壁に穴を開けずに設置できる「窓用エアコン」。工事費用を抑えられるうえ、寝室や子供部屋などのコンパクトな部屋に適しているのが魅力です。しかし、さまざまモデルが展開されており、どれを選べばよいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの窓用エアコンをご紹介します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 目次
- 窓用エアコンのメリット・デメリット
- 窓用エアコンの選び方
- 窓用エアコンのおすすめメーカー
- 窓用エアコンのおすすめモデル
- 窓用エアコンのAmazon・楽天市場ランキングをチェック
- 窓用エアコンのよくある質問・Q&A
窓用エアコンのメリット・デメリット
メリット

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窓用エアコンは、ひとつで室内機と室外機の役目を果たします。窓のサッシの上に枠をつけて設置するため、穴開け工事が不要です。賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合や、2階以上の部屋でベランダがなく、室外機の置き場所を確保できない場合に適しています。
業者に依頼せず自分で取り付ければ、設置コストを抑えられるのもメリット。取り外しも簡単で、単身のビジネスパーソンなど引っ越しが多い場合に重宝します。また、室内機と室外機が分かれているタイプと比較して、やや買い求めやすい価格も魅力です。
デメリット

窓用エアコンは冷却力が弱く、広いリビングへの設置には不向きです。冷房機能は7~8畳、暖房機能は5~6畳程度の能力が主流。子供部屋や寝室など、コンパクトな部屋の設置にぴったりです。
室外機と一体型であるため、運転音が気になる場合もあります。そのため、できるだけ静音設計のモデルを選ぶのがおすすめです。
設置場所によっては、使用中に窓の鍵をかけられないのもデメリット。すき間から虫が侵入する場合があるので、窓用パッキンやすき間テープなどを活用しましょう。防犯面で不安を感じるなら、補助鍵を取り付ける方法もあります。
空気を冷やした際に発生する水分の排出方法も気になるポイント。窓用エアコンにはドレンホースを使用するタイプと、発生した水を内部で蒸発させる「ノンドレンタイプ」の2種類があります。2階以上の部屋に設置する場合には、「ノンドレンタイプ」をチェックしてみてください。
窓用エアコンの選び方
適用畳数をチェック

窓用エアコンを選ぶ際には、対応可能な適用畳数をチェックしておきましょう。適用畳数はエアコンの能力によって異なります。「冷房6~9畳」と表示されていれば、木造住宅で6畳、鉄筋コンクリート造で9畳までが対応できる目安です。鉄筋コンクリート造の建物より、木造住宅のほうが断熱性や気密性が低いため、効率的に冷やすためにはさらにパワーが必要になります。
また、東日本の50Hzと西日本の60Hzの電源周波数の違いでも適用畳数が異なるため、注意が必要。通常、60Hzのほうが50Hzと比べて0.5~1畳ほど適用畳数が大きくなります。50/60Hzと表示されているモデルなら、どちらにも対応可能。切り替えスイッチを搭載している場合は、周波数を確認しておきましょう。
冷房専用か冷暖房対応かチェック

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窓用エアコンには冷房専用のほか、暖房機能を搭載した「冷暖房兼用モデル」があります。冬場のメイン暖房器具として用意したい場合には、暖房機能付きモデルをチェックしておくのがおすすめです。
ただし、窓用エアコンの暖房は冷房より能力が劣るため、選ぶ際は注意が必要。冷房の適用畳数だけをチェックして選ぶと、十分に能力を発揮できない可能性があります。
また、暖房運転時は出力が小さく、効率的に部屋があたたまらないことから使用時間が長くなり、結果として電気代が多くなることも。窓用エアコンは冷房専用が主流のため、冷暖房兼用モデルが限られる点も留意しておきましょう。
自宅の窓に取り付け可能かを確認する

窓用エアコンを購入する際には、設置したい部屋の窓に取り付けできるのかを確認しておきましょう。横幅は通常の窓なら問題にならないものの、高さには十分注意が必要。窓用エアコンには取り付け可能な高さを記載しているので、きちんと窓の高さを測定するのがおすすめです。
窓の高さに対して窓用エアコンの高さが足りない際は、別売りの延長取り付け枠を使用すれば取り付けられる場合もあります。なお、古いモデルを選択すると、窓の左右のどちらかにしか設置できない場合があるため要注意。窓の鍵を掛けるために左側の窓に取り付ける際は、間取りや家具の位置なども重要です。
夜に使用するなら静音性をチェック

窓用エアコンは室外機が一体になっているため、運転音がやや気になる場合も。特に寝室や赤ちゃんが寝る部屋などに設置する際には、なるべく静音性に優れたモデルを選択するのがおすすめです。
セパレート型エアコンの室外機の運転音がおよそ50dB。夜間に使用する機会が多い方や、近隣に迷惑をかけたくないなど静音性を重視したい場合には、50dB以下のモデルをチェックしてみてください。
電気代が気になるなら消費電力をチェック

窓用エアコンとセパレート型のエアコンを比較した場合、同じ能力なら窓用エアコンのほうが多く電気代がかかります。電気代が気になる場合には、機種ごとの消費電力をチェックしておきましょう。なるべく無駄な電気代を節約したいなら、こまめなパワー調節が有効です。
こまめな切り替えが面倒な方や消し忘れが心配な場合には、設定温度に合わせて自動運転するモデルがおすすめ。なかには人感センサーを搭載し、人の動きに合わせて電源を自動でオン・オフするモデルも展開されています。冷房時には扇風機、暖房時には電気暖房器具と併用するのも電気代を節約する方法のひとつです。
窓用エアコンのおすすめメーカー
トヨトミ(TOYOTOMI)

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愛知県名古屋市に本社をかまえている石油燃焼機器・家庭電気機器メーカーです。冬に活躍する石油ストーブから夏に欠かせない扇風機まで、さまざまな製品を手がけているのが特徴。窓用エアコンにおいては、スタンダードなモデルや人感センサーを搭載したモデルなどを展開しています。
冷風が広がりやすい「センター吹き出し」により、設置場所にかかわらずムラなく部屋を冷やせるのもメリット。また、運転音39〜44dBの防音設計で、寝室や赤ちゃんが寝ている部屋に設置したい場合におすすめです。
コロナ(CORONA)

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新潟県三条市に本社を置く、暖房機器・空調・家電機器・住宅設備機器の製造・販売をおこなっているメーカーです。石油暖房器具からエアコンまで幅広く製品を展開。窓用エアコンにおいては、冷房専用モデルと冷暖房兼用タイプをラインナップしています。
なかでも、コンプレッサーのスムーズな回転を実現する低振動設計の冷暖房兼用タイプに注目。運転中の騒音を大幅に抑えており、寝室に設置したい場合など運転音が気になる方におすすめです。
ハイアール(Haier)

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冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど、幅広く製品を展開している電機メーカーです。窓用エアコンでは、木造4~4.5畳に適用するモデルと、木造4.5~5畳に適用するモデルの2種類をラインナップしています。
延長取り付け枠を利用すれば、高さ77.7~200.5cmまで設置可能。さまざまな窓に設置できるため、単身のビジネスパーソンなど引っ越しが多い場合に重宝します。
窓用エアコンのおすすめモデル
トヨトミ(TOYOTOMI) スタンダードモデル TIW-A180M
冷房機能を搭載したスタンダードな窓用エアコンです。東日本では4.5~7畳、西日本では5~8畳に対応。冷風が左右均等に広がる「センター吹き出し」設計を採用しており、部屋全体をバランスよく冷やせます。
冷房時に排水が出ないノンドレンを採用しているため、2階以上の部屋でも下階へ配慮しながら取り付け可能。さらに、ドレン水除菌機能があるほか、カビの発生を抑える内部乾燥モードもあり、清潔に使いやすいのもメリットです。
静かに運転する防音設計を採用しているのも魅力。運転音を44〜46dBまで抑えているのに加え、静かに停止する停止音低減制御機能も備えています。マンションやアパートなど、隣家が近い方にもおすすめです。
トヨトミ(TOYOTOMI) 人感センサー付モデル TIW-AS180M
人の動きに合わせて電源を自動でオン・オフする、人感センサー付きの窓用エアコンです。10分間人の動きがないと省エネ運転に切り替え、さらに50分間人の動きがないと停止します。切り忘れを軽減できるので、1日のうち限られた時間だけ使う部屋などにおすすめです。
50Hzの東日本なら4.5~7畳、60Hzの西日本なら5~8畳までの部屋に対応。また、コンパクトサイズで、狭い部屋にも圧迫感を抑えながら取り付けられます。高さ76cmの小窓にも取り付けられるほか、別売りの「テラス戸用取付枠」を使えば、140~192cmの高さがある窓にも設置可能です。
トヨトミ(TOYOTOMI) 窓用エアコン TIW-A160M
寝室や書斎でも使いやすい、静音設計の窓用エアコンです。4層の防音設計により、最大運転でも39〜41dBで静かに運転できるのが特徴。騒音の少ないモノを探している方におすすめです。
東日本なら4~6畳、西日本なら4.5~7畳の部屋にぴったり。また、排水を内部で蒸発させるノンドレンタイプを採用しており、2階以上の部屋でも下階に配慮しながら使えます。
コンパクトサイズで、部屋に高さ76cmの小窓へ取り付けられるのもメリット。さらに、冷風の吹き出し口がセンターにあるため、カーテンが吹き出し口を塞ぐこともなく、コンパクトながらも部屋全体へバランスよく送風できます。
コロナ(CORONA) リララウインドエアコン 冷房専用シリーズ CW-1622R
簡単にお手入れできる冷房専用の窓用エアコンです。取り外して洗える「洗えるパネル」のほか、カビ・ダニの抑制効果が期待できる「防カビフィルター」を搭載。さらに、運転停止後、エアコン内部を乾燥させるモードも備えており、清潔に使いやすいのも魅力です。
ドライ運転機能や「12時間切・入タイマー」機能など、さまざまな機能を搭載しているのもポイント。また、室温に合わせて運転モードを自動選択する「自動運転」機能を使えば、モードを設定する手間も省けます。
設定時間になると自動停止する「おやすみ自動運転」機能を搭載しているのもメリット。コンプレッサーの停止音をやわらげる低振動設計を採用しており、寝室でも快適に使えます。機能性に優れた窓用エアコンを求めている方にもおすすめです。
コロナ(CORONA) リララウインドエアコン 冷暖房兼用タイプ CWH-A1822
1年を通して使いやすい冷暖房兼用タイプの窓用エアコンです。冷房は西日本なら4.5~7畳、東日本なら5~8畳にぴったり。暖房は東日本なら4~5畳、西日本なら5~6畳に対応しています。
冷房や暖房に加えて、ドライ運転機能や「おやすみ自動運転」機能も搭載。付属のリモコンで簡単に操作できます。さらに、室温に合わせてモードを自動選択する「自動運転」機能を使えば、モード選択する手間も省けて便利です。
部屋の空気を排気する「換気機能」が付いているのもポイント。小さな窓に設置した場合も効率よく換気できます。窓用エアコンをオールシーズン使いたい方におすすめです。
コロナ(CORONA) リララウインドエアコン 冷房専用シリーズ CW-1822R
温度を変えながら運転する「おやすみ自動運転」機能を備えた窓用エアコンです。就寝前の使用に便利。さらに、コンプレッサーの停止音をやわらげる低振動設計を採用しているため、寝室でも快適に使えます。
東日本の場合は4.5~7畳、西日本の場合は5~8畳の部屋に対応。「12時間切・入タイマー」を設定しておけば、長時間使用する場合も切り忘れを軽減できます。
本体から取り外して掃除できる「洗えるパネル」や、カビ・ダニの抑制効果が期待できる「防カビフィルター」を採用。お手入れしやすい窓用エアコンを探している方にもおすすめです。
ハイアール(Haier) 窓用 ルームエアコン JA-16W
大きな窓にも工事不要で簡単に取り付けやすい窓用エアコンです。別売りの延長取り付け枠を利用すれば、高さ77.7~200.5cmまでの窓へ取り付けられます。
木造の場合は4~4.5畳、鉄骨造の場合は6~7畳までの部屋に対応可能。また、1~12時間でタイマー設定できるのもメリットです。
フロントパネルは取り外して洗えるので、お手入れしやすいのもポイント。汎用性と掃除のしやすさを重視する方におすすめです。
コイズミ(KOIZUMI) ルームエアコン 冷房除湿専用 KAW-1921
内部まで簡単に掃除しやすい窓用エアコンです。前面パネルを取り外し、熱交換フィンを洗えるのが特徴。市販の洗浄スプレーにも対応しており、簡単に清潔な状態をキープできます。
軽くてサビに強い「アルミ取付枠」を採用しているのもポイント。さらに、別売りの延長取付枠を使えば、190cmまでの大きな窓へも取り付けられます。簡易鍵が付属しており窓もしっかり施錠できるため、防犯性が気になる方にもおすすめです。
コイズミ(KOIZUMI) ルームエアコン 冷房除湿専用 KAW-1622
シンプルで使いやすい窓用エアコンです。冷房・除湿・送風機能を備えているほか、付属のリモコンから簡単に操作可能。また、「快眠タイマー」を使えば、快適な温度をキープしながら7時間後に自動停止します。
50Hzと60Hzの両方に対応した製品なので、引越しの予定がある方にもおすすめ。東日本では4~6畳、西日本では4.5~7畳の部屋に適しています。
コイズミ(KOIZUMI) ルームエアコン 冷房除湿専用 KAW-1912

寝室などにおすすめの窓用エアコンです。設定温度に合わせて自動運転する「快眠タイマー」を搭載。就寝中の冷やし過ぎを軽減することで、電気代を安く抑えられます。
本製品は冷房と除湿専用モデルなので、寝苦しい熱帯夜や、湿気の多い梅雨などにぴったり。また、12時間までのオンオフタイマーにも対応しており、寝室兼用のワンルームで長時間使う方にもおすすめです。
窓用エアコンのよくある質問・Q&A
窓用エアコンの取り付けは工事が必要?

窓用エアコンは工事不要で簡単に取り付けられます。窓のサッシに沿わせて取り付け枠をセットし、本体を置くだけでセッティングが完了。取り付け枠と本体をネジで固定したり、パテで窓との隙間を埋めたりすれば、届いた日から使い始められます。
取り付け枠や固定用のネジは、ほとんどの場合付属しているため、別途購入する手間も省けて便利です。しかし、取り付けの際にプラスドライバー・メジャー・ビニールテープなどを必要とするモノもあります。説明書を確認しながら設置してみてください。
窓用エアコンの電気代はどれくらい?

窓用エアコンにかかる電気代は、1時間あたり約15.52円~ 19.84円です。一方で、壁掛けエアコンの電気代は、1時間あたり約10.8〜14.03円。本体価格は窓用エアコンの方が安いものの、電気代は壁掛けエアコンの方が安く抑えられます。
ただし、消費電力や省エネ機能は製品によって異なるので、あくまで参考としてみてください。例えば、設定温度や人の有無に合わせて自動運転する高性能なモデルなら、消し忘れや温度の下げ過ぎを軽減し、電気代をより安く抑えられる可能性があります。
窓用エアコンにかかる1時間あたりの電気代は、「消費電力÷1000×電気代単価」で計算できます。検討している製品の電気代が気になる場合は計算しておくのがおすすめです。
4~6畳程度の小さな部屋にぴったりな窓用エアコン。本体質量は約20kg前後あるものの、自分で簡単に取り付けやすいため、セパレート型と比べて設置コストを抑えられるのが魅力です。騒音が気になる場合には、運転音の数値をチェックしておきましょう。設置したい部屋に適したモデルを見つけてみてください。