優れた描写性能を搭載したニコンの一眼レフカメラ。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、さまざまな製品を展開しています。製品ごとに性能や使いやすさが異なるので、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

今回は、ニコンの一眼レフカメラのなかから、おすすめアイテムをピックアップ。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ニコンの一眼レフの特徴

FXフォーマット

By: nikon-image.com

FXフォーマットとは、35mmフィルムに準じた、フルサイズの撮像素子が搭載されたフォーマットのこと。DXフォーマットと比べて、画角が広く、広範囲を写すことが可能。ポートレート撮影や風景撮影時に、背景情報を多く取り入れたいときにおすすめです。

FXフォーマットのカメラには、FXフォーマット以外にもDXフォーマット対応レンズを装着できます。FXフォーマット対応レンズを装着すると、ボケ感の大きい写真や暗い場所でも綺麗な撮影をおこなえるのがポイントです。

一方、FXフォーマットのカメラにDXフォーマット対応レンズを装着すると、DXフォーマットで撮影可能。背景の写る範囲が絞られるため、被写体を大きく撮影できます。

FXフォーマットのカメラであるかは、本体に「FX」と記載があるかどうかで確認可能。しかし、レンズにはFXフォーマットを示すマークは付かないので、その点留意しておきましょう。

DXフォーマット

By: nikon-image.com

DXフォーマットとは、約24×16mmの撮像素子を採用したフォーマットです。DXフォーマットは、同じ焦点距離で撮影した場合、FXフォーマットよりも被写体を約1.5倍大きく写せるのが特徴。つまり、FXフォーマットよりDXフォーマットの方が画角が狭くなります。

手軽に望遠画角が得られるため、運動会・発表会・乗り物などの撮影と相性良好です。また、DXフォーマットの方が被写界深度が深いので、同じ絞り値で撮影すると、FXフォーマットよりもボケ感を抑えた描写に仕上がります。

DXフォーマットのカメラは、FXフォーマットのカメラよりも、コンパクトかつ軽量なのも魅力。カメラだけでなく、レンズも小型のため、携帯性に優れているのが特徴です。カメラを持ち歩きながら撮影をするシチュエーションにも適しています。

ニコンの一眼レフの選び方

有効画素数をチェック

By: nikon-image.com

有効画素数とは、実際に写真を撮影する際に使用する画素数のことです。有効画素数が大きいほど、高画質と思われがちですが、実際にはイメージセンサーやレンズなどの要素も関係するため、有効画素数のみで判断しないよう注意が必要です。

基本的に、センサーサイズが大きいカメラなら、有効画素数が高いほど、高画質の写真を撮影できます。一方、センサーサイズが小さい場合は、高画質な撮影ができない場合があるので、その点留意しておきましょう。

高画質な写真を取るなら目安として、有効約2400万画素あたりの製品がおすすめ。有効約3000万画素以上の高画素機は、スペックを活かすための高性能なレンズが必要になります。

また、画素数が多いほど、画像1点あたりのデータ量が大きくなるのが特徴。編集時にPCの負担が大きくなったり、メモリーカードの容量を圧迫したりします。画質を重視しない方は、有効画素数を抑えるのも選択肢のひとつです。

「視野率」と「倍率」をチェック

By: nikon-image.com

視野率とは、撮像センサーに写る映像がファインダーを覗いたときにどれだけ見えるかを示す割合のことです。一般的な一眼レフカメラのファインダー視野率は100%ですが、エントリーモデルのなかには、100%未満の製品も存在します。

目で見た景色と仕上がりのギャップをなくしたい方は、ファインダー視野率100%の製品がおすすめです。ファインダー視野率100%以外の製品を使って撮影する場合は、視野率を頭に入れながら構図を決めましょう。

また、倍率とは目で見る被写体と、ファインダーで見える被写体の大きさの差を示す数値です。同じ見え方の場合、ファインダー倍率は1倍となります。倍率の数値が高いほど、ピントの確認を正確におこなえるのが魅力です。

オートフォーカス性能をチェック

By: nikon-image.com

オートフォーカス(AF)とは、被写体にピントを自動で合わせる機能です。一眼レフカメラのほとんどに備わっている機能ですが、製品ごとに性能が異なります。用途に合ったオートフォーカス性能が備わっているモデルを選びましょう。

高密度のフォーカスポイントでピントを合わせる機能が搭載されているモデルなら、小さな被写体にピントを合わせることが可能。被写体が遠くにあるときでもピントを合わせやすいのがメリットです。

また、瞳を優先してピントを合わせる「瞳AF」機能も便利。ポートレートなど、人物を撮影するときに活躍します。

主要被写体を判別してピントを合わせる「オートエリアAF」を搭載した製品も存在します。オートフォーカスの開始位置を指定できるのが特徴。ピント合わせをカメラに任せられるので、撮影者はフレーミングに集中できます。

ISO感度をチェック

By: nikon-image.com

ISO感度とは、カメラのレンズを通った光を、本体内でどれほど増幅させられるかを示した数値です。ISO100・ISO400・ISO1600など、「ISO」に続く数値の大きさで明るさが変わります。ISO感度を上げると、光量が少ないシチュエーションでも明るく描写できるのがポイント。シャッタースピードを速くできるため、手ブレを抑えた撮影が可能です。

一般的な用途なら、ISO100〜6400までの範囲に対応している製品を選びましょう。動きの速い被写体を撮影するときは、速いシャッタースピードを確保するために、ISO100〜800を使用するのが一般的。屋内やナイターなどの暗い場所での撮影時では、高感度3200〜6400が目安です。

重量で選ぶ

By: nikon-image.com

一眼レフカメラを選ぶときは、大きさや重量をチェックしましょう。一般的にFXフォーマットよりも、DXフォーマットのカメラの方が本体サイズが小さい傾向にあります。コンパクトかつ軽量な製品は、携帯性に優れているので、旅行先でも気軽に撮影を楽しめます。

また、カメラボディだけでなく、レンズ選びも重要です。焦点距離の長いレンズほどサイズや重量がアップします。軽くて扱いやすい製品を求めている方は、レンズを含めて重量を確認しておきましょう。

モニターの種類で選ぶ

By: nikon-image.com

一眼レフのモニターのなかには、「固定式」「チルト式」「バリアングル式」に分かれます。なかでも、チルト式とバリアングル式は、可動式のモニターで、それぞれ特徴が異なります。

「チルト式」は、モニターを上下方向に動かす方式です。背面モニターを引き出すように操作するため、モニターの角度をすばやく調節できます。「バリアングル式」と比較して可動範囲は狭いものの、モニターの位置が光軸上にあるので、視線のズレが少ないのがポイントです。

「バリアングル式」は、モニターを横に展開できるのが特徴。さらに、上下方向にも可動するので、ローアングルやハイアングルなど、多彩なアングルで撮影しやすいのが魅力です。

ワイヤレス機能があると便利

ニコンの一眼レフカメラのなかには、ワイヤレス機能を搭載した製品が存在します。

現行のモデルでは専用アプリ「SnapBridge」を使うことで、スマートフォンやタブレット端末などと連携が可能。撮影データをデバイスに転送したり、デバイスを使ってリモート撮影したりと、さまざまな便利機能を使用できます。

データの共有をスムーズにおこなえるのが魅力。撮影後、すぐにSNSで写真や動画をアップロードしたい方におすすめの機能です。

ニコンの一眼レフおすすめモデル

ニコン(Nikon) 一眼レフカメラ D6

決定的瞬間を逃さず撮影できる高性能カメラ

プロフェッショナルのニーズに応える高性能な一眼レフカメラです。最高約14コマ/秒、最大200コマの高速連続撮影が可能。動物が動き出すシーンや、スポーツの激しい動きなど、決定的瞬間を逃さず撮影できるのが魅力。被写体を捉え続けるため、一連の動きを撮り逃したくないシチュエーションにもおすすめです。

4Kの動画撮影にも対応。繊細で解像感の高い映像に仕上がるため、本格的な動画撮影をするときにも活用できます。また、マニュアルフォーカスのピント合わせをサポートする「ピーキング表示」や、カメラ内でタイムラプス動画を自動生成する機能など、機能性に優れているのもポイントです。

専用アプリの「SnapBridge」をインストールすると、スマートフォンやタブレット端末との連携が可能。スマートフォンに撮影データを転送したり、カメラを離れた場所に置いてリモート撮影したり、さまざまな機能を活用できます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) 一眼レフカメラ D850

鮮やかでクリアな発色が可能な高速連写性能を実現

有効画素数約4575万画素と最高約9コマ/秒の高速連写性能を実現した一眼レフカメラです。「EXPEED 5」の呼ばれる画像処理エンジンを採用しているのが特徴。滑らかで自然な階調表現と、鮮やかでクリアな発色が可能です。

カメラが自動で撮影シーンに適した画づくりをおこなう「ピクチャーコントロールシステム」を搭載。「オート」時は、階調・色・輪郭・明瞭度をカメラが自動的に調節します。ポートレート撮影では、肌をやわらかく、風景撮影時には自然を鮮やかに描写するのが特徴です。

カメラ本体には、軽量性と堅牢性に優れたマグネシウム合金を採用しています。接合部にはシーリング加工を施しており、環境の変化を受けやすいアウトドアシーンでも安心して使用可能です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) 一眼レフカメラ D7500

予測しにくい動きを被写体でピントを合わせ続ける

被写体捕捉性能を追求した一眼レフカメラです。「高性能51点AFシステム」を採用。動きを予測しにくい被写体を撮影するときも、ピントを合わせ続けます。ほかにも、「ダイナミックAF」「3D-トラッキング」「オートエリアAF」など、豊富なAFエリアモードを搭載しており、被写体に合わせて選択可能です。

ナイトビジョン・フォトイラスト・トイカメラ風など、10種類のスペシャルエフェクトモードを内蔵。静止画や動画に特殊効果をつけられます。クリエイティブな表現を楽しみたい方におすすめです。

専用アプリのSnapBridgeにも対応。スマートフォンやタブレット端末と連携できます。撮影データをその場で自動転送するため、家族や友人とデータを共有するときにも便利です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) 一眼レフカメラ D780

高感度でもノイズの少ない描写性能で使いやすい

描写性能と使いやすさを追求した一眼レフカメラです。撮像素子には、解像力と高画質のバランスにこだわった「裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー」を採用しています。高性能な画像処理エンジンを合わせて採用することで、ISO100〜51200を発揮。高感度でもノイズの少ない描写が可能です。

表現の幅を広げられる「Creative Picture Control」を搭載。ポップ・セピア・サイレンスなど、全20種類から好みの効果を選択するだけで、簡単に印象的な画づくりができます。輪郭強調やコントラストなどのパラメーターも調節可能です。

カメラ本体の上面と背面カバーには、軽量かつ耐久性に優れた「マグネシウム合金」を備えています。また、各所にシーリングを施すことで、防滴防塵性能をアップ。アウトドアシーンでもアクティブな撮影を楽しめます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) 一眼レフカメラ D500

有効画素数約2088万画素を実現した、DXフォーマットの一眼レフカメラです。高画質で、細部まで繊細な描写ができるのが魅力。約10コマ/秒の高速連続撮影が可能。また、「153点AFシステム」により、動きの速い被写体にもピントを合わせながら、一連の流れを撮影できます。動物やスポーツシーンを撮影するときにもおすすめです。

4K/30pの動画撮影にも対応。本格的な動画撮影をおこないたい方にも適しています。液晶モニターは、上下方向に可動するチルト式のため、ローアングルからハイアングルまで、多彩な構図で撮影可能です。

SnapBridgeアプリをインストールすると、スマートフォンやタブレット端末と連携できます。撮影後すぐに撮影データをスマートフォンに送れるので、スムーズにSNSに写真や動画をアップロードできます。

ニコンの一眼レフの売れ筋ランキングをチェック

ニコンの一眼レフのランキングをチェックしたい方はこちら。

ニコンの一眼レフの歴代ラインナップ一覧

D1桁シリーズ

D1桁シリーズは、メーカーを代表するフラッグシップシリーズです。オートフォーカス性能・高速連続撮影・高速画像送信など、プロフェッショナル向けの撮影性能が充実したモデルがラインナップされています。

高性能な画像処理エンジンを搭載したモデルも展開されており、撮影後のレタッチをしなくても高品質の写真に仕上がるのが特徴です。報道やスポーツなど、スピード感を重視する現場で使用するのにもおすすめ。使いやすさにもこだわられたシリーズです。

D800シリーズ

D800シリーズは、ハイエンドモデルを展開しているシリーズ。プロの写真家のニーズにも応える、高性能な機能を多数搭載しているのが特徴です。

静止画と動画撮影のどちらも高画質で繊細に描写ができるのがポイント。さまざまなシチュエーションで綺麗な写真や動画の撮影を楽しみたい方におすすめのシリーズです。

D700シリーズ

D700シリーズは、ミドルクラスのモデルを展開しているシリーズです。撮影性能と使いやすさに優れたモデルをラインナップしています。画質・表現能力・機能のバランスがよく、初心者でもクオリティの高い撮影を楽しめます。

静止画や動画撮影時に思い描いた画づくりができる「Creative Picture Control」を搭載したモデルは、ドリーム・ポップ・セピアなど、全20種類のなかから好みの効果を選択可能。好みの画調に仕上げられるのがポイントです。

D700シリーズのなかには、UHS-II規格対応のSDカードを2枚挿入できる「ダブルスロット」を備えた製品が存在します。容量不足に悩んでいる方にもおすすめです。

D7000シリーズ

D7000シリーズは、DXフォーマットのミドルクラスの一眼レフカメラを取り揃えたシリーズ。高性能ながら小型かつ軽量なのがポイントです。DXフォーマットの機動力を活かした撮影が可能。旅行やアウトドアシーンなど、持ち歩きながらの撮影にもおすすめです。

被写体の捕捉性能に優れたモデルが展開されており、オートフォーカス機能を重視している方にもぴったり。動きを予測しにくい被写体を撮影するシチュエーションで活躍します。

Nikon Df

「Nikon Df」は、「精密機械の感触」と「操る愉しみ」を実感できると謳われている一眼レフカメラです。レトロな印象を与えるクラシカルな外観を採用。撮影性能だけでなく、デザイン性を重視している方におすすめです。

直感的に操作できるアナログ感のあるダイヤルを搭載しており、撮影するまでの工程を楽しみたい方に適しています。ISO感度やシャッタースピードなどもダイヤルで操作が可能。メイン操作の使いやすさにこだわっているのが特徴です。

※2023年6月28日時点で現行モデルの取り扱いはありません。

D600シリーズ

D600シリーズは、エントリーモデルを取り揃えたシリーズです。一眼レフのなかでは安い価格帯に位置しており、初めて一眼レフの購入を検討している方におすすめ。エントリーモデルながら、約2000万画素以上と、高画質な映像を撮影できるモデルを展開しています。

軽量かつコンパクトサイズを実現しているのも特徴。携帯性に優れているので、旅行などの持ち歩きながら撮影するシチュエーションにおすすめです。

※2023年6月28日時点で現行モデルの取り扱いはありません。

D500シリーズ

D500シリーズでは、上位機種「D5」と同等の性能を引き継いでいるモデルを展開。DXフォーマットの一眼レフのなかでは、ハイエンドモデルに該当します。

オートフォーカス機能を搭載していたり、4K動画の撮影できたりと、機能性に優れていながら手の届きやすい価格を実現しているのが魅力。また、小型で機動力が高いので、手軽に撮影ができるシリーズを探している方におすすめです。

※2023年6月28日時点で現行モデルの取り扱いはありません。

D5000シリーズ

D5000シリーズは、DXフォーマットのエントリークラスを取り揃えたシリーズ。シンプルで扱いやすく、カメラ初心者におすすめシリーズです。

液晶モニターには、可動式の「バリアングル液晶モニター」を採用。ローアングルやハイアングルなど、多彩な構図で撮影を楽しめます。液晶モニターを撮影者に向けることで、構図をチェックしながら自撮り撮影も可能です。

※2023年6月28日時点で現行モデルの取り扱いはありません。

D3000シリーズ

D3000シリーズは、カメラ初心者に向けのエントリーモデルが集まるシリーズです。撮影方法をアドバイスする「ガイドモード」を搭載しているモデルがラインナップされています。一眼レフカメラの操作に慣れていない方でも、簡単に撮影できるのが魅力です。

コンパクトサイズかつ軽量モデルのため、持ち運びやすいのも特徴。アウトドアシーンや旅行などのシチュエーションでも活用できます。

※2023年6月28日時点で現行モデルの取り扱いはありません。