一眼レフカメラを購入する際に比較対象になりやすいのが「ニコン」と「キヤノン」の2大カメラメーカー。国内の市場シェアは2社合わせて全体の90%を占めるほどで、圧倒的な人気を誇っています。カメラ選びで迷った場合はこの2社のどちらかであれば間違いはなさそうですが、どちらのメーカーにすべきか悩んでしまいがちです。

そこで今回はニコン製品に的を絞り、その特徴やおすすめの一眼レフカメラをご紹介。また、キヤノンとの違いも解説するので、ニコンとは決めつつも購入に踏み切る”もうひと押し”がほしいという方は、ぜひ参考にしてください。

ニコン(Nikon)とは?

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デジタルカメラや測定器、光学素材などを開発する大手光学機器メーカーです。1917年に現在のニコンの前身である「日本光学工業株式会社」を設立しました。

最近では、デジタル一眼レフ「ニコンDシリーズ」、フルサイズミラーレスカメラ「ニコンZシリーズ」、双眼鏡や望遠鏡で知られています。元は軍用の光学兵器を製造していた背景もあり、頑丈で操作性に優れたカメラを製造していることで有名です。

ニコンとキヤノンの違い

ニコンの特徴

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ニコンのカメラは、被写体の色を忠実に再現できるのが特徴です。風景写真で作品を自分が好む色合いに味付けしたい場合などに有利。とりわけ黒色に強く、黒い髪1本1本まではっきりと質感をもって表現できます。

また、オートフォーカスに関してはキヤノンがスピードに優れていることに対し、ニコンは正確さに優れているのがポイント。ダイナミックレンジが広いため美しい明暗を表現できるのが特徴です。

さらに、元々軍用光学兵器メーカーとして技術を積み重ねてきたこともあり、堅牢性の高さでも人気を博しています。ハードに使用しても故障しにくいので、過酷な環境での撮影が要求される報道カメラマンや登山家、ネイチャーフォトグラファーに重宝されているのもポイントです。

加えて、一眼レフ「Dシリーズ」のレンズマウントには、1959年の登場以来続くFマウントを一貫して採用しているのも特徴。フィルムカメラ時代に発売された古いレンズでも、大半のものは現行の一眼レフとも互換性があり、オールドレンズ独特の柔らかな描写が現代の一眼レフでも手軽に楽しめます。

キヤノンの特徴

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キヤノンのカメラは、人の目で見たときに美しく見えることを重点においた画づくりが特徴です。白飛びがしづらく、肌の色をキレイに描写できます。また、オートフォーカスの素早さにも長けているのがポイント。

初心者でもプロのような魅力的な写真を撮りたい方、人物撮影を主とする方はキヤノンのカメラがおすすめです。また、スポーツや飛行機、鉄道など、高速で動く被写体を高速連写で一気に撮り切りたい場合にも重宝します。

ニコンの一眼レフの種類

FXフォーマット

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ニコンでは、フルサイズ機のカメラのことを「FXフォーマット」と呼びます。35mmフィルム相当(約36×24mm)の範囲を撮影することが可能です。光を受ける面積が広いので、感度に優れておりノイズが少ないキレイな写真が撮れます。

画質はピカイチですが、カメラもレンズも重くかさばるのが難点。FXフォーマット機を使いこなすにはある程度の体力や運搬方法の確保が必要となります。また、DXフォーマット機と比べて価格も高めですが、その分高画質なので写真の画質にこだわりたい方におすすめです。

DXフォーマット

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ニコンにおけるAPS-Cサイズのカメラは「DXフォーマット」と呼ばれており、約24×16mmの範囲を撮影できます。フルサイズに比べると画角が狭くなるので広角側に弱いのがデメリットですが、重量が軽くリーズナブルな価格で手に入りやすいのがメリットです。

また、DXフォーマット機ではFXフォーマット機と比較してレンズの実焦点距離が1.5倍になるのも特徴。200mmのレンズが300mmになるなど遠くの被写体をより大きく引き寄せて撮影できるので、スポーツや動物などの超望遠撮影をする際に有利です。

ニコン一眼レフの選び方

有効画素数をチェック

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有効画素数とは、イメージセンサー上に配置されている画素の内で、実際の撮影時に使用される画素の数のこと。有効画素数が増えるほど画像の解像感が向上するので、風景やインテリアなどの撮影で被写体の細部まで緻密に描写したいときに重宝します。また、画像の一部をトリミングしても鑑賞に十分な画質が保てるのも、有効画素数の多い一眼レフのメリットです。

一方で、有効画素数が増えるほど、暗所での高感度撮影時にノイズで画像が荒れやすくなるというデメリットもあります。また、画像1枚当たりのデータ量が大きくなることで、連写速度が遅くなったり、メモリーカードに保存できる枚数が少なくなったりもするので、一概に有効画素数は多ければいいというものでもありません。

1600万画素もあればA3ノビなどの大判プリントも高解像に印刷が可能。ニコンが発売している現行の一眼レフは大半が2000万画素を超えているので、どの機種を選んでも通常の用途では十分すぎる画質が得られます。3000万画素を超える超高解像機は風景など解像感にこだわりたい場合に使用するのがおすすめです。

ISO感度をチェック

ISO感度とは、イメージセンサーで受け取る光に対する感度を決める数値のこと。ISO感度が大きくなるほど取り込める光の量が増えるので、暗い室内や夜間でも手ぶれを抑えつつ明るく撮影できたり、高速シャッターで動くものをぶれずに撮影したりするのに有利です。

しかし、ISO感度は数値を上げるほど画像に粒状のノイズが現れやすくなり、画質が荒れてしまうのが難点。風景や夜景を高画質に撮影したい場合はできるだけ低い感度を使用するのがおすすめです。

一般的な用途ではISO3200〜6400ぐらいまでの高感度が、鑑賞に耐えられるぐらいの高画質で撮影できれば十分。暗闇での撮影が多かったり、動体撮影で高速シャッターを多用したりしたい場合は、ISO12800を超える高感度が実用できる機種を選ぶとよいでしょう。

重量で選ぶ

持ち運びのしやすさや長時間撮影での疲れにくさを考慮したい場合は、一眼レフの重量も要チェック。FXフォーマットのフルサイズ一眼レフは本体だけでも1kg前後の機種が多く、レンズを装着すると2kg近い重さになります。そのため、持ち運びや長丁場の撮影には相応の体力が必要となるのが難点です。

一方、DXフォーマットのAPS-C一眼レフは、FXフォーマット機の2〜4割ほど軽いので比較的快適に持ち運びができ、長時間の撮影にも向いています。画質ではFXフォーマット機には今ひとつ敵いませんが、携帯性や撮影継続性を重視する場合はおすすめです。

また、意外と盲点なのがレンズの重量。FXフォーマット用のレンズはDXフォーマット用のものと比べて大きいですが、重量も1.5〜2倍くらいの差があります。一眼レフを購入する際は同時に使用するレンズの重量も考慮しましょう。

モニターの種類で選ぶ

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液晶モニターにはカメラに埋め込まれた固定式のものとモニターの向きを変えられる可動式のものがあり、さらに可動式のモニターは主にチルト式とバリアングル式の2種類に大きく分けられています。

チルト式のものは上下方向にモニターを傾けられるのが特徴。運動会で群衆の中から子供をハイアングルで撮影するときや、足元の草花をローアングルで撮影するときでも、無理な姿勢を取ることなく構図の確認ができるので楽に撮影が可能です。また、液晶を180°回転させることで自撮り撮影にも対応した機種もあります。

バリアングル式のものは、上下方向に加えて左右方向にもモニターを動かせられるのが特徴。チルト式では縦位置の際にモニターが可動できないので、ハイアングルやローアングルで撮影するのが困難ですが、バリアングル式では縦位置でも自由なアングルで撮影できます。また、ビデオカメラのようにモニターを横方向に開けるので、手持ちでも安定した姿勢で動画撮影ができるのもポイントです。

ワイヤレス機能があると便利

一眼レフにワイヤレス機能が搭載されていれば、撮影した画像をスマートフォンなどのデバイスに転送可能。メールで友人に画像を送ったりSNSに投稿したりなどの操作がパソコンを介さなくても簡単に行えます。

また、スマートフォンをリモコン代わりとしても使用が可能。露出やホワイトバランスなど各種設定の変更やシャッター操作が遠隔からアプリ上で行えるので、手ぶれを抑えるために三脚に一眼レフを固定して夜景や草花などの撮影をする際に重宝します。

なお、ワイヤレス機能にはWi-Fi接続とBluetooth接続の2種類があります。Wi-Fi接続は、一眼レフと連携する度にパスワード入力などの接続操作が必要。一方、Bluetooth接続の「SnapBridge」に対応した機種では、一度ペアリングを行った後は常時連携が維持されるので一眼レフの電源を入れるだけでスマートフォンに接続できるので便利です。

ニコンの一眼レフおすすめモデル|FXフォーマット

ニコン(Nikon) D610

ニコン(Nikon) D610

入門機としておすすめの、小型軽量かつコスパに優れたフルサイズ一眼レフです。上位機のように可動式モニターやWi-Fiなどの便利機能は搭載されていませんが、フルサイズの高画質を味わうのには必要十分な性能を持っています。

価格も標準ズームレンズとのキットで約13万円と安く比較的入手しやすいので、手頃なフルサイズ一眼レフを探している方にも最適。また、記録画素数が約1000万になるものの、DXレンズも使用できるので、DXフォーマット機からのステップアップにもおすすめです。

有効画素数は約2426万、常用感度はISO100〜6400。本体重量は約850gとフルサイズ一眼レフとしては軽い方なので、軽快なフットワークでスナップ撮影を楽しむ際にも向いています。デュアルのSDカードスロットを備えているのもポイントです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D750

ニコン(Nikon) D750

あらゆるジャンルの撮影で活躍できるバランスのとれた機能性と、高い機動力が魅力の中級者向けフルサイズ一眼レフです。モノコック構造をボディ設計に採用したことで、D610よりもわずかに薄く軽くなり、深いグリップでしっかりと握れるので長時間の撮影でも疲れにくくなりました。

有効画素数は約2432万でD610とほぼ同じですが、常用感度はISO100〜12800で高感度性能が向上。AF性能も高く、51点のフォーカスポイントと-3EVの低輝度AFによって、高速に動く被写体の撮影はもちろん、月明かり程度の明るさでの撮影も対応できます。

また、便利な機能を多数搭載しているのも特徴。上向き最大90°・下向き最大75°の展開が可能なチルト式液晶モニターにより、ハイアングルもローアングルも無理のない姿勢で楽に撮影できます。Wi-Fiを使用すればスマートフォンへの画像転送や遠隔操作も可能です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D850

ニコン(Nikon) D850

風景やポートレート、美術品などの撮影におすすめの超高画素と高速連写を両立したフルサイズ一眼レフです。有効画素数は、ニコンDシリーズで最大となる約4575万。岩に張り付く苔や服の繊維など、画像の細部まで緻密に再現できます。

また、超高画素機にも関わらず、最高約7コマ/秒の高速連写が可能なのも特徴。フラグシップ機D5と同等の高精度なAFも備えており、高速な被写体でも的確に捉えられるので、風景を交えて鉄道や飛行機の撮影をする場合にも適しています。

裏面照射型センサーの採用によってISO64〜25600を実現し、高感度撮影に強いのも魅力。約4575万画素の超解像を最大限生かしつつ、暗所でも撮影ができるので、夜景撮影にも最適です。また、機構ぶれやシャッター音を抑えて静かに撮影できる「サイレント撮影」に対応するので、コンサートホールや結婚式など静粛性が要求される場所でも活躍します。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D810A

ニコン(Nikon) D810A

星景や天体の撮影におすすめの特別仕様なフルサイズ一眼レフです。D850の前機種で同じく高画素機として人気だったD810がベースになっており、有効画素数約3635万の高解像撮影ができます。

D810と異なるのは、星雲で見られるHα線の波長に対応する、専用の光学フィルター透過特性を備えている点。一般的な一眼レフでは淡くしか写せない星雲も、期待通りの濃い赤色で印象的に描写できます。

ただし、通常よりも赤みが強調された色合いとなる点は注意が必要。風景で空の青が紫寄りに描写されたり、ポートレートで人肌が不自然に赤くなったりするリスクがあるので、一般的な被写体を撮影する場合はD850の方を選ぶといいでしょう。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D5

ニコン(Nikon) D5

比類ないAF性能と高感度耐性・剛性を備えたフルサイズ一眼レフのフラグシップ機。厳しい条件下でハイレベルな動体撮影に従事する上級者におすすめです。画面の広域をカバーする高密度153点AFシステムの採用により、スポーツや野生動物、野鳥などの不規則かつ高速に動く被写体でも確実に捕捉できます。

連写性能もシリーズ最高峰。AF・AE追従で最高約12コマ/秒・連続200コマまでの超高速連写が可能なので、連写中にバッファ不足でシャッターが切れず決定的瞬間を逃す心配がありません。

また、高感度性能も優秀。有効画素数は約2082万と下位機と比べると控えめですが、常用でISO100〜102400の超高感度が使用できるので、わずかな月明かりしかない状況でも高速シャッターが使えます。

本体重量は約1405gとかなりの重量級。しかし、ボディ素材にマグネシウム合金が採用されており、高い防塵防滴性能も備えているので、ハードに使用しても故障しにくいのが特徴です。メモリーカードスロットはXQDのデュアルスロットを搭載しています。

▼撮影イメージ

ニコンの一眼レフおすすめモデル|DXフォーマット

ニコン(Nikon) D5300

ニコン(Nikon) D5300

一眼レフの入門機としておすすめの、小型軽量で扱いやすいAPS-C一眼レフ。最大の特徴は、上下だけではなく左右にも動かせるバリアングルモニターを搭載している点です。

イベントや観光地で人混みの上から被写体を狙ったり、低い位置から子供やペットの目線で撮影したりする際に重宝します。また、縦位置でもアングルを自由に変えられるので、構図作りのバリエーションが増えるのもメリットです。

有効画素数は約2416万、常用感度はISO100〜12800。本体重量は約530gと軽いので、持ち運びが苦になりません。Wi-Fiを備えているのもポイント。価格も標準と望遠のダブルズームレンズとのキットで約6万円と安いので、コスパの優れた一眼レフを探している方にもおすすめです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D5600

ニコン(Nikon) D5600

D5300の後継機として、携帯性・機能性が強化されたAPS-C一眼レフです。ボディ設計には、D750やD850と同じモノコック構造が採用されており、本体重量が約465gとD5300より大幅に軽量化。グリップも深くなったことで、より握りやすくなりました。

液晶モニターは同じバリアングル式ですが、新たにタッチパネルにも対応。ピント合わせやシャッターの操作がスマートフォン感覚で直感的にできます。有効画素数は約2478万でD5300と同じ。しかし、常用感度がISO100〜25600となり、高感度画質がわずかに向上しています。

ワイヤレス機能に関しても向上。Wi-Fi接続だけではなく、Bluetooth接続機能の「SnapBridge」に対応したことで、スマートフォンとの連携がさらに使いやすくなっています。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D7500

ニコン(Nikon) D7500

性能のバランスが取れた機動力の高いAPS-C一眼レフ。軽快なフットワークで撮影に打ち込みたい中級者におすすめです。DXフォーマットのフラグシップ機であるD500と同等の画質が得られるので、本格的な作品制作が楽しめます。

有効画素数は約2088万、常用感度はISO100〜51200です。AF性能が優秀なのも特徴。画面の広範囲(左右73%・上下46%)をカバーする51点のフォーカスポイントと最高約8コマ/秒の高速連写で、高速な動きの被写体も的確に捉えられます。

プロ機のD500と異なり、メモリーカードスロットはSDカードだけのシングルで、縦位置グリップの用意がないなど拡張性では劣るのが難点。しかし、本体重量が約720gと軽く持ち運びが楽なので、機動力を重視したい旅先でのスナップ撮影などで重宝します。タッチパネルのチルト式液晶モニターやBluetooth接続の「SnapBridge」など便利な機能を搭載しているのもポイントです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) D500

ニコン(Nikon) D500

最強クラスの動体撮影性能と優れた堅牢性を備えたニコンAPS-C一眼レフのフラグシップ機。鉄道・動物・野鳥などの動きものを撮影することが多い上級者におすすめです。画素数や高感度などの画質はD7500と同等ですが、プロ向けにAF性能や剛性が強化されています。

最大の特徴は最高クラスのAF性能です。FXフラグシップのD5と同等の153点AFシステムを搭載していることに加え、フォーカスポイントが画面のほぼ全域(左右93%・上下61%)をカバー。最高約10コマ/秒で連続200コマ撮れる超高速連写と、DXフォーマットが持つ1.5倍の望遠効果も相まって、動体撮影で無類の強さを誇ります。

本体重量は約860gと重めですが、ボディ素材にマグネシウム合金を採用しているので、過酷な環境でのハードな使用にも対応。モノコック構造を採用しており、大きな望遠レンズを使用する場合でもしっかり握れるので、長丁場の撮影でも疲れにくいのも魅力です。デュアルカードスロット(SDとXQD)や専用の縦位置グリップも用意されています。

▼撮影イメージ

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