは1920×1080、4Kは3840×2160と大きいほど画像は繊細です。ただし、フレームレートや解像度が大きいほどデータ容量も増すので、保存や処理能力などのスペックも考慮して選びましょう。

手ブレ補正機能をチェック

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手持ち撮影を行う際に欠かせないのが手ブレ補正機能です。構え方によってある程度手ブレは抑えられますが、子供の運動会やスポーツなど被写体の動作が激しいシーンほど、優れた手ブレ補正機能が必要となります。

手ブレ補正機能が搭載されていない場合は、スタビライザーなどの動画撮影を安定させる機材を使用する方法もありますが、費用や持ち運び時の重量が増えるので注意が必要です。

ズーム機能をチェック

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ズームには電子ズームと光学ズームがあります。電子ズームは撮影した写真を引き伸ばすズーム機能。ズームをした際に画質が落ちるのが難点ですが、比較的安価なのが魅力です。

一方の光学ズームは、望遠鏡と同じようにレンズを調節するズーム機能。高画質のままズームができるので、高画質な動画を撮りたい方は光学ズームを採用しているデジタルカメラを選びましょう。

また、レンズの性能も重要で、特に焦点距離の数値が小さいほど広角、大きいほど望遠の撮影に向いています。光学ズームのように焦点距離を変えられるレンズはズームレンズと呼ばれており、普段の生活で使う方には240mm程度までズームできるモノがおすすめです。400mm以上の超望遠のモノもありますが、手ブレを起こしやすいので、その点は注意しておきましょう。

オートフォーカスの精度をチェック

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オートフォーカスとは、自動で被写体を捉えてピントを合わせる機能のこと。「AF」と省略して呼ばれることもあります。AF機能が搭載されている製品のなかには、顔認識やターゲット追尾など便利な機能が備わっているモデルもあるので、選ぶ際にはチェックしておきましょう。

なお、オートフォーカスの精度は製品によってさまざまです。素早く動く被写体を撮影するには、高速AFを謳っているモデルに注目しましょう。

連続撮影時間をチェック

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デジタルカメラで動画を撮影する場合は、連続撮影時間に注意が必要です。ビデオカメラと違ってデジタルカメラの場合は連続撮影時間が決められています。

30分以上連続で撮影できるモノはビデオカメラ扱いですが、コンデジとミラーレスでは29分程度に連続撮影可能な時間が制限されているモノがほとんど。なお、発売から年月が経ったモデルの場合、10分程度しか動画撮影できないモデルもあるため注意が必要です。長時間動画を撮影したい方は、しっかりと連続撮影時間をチェックしておきましょう。

動画撮影用デジタルカメラのおすすめメーカー

ソニー(SONY)

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コンデジとデジタル一眼カメラを展開している「ソニー」。特に最近は、ミラーレス一眼のフルサイズモデルに注力しており、ハイエンドモデルには高性能を有したモノもあります。

また、ビデオカメラも展開していることもあり、動画撮影においても使い勝手は良好。デジタルカメラで本格的な撮影したい方におすすめです。

キヤノン(Canon)

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キヤノンのデジタルカメラは、コンデジとミラーレス共にジャンルを網羅しており、クラスもエントリー・ミドル・ハイエンドと幅広く製品を取り揃えています。

また、交換レンズのラインナップが豊富なのもポイント。カメラ初心者が中級者や上級者へとステップアップしやすいのも特徴です。

パナソニック(Panasonic)

センサーサイズにマイクロフォーサーズを採用している「パナソニック」。ビデオカメラで培ってきた技術とノウハウをデジタルカメラの動画分野にも活かしています。

同社のミラーレス一眼の現行モデルはほとんどが4Kに対応しており、クオリティの高い動画を撮影できるのがポイント。なお、交換レンズに関してはドイツの有名カメラメーカー「ライカ」と提携しているのも魅力です。

オリンパス(OLYMPUS)

ミラーレス一眼が人気の「オリンパス」。シンプルかつクラシックなボディを採用しており、「カメラ女子」ブームの火付け役となったメーカーとしても認知されています。

さまざまなコンセプトの製品をラインナップしていますが、総じて手ブレ補正機構は良好。また、砂埃や水滴に強い防塵防滴仕様のモデルが多いのも特徴です。

動画撮影におすすめのデジタルカメラ|コンデジ

ソニー(SONY) VLOG用デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1G

初心者でも手軽に高品質なVlog撮影が楽しめる動画向けデジタルカメラです。1型センサーを搭載する人気の高級コンデジをVlog仕様にアレンジ。カメラ操作の知識は不要で直感的に使用できるので、これからYouTubeを始めたい方にもおすすめです。

ピントや明るさの調節などが意識せず自動で行えるので撮影も簡単。背景ボケもボタン1つで演出できるほか、顔と商品の間のスムーズなピント移動が可能になる「商品レビュー用設定」も搭載しています。録画時は前面のランプが点灯するため、撮影中にカメラが回っていなかったというトラブルを防げるのもポイントです。

重さは約294gと軽量なうえ、解像度は4K 30pに対応。さらに、使用頻度の高い画角をカバーする24〜70mm F1.9-2.8の2.9倍ズームレンズを備えています。また、ミニ三脚にも変形できる多機能なシューティンググリップが付属するのも魅力です。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) コンパクトデジタルカメラ PowerShot G1 X Mark III

一眼レフと同等以上の高画質で撮影できる動画向けデジタルカメラです。重さ約399gの軽量ボディに、一眼レフでも使用される大型のAPS-Cセンサーと、24-72mm F2.8-5.6の3倍ズームレンズを搭載。一眼レフと比べても遜色ない品質で美しいボケ味や優れた階調表現の動画が撮影できます。

解像度はフルHD 60pまでですが、優れたカスタマイズ性を持つのが特徴。「マニュアル動画」モードを使用すれば、絞りやシャッター速度、ISO感度などを細かく調節できるので、撮影者のイメージに沿った表現が可能です。

防塵・防滴性能に加えて、動画用の「5軸手ブレ補正」機能を搭載しているので、アウトドアシーンでの手持ち撮影にもおすすめ。ジオラマ風の動画やタイムラプス撮影も楽しめます。

▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) コンパクトデジタルカメラ LUMIX TX2

旅行での撮影に重宝する高倍率仕様の動画向けデジタルカメラです。1型センサーと24〜360mmの高倍率ズームレンズを搭載。重さ約340gのコンパクトボディで多彩なシーンに対応できるため、荷物を少なくしたい際にもおすすめです。

「5軸ハイブリッド手ブレ補正」や「動画傾き補正」などの安定化機能も充実。建築物や動物の撮影でも安定した見やすい構図で録画できます。解像度は最高4K 30pですが、フルHD時は120fpsでのハイフレームレート撮影も可能。スポーツシーンなどのスローモーション動画も制作できます。

「4Kライブクロップ」の搭載もポイント。4Kで撮影した動画をフルHDに変換することで、カメラを動かさずに後処理でパンやズームイン、ズームアウトなどの効果を追加できます。

▼撮影イメージ

オリンパス(OLYMPUS) コンパクトデジタルカメラ Tough TG-6

アウトドアシーンで重宝する防水仕様の動画向けデジタルカメラです。防水15m、防塵・耐低温-10℃、落下耐性2.1mなどのタフネス性能を持つのが特徴。さらに、別売の専用防水プロテクターを装着すれば水深45mまで対応できるので、本格的なダイビングの撮影にもおすすめです。

解像度は4K 30pに対応。また、フルHDでは120fpsのハイフレームレート撮影も可能なので、優れたマクロ撮影機能と組み合わせれば、昆虫が飛び立つ瞬間なども臨場感たっぷりに記録できます。

25-100mmの4倍ズームレンズは広角端がF2と明るく、暗い深海の撮影でも活躍。移動時に位置情報や温度、気圧などを動画と同時に記録できる「フィールドセンサーシステム」の搭載も魅力です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) コンパクトデジタルカメラ COOLPIX P950

超望遠撮影が気軽に楽しめる高倍率仕様の動画向けデジタルカメラです。望遠端2000mmまで対応できる83倍の超高倍率ズームレンズを搭載しながら、重さ約1kgと持ち歩き可能なサイズにまとまっているのが特徴。野鳥・飛行機・天体などを軽快に撮影したい方にもおすすめです。

解像度は4K 30pに対応。露出・ホワイトバランス・仕上がり設定などをマニュアルで設定できるほか、動画撮影時のズーム速度も3段階で選べます。

最高5.5段分の強力な手ブレ補正機構によって超望遠撮影時でも安定したフレーミングが可能。一時的にズームアウトすることで超望遠撮影中でも被写体を見つけやすくする「クイックバックズーム」機能も搭載しています。

▼撮影イメージ

動画撮影におすすめのデジタルカメラ|ミラーレス一眼

ソニー(SONY) ミラーレス一眼カメラ α6400

先進のAF性能を持つことで人気の動画向けデジタルカメラです。画面の隅から隅へと高速に動く被写体にも確実にピントを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」を搭載。さらに、人間だけではなく動物の瞳にも対応する「リアルタイム瞳AF」は動画撮影中でも使用可能なので、ポートレート動画の撮影にもおすすめです。

独自技術によって読み出し速度が高速化されたAPS-Cセンサーを搭載。暗いシーンでも高画質な録画ができるほか、豊富な情報量を凝縮した全画素読み出しの4K動画撮影もスムーズに進められます。

「スロー&クイックモーション」の搭載もポイント。フルHD時にフレームレートを1〜120fpsの8段階から選択できるので、スローモーションやクイックモーションの撮影が楽しめます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) ミラーレス一眼カメラ EOS Kiss M

優れたコスパと初心者にも優しい操作性が魅力の動画向けデジタルカメラです。運動会や家族旅行の撮影用として人気のある一眼レフシリーズのミラーレス版。重さ約390gと軽量ながらAPS-Cセンサーを搭載するので、高画質な動画撮影が手軽に楽しめます。

解像度は4K 24pに対応。レンズ側とカメラ側の協調制御によって手ブレを強力に補正する「コンビネーションIS」を搭載するので、4Kでもブレの少ない安定した撮影が可能です。タイムラプスやフルHD 120fpsのハイフレームレート撮影にも対応します。

写真やイラストを交えた優しいメニュー表示の「ビジュアルガイド」や、スマホ感覚で背景・明るさ・鮮やかさなどを調節できる「クリエイティブアシスト」を搭載。一眼カメラが初めての方でも簡単に撮影が楽しめます。

▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) VLOG用ミラーレス一眼カメラ LUMIX G100

多彩な表現のVlog撮影が初心者でも気軽に楽しめる動画向けデジタルカメラです。重さ約345gの小型軽量ボディにはフォーサーズセンサーを搭載。コンデジと違ってシーンに応じてレンズを交換することで、さまざまな映像表現が追究できるのも魅力です。

シンプルな操作性も特徴。録画はもちろん、スロー&クイックモーションへの切り替えやスマホへの動画転送がワンタッチで可能なため、専門的な知識がなくても簡単に使いこなせます。また、自撮りができるバリアングルモニターも搭載。録画中は赤枠が表示されるので不意の録画ミスを防げます。

NOKIAと共同開発した「OZO Audio」も魅力。シーンに合わせ、顔認識と連動して最適な録音が可能なので、外部マイクがなくても音質にもこだわったVlog撮影が可能です。多機能なトライポッドグリップも付属します。

▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) ミラーレス一眼カメラ LUMIX G99

本格的な映像制作にも対応できる高性能な動画向けデジタルカメラです。重さ約536gのボディにはフォーサーズセンサーを搭載。フラッグシップ機並みの静止画画質と優れた動画性能を有しているので、写真も動画も存分に楽しみたい方におすすめです。

4K 30pの高解像で無制限録画に対応するのが最大の特徴。SDカードやバッテリーの残量が続くかぎり録画を続けられるので、ワンカット映画やインタビュー動画など、長丁場の撮影にも活用できます。

強力な手ブレ補正効果を発揮する「Dual I.S.2」も搭載。手持ちでの望遠撮影でも安定した構図の4K動画が記録できます。また、カメラ内で動画のカット編集ができるのも魅力。不要なシーンを選択して削除することで、SDカードの容量を有効に活用できます。

▼撮影イメージ

オリンパス(OLYMPUS) ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 Mark III

優れた機動力でアウトドアシーンでも活躍する動画向けデジタルカメラです。重さ約414gの軽量コンパクトなボディにはフォーサーズセンサーを搭載。本体は強力な防塵・防滴・耐低温性能を備えているので、過酷な環境で行う登山や野生動物の撮影などにもおすすめです。

解像度は4K 30pに加えて、映画向けのC4K 24pにも対応。最高5.5段分の補正効果を持つ強力な「5軸手ブレ補正機構」によって、手持ちでの4K撮影時でも安定したフレーミングの動画が撮影できます。

AF性能も優秀。上級機にも採用される高速な像面位相差AFセンサーが画面の広範囲に配置されているので、野鳥など不規則かつ高速に動く被写体の動画撮影でも素早いピント合わせができます。

▼撮影イメージ