レジャーで写真や動画撮影をする際に便利な「防水カメラ」。一般的な一眼レフやミラーレスほどのスペックは備えていないものの、水辺や水中などでも本格的な撮影が楽しめます。

そこで今回は、防水カメラのおすすめモデルをご紹介。アウトドアシーンの写真や映像をしっかりと残したい方は、ぜひチェックしてみてください。

防水カメラのメリット

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防水カメラのメリットは何といっても、スマホを防水ケースに入れて撮影するより高画質で撮影できることです。水中は地上よりも暗い場所なため、スマホで撮影した場合は十分な光量が確保できず、暗く不鮮明な写真になりがち。

しかし、大半の防水カメラは明るく高画質なセンサーを搭載するなど、暗い水中でもきれいな写真が撮れるように作られています。なかには「水中ホワイトバランス」機能を搭載したモデルもあり、水中でも自然な色合いの写真が撮影できるのもポイントです。

防水カメラの選び方

防水性能の高さで選ぶ

防水・防塵性能を表す「IPX」をチェック

防水性能の高さは、「IPX~」の表記で確認可能。なかには、水中で長時間使用しても浸水を防げる「IPX8」相当の高い防水性能を備えているモノもあります。IPX8の性能を持つ防水カメラであれば、水中での撮影も難なくこなせておすすめです。

また、防水性能とは別に、「IP〜X」で表される防塵性能についても確認しておきましょう。浜辺の砂や登山中の土埃など、カメラの内部にゴミが侵入すると故障の原因にもなりますが、防塵性能を備えているカメラであれば効果的に防げます。ハードな使い方をしたい方は、細かいゴミの侵入にも対応できる「IP6X」以上の防水カメラがおすすめです。

対応水深をチェック

防水カメラを選ぶ際は、対応している「水深」をチェックしましょう。水中は、より深い場所ほど強い水圧が生じるため、どの程度の圧力に耐えられるかを確認する必要があります。

基本的には、10~15mほどが標準。なかには、50m程度の深さに耐えられるモデルもラインナップされています。カメラを防護するハウジングなどを取り付ければ、より深い場所にも対応可能。そのため、周辺機器も含めてチェックするのがおすすめです。

浜辺での水遊びやマリンスポーツ、浅い海でのシュノーケリング程度なら、防水深度が10mほどあれば十分に楽しめます。スキューバダイビングなど、さらに深く潜って撮影したい場合は、防水深度30m以上の防水カメラを選んでみてください。

カメラの性能で選ぶ

画素数をチェック

デジタルカメラは、レンズから入ってきた光を、撮像素子で電気信号に変換して撮影する機器です。カメラにおける画素数とは、撮像素子上に配置されている画素の数を表しています。

一般的に、画素数が多いほど写真は精細な撮影が可能です。1000万画素程度あれば、大きなA4サイズのプリントでも十分に引き伸ばせるので、高精細な写真を印刷できます。水中の美しい写真を撮りたいと考えている方は、1000万画素以上の機種を選びましょう。

F値をチェック

F値とは、カメラ本体に搭載されているレンズの明るさを表します。光源が少ない水中で撮影をしたい方には重要な指標です。水中は基本的に暗いので、F値のスペックが低いレンズで撮影するときは、「ISO感度」の数値を上げて撮影する必要があります。なお、F値が低いほどレンズを通る光量が多くなるため、暗所でも少ない光量で鮮明に撮影可能です。

そのほか、ISO感度を上げるデメリットとして、画質が粗くなることが挙げられます。ISO感度を上げずに撮影する方法もありますが、シャッタースピードが遅くなり、ピンボケする可能性が高くなるので注意が必要です。高画質を維持しつつ明るい写真を撮りたい方は、F値が低い、光を多く取り込めるレンズが搭載されている防水カメラを選ぶようにしましょう。

オートフォーカス性能をチェック

オートフォーカス性能が優れているほど、ピントのあった写真が撮りやすくなります。被写体が動いているときはピントをあわせにくくなるので、特にカメラ初心者の方は、オートフォーカスの性能が高い防水カメラがおすすめです。

また、オートフォーカス性能については、ファインダーや液晶モニターに表示されるピントをあわせるための目印である「測距点」の数をチェックしておくことが大切。測距点が多いほど、ピントがあわせやすいことを意味します。水中で動く被写体を撮影したい場合は、測距点の多い防水カメラを検討してみましょう。

搭載された機能で選ぶ

手ブレ補正をチェック

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手ブレ補正は手持ちの撮影には欠かせない機能で、大きく分けて「電子式」と「光学式」の2種類があります。電子式は、デジタル処理によって、撮影されたあとの画像に手ブレ補正の効果を加えるのが特徴。カメラ本体を小さく設計でき、安価に手ブレ補正機能を搭載できる反面、光学式と比べるとやや画質が落ちてしまうデメリットがあります。

一方、光学式はレンズ、またはセンサーが反応して補正ユニットが物理的に動くのが特徴。画像がデータとして残る前に手ブレを防げます。デジタル処理によって画像を劣化させる必要がないため、光学式よりも高画質で撮影が可能。なお、スペックが高い分、光学式手ブレ補正を搭載した防水カメラは高価なので、コスパ重視の方は注意しておきましょう。

ズーム機能をチェック

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さまざまな被写体を高画質に撮影したい場合は、ズーム機能の方式をチェック。デジタルカメラのズーム方式には光学ズームとデジタルズームの2種類があります。

光学ズームは、デジタルズームと比べて本体サイズが少し大きくなりますが、カメラ内のレンズを物理的に動かす構造のため画質が劣化しにくいのが特徴です。一方、デジタルズームは画像の一部を切り取って電子的にズーミングする構造なので、本体サイズを小さくできますが、ズームするほど画質が荒れてしまいます。

画質にこだわるのであれば、光学ズームを搭載した防水カメラがおすすめ。また、光学ズームの倍率が高いモデルの方が、望遠側にズーミングした際にもきれいに撮影できます。

Wi-FiやBluetooth機能をチェック

防水カメラも、ほかのデジタルカメラと同様にWi-Fiを搭載したモデルを多く展開されています。Wi-Fi接続に対応したモデルの場合、その場で撮った写真などを瞬時にスマホへ送れるのが魅力です。

また、データ転送のためにわざわざカメラのカードスロットを開放し、SDカードを取り出す必要がないのもポイント。水辺や悪天候下での撮影中でも、安全にデータを転送が可能です。

加えて、Wi-FiだけではなくBluetooth接続にも対応したモデルもラインナップされています。近距離での接続に限られますが、Wi-Fi接続と異なりバッテリーの消費が少ないのがメリット。一度スマホとペアリングすれば、次回以降は防水カメラを起動するだけで無線接続できます。スマホからリモート操作できるモデルもあるため、あわせてチェックしてみてください。

GPSをチェック

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GPS機能が付いていれば、自分がどこで写真を撮ったのかを記録できます。カメラ内蔵のGPSセンサーによって、人工衛星から撮影場所の緯度や経度、撮影時間を取得し、防水カメラで撮影した画像に紐付けが可能です。

また、SNSへの投稿でも位置情報を活用すれば、現在地の情報を共有できるので便利。気になる方はぜひ確認しておきましょう。

動画撮影や自撮りをするならアクションカメラもおすすめ

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動画の撮影や自撮りを楽しみたい場合には、アクションカメラもおすすめ。ヘルメットや自転車のハンドルバー、スノーボードなどにアクションカメラを搭載することで、美しい動画が撮影できます。また、自撮り機能を備えたハンドグリップを本体に装着することで、歩きながら手軽に自撮り可能。旅先の思い出作りに活躍します。

なお、カメラ本体に防水性能がない場合でも、「ハウジング」と呼ばれるハードカバーを使うことで、水中へ持ち込みできるのもポイント。やや高価であったり、製品ごとに専用のハウジングを使わなければならなかったりという特徴はあるものの、水中での高画質な撮影が楽しめます。

ただし、アクションカメラは一般的なデジタルカメラとは異なるため、ズーム機能が付いていなかったり、専用のマウントがなければ三脚に搭載できなかったりする点はデメリット。とはいえ、さまざまなオプションパーツが充実しているので、気になる方はチェックしてみてください。

防水カメラのおすすめモデル|デジタルカメラ

オリンパス(OLYMPUS) Tough TG-6

水辺だけでなく、本格的なダイビング撮影も可能な防水カメラです。防水15m、防塵、耐低温-10℃、落下耐性2.1mなど、タフな性能を備えているのが魅力。さらに、専用の防水プロテクターを装着すれば水深45mまで潜水できるのもポイントです。

また、広角側の開放F値がF2.0と、明るい光学4倍ズームを搭載。撮影素子には、より鮮明な写真が撮影できる「Hi-speed裏面照射型CMOSイメージセンサー」と画像処理エンジン「TruePic VIII」を採用しているので、高画質な撮影が可能です。

GPSをはじめとする「フィールドセンサー」が内蔵されていることから、移動中の位置情報や気温、標高や方位などあらゆるトラッキングデータを記録できるのも魅力。5つのモードを使い分けるだけで手軽に水中写真が撮影できるので、カメラ初心者の方におすすめのモデルです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) COOLPIX W300

光の入りにくい海でも高画質な写真が撮影できる防水カメラです。防水30mまで対応するので、防水ハウジングがなくても本格的なダイビング撮影が可能。さらに、防塵・耐低温-10℃・耐衝撃性2.4mなどの優れた性能を備えています。

また、広角側の開放F値がF2.8の明るいレンズと鮮明な光学5倍ズームを搭載しているのも魅力。4K UHD動画にも対応しており、アウトドアの思い出が高精細な動画で楽しめます。

さらに、日時・位置情報・高度・水深・ロググラフがひと目で確認できる「アクティブガイド」機能も採用。より高度なアウトドア撮影に挑戦したい方におすすめのモデルです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) COOLPIX W150

コスパのよい防水カメラです。防水10m、防塵、耐低温-10℃など、あらゆるシーンに対応する便利な性能を備えています。落下耐性は1.8mなので、子供が持っても安心。撮影を家族みんなで楽しめます。

また、スマートフォン・タブレット端末とカメラをBluetoothで繋げるアプリ「SnapBridge」に対応しているほか、フレームや特殊効果を付け足せる機能も搭載。旅先の思い出に個性を加えて楽しみたい方におすすめです。

さらに、小さな子供が握っても滑りにくいデザインなのも人気の理由。ころんと丸みを帯びたボディは重さ約177gと軽量設計なので、扱いやすいのも魅力です。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) WG-6

ハードなアウトドア撮影に適した、高性能な防水カメラです。防水20m・防塵・耐寒-10℃・落下耐性2.1mの優れたタフネス性能を備えているため、本格的なダイビング撮影が可能。

レンズの周りには調光可能で点灯箇所を選べる、強力リングライトを6灯配置。マクロ撮影や動画撮影時の補助光としても活躍します。さらに、9枚の写真を合成することにより、しっかりとピントのあった写真が撮影できる「被写界深度合成モード」を搭載。有効約2000万画素、光学5倍ズームを採用しており、より鮮明でクリアな画像が記録できます。

ボタンやダイヤルはグローブをしたままでも操作可能。GPSや電子コンパスでのトラッキングデータが保存できるのも魅力です。

▼撮影イメージ

富士フイルム(FUJIFILM) FinePix XP140

シーンを選ばずアクティブに使える人気の防水カメラです。光学5倍のズームレンズが搭載されており、初心者でも扱いやすいのが魅力。また、「アドバンストSRオート」機能によって、被写体を自動認識してシーンに適した設定が行えるのもポイントです。

防水25m・防塵・耐低温-10℃・落下耐性1.8mのタフさがありながら、安い価格で購入できるのでコスパも良好。フル充電をすれば約240枚の写真が撮影できるので、旅行用として使いたい場合や、省電力を重視したい場合にも適しています。

さらに、笑顔の瞬間を逃がさずに捉えるスマイルシャッターや、正面からの表情を察知するフェイスオートシャッターも搭載。子供の様子を撮影しやすいうえ、Bluetooth接続機能を使えば、インスタントプリンターで印刷も可能です。

▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) LUMIX FT7

防水プロテクターなしでも、本格的なダイビング撮影が楽しめる防水カメラです。防塵、耐低温-10℃、耐衝撃2mなどのタフネス性能を備えているため、ハードな環境でも活躍します。さらに、水深31mまで対応しているので、ハイクラスダイバーの使用レベルでも撮影を楽しめるのが魅力。本格的なダイビングフォトを撮影したい方におすすめです。

「高精細ライブビューファインダー」が搭載されているので、ゲレンデやビーチなどの逆光が気になる状況でも、スムーズに撮影可能。光学式手ブレ補正機構を所持する光学4.6倍ズームが搭載されているのも魅力です。

なお、毎秒30コマの連写が可能な「4K PHOTO」に対応しているのもポイント。動物やスポーツなど、素早い動きの撮影にも適したモデルです。

▼撮影イメージ

防水カメラのおすすめモデル|アクションカメラ

ゴープロ(GoPro) HERO8 Black

臨場感あふれるアクティビティ撮影が可能な防水アクションカメラです。水深10mまで対応していますが、別売りのハウジングを装着することで水深60mまで潜れるのもポイント。マリンスポーツはもちろん、より深い水中でのダイビング撮影が楽しめます。

また、「TimeWarp 2.0」の搭載により非現実的な映像が得られるほか、「ナイトラプスビデオ」も採用されているので、夜景動画が4K解像度で撮影できるのも魅力のひとつ。さらに、「HyperSmooth 2.0」によって手ブレが大幅に補正されるので、動きが激しく撮影しにくい被写体も鮮明に捉えます。

LEDライトやショットガンマイクなど、多彩なアクセサリーの装着に対応しているのも特徴。オリジナリティーを出しながら撮影をしたい方におすすめのモデルです。

ゴープロ(GoPro) MAX

全方位撮影に対応した「360°モード」と、GoPro撮影ができる「HEROモード」を搭載した、防水仕様の全天球アクションカメラ。防水性能は5mまで備えているので、ラフティングやサーフィンなどのマリンスポーツの動画をよりアクティビティに残したい方にぴったりです。

さらに、画期的な水平維持機構を備えているため、Vlogや自撮り動画の撮影もスムーズ。加えて、360°仕様の手ブレ補正「Max HyperSmooth」も搭載。1台でさまざまな機能を備えているので、アクションカメラを初めて購入する方におすすめです。

深圳嵐ヴィジョン(Shenzhen Arashi Vision) Insta360 ONE R ツイン版 CINAKGP/A

レンズが交換できるアクションカメラです。360°撮影と4K 60fps広角撮影を、シーンにあわせて使い分けできます。IPX8防水規格に対応しており、本体は5mまで防水可能。別売の潜水ケースを装着することで、水深60mまで潜って撮影できます。

360°モジュールは2つのレンズを搭載しており、5.7Kの超解像度で撮影可能。4K広角モジュールは安定したアクションを記録できます。

さらに、高画質な夜景撮影ができるナイトショット機能や、ドローンで周囲を低速旋回したようなアングルで撮影できるバレットタイム機能など魅力的な機能を採用。マリンスポーツなどで、高度な撮影技法にこだわりたい方におすすめのモデルです。

防水カメラを使用する際の注意点

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水中で使えるのが魅力の防水カメラですが、精密機器部分を保護するためには本体内部への水の侵入を防ぐ必要があります。そのため、水中で使用する前に必ず全てのロックが閉まっているかを確認しておきましょう。

また、水の侵入を食い止めているパッキンに汚れが詰まって隙間ができていると、その部分から水が入りやすくなります。わずかな水分でも内部の腐食の原因となるので、カメラを使用後はしっかりと汚れを洗い流すのもポイントです。

なお、カメラを使用するにつれてパッキンは消耗していきます。1年ほどを目安に交換するのがおすすめです。

番外編:軽いレジャーなら防水スマホカバーで対応可能

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カメラを軽いレジャーに持参したい場合には、ビニール製の防水スマホカバーを使用するのが便利。価格もリーズナブルなので、ビーチやプールサイドでの撮影など、多少水がかかる程度のシーンであれば十分対応できます。

ただし、簡易的なモノが多いため、完全に水を浸けての使用は避けた方がよいでしょう。水中で本格的な撮影をする機会が少ない方や、コストをかけたくない方は、選択肢のひとつとして取り入れてみてください。