スマートフォンのカメラ性能は高く、手軽できれいに撮影できます。しかし、シーン別の対応能力を重視するのであれば、デジタルカメラを使うのがおすすめです。特に夜景撮影においての差は大きく、感度の違いが影響します。

そこで今回は、夜景に強いデジタルカメラをピックアップ。コンデジ・ミラーレス・一眼レフに分けて、それぞれのおすすめ製品をご紹介します。

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夜景撮影に強いデジタルカメラの特徴

写真を撮るには明るさが必要です。室内なら、暗くてもフラッシュで明るさを補えばきれいに撮影できますが、夜景を撮影する場合は被写体までの距離があるので、フラッシュの効果が少なくなります。

夜景撮影に強いデジタルカメラは、光をとらえる能力が高い特徴があります。カメラの「ISO感度」と呼ばれる数値が高く、暗いシーンでもきれいに撮影可能です。また、デジタルカメラに搭載されているイメージセンサーが高性能かどうかもチェックするようにしましょう。

レンズの性能にも注目。「F値」と呼ばれる絞り値が小さいほど明るくなります。きれいな夜景撮影をしたい場合は、併せて確認してみてください。

夜景撮影に強いデジタルカメラの選び方

ISO感度が高い

By: panasonic.jp

夜景撮影に強いデジタルカメラを探すなら、「ISO感度」をチェック。ISO感度が高いと、暗い場所でも明るく撮影ができます。機種によって設定できるISO感度の最大値は決められており、デジタル一眼レフカメラの高級機になると、ISO感度を25600以上に設定可能です。

ただし、ISO感度を高く上げすぎると、画面全体のノイズが目立って画像が劣化してしまうので注意。許容範囲内の画質が確保できるISO感度の上限を確認したうえで、撮影に臨むのがおすすめです。

イメージセンサーが高性能

By: ricoh-imaging.co.jp

イメージセンサーの性能も夜景撮影用のデジタルカメラを選ぶ際に重要です。センサーサイズや画素数によって暗所での画質は大きく影響を受けます。

イメージセンサーのサイズは「1型」「フォーサーズ」「APS-C」「フルサイズ」と多彩。センサーが大型なら多くの光を取り込んで夜景も鮮明に撮影可能です。画質を重視するなら1型以上のイメージセンサーを搭載したデジタルカメラが適しています。

イメージセンサーの画素数にも注目。画素数が増えるほど高精細に撮影できますが、暗所でISO感度を上げたときに早い段階からノイズが目立ちやすくなります。夜景を高画質で撮影したいのであれば、画素数が2000万程度のあまり多すぎないデジタルカメラを選びましょう。

レンズが明るい

夜景撮影ではレンズの性能も重要です。レンズが明るければシャッタースピードを早くでき、三脚を使用できない場所での撮影でも手ブレを減らせます。

レンズの性能は明るさの指標として使われている「開放F値」で確認が可能。開放F値の数値が小さいほど多くの光量を取り込めるので、夜景など暗いシーンでも手ブレを抑えつつ鮮明に撮影できます。

レンズ交換式のデジタルカメラを選ぶ際には、単焦点レンズなどできるだけ開放F値が小さく明るいレンズを組み合わせるのがおすすめです。

マニュアル操作が可能

デジタルカメラの撮影ではオート設定が手軽ですが、オート設定で夜景を撮影すると、きれいな写真が撮れないことがあります。きれいに撮影するためには、マニュアル操作ができるかを要チェック。夜景撮影で手ブレがひどい場合にISO感度を上げるなど、柔軟に対応可能です。

マニュアルでシャッタースピードを変えたり、レンズのF値を変えたりしても写真に変化があらわれます。さまざまな設定で夜景撮影にトライするためにも、マニュアル操作の対応有無を確認してみてください。

夜景撮影に強いおすすめのデジタルカメラ|コンデジ

キヤノン(Canon) PowerShot G7 X Mark III

キヤノン(Canon) PowerShot G7 X Mark III

優れた暗所性能を持つ高級コンパクトデジタルカメラです。有効約2010万画素の1型積層型センサーを内蔵。常用感度も最高ISO 12800まで使用できるので、上質な夜景撮影を手軽に楽しみたい方におすすめです。

広角24〜中望遠100mm相当をカバーする4.2倍の大口径ズームレンズを搭載しているのもポイント。開放F値がF1.8〜2.8と明るく、9枚羽根の虹彩絞りを採用しているため、夜景の街灯やイルミネーションも円に近い形状で美しくぼかせます。

重さ約304g、約幅105×奥行41.4×高さ60.9mmと軽量コンパクトなのも魅力。簡単に持ち運べるので、街歩きや旅行にも適しています。Wi-FiとBluetoothによるスマホ連携機能にも対応。三脚を使う際に役立つリモート撮影機能も利用可能です。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) Cyber-shot RX100V DSC-RX100M5A

ソニー(SONY) Cyber-shot RX100V DSC-RX100M5A

夜景撮影向けの機能が充実した高級コンパクトデジタルカメラです。1型積層型センサーに加えて、高感度画質を向上させるフロントエンドLSIを内蔵。さらに、4枚の画像合成で拡張感度ISO 25600も実用可能にする「マルチショットNR」も備えています。

ドイツの名門メーカー「カール・ツァイス」と共同設計した24-70mm F1.8-2.8の大口径ズームレンズを搭載しているのもポイント。逆光耐性に優れた「T*コーティング」も施されているため、明るい街灯のある場所でも夜景をクリアに撮影可能です。

重さ約299g、約幅101.6×奥行41×高さ58.1mmと持ち運びも簡単。よく使う機能を瞬時に呼び出せるファンクションボタンや、割り当てた機能を調節できるコントロールリングも備えています。マニュアル撮影時の操作性にこだわる方にもおすすめです。

パナソニック(Panasonic) LUMIX LX9 DMC-LX9

パナソニック(Panasonic) LUMIX LX9 DMC-LX9

高画質な夜景撮影が手軽に楽しめる高級コンパクトデジタルカメラです。高級メーカー「ライカ」の審査をクリアした24-72mm F1.4-2.8の大口径ズームレンズを搭載。明るさに余裕があり、高精度な光学式手ブレ補正も備えているので、手持ちで軽快に夜景を撮影したい方にもおすすめです。

重さ約310g、約幅105.5×奥行42×高さ60mmの小型軽量ボディには、1型センサーを内蔵。画像内のエリアごとにノイズ量を適切に低減する「マルチプロセスNR」にも対応しており、高感度でもきれいに撮影できます。

上方向に180°回転できるチルト式タッチモニターも便利。雨上がりに水溜りに映った夜景のリフレクションを撮影する際にも重宝します。8つのファンクションボタンとコントロールリングによって、マニュアル撮影でも直感的な操作が可能です。

リコー(RICOH) GR III

リコー(RICOH) GR III

高画質で夜景を美しく撮影できる人気の高級コンパクトデジタルカメラです。ポケットサイズのボディに有効約2424万画素のAPS-Cセンサーを内蔵。さらに、幅広い感度域で画質を向上させる「アクセラレーターユニット」との組み合わせによって、最高ISO 102400の常用を可能にしています。

GRシリーズの伝統となる28mm相当 F2.8の広角単焦点レンズを搭載しているのもポイント。夜景以外にも夜の街中で行うスナップ撮影にもおすすめです。

重さ約257g、約幅109.4×奥行33.2×高さ61.9mmと小型軽量で持ち運びや収納が簡単なのも魅力。4段分の補正効果を持つ3軸手ブレ補正機構「SR」も備えており、夜景も手持ちで軽快に撮影可能です。街並みを背景に星の軌跡などを記録するのに役立つ「インターバル合成」機能も使えます。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) Cyber-shot RX1RII DSC-RX1RM2

ソニー(SONY) Cyber-shot RX1RII DSC-RX1RM2

臨場感あふれる夜景を撮影できるコンパクトデジタルカメラです。暗所性能を向上させた有効4240万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを内蔵。本格的な夜景の作品撮りに活用したい方にもおすすめです。

カール・ツァイスと共同開発した35mm F2の広角単焦点レンズを搭載しているのもポイント。比較的自然な遠近感で記録可能です。常用感度は最高ISO 25600。画面を分割して部分ごとに最適処理を行う「エリア分割ノイズリダクション」により、高感度でもノイズを効果的に抑えられます。

重さ約507g、約幅113.3×奥行72×高さ65.4mmと機動性に優れているのも魅力。夜景や星空の撮影時は、「光学式可変ローパスフィルター」の効果をOFFにすることで、解像感をさらに高められます。

夜景撮影に強いおすすめのデジタルカメラ|ミラーレス

富士フイルム(FUJIFILM) X-S20

富士フイルム(FUJIFILM) X-S20

フィルムライクな描写で夜景も記録できるミラーレス型デジタルカメラです。往年のフィルムを再現した色合いが手軽に楽しめる「フィルムシミュレーション」に対応。加えて、粒状感の追加も可能なので、デジタルカメラでもレトロな仕上がりで夜景を撮影したい方にもおすすめです。

取り込む光量を増やせる有効約2610万画素の裏面照射型APS-Cセンサーを内蔵しているのもポイント。常用感度は最高ISO 12800まで使用でき、独自のカラーフィルター配列を採用することで高画質を実現しています。

バッテリー・メモリーカードを含んだ重さが約491gと、比較的軽量ながら多彩な機能が充実しているのも魅力。三脚が使えない場所でも安心な最高7段分の手ブレ補正を搭載しています。また、最高750枚まで撮影できる大容量バッテリーを採用しており、長丁場の夜景撮影にもぴったりです。

オーエムシステム(OM SYSTEM) OM-5

オーエムシステム(OM SYSTEM) OM-5

アウトドアでの夜景撮影でも活躍するミラーレス型デジタルカメラです。有効約2037万画素のフォーサーズセンサーを採用することで、重さ約414g、約幅125.3×奥行49.7×高さ85.2mmの軽量小型ボディを実現。さらに、IP53の防塵防滴性能と、-10℃でも動作可能な耐寒性能も備えています。

レンズ側との協働で最高7.5段分の補正効果を発揮する「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応するのも魅力。三脚に頼らず手持ちで夜景や星空の撮影が楽しめます。荷物を少なくできるため、登山の行程で山の上からの夜景を記録したい方にもおすすめです。

三脚なしでも約5000万画素の高解像画像を生成できる「手持ちハイレゾショット」も便利。夜景もより高精細に撮影可能です。さらに、バリアングルモニターで仕上がりを確認しながら星の軌跡などを記録できる「ライブコンポジット」や、AFで星に合焦できる「星空AF」などの機能も備えています。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) EOS R6 Mark II

キヤノン(Canon) EOS R6 Mark II

優れた性能バランスで夜景撮影にも重宝するミラーレス型デジタルカメラです。有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載。常用感度はISO 102400まで使用でき、高感度でも高画質が得られるので、夜景の本格的な作品撮りにもおすすめです。

重さ約670gと携帯性が良好なのもポイント。レンズ側との協調で最高8段分の補正効果を発揮する高性能な手ブレ補正機構「IS」も備えているため、三脚に頼ることなく暗所でも手持ちでスローシャッターを活用した多彩な表現が楽しめます。

タッチ式のバリアングルモニターを搭載しているのも便利。初心者でもスマホに近い感覚で操作できます。また、直感的なマニュアル操作をサポートする3つの電子ダイヤルも完備。レンズ側のコントロールリングと組み合わせることで、撮影設定のカスタマイズがスピーディーに行えます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) Z f

ニコン(Nikon) Z f

夜景撮影にも重宝するレトロデザインのミラーレス型デジタルカメラです。フィルム一眼レフの名機「FM2」をモチーフにした外観デザインを採用。クラシックカメラのような佇まいながら現代的な撮影機能を搭載しています。

真鍮で作られた3つのダイヤルを天面に搭載しているのもポイント。精密機器ならではのメカニカルな操作が楽しめます。また、電源OFF時でもシャッター速度・ISO感度・露出補正の設定内容が一目で把握できるメリットもあるので、マニュアルで夜景を撮影する場合でも直感的で素早い操作が可能です。

有効約2450万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを内蔵しながら、重さ約710gと携帯性も良好。常用感度は最高ISO 64000まで使用可能です。最高8段分の手ブレ補正機構も備えています。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) α7S III ILCE-7SM3

ソニー(SONY) α7S III ILCE-7SM3

超高感度撮影に特化したミラーレス型デジタルカメラです。有効約1210万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを内蔵しており、あえて画素数を抑えることで画質を向上。拡張感度の上限値ISO 409600を実現可能なので、暗所撮影を有利に進めたい方におすすめです。

優れたAFシステムを採用しているのもポイント。わずかな星明かりしかないようなシーンでも高精度なピント合わせが可能です。加えて、最高5.5段分の5軸手ブレ補正機構も備えており、三脚が使えない場所でも重宝します。

動画性能が高いのも魅力。4Kで最高120fpsのハイフレームレート撮影が可能なため、スローモーション表現も積極的に活用できます。手持ちでの動画撮影をサポートする「アクティブモード」も搭載しており、夜ジンバル不要でブレを抑えた見やすい映像が記録可能です。

夜景撮影に強いおすすめのデジタルカメラ|一眼レフ

リコー(RICOH) PENTAX KF

リコー(RICOH) PENTAX KF

コスパと機動性に優れた夜景撮影向けの一眼レフ型デジタルカメラです。持ち運びしやすい約684gの軽量ボディに、有効約2424万画素のAPS-Cセンサーを内蔵。価格の安いエントリーモデルながら高い防塵・防滴性能も備えているので、アウトドアでも夜景撮影を手軽に楽しみたい方にもおすすめです。

幅広い感度域で画質を向上させる「アクセラレーターユニット」を搭載しているのもポイント。常用感度は最高ISO 102400で、ISO 6400を超える超高感度でも実用的な画質が取得可能です。加えて、最高4.5段分の手ブレ補正機構「SR」も備えています。

状況に応じて画面の明るさを簡単に変えられる「アウトドアモニター」も便利。赤色画面表示にも対応するので、夜景や星空の撮影で暗闇に慣れた目でも設定内容を快適に把握できます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX K3 Mark III

リコー(RICOH) PENTAX K3 Mark III

夜景撮影にも重宝する操作性にこだわった一眼レフ型デジタルカメラです。カスタマイズ可能な10個のボタンや、ファインダーを覗いたまま最大5つの項目を調節できる「スマートファンクション」を搭載。マニュアルでの夜景撮影時でも直感的に操作できるので、操作時の快適性を重視する方にもおすすめです。

有効約2573万画素の裏面照射型APS-Cセンサーと、「アクセラレーターユニットII」を採用しているのもポイント。最高ISO 1600000の常用を実現しています。5.5段分の5軸手ブレ補正機構「SR II」も搭載。手持ちでも安定した夜景撮影が可能です。

重さは約820gで、野外撮影に欠かせない防塵・防滴・耐寒などの耐候性も完備。別売りのGPSユニットを装着することで、赤道儀がなくても星の追尾が行える「アストロトレーサー」機能にも対応しており、高度な星空撮影が手軽に楽しめます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX K1 Mark II

リコー(RICOH) PENTAX K1 Mark II

臨場感あふれる高画質で夜景も撮影できる一眼レフ型デジタルカメラです。有効約3640万画素のフルサイズセンサーを搭載。アクセラレーターユニットとの組み合わせで最高ISO 819200が常用できます。優れた暗所耐性を備えているので、本格的な夜景の作品撮りにもおすすめです。

手ブレ補正の応用によって超高解像画像が生成できる「リアル・レゾリューション・システムII」に対応するのもポイント。手持ちでも高精細な夜景が撮れます。また、「アストロトレーサー」も内蔵。単体でも手軽に天体追尾撮影が楽しめます。

縦横関係なく光軸に沿ったまま動かせる「フレキシブルチルト式液晶モニター」も便利。アウトドアモニターにも対応します。防塵・防滴・耐寒など耐候性も充実。本体の各部をLEDで照らせる「操作部アシストライト」も備えており、暗闇の中でもスムーズに撮影準備が進められます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) EOS 6D Mark II

キヤノン(Canon) EOS 6D Mark II

夜景撮影でもフルサイズの高画質が手軽に楽しめる一眼レフ型デジタルカメラです。有効約2620万画素のフルサイズセンサーを内蔵しており、常用感度は最高ISO 40000まで使用可能。フルサイズ一眼レフとしては価格が比較的安いので、APS-C機からのステップアップにもおすすめです。

夜景のリフレクション撮影も快適に行えるバリアングルモニターを搭載しているのもポイント。また、ライブビュー撮影でも高速なピント合わせが可能な、独自の像面位相差AFシステム「デュアルピクセルCMOS AF」も採用しており、ミラーレス一眼に近い感覚で撮影が進められます。

撮影モードや機能の効果を作例を交えつつ表示する「ビジュアルガイド」も便利。デジタルカメラの初心者でも無理なく着実に使いこなせるようになります。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D780

ニコン(Nikon) D780

クリエイティブに夜景撮影が楽しめる高性能な一眼レフ型デジタルカメラです。有効約2450万画素の裏面照射型フルサイズセンサーを内蔵しており、常用感度は最高ISO 51200まで使用可能。夜景や星空の撮影をサポートします。

像面位相差AFを採用しているのもポイント。ライブビュー撮影でも高速AFが使用可能です。わずかな星明かりしかないような-7EVの低照度でもAFが有効なので、肉眼で見えにくい暗闇のなかでも夜景をスムーズに撮影したい方にもおすすめです。

マグネシウム合金を使ったモノコック構造を採用しているのも魅力。高い剛性と耐久性に加えて、防塵・防滴性能も備えています。バッテリーは1回の充電で最大約2260枚の撮影が可能。充電手段の確保が難しいアウトドアシーンでも重宝します。

▼撮影イメージ