これまで「ハイスピードカメラ」といえば、人間の目では捉えられない現象を撮影するビデオカメラのことを指すのが一般的でした。しかし、最近では動きのある被写体を撮影するのに適したデジタルカメラもハイスピードカメラと呼ばれています。

そこで今回は、ハイスピードカメラのおすすめモデルをご紹介。選び方もあわせて解説するので、購入を検討している方はチェックしてみてください。

ハイスピードカメラとは?

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ハイスピードカメラとは、1秒間に30コマ以上の連写性能、もしくは120fps以上の動画撮影が可能な性能を備えたカメラのことを指すのが一般的。動く被写体を撮影するのに適しており、子供の運動会やスポーツシーンで活躍する高機能アイテムです。

ちなみに、シャッタースピードが速いカメラは「ハイスピードシャッターカメラ」と呼ばれます。こちらは連写性能とは直接関係がないため、ハイスピードカメラとは別物として考えておきましょう。

ハイスピードカメラの選び方

目的に応じて種類を選ぼう

デジタル一眼レフカメラ

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デジタル一眼レフカメラは光学ファインダーを採用したレンズ交換が可能なカメラのこと。ミラーレス一眼の電子ファインダーと違ってガラスを通して被写体の実像を確認できるため、表示の遅延がなく、連写中でも動く被写体をしっかり捉えながら撮影できます。

ただし、光学ファインダーには反射鏡構造が必要なので、ミラーレス一眼と比べて本体サイズが大きいのは難点。一方で、大きなグリップで安定した握り心地が得られるため、望遠レンズを使用する際でも手ブレを抑えた撮影が可能です。

また、動く被写体への対応力も随一。スポーツや乗り物、動物などを高速連写で捉えるハイスピード撮影を主な目的としてカメラを活用したい方におすすめです。

ミラーレス一眼カメラ

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ミラーレス一眼カメラはレンズ交換ができるコンパクトなカメラのこと。レンズ固定式のコンデジと違い、豊富なレンズ群のなかから被写体や表現目的に応じて最適なレンズを選んで換装できます。

APS-Cやマイクロフォーサーズのような、サイズの大きいイメージセンサーを採用しているのも特徴。美しい夜景描写や背景のボケ味など、一眼レフと同等以上の画質が得られます。また、一眼レフと違って内部に反射鏡構造を持たない分薄く小さく設計できるので、気軽に持ち歩いて高画質な撮影が楽しめるのも魅力です。

秒間10コマ以上の超高速連写や、120fps以上のスローモーション撮影に対応するモデルが多いのもポイント。写真・動画にかかわらず本格的なハイスピード撮影に挑戦したい方におすすめです。

コンパクトデジタルカメラ

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コンパクトデジタルカメラはレンズ一体型の小型・軽量なカメラのこと。電源をオフにするとレンズが薄く折り畳まれるのでバッグへの収納が簡単にでき、持ち運びも快適に可能です。一眼カメラのように目的に応じてレンズの交換はできませんが、携帯性を重視したい方に適しています。

特におすすめなのが高級コンデジ。大きめのイメージセンサーを採用しているのでやや高価ですが、一眼カメラに匹敵する画質がコンパクトボディで得られます。また、大半のモデルがハイスピード撮影に対応しているのも魅力です。

連続撮影速度をチェック

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スポーツをしているシーンなど、動きのある被写体をハイスピード撮影したい場合は「連続撮影速度」をチェックしておきましょう。連続撮影速度とは1秒間に何コマの静止画を撮影できるかを指します。ハイスピードカメラと呼ばれるモデルは、30コマ/秒以上の撮影ができるモノが基準です。

また、連写には「AF/AE固定連写」と「AF/AE追従連写」の2種類があるので要チェック。AF/AE固定連写はシャッターを切る前にピントと露出を固定するため、連続撮影中に被写体が動き位置が変わるとピントがズレてしまいます。

対して、AF/AE追従連写は、連続撮影の間もピントを合わせたまま動いている被写体を追い続けられる便利な機能です。カメラのタイプによって速度は異なりますが、連写速度はAF/AE追従連写よりもAF/AE固定連写の方が高い傾向にあります。

フレームレートをチェック

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「フレームレート」とは動画の滑らかさを表す指標のひとつ。厳密には1秒間に何枚の静止画を撮影できるのかを表しており、「fps」の単位で判断します。つまり、1fpsとは1秒間に1枚撮影ができるという意味です。fps数値が高いほど再生時の動作が滑らかになり、低いほどカクつきます。

一般的にテレビは30fps、映画は24fpsに対し、ハイスピードカメラと呼ばれるのは120fps以上です。最低でも60fpsあればスローモーション撮影できますが、滑らかさにはやや欠けます。なかには1000fpsを搭載しているカメラもあり、滑らかなスロー映像を体感することが可能です。

数値が高いほど一瞬を捉える性能が上がりますが、高ければよいというわけではありません。動画のデータ容量も大きくなるので、転送先や保存容量など周辺機器に合わせて最適なハイスピードカメラを選ぶようにしましょう。

センサーサイズで選ぶ

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「イメージセンサー」は光の明暗を電気信号に変える半導体のことで、画質を左右する重要な部分。センサーサイズが大きいほど光を多く取り込むことが可能です。

メーカーによってサイズに多少の違いがありますが、デジタルカメラは一般的にフルサイズ・APS-C・フォーサーズ・1型・1/2.3型に分けられます。高級機に採用されているフルサイズが一番大きく、コンデジはもっとも小さい1/2.3型です。

ちなみに、最近ではAPS-Cのコンデジも増えつつあり、一眼レフ並の高画質を実現している製品もあります。一眼レフに比べると購入しやすい価格で手軽に撮影を楽しめるのが魅力です。

焦点距離をチェック

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ハイスピードカメラにおすすめのレンズは、焦点距離を変えることが可能な「ズームレンズ」です。広範囲からクローズアップまでカバーでき、表現力に富んだ映像を撮影できます。

一眼レフとミラーレス一眼は、被写体に合わせたレンズ選びが可能です。コンデジは携帯性に優れており、すぐにカメラを構えて撮影できます。焦点距離の幅が広いレンズを搭載しているモノを選ぶと、よりシャッターチャンスに強くなり、多彩なハイスピード撮影を楽しめるのでおすすめです。

ハイスピードカメラのおすすめモデル|一眼レフ

キヤノン(Canon) EOS 90D

キヤノン(Canon) EOS 90D

ハイフレームレート撮影が可能な一眼レフタイプのハイスピードカメラです。センサーサイズはAPS-Cで、フルHD解像度で120fpsのハイフレームレート撮影に対応するのが特徴。再生時に4倍のスローモーション動画として楽しめるので、スポーツや動物などの素早い動きを滑らかに演出するのにおすすめです。

有効約3250万画素のAPS-Cセンサーには独自の「デュアルピクセルCMOS AF」を採用。モニターを見ながらのライブビュー撮影時でも、ファインダー撮影と遜色ない速さと精度でピント合わせができます。また、最高で秒間11コマの高速連写も可能なので、動体の静止画撮影でも活躍が可能です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D780

ニコン(Nikon) D780

ワンランク上の高画質で撮影できる一眼レフタイプのハイスピードカメラです。APS-Cセンサーよりも大きな有効約2450万画素のフルサイズセンサーを搭載。一度に取り込める光量に余裕があるので、暗いシーンでも鮮明に撮影でき、大きく豊かな背景ボケを生かした構図も楽しめます。

フルHD解像度で音声も収録できる120fpsのハイフレームレート撮影が可能。また、自動で4倍と5倍のスローモーション動画を撮影できる「スローモーション動画」機能も搭載しています。さらに、イメージセンサーに像面位相差AFシステムを採用しているので、動画撮影時でも高速で高精度なピント合わせができるのもポイントです。

▼撮影イメージ

ハイスピードカメラのおすすめモデル|ミラーレス一眼

ソニー(SONY) α6600

ソニー(SONY) α6600

ハイスペックなミラーレス一眼タイプのハイスピードカメラです。装着する全てのレンズで強力な補正効果が得られる「光学式5軸ボディ内手ブレ補正」を搭載。さらに、AIを活用した被写体追尾機能の「リアルタイムトラッキング」や動物の瞳にも対応する「リアルタイム瞳AF」などで、写真と動画両方の撮影で活躍できます。

AF/AE追従で秒間11コマの高速連写が可能。電子ファインダーの表示遅延が限りなく低減されているので連写中でも動体を見失いにくいのも特徴です。

撮影モード「スロー&クイックモーション」を搭載しているのもポイント。50Mbpsという豊富な情報量を持ちつつ、フルHD解像度で最大5倍までのスローモーション動画と、最大60倍までのクイックモーション動画が撮影できます。

パナソニック(Panasonic) LUMIX G9 PRO

パナソニック(Panasonic) LUMIX G9 PRO

多彩な超高速連写機能を備えたミラーレス一眼タイプのハイスピードカメラです。有効約2033万画素のフォーサーズセンサーを採用しており、望遠レンズも含めてシステム全体を小型化できるのが特徴。軽快なフットワークを生かしつつスポーツや動物、乗り物などの動体撮影を楽しみたい方におすすめです。

また、電子シャッターを活用することでAF追従で秒間20コマ、AF固定で秒間60コマの超高速連写を実現しているのもポイント。さらに、1800万画素で秒間30コマの連写が可能な「6K PHOTO」モードでは、シャッターボタンを全押ししてから最大24コマ遡って記録できる「プリ連写機能」も使用可能です。人間の反応速度では捉えるのが難しい、昆虫が飛び立つ瞬間なども手軽に撮影できます。

パナソニック(Panasonic) LUMIX GH5S

パナソニック(Panasonic) LUMIX GH5S

プロユースの動画撮影にも対応できるミラーレス一眼タイプのハイスピードカメラです。イメージセンサーの有効画素数は約1028万と控えめながら、2系統の基準感度を持つ「デュアルネイティブISOテクノロジー」を採用。ISO 6400を超える高感度でも鮮明な画質が得られるので、暗いシーンの撮影でも活躍できます。

スロー&クイックモーションでの再生が可能な「VFR(バリアブルフレームレート)記録機能」を搭載しているのもポイント。4K解像度でも60fpsでの記録ができ、最大2.5倍のスローモーション再生が可能です。さらに、フルHD解像度時は最高240fpsのハイフレームレート撮影もできるので、最大10倍の超スローモーション動画も制作できます。

ハイスピードカメラのおすすめモデル|コンデジ

パナソニック(Panasonic) LUMIX TX2

パナソニック(Panasonic) LUMIX TX2

旅先の撮影でも重宝するコンデジタイプのハイスピードカメラです。重さ約340gの軽量コンパクトなボディに、スマホカメラのセンサーと比べて4倍も大きな1インチセンサーと光学15倍の高倍率ズームを搭載。あらゆるシーンで高画質な撮影が手軽に楽しめます。

800万画素で秒間30コマの高速連写が可能な「4K PHOTO」機能を搭載。通常モードのほかに、長時間の連写に適した「S/S」や決定的瞬間を遡って記録できる「プリ連写」など3種類の撮影モードから選べるので、自然現象など先の読めない撮影でも重宝します。また、フルHD 120fpsでのハイフレームレート動画撮影も可能です。

ソニー(SONY) Cyber-shot RX100VII

ソニー(SONY) Cyber-shot RX100VII

トップクラスのハイスピード撮影が可能な高級コンデジです。重さ約302gの軽量・小型ボディには、高速演算が可能なメモリ一体型の1インチセンサーと光学8.3倍の高倍率ズームを搭載。「リアルタイムトラッキング」など先進のAF技術にも対応するので、高速かつ不規則に動く被写体も難なく捕捉できます。

高速演算によって、AF追従でも秒間20コマの高速連写ができるのもポイント。さらに、AF固定の場合は秒間90コマの超高速で一度に7コマまでの記録ができるので、これまで捉えきれなかった決定的瞬間も狙えます。

フルHD解像度で120fpsでのハイフレームレート撮影にも対応。加えて、解像度は下がるものの最高960fpsまでの記録も可能なので、40倍相当の超スローモーション動画も制作できます。

カシオ(CASIO) EXILIM EX-FC500SBK

カシオ(CASIO) EXILIM EX-FC500SBK

プロゴルファーの石川遼選手とのコラボによって生まれたコンデジタイプのハイスピードカメラです。重さ約202gの軽量コンパクトなボディに光学10倍ズームを搭載。秒間30コマまでの高速連写と、最高16倍相当の超スローモーション再生ができる480fpsでのハイフレームレート撮影ができます。

ゴルフの上達に役立つ機能が充実しているのも特徴。ベストショット機能から確認したいシーンを選ぶだけで、画面に表示されるラインを基準にしてアドレスやトップ、インパクトなどのポジションを効果的に分析できます。また、「2画面再生」機能を使えば、過去の自分や収録された石川プロのスイングとの比較も可能です。