最近はスマホで手軽に写真撮影するユーザーが増えていますが、よりクオリティの高い撮影を求める方にはデジタルカメラがおすすめです。とはいえ、一眼レフやミラーレスなどはレンズを交換する必要があるので、ズーム機能を求める際には望遠レンズを用意する必要があります。
一方、あらかじめズームレンズが備わっているデジタルカメラであれば、1台でさまざまなシーンをカバーできて便利。そこで今回は、高倍率ズームデジカメのおすすめモデルをご紹介します。
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高倍率ズームデジカメのメリット
コンデジなどのレンズ一体型デジカメにはズーム機能が付いていますが、より遠くの被写体を撮影するには、ズームの倍率が高いレンズを搭載した高倍率ズームデジカメが便利です。
写真の画質はカメラに搭載されているイメージセンサーの大きさによって変わりますが、ほとんどの高倍率ズームデジカメは面積の小さな1/2.3型を採用。カメラのなかではセンサーサイズが小さいため、価格も比較的お手頃な製品が揃っています。
どんな撮影をしたい方におすすめ?
旅行や運動会など、持ち運びをメインとするなら軽量なコンデジがおすすめ。手の届きやすいエントリーモデルはもちろん、最近は各メーカーの技術革新に伴って高級モデルも多数ラインナップされています。なお、夜景モードが搭載されていたり、防水に対応していたり、撮影した写真を加工できたりと、製品によって搭載されている機能が異なるので、予算と求める性能を考慮して選ぶようにしましょう。
運動会など遠くの被写体や動きのある被写体を撮影するなら、やや大きめの高倍率ズームデジカメがおすすめ。見た目は一眼レフやミラーレスと似ていますが、レンズが一体となっており、汎用性が高いのが特徴です。
高倍率ズームデジカメの選び方
ズームの倍率で選ぶ
高倍率ズームデジカメの倍率は製品によってカバーする範囲が異なり、20倍程度のモノから100倍を超えるモデルまでさまざまです。本体サイズは倍率が高いモノほど、重く大きくなる傾向にあるので、目的に応じて倍率と持ち運びしやすさのバランスを考慮して選びましょう。
高倍率ズームデジカメは一眼レフやミラーレスと異なり、レンズ交換ができないため、搭載されているレンズの焦点距離を確認することが重要です。高倍率のコンデジにおいては24〜26mm程度のレンズが標準ですが、この値が小さいほど広い視野角で撮影ができるので、風景を撮りたいときや室内撮影に適しています。
一方、望遠レンズであれば、より被写体にズームした撮影が可能です。スポーツの試合を観戦する場合や野鳥を撮りたい場合は、遠距離撮影ができる望遠レンズ対応のモデルを選んでみてください。
開放F値(絞り)で選ぶ
F値とは、カメラレンズの明るさを表す指標のこと。また、レンズの絞りを最大まで開いた状態のF値を「開放F値」といいます。開放F値が小さいほど、明るいレンズと判断できます。ズームデジカメの開放F値は、F3.3〜F6.9などと表されるのが一般的。小さな数値が広角端の明るさを、大きな数値が望遠端の明るさを示しています。
超望遠撮影ができる高倍率ズームデジカメでは、開放F値3〜6が主流。なかには、広角〜望遠全域でF2台の明るいレンズを搭載したモデルもあります。なお、明るいレンズを搭載している機種は高価格な傾向にあるので、リーズナブルなモデルを探している方は注意しましょう。
本体サイズで選ぶ
高倍率ズームデジカメは、片手に収まるコンパクトタイプからカメラを両手でしっかりとホールドするタイプまであり、サイズや重量は多岐にわたります。
倍率の高いデジカメを選べば、レンズが長くなり必然的に本体サイズも大きく重くなるモノがほとんど。逆に持ち運びをメインに考え、できるだけコンパクトな高倍率ズームデジカメを選ぶと、レンズのズーム倍率や撮影した写真の明度が下がる場合もある点には留意しておきましょう。
高倍率ズームデジカメのおすすめメーカー
キヤノン(Canon)
キヤノンは東京の大田区に本社を置く総合映像機器メーカーです。一眼カメラやコンパクトカメラを始め、プロ向けシネマカメラやプリンターなど映像関連の機器を幅広く展開。特に、カメラ部門では業界トップクラスのシェアを有しています。
高倍率ズームデジカメとしては光学25〜65倍程度の機種をラインナップ。また、超広角からズームがスタートする機種が販売されており、超望遠撮影だけではなくダイナミックな風景撮影や集合写真の撮影にも活用できます。Bluetooth機能を搭載しているため、スマホとの連携が簡単にできるのもポイントです。
ソニー(SONY)
ソニーは東京の港区に本社を置く総合電機機器メーカーです。カメラやスマホ、オーディオ機器、ゲーム機器などを手掛けており、Made in Japanを象徴する高品質な製品は世界各地で高い人気を有しています。最近のカメラ市場ではフルサイズミラーレスで躍進を遂げていることでも有名です。
高倍率ズームデジカメのシリーズとなる「Cyber-shot HX」は、光学28〜50倍程度の機種をラインナップ。また、ズーム倍率は25倍と少なくなるものの、大型の1インチセンサーを搭載することで、画質が向上した機種も販売しています。4Kなどの動画撮影性能が高いのも特徴です。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックは大阪の門真市に本社を置く総合家電機器メーカーです。冷蔵庫やエアコンなどの生活家電を始め、テレビやパソコン、住宅設備など電機機器全般で事業を展開。カメラ分野では2001年から「LUMIX(ルミックス)」のブランド名で多彩な機種を展開しています。
高倍率ズームデジカメとしては光学30〜60倍程度の機種をラインナップ。また、大型の1インチセンサーを搭載した機種やプロユースの動画撮影機能を持つ機種も取り扱っています。4K動画を応用して決定的瞬間を切り出す「4K PHOTO」機能を搭載したモデルも魅力です。
高倍率ズームデジカメのおすすめモデル
商品 | キヤノン SX740 HS | キヤノン SX70 HS | キヤノン SX430 IS | ソニー DSC-HX99 | ソニー DSC-RX100M7 | ソニー DSC-RX10M4 | パナソニック DC-FZ85D | パナソニック DMC-FZ300 | ニコン P950 | キヤノン PowerShot ZOOM PS ZOOM |
販売ページ | ||||||||||
撮像素子 | 1/2.3型CMOS (裏面照射型) | 1/2.3型CMOS (裏面照射型) | 1/2.3型CCD | 1/2.3型CMOS (裏面照射型) | 1型CMOS | 1型CMOS | 1/2.3型MOS | 1/2.3型MOS | 1/2.3型CMOS (裏面照射型) | 1/3型CMOS |
画素数 | 2110万画素(総画素) 2030万画素(有効画素) | 2110万画素(総画素)/2030万画素(有効画素) | 2050万画素(総画素) 2000万画素(有効画素) | 2110万画素(総画素)/1820万画素(有効画素) | 2100万画素(総画素)/2010万画素(有効画素) | 2100万画素(総画素)/2010万画素(有効画素) | 1890万画素(総画素)/1810万画素(有効画素) | 1280万画素(総画素)/1210万画素(有効画素) | 1679万画素(総画素) 1605万画素(有効画素) | 2110万画素(総画素)/1210万画素(有効画素) |
焦点距離 | 4.3~172mm (35mm判換算値:24~960mm) | 3.8~247mm (35mm判換算値:21~1365mm) | 4.3~193.5mm (35mm判換算値:24~1080mm) | 4.25~118mm (35mm判換算値:24~720mm) | 9~72mm (35mm判換算値:24~200mm) | 8.8~220mm (35mm判換算値:24~600mm) | 3.58~215mm (35mm判換算値:20~1200mm) | 4.5~108mm (35mm判換算値:25~600mm) | 4.3~357mm (35mm判換算値:24~2000mm) | 13.8~55.5mm (35mm判換算値:100~400mm) |
光学ズーム | 40倍 | 65倍 | 45倍 | 28倍 | 8倍 | 25倍 | 60倍 | 24倍 | 83倍 | 4倍 |
F値 | F3.3~F6.9 | F3.4~F6.5 | F3.5~F6.8 | F3.5~F6.4 | F2.8~F4.5 | F2.4~F4 | F2.8~F5.9 | F2.8 | F2.8~F6.5 | F5.6~F6.3 |
サイズ | 幅110.1x高さ63.8x奥行き39.9 mm | 幅127.1x高さ90.9x奥行116.6 mm | 幅104.4x高さ69.1x奥行85.1mm | 幅102x高さ58.1x奥行35.5mm | 幅101.6x高さ58.1x奥行き42.8mm | 幅132.5x高さ94x奥行145mm | 幅130.2x高さ94.3x奥行き125.2mm | 幅x高さx奥行き 131.6x91.5x117.1 mm | 幅140.2x高さ109.6x奥行149.8 mm | 幅33.4x高さ50.8x奥行103.2 mm |
キヤノン(Canon) PowerShot SX740 HS
初心者にも人気のある小型の高倍率ズームデジカメです。重さ約299g、約幅110.1×高さ63.8mmの軽量スリムボディに、光学40倍ズームと自撮りが楽に行えるチルトモニターを搭載。旅行へ持ち運びやすいデジカメを探している方にもおすすめです。
望遠撮影をサポートする「フレーミングアシスト」機能の搭載もポイント。ズームアウトで一度見失った被写体を見つけやすくしたり、迫ってくる被写体を一定の大きさで捉え続けたりできるので、運動会や発表会などで活躍する子供の撮影にも重宝します。
撮影のたびに、Wi-Fiで画像をスマホへ自動転送できる機能も便利。Bluetoothによる常時接続にも対応しているため、スマホからの画像閲覧やデジカメの遠隔操作も可能です。
▼撮影イメージ
キヤノン(Canon) PowerShot SX70 HS
超広角から超望遠まで、1台で対応できる高倍率ズームデジカメです。広角21mm相当から始まる光学65倍ズームを搭載。通常のデジカメよりも広範囲をダイナミックに切り取れるので、旅行先で風景や集合写真をより印象的に記録したい方にもおすすめです。
日差しの強い晴天の日中でも構図やピント位置の確認が快適に行える、電子ファインダーを内蔵しているのもポイント。タイムラグを抑えた120fps表示にも対応しているため、スポーツ観戦や野鳥観察など、動く被写体を捕捉する場合にも重宝します。
4K 30fpsで最長約29分59秒まで撮影できる動画機能も用意。多彩なアングルからの撮影が快適に行え、自撮りや動画撮影にも便利なバリアングルモニターも搭載しているので、ビデオカメラに近いスタイルで旅行や運動会の動画撮影をすることも可能です。
▼撮影イメージ
キヤノン(Canon) PowerShot SX430 IS
光学45倍ズームを実現した高倍率ズームデジカメです。有効画素数約2000万画素のCCDセンサーを搭載しているのが特徴。焦点距離24〜1080mm相当までズームできるので、近距離から遠距離までの撮影に対応できます。運動会や発表会で、遠くから子供を撮影したい方におすすめです。
幅104.4×高さ69.1×奥行85.1mmで、重さが約323gの小型・軽量設計もポイント。また、手に馴染みやすいグリップを採用しており、手ブレを抑えて撮影しやすいのも魅力です。
ソニー(SONY) Cyber-shot DSC-HX99
本格的な撮影機能を凝縮した高倍率ズームデジカメです。ドイツの老舗レンズメーカー「カール・ツァイス」と共同開発した24〜720mm相当の30倍ズームレンズを搭載。手ブレ補正内蔵なので、高倍率ズーム時もシャープに記録できます。
見失った被写体をズームアウトで探しやすくする「ズームアシスト」や、動く被写体にピントを合わせ続ける「ロックオンAF」などのAF機能も充実。また、4K 30fpsでの動画記録にも対応しており、普段はウェブカメラとしても活用可能です。
ポップアップ式の電子ファインダーを内蔵しているのも便利。晴天の日中でも構図やピントの確認がしやすいため、運動会や旅行の撮影にもおすすめです。マニュアル操作がしやすいコントロールリングも備えています。
▼撮影イメージ
ソニー(SONY) Cyber-shot RX100VII DSC-RX100M7
高画質と高速性能をポケットサイズに収めた、高級仕様の高倍率ズームデジカメです。一般的なデジカメやスマホのモノより4倍も大きな1インチセンサーを内蔵しながら、24〜200mm相当をカバーする約8.3倍の高倍率ズームを採用。広角から望遠までワンランク上の高画質で撮影できるので、画質重視の方におすすめです。
AIを活用した被写体追尾「リアルタイムトラッキング」や、動物にも有効な「リアルタイム瞳AF」など先進のAF機能に対応しているのもポイント。また、最高約20コマ/秒の超高速連写も使えるため、子供・ペット・スポーツなどの撮影にも重宝します。
重さ約302g、幅101.6×高さ58.1×奥行き42.8mmの小型軽量ボディに、電子ファインダーやチルトモニターを搭載しているのもメリット。さらに、プロユースの動画機能も充実しており、Vlog用カメラとしても人気を集めています。
▼撮影イメージ
ソニー(SONY) Cyber-shot RX10IV DSC-RX10M4
優れた動体性能と動画機能を兼ね備える、高級仕様の高倍率ズームデジカメです。大きな1インチセンサーと、24〜600mm相当 F2.4〜4の大口径高倍率ズームレンズを搭載。本来は総重量3kgを超える機材が必要な高画質な超望遠撮影が、約1095gの軽量ボディで可能なので、野鳥や飛行機などの作品撮りを身軽に行いたい方にもおすすめです。
2種類のAF方式を併用した「ファストハイブリッドAF」を採用しているのもポイント。画面の広範囲に素早く高精度にピントを合わせることが可能です。また、最高約24コマ/秒で最大249枚まで継続できる超高速連写にも対応しています。
必要画素数の約1.7倍もの情報量を凝縮出力したプロ仕様の4K動画や、最大40倍のスーパースローモーション動画が記録できるのも魅力。ワークフローをサポートする各種機能も備えているため、本格的な映像制作でも活躍します。
▼撮影イメージ
パナソニック(Panasonic) デジタルカメラ DC-FZ85D
超広角20mmから超望遠1200mmまでの焦点距離をカバーする、超高倍率ズームデジカメです。風景・スナップ・スポーツなど、1台あればさまざまな構図で撮影を楽しむことが可能。日常から旅行まで幅広いシチュエーションに対応します。
多彩な表現を楽しめる「フォトスタイル」機能を搭載。色味や画質を調整することで、スタンダード・ヴィヴィット・人物・風景・モノクロームなどの表現を行えます。好みのフィルターを選択するだけで、クリエイティブな作品づくりが可能です。
4Kの高画質動画撮影にも対応しています。被写体や風景の細かいコントラストも鮮明に描き出せるのがポイントです。本格的な動画撮影にもおすすめです。
▼撮影イメージ
パナソニック(Panasonic) LUMIX FZ300 DMC-FZ300
ストレスフリーな超望遠撮影が楽しめる高倍率ズームデジカメです。全域で開放F2.8通しの明るさを実現した25〜600mm相当の大口径24倍ズームを搭載。望遠側にズームしても高速シャッターが使えます。野鳥や飛行機など、被写体の動きをしっかり止めて撮影したい方にもおすすめです。
高倍率ズームを搭載しながら重さ約691gと取り回しに優れているのもポイント。防塵・防滴構造を採用しており、アウトドアでも気兼ねなく使用可能です。また、ファインダーを覗きながらでも操作しやすいように、ボタン類の配置が工夫されています。
「空間認識AF」や最高約12コマ/秒の高速連写など動体撮影に役立つ機能も充実。加えて、暗所でも合焦可能な「ローライトAF」や、微小な星にピントを合わせられる「星空AF」も使えるため、夜間の撮影にも活躍可能です。
▼撮影イメージ
ニコン(Nikon) COOLPIX P950
コンパクトサイズながら優れた描写力を発揮するデジカメです。超望遠2000mm相当の光学83倍ズーム機能を搭載しています。野生動物やスポーツ現場、乗りものなどを撮影するときにおすすめです。
また、手ブレ補正効果5.5段の「デュアル検知光学VR」を採用。望遠撮影時に発生しやすい手ブレを抑え、狙い通りの画を撮れるのが魅力です。
そのほか、カメラの設定をスムーズに変更するためのサイドダイヤルや、AF・MFを切り替えるフォーカスモードセレクターなど、望遠撮影に役立つ機能が充実しています。描写性能だけでなく、使いやすさにこだわっているのもポイントです。
▼撮影イメージ
キヤノン(Canon) PowerShot ZOOM PS ZOOM
「撮れる望遠鏡」と謳われたデジカメです。100mm・400mm・800mmの焦点距離をワンタッチで切り替えられます。遠くの被写体を大きくクローズアップする撮影が得意なモデルです。スポーツ観戦や自然観察、旅行、レジャーなど、さまざまなシチュエーションで活用できます。本体はコンパクトサイズかつ軽量化を実現しており、携帯性も良好です。必要なときにサッと取り出して撮影を行えます。
狙った被写体に自動でピントを合わせるオートフォーカス機能を搭載。ピント合わせをカメラに任せられて便利。また、最高約10コマ/秒の高速連写撮影にも対応しているのもポイントです。
専用アプリ「Camera Connect」をインストールすると、スマホとの連携が可能。撮影データをスマホでチェックしたり、リモート撮影をしたりと、さまざまな便利機能を活用できます。家族や友人とのデータ共有に便利です。
高倍率ズームに対応しているデジタルカメラは、近くの被写体から遠くの被写体までしっかりと撮影できるので、スマホよりもクオリティの高い写真を撮影できます。ズーム性能の高いカメラを探している方は、本記事を参考に、自分に合った1台を見つけてみてください。