2018年9月にファン待望だった35mmフルサイズ規格のミラーレス一眼カメラを発売したことで、世界から大きく注目を集めたニコン。時代はミラーレス一眼カメラにシフトしつつありますが、長らくニコンを支えてきた従来規格である一眼レフカメラの人気はいまだ衰えていません。
その中でも、ニコン製デジタル一眼レフカメラの最高傑作と言われ、一際多くのニコンファンに愛されているのがD850です。そこで今回は、4つのおすすめポイントを交えつつ、名機D850の魅力を徹底的にご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。- 目次
- ニコン(Nikon) D850
- D850のおすすめポイント①|空気感までも写し出す一眼最高クラスの高画質
- D850のおすすめポイント②|D5譲りの高速AFと強力な連写性能
- D850のおすすめポイント③|新たな撮影領域に挑戦できる多彩な撮影モード
- D850のおすすめポイント④|レンズ性能をフルに発揮できる高度な動画撮影機能
- D850の製品仕様
- ニコン(Nikon)D850におすすめのレンズはこちら
ニコン(Nikon) D850
ニコン D850は35mmフルサイズ規格のイメージセンサーを搭載するレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ。ニコンの創立100周年となる2017年の9月に発売されました。
その特徴は高画素と高速連写の両立にあります。有効画素数4575万画素という中判カメラにも匹敵する高精細な画像が撮影できることに加えて、最高で約9コマ/秒の高速連写も実現しました。
高画素と高速連写の合わせ技で新しい撮影領域を切り拓くカメラとして、風景やポートレートだけではなく、高速な連写性能が要求される鉄道や野生動物の撮影でも活躍。数多くのプロカメラマンやハイアマチュアに愛用されています。
第一線で活躍するプロカメラマンや評論家、販売店が厳格な審査をすることで知られる「デジタルカメラグランプリ」。D850はこの賞で最高の写真機にのみ贈られる総合金賞を2期連続で受賞したほか、国内外を問わず多くのカメラ賞を総なめにしました。
D850のおすすめポイント①|空気感までも写し出す一眼最高クラスの高画質
D850は35mmフルサイズ規格のCMOSセンサーを搭載。フルサイズのイメージセンサーは、一般的なAPS-C一眼カメラに搭載されたものと比較して約2.3倍の面積を持ち、光の情報をより多く取り込めます。ダイナミックレンジが広いので、逆光下の風景のように明暗差の激しい場面でも全域に渡って階調バランスのとれた画像が撮影可能です。
有効画素数はフルサイズ一眼で最高クラスとなる4575万画素。中判カメラに匹敵する解像感で細部まで忠実に描写できるのが特徴です。ナノクリスタルコートを採用したハイグレードレンズを使用すれば、被写体だけではなくその場の空気感までも写し出せるので、風景や建築物、人物の撮影などに重宝されています。
また、高画素でありながらも高感度画質が優れていることも魅力です。センサー導線に銅を採用することで、前機種D810より一段高い常用ISO25600を実現。ISO6400まではノイズ感はほとんど感じられないので、光量の限られた場面でも画質にこだわった撮影ができます。
D850のおすすめポイント②|D5譲りの高速AFと強力な連写性能
D850には、オリンピックで活躍するプロのスポーツカメラマンも愛用している同社の「D5」に搭載されているものと同じAFシステムが採用されているため、プロ機譲りの高速・高精度な高性能AFを実現しています。
フォーカスポイントは前機種D810との比較で130%以上の広範囲をカバー。野鳥や野生動物など高速かつ不規則に動く被写体でも逃さず補足できます。
D850のAFシステムは暗所撮影に強いのも特徴。月明かりの下でのポートレートや暗いライブハウスでも狙い通りにピントを合わせられます。
さらに、高速連写が可能なのもD850の魅力です。4575万画素の高精細を維持したままカメラ単体で最高約7コマ/秒の連写ができることに加え、別売りの縦位置グリップを使用すれば最高約9コマ/秒まで高速化が可能。画質とシャッターチャンスの両方にこだわる鉄道や野生動物などの撮影で大きな力を発揮します。
D850のおすすめポイント③|新たな撮影領域に挑戦できる多彩な撮影モード
D850の真骨頂は多彩な撮影モードが選べることにあります。これによって、それまでは高度な撮影スキルが必要だった表現が簡単に使えるので、フルサイズ一眼レフの弱点を克服できるようになりました。
例えば、「フォーカスシフト撮影」。フルサイズ機では小型センサーを搭載したカメラよりも被写界深度が深く、合焦面の前後がボケやすい特性があるため、画面の手前から奥までピントの合ったパンフォーカスでの撮影が難しい面があります。
しかし、この機能を使えばピント位置を前後にずらしながら連続で撮影が可能です。撮影した画像をパソコンで合成すれば、パンフォーカス画像を作れるので、小物や昆虫標本の撮影に重宝します。
また、「サイレント撮影」に対応しているのも特徴です。一眼レフで問題になりがちなレリーズ音や機構ブレを抑制することが可能。あらかじめミラーアップした状態で電子シャッターを使用するため、大きな作動音や振動が起きないので、静粛さを求める結婚式やコンサート、高解像を求める風景や星景の撮影で重宝します。
D850のおすすめポイント④|レンズ性能をフルに発揮できる高度な動画撮影機能
D850は最高4K 30fps解像度での動画撮影が可能です。また、ドットバイドット記録によって撮影画角が狭くなることがありません。フルサイズの画角を最大限に生かせるので、超広角レンズや魚眼レンズでもレンズ性能をフルに発揮できます。
また、フルHD解像度では4倍または5倍の「スローモーション動画」にも対応。コーナーに入るF1カーなど、被写体の一瞬の動きやダイナミックな動きを強調した表現が楽しめます。
映像だけではなく音声も高品質で記録できるのも特徴。内蔵のステレオマイクや別売りのマイクロホンにはアッテネーターが搭載されており、急に大きな音を拾っても音割れしにくい仕様です。写真にも動画にも本格的に打ち込みたい方におすすめできます。
D850の製品仕様
サイズ:幅146×高さ124×奥行き78.5mm
重量:約1005g(バッテリーおよびXQDカードを含む)
レンズマウント:ニコンFマウント
イメージセンサー:4575万画素 裏面照射型フルサイズCMOSセンサー
ISO感度:常用ISO64〜25600・拡張ISO32〜102400
オートフォーカスセンサー測距点:フォーカスポイント153点
連続撮影速度:約7コマ/秒(別売りの縦位置グリップMB-D18の使用時は最大約9コマ/秒まで高速化)
動画撮影:4K UHD対応(フレームレート29.97 fps)
無線通信方式:Wi-FiとBluetoothに対応
ニコン D850は発売から1年余りが過ぎ、実質的な後継機のZ7が発売された現在でもなお、多くのプロカメラマンやハイアマチュアに愛用されている名機です。最高品質の光学ファインダーや60種類以上の豊富なレンズを駆使した作品作りを楽しめるのも魅力なので、ぜひ入手してその世界を満喫してください。