暗いシーンで撮影する際に便利な「高感度カメラ」。通常では撮影が困難な明るさでも鮮明で美しい画像を取得しやすいため、夜間に行う夜景・星空・花火などの撮影に使うカメラとして人気があります。

そこで今回は、高感度カメラのおすすめモデルをご紹介。高感度カメラの特徴や選び方についても解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。

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高感度カメラの魅力とは?

By: sony.jp

暗い場所での撮影の場合、きれいに撮影するためには光が必要です。フラッシュ撮影で光を取り込むこともできますが、フラッシュで照らせる範囲は限られているうえ、見たままの景色を表現するのには向かない傾向にあります。

高感度カメラは、レンズから入ってきた光をカメラ内で電気的に増幅できるのが特徴です。レンズから入ってきた光をカメラ内でどれだけ増幅できるかの度合いは、ISO感度という数値で表されます。たとえば、ISO感度 200はISO感度 100より2倍感度が高いことを表しており、光の量が半分の場所でも同じ明るさで写真を撮ることが可能です。

高感度カメラはISO感度の数値が高いため、夜間や星空の撮影に向いています。光の少ない場所での撮影では、ISO感度の数値が高いモノをチェックしてみてください。

高感度カメラのおすすめ

リコー(RICOH) デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-1 Mark II

リコー(RICOH) デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-1 Mark II
夜空や星空の撮影におすすめ

暗所でもプロ仕様の高画質が得られるフルサイズ一眼レフ型の高感度カメラです。大型のフルサイズセンサーと「アクセラレーターユニット」を搭載。有効約3640万画素とやや高画素ながら最高ISO感度819200を標準出力でき、ISO感度25600でも実用的な画質が得られます。夜景や星空の本格的な作品撮りにもおすすめです。

「アストロトレーサー」機能に対応したGPSを内蔵しているのもポイント。アクセサリーを追加することなく、高感度カメラを三脚に搭載するだけで手軽に星の天体追尾撮影を始められます。

アウトドアシーンに欠かせない防塵・防滴・耐寒構造や、手持ち撮影に役立つ5段分の手ブレ補正機構「SR II」も完備。また、本体各所にLEDの「操作部アシストライト」を搭載しているので、夜間でも素早く快適に撮影準備を進められます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) 一眼レフデジタルカメラ PENTAX K-3 Mark III

リコー(RICOH) 一眼レフデジタルカメラ PENTAX K-3 Mark III 2021

光と影の繊細な美しさを表現するおすすめの高感度カメラ。有効画素数約2573万の裏面照射型イメージセンサーを採用しているのが特徴です。繊細な光や細かな輪郭まで、しっかりと表現できます。

また、画像処理エンジン画像処理エンジンPRIME Vと、アクセラレーターユニットIIを搭載することにより、超高感度・高画質な撮影が可能。最高ISO感度1600000で、黒浮きの少ない自然な描写を実現しているのが魅力です。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) デジタル一眼カメラ OM-1

オーエムシステム(OM SYSTEM) デジタル一眼カメラ OM-1

優れた機動力と暗所性能を有しているミラーレス一眼型の高感度カメラです。新世代のフォーサーズセンサーを搭載しており、重さ約599gと小型軽量ながらプロ仕様の画質を取得できます。

新型画像処理エンジン「TruePic X」を採用しているのもポイント。また、常用感度は最高ISO感度 102400まで設定可能で、ISO感度25600でも実用的な画質が得られます。

高解像画像を合成する「ハイレゾショット」を使えば、2段分の画質改善効果が得られるのも魅力。ISO感度 25600でもISO感度6400時と同等の画質で記録できます。

星などの光跡を画面を見ながらリアルタイム記録できる「ライブコンポジット」も便利。暗い星にも合焦できる「星空AF」や、天の川も視認できる画面の明るさ調節機能「ナイトビューモード」も備えているので、星空の作品撮りにもおすすめです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) ミラーレスカメラ EOS R8

キヤノン(Canon) ミラーレスカメラ EOS R8

夜間でも高画質が軽快に楽しめるフルサイズミラーレス一眼型の高感度カメラです。大型のフルサイズセンサーを搭載しながら、重さ約461gと軽量かつコンパクト。また、キットレンズを装着しても合計重量が約671gと軽いので、携帯性を重視する方にもおすすめです。

高性能な画像処理エンジン「DIGIC X」を搭載することで、最高102400の常用感度を実現しているのもポイント。加えて、高感度撮影時は4枚の画像を合成する「マルチショットノイズ低減機能」によって、よりノイズを抑えた高精細な画像が取得できます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) ミラーレス一眼レフカメラ EOS R3

キヤノン(Canon) ミラーレス一眼レフカメラ EOS R3

優れた受光効率で暗所でもきれいに撮影できる、おすすめの高感度カメラです。

常用感度は最高ISO感度 102400で、35mmフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーを搭載しています。優れた受光効率に加えて、信号読み出しの高速化を実現。1秒間に最高30コマの高速連続撮影が可能です。

映像エンジンにはDIGIC Xを採用することで、高速ながらも高度な画像処理を行えるのが特徴。ノイズの抑制や階調表現、解像感の向上が期待できます。

また、最高8.0段の手ブレ補正効果により、暗所での手持ち撮影が可能。三脚などを使用せずとも夜間撮影ができるので、幅広い撮影シーンに対応できるのがおすすめポイントです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS R6 Mark II

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS R6 Mark II 2022

35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したおすすめのミラーレス高感度カメラ。常用ISO感度は、最高102400まで対応しています。

最高画素数が約2420万画素を搭載しているのがポイント。映像エンジンDIGIC Xと連携することにより、低ノイズ・高感度の撮影を実現しています。

本体は約588gと軽量で、動く被写体の撮影もスムーズに行えるのが魅力。また、郊外や高い場所での撮影にも気軽に持ち運べます。AFスピードは0.03秒と速く、撮影のタイミングを逃さずに済みます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) ミラーレスカメラ Z 5

ニコン(Nikon) ミラーレスカメラ Z 5

フルサイズミラーレス一眼型の高感度カメラです。有効約2432万画素のフルサイズセンサーを搭載。画質・機能・携帯性のバランスに優れながら価格が比較的安いので、コスパ重視の方にもおすすめです。

常用感度は最高ISO感度51200まで対応しており、動画モードでもISO感度25600が有効なのもポイント。また、「ローライトAF」を有効にすれば、朧月夜でもAFが可能です。薄暗い室内はもちろん、夜景を背景にしたポートレート撮影にも重宝します。

本体のみで重さ約675g、キットレンズを装着しても合計約870gと軽量かつコンパクトで持ち運びやすいのも魅力。さらに、アウトドアでの撮影に役立つ防塵・防滴構造を採用しているのもメリットです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D780

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D780 2020

初めての1台におすすめの高感度カメラです。常用感度ISO 51200で、ノイズを抑制した高い解像感のある撮影が可能。星空など夜間での撮影を思う存分に楽しめます。比較的価格が安いので、初めての1台や気軽に撮影をしたい方におすすめです。

低消費電力設計を採用しており、1回の充電で最大約2260コマの撮影が可能。夜通しの撮影でも安心して楽しめます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) ミラーレスカメラ一眼 Z7ll

ニコン(Nikon) ミラーレスカメラ一眼 Z7ll 2020

光の取り込みに優れたおすすめの高感度カメラです。フルサイズフォーマットのミラーレスカメラのなかでも、大口径レンズを採用しているのが特徴。多くの光を取り込んだ高画質な撮影が可能です。

ISO感度は64~25600で、有効画素数は4575万画素。フォトダイオード上に光の進入を妨げるモノのない、高画素仕様の裏面照射型CMOSセンサーを搭載しています。入射光が効率的に到達するので、暗所での撮影におすすめです。

また、配線には電気抵抗値の低い鋼素材を採用することで、高速読み出しを実現しています。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) デジタル一眼カメラ α7C ILCE-7C

ソニー(SONY) デジタル一眼カメラ α7C ILCE-7C

携帯性とコスパを両立したフルサイズミラーレス一眼型の高感度カメラです。光量を効率よく取り込める、有効約2420万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを搭載。さらに、常用感度は最高ISO感度51200まで対応しており、優れた高感度耐性も備えています。

最高5段分の手ブレ補正機構を内蔵しているほか、ボディ単体で重さ約509gと軽量かつコンパクトなのもポイント。キットレンズを装着しても合計約676gにしかならず、長時間持ち歩いても疲れにくいので、ナイトスナップ撮影などにもおすすめです。

AF検出時の低輝度限界はEV-4を実現しているのも魅力。星空の下でも被写体に高精度なピント合わせが可能です。

ソニー(SONY) デジタル一眼カメラ α7S III ILCE-7SM3

ソニー(SONY) デジタル一眼カメラ α7S III ILCE-7SM3 2020

わずかな光まで表現する、おすすめの高感度カメラです。有効画素数約1210万を実現した裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載。拡張最高ISO感度は409600で、暗所でも光を取り込んだクリアな撮影が楽しめます。

フルサイズイメージセンサーと画像処理エンジンBIONZ XRを搭載することで、フルサイズ領域での4K全画素読み出しを可能にしているほか、高い映像品質を実現。本格的な撮影を楽しみたい方におすすめです。

高感度カメラの選び方

高感度耐性の高さで選ぶ

By: sony.jp

高感度耐性の高さも高感度カメラ選びで欠かせないポイントです。ISO感度は上げるほどノイズの発生量が増えて、徐々に画像全体が不鮮明になるため注意が必要。高いISO感度を使用できても、画質劣化の進行度が早いと実用では厳しくなります。

サイズが大きくて低画素なイメージセンサーを内蔵するカメラほど、高感度撮影には有利。また、ノイズ処理で優れた性能を持つ画像処理エンジンや、専用装置「アクセラレーターユニット」の有無も高感度耐性に大きく影響します。

暗所画質を重視するなら、最低でもISO感度6400以上が実用的な画質で使用できる高感度カメラがおすすめ。ただし、常用感度の上限では画質劣化が目立ちやすいため、設定上限には少し余裕を持たせて、ISO感度 25600以上が使えるモデルを選びましょう。

大型のイメージセンサーを搭載しているかどうかで選ぶ

By: ricoh-imaging.co.jp

高感度カメラを選ぶ際に重要なのが、内蔵するイメージセンサーのサイズです。イメージセンサーとは、レンズを通した透過光から画像を生成する役割を持つデバイスのこと。サイズが大きいほど一度に取り込める光量が増えるため、暗所でもより高画質が得られます。

主なセンサーサイズは、1型・フォーサーズ・APS-C・フルサイズの4種類。スマホカメラのモノと比べると、各々の面積は4倍・8倍・13倍・30倍ほどあります。高感度カメラとしては、フォーサーズ以上のセンサーサイズを採用するモデルがおすすめです。

なお、センサーサイズが同じ場合、画素数は少ないほど暗所撮影で有利。高感度カメラを選ぶ際は、有効画素数が2000万程度までのモデルを選びましょう。

小型・軽量かどうかで選ぶ

By: sony.jp

携帯性のしやすさも高感度カメラ選びで重要なポイントです。高感度撮影に特化したカメラは、ハイアマチュアやプロ向けの大きくて重いモデルが基本。暗所画質に優れていても重くかさばるカメラだと、持ち運びに多くの労力を費やしてしまうため、夜景や星空などの撮影で郊外や高山を長時間移動する際に不利です。

持ち運びを重視するなら、ボディ単体で600g程度の高感度カメラがおすすめ。レンズを装着した状態でも合計重量が1.5kg以下に収まるモノなら、重量を感じにくいので、移動時でも体力の消耗を軽減可能です。携帯性を最優先にするなら、固定式のレンズを搭載した高級コンデジもチェックしてみてください。