デジタル一眼レフカメラの国内市場において、キヤノン・ニコンに続きさまざまな製品を展開している「ペンタックス」。全体的に防塵防水に優れ、タフな製品を展開しているのが特徴です。

今回は、ペンタックスの一眼レフのおすすめモデルをピックアップ。特に野外撮影でも信頼のおけるカメラを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

ペンタックスとは?

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「ペンタックス」とは日本の大手光学機器メーカーのリコーイメージング株式会社が展開するブランド。コンデジ・ミラーレス・一眼レフと各種デジタルカメラをラインナップしているほか、双眼鏡も展開しています。

1957年に現ブランド名の由来となる「アサヒ・ペンタックス」の取り扱いを開始。耐久性に優れたモデルが数多くラインナップされており、厳しい環境下での使用にも耐え得る高い堅牢性が特徴です。

ペンタックスの一眼レフカメラの特徴

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ペンタックスの一眼レフカメラはアウトドアシーンでの撮影に強いのが特徴。多くの機種で防塵・防滴構造を採用しているため、急な悪天候に見舞われても撮影を継続できます。

また、光量が少ないシーンでの撮影を有利に進められるのも特徴。現行機種の大半には画像処理性能を向上させる「アクセラレーターユニット」が搭載されており、高感度撮影に不利だといわれているAPS-C機でもフルサイズ機と同等以上の高感度耐性を実現しています。室内や夜景など明るさの乏しいシーンでも積極的な撮影が可能です。

さらに、複数の機種でボディ内手ぶれ補正機構を搭載しているのもポイント。装着できるすべてのレンズで強力な手ぶれ補正効果が得られることに加え、レンズ内補正では対応できない種類の手ぶれも高精度に補正可能です。カメラ操作に不慣れな初心者でも、手ぶれを軽減した鮮鋭な画像を手軽に撮影できます。

ペンタックスの一眼レフの選び方

イメージセンサーのサイズをチェック

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一眼レフカメラ選びでまずチェックしたいのが、画質の決め手となるイメージセンサー(撮像素子)のサイズです。ペンタックスのデジタル一眼レフカメラのセンサーサイズは、大きいほうから中判・フルサイズ・APS-Cの3種類。センサーのサイズが大きいほど光を取り込む量が増えるため、ノイズの少ない高画質な撮影ができます。

また、センサーサイズが大きいとダイナミックレンジが広くなるので、「白とび」や「黒つぶれ」が軽減でき、色表現が豊かなのもポイント。画素数が高くても、センサーサイズが小さいと画像が劣化してしまう恐れがあるため、センサーサイズはしっかりとチェックしておきましょう。

画質にこだわりたいのであれば「フルサイズ」、これから一眼レフを始める初心者の方には高価格帯ではない「APS-C」がおすすめ。なお、「中判」は写真の解像度が高い分、高価です。購入を検討している方は留意しておきましょう。

搭載されている機能をチェック

天体撮影をするならアストロトレーサー

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ペンタックスの一眼レフのなかには、天体撮影に便利なアストロトレーサーを搭載した製品があります。カメラ本体に内蔵している手ぶれ補正機構SRと連動することで、ノイズの少ない写真の撮影が可能です。

GPS情報から取得した緯度から天体の動きを算出。イメージセンサーを天体の動きに合わせて移動させることで、星の光や流れが鮮明に写った撮影が可能です。複数の機種がアストロトレーサーに対応しています。

また、天体撮影をするために必要な、星の日周運動に合わせて回転する「赤道儀」の準備が不要なのもポイント。三脚のみでクオリティの高い天体撮影を楽しめます。荷物を軽量化できるため、気軽に撮影をおこなえるのも魅力です。

露出設定を快適に行えるハイパー操作系

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ハイパー操作系とは、Pモード・Mモードにグリーンボタンの操作を加えた機能です。Mモードで絞り値・ISO感度を選択しながら、グリーンボタンを押すことで一時的にPモード同様の露出値に設定できます。暗い場所から明るい場所に移動するときなど、露出値を大幅に変更するシーンで活躍する機能です。

また、再度グリーンボタンを押せば、プログラムラインの露出設定に戻るのも魅力。三脚撮影から手持ち撮影に切り替えるなど、撮影のシチュエーションが変わるときも瞬時に対応できます。

ちなみに、ペンタックスの一眼カメラは、プログラムラインの種類が豊富なのも特徴。オート・標準・高速優先・深度優先など、シチュエーションに応じて使い分けられます。

超高精細な画像を生み出すリアル・レゾリューション・システム

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リアル・レゾリューション・システムとは、高解像力と実物に近い色再現を実現するペンタックスの独自技術です。イメージセンサーを細かく動かしながら、4枚の静止画を連続撮影。1画素ごとの色情報から1枚の高精細画像を生成します。高感度ノイズなどを低減できるのが魅力です。

リアル・レゾリューション・システムで撮影した画像はRAW保存にも対応。画像編集ソフトを使用しながら、自分好みのカラーグレーディングに仕上げられます。

また、高性能の手ぶれ補正モードを搭載しているのも特徴。暗い場所や三脚を立てられない場所でもノイズの少ない静止画を撮影できます。また、動きのある被写体を捉える動体補正モードも使用可能。アウトドアシーンでも活用できます。

アウトドア撮影で活躍する防塵・防滴機能

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アウトドアシーンで撮影をおこなうなら、防塵・防滴性能に優れた製品がおすすめ。ペンタックスは、カメラボディだけでなく、レンズ・フラッシュ・リモコンなどのアクセサリーにも防滴性能を搭載した製品が存在します。また、シーリング加工を施しているモノもあり、水滴やホコリが侵入しにくいのも魅力です。

さらに、ペンタックスの一眼レフには-10℃の耐寒動作を実現した製品も存在。寒い季節や雪山などの過酷な環境下でも撮影をおこなえます。

スマホに写真を送れるWi-Fi・Bluetooth機能

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ペンタックスの一眼カメラのなかには、専用アプリ「Image Sync」を通じてスマートフォンと連携できる製品が存在します。撮影した静止画・動画を素早くスマートフォンに転送可能。家族間の共有やSNSのアップロードもスムーズにおこなえます。また、遠隔による撮影も可能。集合写真や長時間露光などの定点撮影にも活用できます。

接続は、Wi-FiとBluetoothの2パターンを用意。あらかじめ一眼レフとスマートフォンをBluetoothでペアリングしておけば、2回目以降はアプリの起動と同時に接続されて便利です。

ペンタックスの一眼レフおすすめモデル

リコー(RICOH) PENTAX K-70

天気や場所を気にせず持ち出せる

本格的なアウトドア撮影が気軽に楽しめるAPS-C一眼レフです。価格の安いエントリーモデルにもかかわらず、防塵・防滴に加えて-10°でも動作できる耐低温性能を搭載。天気や場所を気にせず持ち出せるので、キャンプや登山のお供としてもおすすめです。

有効約2424万画素のAPS-Cセンサーを搭載。さらに、新開発のアクセラレーターユニットを備えることで最高感度ISO 102400を実現しており、夜のベースキャンプなどの暗いシーンでも明るく滑らかな写真が撮れます。

「ハイブリッドAF」を採用しているのもポイント。高速な像面位相差AFと高精度なコントラストAFの2つを組み合わせることで、野生動物などの動く被写体もしっかりと撮影できます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX K-1 Mark II

絶大な人気の前機種K-1がさらに進化

高画質なアウトドア撮影を楽しみたい方におすすめのフルサイズ一眼レフです。ペンタックスファンから絶大な人気を博した「PENTAX K-1」の2代目で、前機種K-1をベースに機能をさらにブラッシュアップしています。

K-1と同じ、有効約3640万画素のフルサイズセンサーを採用していますが、新開発のアクセラレーターユニットを追加しているのが特徴。フルサイズ機では最高の常用感度ISO 819200を実現しており、暗闇に近い状況でも高画質な写真が撮れます。

超高解像撮影機能もパワーアップ。手持ちでも撮影が可能な「リアル・レゾリューション・システムII」を搭載しているので、三脚が使えないシーンでも臨場感の高い風景撮影が楽しめます。また、Wi-Fi・Bluetoothを利用し「Image Sync」との接続が可能。撮影した写真を素早くスマートフォンに共有したい場合に重宝します。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX 645Z

フルサイズをさらに凌駕する階調とボケ味が魅力

高画質でアウトドア撮影に挑みたい方におすすめの中判一眼レフです。「画神」の異名を持つことでも知られた「645D」の後継機種で、フルサイズセンサーの約1.7倍も大きな有効約5140万画素の中判センサーを搭載。大きな面積でより多くの光量を取り込めるため、フルサイズをさらに凌駕する階調とボケ味を持つ高画質な画像が撮影できます。

防塵・防滴機能はもちろん、-10℃までの耐寒性を備えているのでアウトドアシーンでも使用可能。ボタン・ダイヤル・カバーを含めた76箇所にシーリング加工を施しており、悪天候での耐性を高めています。

また、上下に可動できるチルト式液晶モニターやライブビュー撮影機能など、撮影のバリエーションを広げる機能も搭載されています。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX K-3 Mark III

各種モードをシームレスに変更できる

高性能ファインダー設計を採用したAPS-C一眼レフです。フルサイズ「K-1 Mark II」に迫る広視野角を実現。高屈折率ガラスペンタプリズムにより、高倍率と自然な明るさを実現しています。

「新ハイパープログラム」を搭載。「P」モードから瞬時に「Tv」や「Av」モードに変えることが可能です。また、絞り値・シャッタースピードを変更すると、「TAv」にも切り替えられます。各種モードをシームレスに変更できるため、シチュエーションに応じた撮影が可能です。

カメラがピントを合わせる距離を示す測距点数101点を実現した、高精度オートフォーカスを採用。動きのある被写体でもフォーカスを合わせ続けられます。

さらに、アストロトレーサーに対応しているのもポイント。別途GPSユニットを用意することで、天体を追尾して撮影できます。幅広いシーンで使えるペンタックスのモデルを探している方におすすめです。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) PENTAX J limited 01

プロのカメラセッティングで撮影に臨める

「PENTAX K-1 Mark II」をベースモデルに生産されたPENTAXの特別モデルです。塗装・パーツ・カラーなどにこだわっており、特別感を得られるデザインが魅力。重厚感のある見た目ながら、シチズンの表面硬化技術により表面の硬度を高めているのも特徴です。

プロ写真家である吉村和敏氏・瀬尾風景拓慶氏が監修した撮影モードを搭載。プロのカメラセッティングで撮影に臨めるため、初心者でもクオリティの高い仕上がりを楽しめます。

ボディ内手ぶれ補正機構は、角度・シフト・回転の5段補正に対応。三脚を立てられない環境でも便利に使用できます。

▼撮影イメージ