これまで「ハイスピードカメラ」といえば、人間の目では捉えることができない現象を撮影するビデオカメラのことを指すのが一般的でした。しかし、最近では動きのある被写体を撮影するのに適したデジタルカメラも、この「ハイスピードカメラ」に含める流れになってきています。

そこで今回は、ハイスピード撮影に対応したデジタルカメラのおすすめ製品をご紹介。この記事を参考にぜひ最適な1台を選んでみてください。

ハイスピードカメラとは?

By: sony.jp

ハイスピードカメラとは、1秒間に30コマ以上の連写性能、もしくは120fps以上の動画撮影が可能な性能を備えたカメラのことを指すのが一般的です。動く被写体を撮影するのに適しており、子どもの運動会やスポーツシーンで活躍します。

ちなみに、シャッタースピードが速いカメラは「ハイスピードシャッターカメラ」と呼ばれます。こちらは連写性能とは直接関係がないため、ハイスピードカメラとは別物として考えておきましょう。

ハイスピードカメラの選び方

連続撮影速度をチェック

By: olympus-imaging.jp

スポーツをしているシーンなど、動きのある被写体をハイスピード撮影したい場合は「連続撮影速度」をチェックしましょう。連続撮影速度とは1秒間に何コマの静止画を撮影できるかを指します。ハイスピードカメラと呼ばれるモデルは、30コマ/秒以上の撮影ができるモノが基準です。

また、連写には「AF/AE固定連写」と「AF/AE追従連写」があります。AF/AE固定連写はシャッターを切る前にピントと露出を固定するため、連続撮影中に被写体が動き位置が変わるとピントがズレてしまいます。対してAF/AE追従連写は連続撮影の間も、ピントを合わせたまま動いている被写体を追い続けられる便利な機能です。

カメラのタイプによって速度は違いますが、連写速度はAF/AE追従連写よりもAF/AE固定連写の方が高く、AF/AE追従連写が秒間約18コマ、AF/AE固定連写は秒間約60コマを可能にしているモデルもあります。

フレームレートをチェック

By: olympus-imaging.jp

「フレームレート」とは動画の滑らかさを表す指標の一つ。厳密には1秒間に何枚の静止画を撮影できるのかを表しており、「fps」の単位で判断します。つまり、1fpsとは1秒間に1枚の撮影が可能だという意味です。fps数値が高いほど再生時の動作が滑らかになり、低いほどカクつきます。

一般的にテレビは30fps、映画は24fpsに対し、ハイスピードカメラと呼ばれるのは120fps以上です。最低でも60fpsあればスローモーション撮影できますが、滑らかさにはやや欠けます。なかには1000fpsを搭載しているカメラもあり、滑らかなスロー映像を体感することが可能です。

数値が高いほど一瞬を捉える性能が上がりますが、高ければよいというわけではありません。動画のデータ容量も大きくなるので、転送先や保存容量など周辺機器に合わせて最適なハイスピードカメラを選びましょう。

センサーサイズで選ぶ

By: sony.jp

「イメージセンサー」とは、光の明暗を電気信号に変える半導体素子のことで、画質を左右する重要な部分です。センサーサイズが大きいほど光を多く取り込むことができ、明暗差の幅が広がるので白とびや黒つぶれしにくく、暗所で撮影がしやすくなります。

メーカーによってサイズに多少の違いがありますが、デジタルカメラは一般的にフルサイズ・APS-C・フォーサーズ・1型・1/2.3型に分けられます。高級機に採用されているフルサイズが一番大きく、スマホやコンデジは小さい1/2.3型です。

ちなみに、最近ではAPS-Cのコンデジも増えつつあり一眼レフ並の高画質を実現している製品もあります。一眼レフに比べると購入しやすい価格で手軽に撮影を楽しめるのが魅力です。

焦点距離をチェック

By: sony.jp

ハイスピードカメラにおすすめのレンズは、焦点距離を変えることが可能な「ズームレンズ」です。広範囲からクローズアップまでカバーでき、表現力に富んだ映像を撮影できます。

一眼レフとミラーレス一眼は被写体に合わせたレンズ選びが可能です。コンデジは携帯性に優れており、すぐにカメラを構えて撮影できます。焦点距離の幅が広いレンズを搭載しているモノを選ぶと、よりシャッターチャンスに強くなり多彩なハイスピード撮影が楽しめるのでおすすめです。

ハイスピードカメラのおすすめモデル

ミラーレス一眼

ニコン(Nikon) ミラーレス一眼カメラ Nikon 1 J5

最高60コマ/秒の高速連写と1200fpsのハイスピード動画撮影が可能なハイスピードカメラ。最長2分間のスーパースロー再生を楽しめるほか、4K動画や4倍速の早送り動画の撮影もできます。さらに、シャッターボタンを半押しすると20コマを高速連写で記録し、スロー再生でベストな1枚を切り取れる「ベストモーメントキャプチャー」モードを搭載。最高の瞬間を選んで残しておくことが可能です。

手のひらサイズのコンパクトボディでありながら、トイカメラ風など14種類のエフェクトやセルフィーがラクにできる180°回転するチルト式液晶モニターなど、多彩な機能を備えています。ハイスピードカメラとしてだけでなくメイン機としても十分な性能です。

また、難しい設定や操作をしなくても、被写体やシーンに合わせてくれるオートモードで簡単にキレイな写真が撮影できるので、初めてのカメラ選びにもおすすめ。ミラーレス一眼のなかでも、比較的手に入れやすい価格もポイントです。

オリンパス(OLYMPUS) ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 Mark II

AF/AE追従で最高18コマ/秒、AF/AE固定で最高60コマ/秒の高速連写が可能なハイスピードカメラ。「プロキャプチャーモード」という、半押し状態から全押し状態にする間で最大14コマの映像を記録する機能を搭載しているのが魅力です。タイムラグなどで撮り逃しがちだった一瞬をしっかりと切り取ります。

デジタルシネマ規格の4K動画も撮影できます。映像が鮮明であるほど手ブレの影響は大きく粗が目立ちやすいですが、このカメラには5軸の強力な手ブレ補正機構が備わっているため、手持ち撮影がラクに行えます。ハイスピードカメラとして申し分ない性能を持ち合わせた優秀な1台です。

コンデジ

ソニー(SONY) デジタルスチルカメラ DSC-RX10M3

焦点距離24~600mmの高倍率ズームレンズを搭載しており、約3cmまで被写体に近づけるマクロ撮影も可能なハイスピードカメラ。望遠時の撮影は被写体が遠くなるほど暗くなりがちですが、本製品は600mmの望遠時でもF4.0の驚異的なレンズ性能を実現しているのが特徴です。

また、フレームレート240fps・480fps・960fpsのハイスピード動画撮影ができます。フレームレートと記録設定をそれぞれ指定することで、最大40倍のスーパースローモーション動画を撮影することも可能。

風景などの広角撮影から野生動物などの望遠撮影に加え、子どもの運動会やスポーツなどの動画撮影と幅広いシーンで活躍するハイスピードカメラです。ただし、連写性能は最高約14コマ/秒と標準的なスペックである点には注意しましょう。

ソニー(SONY) デジタルスチルカメラ DSC-RX100M5

フレームレート最大960fpsのスーパースローモーション撮影が可能なハイスピードカメラ。フルHD/120fpsで動画記録すれば時間を気にせず長時間の動画撮影が行え、編集時にフレームレートを変更してスローモーション映像作成できます。4K動画記録にも対応しており高精細な静止画の切り出しも可能です。

焦点距離24~70mm、明るさF1.8-2.8と広角から中望遠までカバーしたレンズは、風景やポートレート撮影に最適。0.05秒の高速AFと315点像面位相差AFセンサー搭載で、動く被写体を素早く捉えます。

さらに、NDフィルターを内蔵しているので白とびしやすい高輝度撮影にも最適。逆光で花びらを透かした写真など光を生かした撮影を楽しめます。連写性能は最高約24コマ/秒とハイスピードカメラの基準にはやや届かないものの、動画撮影がメインの方には十分のスペックです。

画質・機動力・表現力・持ち運びやすさなど多くの面で優秀さを感じられるので、カメラ選びに失敗したくない方におすすめです。

パナソニック(Panasonic) デジタルカメラ ルミックス DMC-FZH1

焦点距離24~480mm、絞りF2.8-4.5の広角から望遠まで幅広くカバーするレンズを備えたデジタルカメラ。焦点距離を短くしたワイド端時は3cmまで寄れるマクロ撮影が可能、焦点距離を長くしたテレ端時でも1m寄れます。3段階のNDフィルターを搭載しているため、開放F値でも適正露出で撮影できるため白とびしにくいのも魅力。

4Kフォトモードで30コマ/秒の連写撮影ができ、プリントする際はA3サイズ相当まで引き伸ばせる高解像度が魅力です。動画は最大フレームレート120fpsで、撮影中にスローとスピード感を出したクイックの切り替え操作ができ、コミカルな映像がつくれます。また、被写体の距離を変えずに背景のみズームできる「ドリーズーム」も楽しむことが可能。

さらに、ズーム時にレンズの鏡筒部分が伸び縮みしない「インナーズーム」構造を採用。重心バランスが変わらないので静止画も動画も安定したズーミングができます。被写体を狙っている状態でズーミングしてもフォーカス位置が変わらないので、捉えたい瞬間もばっちり。プロのようなカメラワークを楽しみたい方におすすめの1台です。

カシオ(CACIO) デジタルカメラ EXILIM EX-ZR1800

連続撮影速度は30コマ/秒、フレームレートは最大1000fpsと抜群のスペックを備えたハイスピードカメラ。「ドラマチックスロー」機能で映画のワンシーンのような撮影も可能です。焦点距離は25~450mmで風景や野生動物、ポートレートなど撮影の幅が広がります。

180°開くチルト液晶とメイクアップモードや5つのエフェクトで、周りと差をつけたおしゃれな自撮りもばっちり。フロントシャッター採用で縦撮りもラクに行えます。無線LAN対応で撮影した画像をスマホに自動送信。リアルタイムでSNSにアップすることが可能です。また、ハンズフリーのモーションシャッターを使用すれば集合写真などが撮影でき、家族や仲間、恋人との思い出作りに大活躍します。