動画撮影といえばビデオカメラが主流でしたが、最近ではデジタルカメラやスマホでも高画質の動画が撮影できます。なかでも「一眼レフ」は、本体に大型センサーを搭載していることが多く、高感度で撮影できるのがポイント。光を捉えやすく、ノイズを抑え、色を豊かに表現できるのが特徴です。

そこで今回は、動画撮影に適した一眼レフのおすすめモデルをご紹介します。購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

動画撮影に一眼レフを使うメリット・デメリット

メリット

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動画撮影に一眼レフを使用するメリットは、高画質に撮影できる点。一眼レフはスマホやコンデジに比べると、約13〜30倍も大きなイメージセンサーを搭載しています。背景ボケを生かした構図の撮影が簡単にできるのはもちろん、薄暗い室内や夜景など光量の少ないシーンもノイズを抑えてきれいに撮影可能です。

レンズ交換によって多彩な動画表現が楽しめるのも一眼レフの魅力。広大な風景をダイナミックに写せる広角レンズや、花や料理のクローズアップ撮影が得意なマクロレンズなど、豊富なレンズラインナップがあります。そのなかから撮影に使用する交換レンズを選ぶことで、撮影目的やシーンにより適した動画表現が追究可能。動画作品やVlogの撮影で表現にこだわりたい方にもおすすめです。

デメリット

動画撮影に一眼レフを使用するデメリットは、小回りの効いた撮影には不向きな点。交換レンズを装着した一眼レフの重量は、1kg前後のモノが大半のため重く、大きくかさばりやすいのが特徴です。また、ズームやピント合わせなどのレンズワークでは両手を使用する必要があるので、手軽さでは片手で操作を完結できるビデオカメラには劣ります。

長時間の撮影や動く被写体の撮影には不向きなのも難点です。一眼レフは排熱処理など構造的な問題や規格上の制限で30分を超える動画撮影には対応しないため、イベントやインタビューの長回しなどにはあまり適していません。

さらに、動画撮影時はピント合わせの速度があまり速くないAFモードを使用するので、スポーツや動物の撮影には向いていない点には留意しましょう。

動画撮影にビデオカメラを使うメリット・デメリット

メリット

ビデオカメラのメリットは、重さを気にせず手軽に使える点。重さは400〜600gのモノが大半なので軽量コンパクトなのが特徴です。ズームやピント合わせなどの操作も全て片手で完結できるため、運動会など撮影者の機動性が重要になる撮影でも活躍します。

長時間の録画に対応できるのもビデオカメラの魅力です。バッテリーやカードの容量が続くかぎり、30分を超えるカットも1つのファイルで保存が可能。イベントやインタビューなど長丁場の撮影にもおすすめです。

動く被写体にも滑らかで高速なピント合わせが可能なAFモードが搭載されているのもポイント。遠くにいる動物やスポーツの撮影にも適しています。

デメリット

一眼レフほどの高画質はあまり期待できないのが動画撮影にビデオカメラを使用するデメリットです。搭載されているイメージセンサーのサイズが小さいので、ボケ表現や暗いシーンの画質はやや不利。運動会や旅行などの記録には十分な画質が得られますが、画質を重視する動画作品の撮影には一眼レフなどを使用するのがおすすめです。

レンズ交換による多彩な動画表現に対応できないのもビデオカメラの難点。本体には固定式のレンズが搭載されているため、レンズの交換はできません。全ての被写体やシーンで同じレンズを使用することになるので、一眼レフを使う場合と比較するとボケ味や遠近感など動画表現のバリエーションが限定されます。

ビデオカメラについて詳しく知りたい方はこちら

動画撮影用一眼レフの選び方

イメージセンサーのサイズで選ぶ

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「イメージセンサー」とは、レンズから入ってきた光を電気信号に変えるパーツのことで、カメラの画質を決める重要な部分。センサーのサイズが大きいほど光の情報を多く取り込め、ダイナミックレンジが広がります。そのため、黒つぶれや白飛びがしにくく、暗所で撮影してもノイズの少ない仕上がりになるのが特徴です。

一般的に流通している一眼レフカメラのセンサーサイズは、「フルサイズ」と「APS-C」の2種類。フルサイズのほうが大きく高画質ですが、ハイエンドモデルに採用されているため、価格が高くなる傾向にあります。カメラ初心者の方は価格帯に幅のあるAPS-Cがおすすめです。

フレームレートをチェック

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1秒間に撮影できる静止画の枚数を表すのが「フレームレート」です。動画は、何枚も集めた静止画を連続して表示することで動いているように見せる仕組み。パラパラ漫画のようなイメージで、枚数が少ないほどカクついた動きになり、枚数が多いほど動作は滑らかです。

フレームレートの単位は「fps」で表され、1fpsなら1秒間に1枚、100fpsなら1秒間に100枚の静止画を撮影することが可能。また、人間の目から見て自然な動きと感じるのは30fps程度からといわれています。

スローモーション動画を楽しみたい方には、120fps以上のハイスピード撮影が行えるカメラがおすすめ。ただし、フレームレートは数値が高いほどデータ容量が大きくなるので、保存容量や処理能力など周辺機器のスペックに合わせて選びましょう。

手ブレ補正機能の有無をチェック

手持ちで動画撮影を行うのであれば、手ブレ補正機能は必須です。手ブレ補正機能には「レンズ内手ブレ補正」と「ボディ内手ブレ補正」があり、いずれもモデルによって搭載しているモノと非搭載のモノがあります。

レンズ内手ブレ補正は上下・左右の動きを補正。ファインダーを覗いている状態で補正効果を実感できるので、安定して撮影を行えるのがメリットです。

ボディ内手ブレ補正のなかでも最近増えているのが「5軸手ブレ補正」。縦軸と横軸に加え、レンズ内手ブレ補正ではカバーしきれない回転ブレまで軽減できるのが魅力です。

ボディ内と交換レンズ内の手ブレ補正を組み合わせることで、より効果的に手ブレを軽減できる場合もあるため、予算との兼ね合いを考慮しながら選んでみてください。

可動式モニターかどうかをチェック

一眼レフで動画撮影を行う場合は、液晶モニターが可動式だと便利。液晶画面の角度が変えられるので、ローアングルやハイアングルなどでも撮影を行えるのが利点です。

可動式モニターは「チルト式」と「バリアングル式」の2タイプに分けられます。チルト式は主に液晶モニターが上下方向に可動するタイプ。簡単にモニターの角度が変えられ、ローアングルやハイアングルの撮影が可能です。

バリアングル式は上下・左右方向にモニターが可動し、さまざまな角度で撮影が行えます。モニターが回転するため自撮りにもスムーズに対応できるのがメリットです。

サイズと重さをチェック

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ビデオカメラが300~500g程度の重さに対して、一眼レフのボディ重量は400~1500g程度で、軽量モデルでもレンズを装着すると1kgほどになる場合もあります。

ビデオカメラは片手で動画撮影することを想定しているので、長時間撮影でも安定してカメラを構えられますが、一眼レフの場合は両手持ちが基本。また、一眼レフは高画質な写真を撮ることを主眼に設計されているため、サイズがコンデジに比べて大きく、ずっと持ち続けていると疲れてしまうこともあります。

一眼レフのなかでは、APS-Cタイプのほうが小型で軽量なので、サイズを重視するならチェックしてみてください。さらに、ミラーレス一眼ならより小型・軽量なモデルもラインナップされています。

連続撮影可能な時間をチェック

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かつて、EU圏へ輸出する際に連続録画時間が30分を超えるカメラは「ビデオカメラ」として分類され関税が高く設定されていました。2019年2月1日にこの関税は撤廃されましたが、それ以前に発売された一眼レフの連続録画時間は最大「29分59秒」と短いのが難点です。

関税撤廃以後は、長時間の連続撮影に対応したモデルも販売されています。30分以上連続撮影したい方は、比較的新しいモデルをチェックしてみてください。

なお、一眼レフは消費電力が大きいため、1回のフル充電で撮影できるのは最大1時間半程度であることにも留意しておきましょう。

動画撮影向け一眼レフのおすすめメーカー

キヤノン(Canon)

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キヤノンは、東京の大田区に本社を構える1937年創業の総合映像機器メーカーです。コンパクトカメラ・一眼レフ・ミラーレス一眼の各部門でトップシェアを保有していることでも有名。さらに、シネマカメラなど商業用の映像機器も幅広く展開しています。

キヤノンの一眼レフは、独自の像面位相差AFシステム「デュアルピクセルCMOS AF」を採用しているのが特徴。モニターを見ながらの撮影でもファインダー撮影時と同等以上の高速かつ高精度なAFが使用できるので、動画撮影でもスムーズにピント合わせができます。また、人肌が健康的に明るく映る描写特性も人気のポイントです。

ニコン(Nikon)

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ニコンは、東京の港区に本社を置く1917年創業の光学機器メーカーです。2008年に、動画機能を搭載した一眼レフを発売したことでも有名。一眼レフでは業界第2位のシェアを保有しており、質実剛健な設計思想のカメラは国内外で根強い人気を持っています。

ニコンの一眼レフは耐久性に優れているのが特徴。ハードに使用しても故障しにくいため、野外での動画撮影にも積極的に活用できます。また、1959年以来同じレンズマウントを採用しているのも魅力。数十年前のオールドレンズも装着できるので、動画撮影でもレトロな描写が楽しめます。

リコー(RICOH)

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リコーは東京の大田区に本社を置く1936年創業の光学・事務機器メーカーです。カメラメーカーとしては高級コンデジ「GR」や360度全天球カメラ「THETA」が人気。また、2011年には、日本で一眼レフを開発したことでも知られるブランド「PENTAX」を傘下に加えています。

リコーの一眼レフは、安価なエントリーモデルにも強力な防塵・防滴・耐低温性能を搭載しているのが特徴。キャンプや登山などのアウトドアシーンでも重宝します。さらに、高価な赤道儀を使わずに天体の追尾撮影が楽しめる機能を備えているのも魅力です。

動画撮影向け一眼レフのおすすめモデル

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X10

初心者向けのサポート機能が充実している

カメラを初めて使う方からも人気のあるAPS-C一眼レフです。多彩なアングルからの撮影や自撮りが快適に行えるバリアングルモニターを搭載しながら、重さ約449gと軽量コンパクトなモデル。ちょっとしたお出かけにも気軽に持って行けます。

最高解像度は4K 25fpsですが、フルHD 60fpsを使用すれば、動きの速い被写体も残像感を抑えて滑らかな動画として記録可能。また、ライブビュー撮影時でも高速かつ高精度なピント合わせができる「デュアルピクセルCMOS AF」も搭載しています。

初心者向けのサポート機能が充実しているのも魅力。各撮影モードの効果をグラフィカルに表示する「ビジュアルガイド」や、タッチ操作で各種項目を調節できる「クリエイティブアシスト」を搭載しています。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X10i


手持ちでもブレの少ない安定した動画が撮影可能

初心者でも動く被写体の動画撮影が手軽に楽しめるAPS-C一眼レフです。エントリーモデルながら、被写体を追いかけてピントを合わせ続ける「動画サーボAF」を使用できるのが特徴。動き回る子供やペットも、スムーズかつ快適に撮影できます。

動画撮影時は、専用の手ブレ補正機能が有効になるのもポイント。レンズ側の光学式補正とボディ側の電子式補正を組み合わせることで、手持ちでもブレの少ない安定した動画が撮影可能です。

重さ約515gと携帯性に優れているのも魅力。また、早回しのような表現が可能な「タイムラプス動画」や、ジオラマ風や古い映画のような趣を動画に追加できる「動画クリエイティブフィルター」などの機能が使用できます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 80D

高画質な動画撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ。有効画素約2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC6を搭載しているのが特徴です。高感度で質感や立体感まで描写する高画質を実現しています。

独自のAF技術を搭載しているのも魅力。撮像と位相差AFの両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」と、バリアングルタッチパネル式液晶モニターにより、一眼レフならではのボケ味のある動画を撮影できます。

Wi-Fi・NFC機能を備えているのもポイント。カメラ間での静止画や動画などの送受信だけでなく、スマホやタブレットへの画像転送にも対応しています。一眼レフらしい美しい動画を撮影したい方におすすめです。

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II


フルサイズ一眼レフとしては最軽量クラス

フルサイズならではの高画質な動画描写が気軽に味わえる一眼レフです。比較的挑戦しやすいリーズナブルな価格ながら、フルサイズセンサーを搭載しているのが特徴。大きな背景ボケを活かした動画や、ノイズの少ない美しい夜景の動画が楽しめます。

フルサイズ一眼レフとしては最軽量クラスなのも魅力。アングルを自在に変えられるバリアングルモニターを搭載しながら、重さが約765gと携帯性に優れています。また、「デュアルピクセルCMOS AF」や「動画サーボAF」にも対応。動く被写体の動画撮影でも活躍します。

最高記録解像度はフルHD 60fps。魚眼レンズやシフトレンズなど、キヤノンの豊富なEFレンズ群を活用して動画を制作したい方におすすめです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark IV


本格的なシネマカメラとしても活躍する

プロユースの映像制作にも使用できるフルサイズ一眼レフです。通常の4K記録よりも画面サイズが大きいデジタルシネマ規格の、C4K 30fpsの内部記録に対応。本格的なシネマカメラとしても活躍します。

フルHD記録時は120fpsのハイフレームレートが選択できるので、スローモーション動画の制作にも便利。また、動画記録時でも常用最高ISO25600の高感度撮影が可能なため、光量の乏しいシーンでも補助光なしで美しい映像表現が実現できます。

シャッターボタンの機能を動画撮影用にカスタマイズが可能なので、動画撮影メインで使用する方にもおすすめ。さらに、有償アップグレードとして、ポストプロダクション処理を前提とした自由な画作りが行える「Canon Log記録」機能が用意されているのも魅力です。

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X Mark III


画角を最大限に生かしたダイナミックな撮影が可能

東京オリンピックに向けて開発されたプロ仕様のフルサイズ一眼レフです。「動画サーボAF」でAF速度と被写体追従特性を細かくカスタマイズできるので、スポーツ競技の動画撮影でもトップクラスの性能を発揮します。

ハイエンドなシネマ制作にも対応可能な動画撮影機能を搭載。C4Kモードでも画面周辺部をクロップせずに記録できるため、広角レンズの画角を最大限に生かしたダイナミックな撮影が可能です。一方、クロップモードは望遠レンズを活用したスポーツなどの撮影で重宝します。

4KやフルHDを問わず10bitでのLog記録が可能なほか、膨大な情報量のある12bit RAW形式で5.5K動画の記録にも対応。後処理で高度な映像編集やカラーグレーディングを積極的に行いたいプロのニーズにも応えます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X90


APS-Cサイズの2410万画素CMOSセンサーを搭載した一眼レフ。撮影モードが豊富で、シャッターを押すだけで多彩なシーンを美しく撮影できるのが特徴です。初心者でも簡単に扱えます。

大型センサーによる高画質な動画表現が楽しめるのも魅力。ISO感度を100~6400の範囲で設定でき、暗いシーンでも低ノイズでクリアな映像を実現します。録音レベルも64段階から任意で調節可能。風の音を低減するウィンドカット機能なども備えているため、さまざまな場所での撮影に使えます。

ビデオスナップ機能もポイント。短い動画をつなぎ合わせてショートムービーを簡単に楽しめます。画質はフルハイビジョン・ハイビジョン・SD画質の3種類から選択可能。カメラ本体でちょっとした動画編集も行える便利なモデルです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 90D

動画機としても優れた性能を持つAPS-C一眼レフです。有効約3250万画素のAPS-Cセンサーを搭載しており、4K 30fps動画や最高120fpsのフルHDハイフレームレート動画の記録に対応。また、「クロップ選択」をオフにすると、レンズそのままの焦点距離を生かせるので、広角レンズによるダイナミックな動画表現も楽しめます。

さらに、独自の像面位相差AFシステム「デュアルピクセルCMOS AF」によって、動画撮影時でも高速・高精度なピント合わせが可能。人物の瞳を検出する「瞳AF」にも対応するため、動く被写体やドキュメンタリーの動画撮影などにもおすすめです。

タッチ操作対応のバリアングルモニターや、動画専用のボディ内電子手ブレ補正機能を搭載しているのも魅力。本体の重量は約701gと比較的扱いやすく、最長29分59秒の連続録画に対応しています。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D5600


運動会や家族旅行の動画撮影にもおすすめのAPS-C一眼レフです。タッチ操作対応のバリアングルモニターを搭載。多彩なアングルからの撮影が手軽に楽しめます。また、設定メニューの変更や再生時のフレーム送りなどがスマホ感覚で操作できるので、初心者にも人気です。

動画の最高記録解像度はフルHD 60fps。子供やペットなど動きの速い被写体も、滑らかで見やすく記録できます。ISO25600の高感度撮影も可能なため、夜景などの撮影でも活躍。さらに、カメラ内でタイムラプス動画の生成も可能です。

重さ約465gと軽いのも魅力。小型ながら深く握りやすいグリップを備えているので、手持ちでの動画撮影が快適に行えます。

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D7500


行動派の動画クリエイターからも人気のAPS-C一眼レフです。プロ機に迫る画質と性能を備えながら、重さ約720gと機動性に優れているのが特徴。加えて、高い防塵・防滴性能があるのでアウトドアシーンでの撮影にも重宝します。

4K 30fpsで最長29分59秒の動画記録が可能。カメラ内で生成できるタイムラプス動画も4K出力に対応しています。また、動画モード専用の電子手ブレ補正機能を搭載しているのも魅力です。

動画専用の設定メニューを搭載しているのもポイント。動画撮影中にF値を変更してボケ具合を調節できる「パワー絞り」機能なども備えているので、本格的な映像制作に挑戦したい方にもおすすめです。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D500


望遠効果を活かした動く被写体の動画撮影でも活躍できる、プロ仕様のAPS-C一眼レフです。重さは約860gとやや重めですが、深く大きなグリップを備えているので大型の望遠レンズを装着した場合でも握りが安定します。

APS-Cの望遠効果で、装着したレンズの実焦点距離が1.5倍になるのも魅力。フルサイズ用の望遠レンズを使用した場合でも遠くの被写体をより大きく引き寄せられるため、スポーツ・鉄道・飛行機・動物・野鳥などの動画撮影におすすめです。

最高記録解像度は4K 30fpsで、タイムラプス動画の4K生成にも対応。SDカードとXQDカードのダブルスロットを搭載しているので、写真と動画を各カードに分けて記録できます。

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D780


高度なピント操作を活用した動画が撮影できる、高解像モデルのフルサイズ一眼レフです。ニコンの一眼レフとしては初の、像面位相差AFに対応しているモデル。231点の測距点が画面の広範囲に配置されているので、フルサイズ機ながら自由な構図の動画撮影ができます。

動画撮影用のAFモードとして、新たに動く被写体に強いAF-Cを採用。静止画撮影時と同様に「AF-ONボタン」でAFの開始と停止を自在に制御できるため、撮影中に画面内のピント位置を変えるフォーカス・プルなどのテクニックも使えます。

最高記録解像度は4K 30fpsで、白飛びや黒つぶれを抑えた自然な明るさのHDR動画の撮影にも対応。また、フルHD時は最大5倍のスローモーション動画も記録できます。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D6


難しい条件下で動く被写体の動画撮影に活躍する、プロ仕様のフルサイズ一眼レフです。動画撮影時でも常用で超高感度ISO 102400を使用できるのが特徴。光量の少ない夜間に行う試合や、ナイトサファリの撮影でも鮮明で高画質な動画が記録できます。

4種類の動画撮像範囲が用意されているのもポイント。「FXベースのフルHD」が基本ですが、「DXベースのフルHD」や「4K」を選ぶと焦点距離が約1.5倍、「フルHDクロップ」を選ぶと約3倍になります。望遠側を重視するスポーツ・乗り物・野鳥の撮影におすすめです。

重さは約1450gとやや重めですが、大きなグリップを搭載しているので大型の望遠レンズを装着しても安定性は良好。また、耐久性と防塵・防滴性能を備えているのも魅力です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) デジタル一眼レフカメラ D850

写真も動画も高解像で記録できるフルサイズ一眼レフです。有効約4575万画素のフルサイズセンサーを搭載。「インターバルタイマー撮影」機能を使えば、8K解像度のタイムラプス用静止画素材を取得できるので、星空や風景のタイムラプス制作などにもおすすめです。

通常の動画モードでは、4K 30fps動画と最大5倍のフルHDスローモーション動画の撮影が可能。マニュアル露出時にISO感度のみを自動制御する機能が搭載されているため、明るさが変わるシーンでも、絞りとシャッター速度を固定したまま適切な露出が得られます。

動画専用の撮影メニューを備えており、静止画撮影からの切り替えが素早く行えるのも魅力。また、マイク感度を自動調節できるアッテネーターを搭載しているので、内蔵マイクや外部マイクで急に大きな音を拾った場合でも、音割れの発生を防げます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-70


アウトドアシーンの撮影で活躍する小型軽量なAPS-C一眼レフ。手頃な価格のエントリーモデルながら、防塵・防滴・耐低温などの強力な耐候性を完備。キャンプや登山に持って行くカメラとしてもおすすめです。

重さ約628gの軽量コンパクトなボディには、バリアングルモニターと光学式のボディ内手ブレ補正機構を搭載。また、グリップや各種ボタン類が手袋を装着したまま操作しやすいようにデザインされているのもポイントです。

動画の記録解像度はフルHD 60fpsのほか、映画と同じ24fpsのフレームレートも選択可能。加えて、タイムラプス動画の4K出力や、星やイルミネーションの光跡を幻想的に描く「スターストリーム動画」も楽しめます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-3 Mark III


動画機としても優れた性能を発揮する最新モデルのAPS-C一眼レフカメラです。有効約2573万画素のAPS-Cセンサーや、フルサイズ一眼レフ並みの大きく見やすいファインダーを搭載。「撮るプロセスを愉しむ」ことを最重視して設計されているので、撮影時の体験や満足度にこだわりたい方におすすめです。

フルHD 60fpsはもちろん、4K 30fpsの高解像度録画に対応しているのも特徴。液晶モニターは固定式ですがタッチ操作に対応しているため、録画中でも操作音に配慮しつつ各種項目の設定が可能です。また、光学式のボディ内手ブレ補正機構「SR II」を搭載しているので、手持ちでの動画撮影にも活用できます。

記録可能時間は最長約25分間と動画作品の撮影には十分。13種類のカスタムイメージや7種類のデジタルフィルターを動画に付与できるのも魅力で、自分好みの仕上がりに近づけた動画が一眼レフ内の設定だけで手軽に撮影できます。

▼撮影イメージ

リコー(RICOH) デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-1 Mark II


フルサイズならではの描写力を活かしたネイチャー動画の撮影が楽しめる、アウトドア仕様の一眼レフです。強力な耐久性と防塵・防滴・耐低温性能を備えているので、高山やジャングルなど過酷な環境下での撮影でも活躍します。

フルサイズセンサーを搭載しているため、大きなボケ味を活かした描写や暗いシーンでも鮮明な描写を得られるのが特徴。また、フィルム時代のフルサイズKマウントレンズを装着すれば、オールドレンズの描写を動画撮影に取り入れられるのも魅力です。

優れた安定性のあるボディ内5軸手ブレ補正機構をはじめ、暗所での操作を助けるアシストライトやアウトドアモニターなどの機能も充実。通常時の解像度はフルHDですが、スターストリーム動画や天体追尾動画が4Kタイムラプスとして記録できます。

▼撮影イメージ

番外編:動画撮影向けミラーレス一眼のおすすめモデル

ソニー(SONY) ミラーレス一眼カメラ VLOGCAM ZV-E10

初心者でも手軽にVlog撮影が楽しめる、人気のAPS-Cミラーレス一眼です。重さ約343gの軽量コンパクト設計で、バリアングルモニターや高性能な内蔵マイクなど動画撮影に特化した設計を採用。録画中は画面の周囲が赤枠で囲われて表示されるなど、撮影ミスを防ぐ機能も搭載されています。Vlog初心者の方にもおすすめです。

カメラ操作に不慣れな方でも、イメージに近い撮影を可能にする便利機能が充実。背景のボケ具合を瞬時に変えられる「背景ぼけ切換機能」や、手前の被写体に素早くピントを移動できる「商品レビュー用設定」などを搭載しています。

記録解像度は最高4K 30fpsに対応しており、最長約125分の連続動画撮影が可能。また、風切り音を低減する同梱のウインドスクリーンや、手持ち撮影の利便性を向上させる別売りのシューティンググリップを装着すれば、高品質なVlog動画をより快適に撮影可能です。

▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) ミラーレス一眼カメラ LUMIX G99 DC-G99D

本格的な動画機能を小型軽量ボディに凝縮したM4/3ミラーレス一眼です。重さ約536gの本体に、APS-Cと比べて一回り小さなフォーサーズセンサーを搭載しており、高画質と高い機動性を両立。加えて、4K 30fpsでも長時間録画可能なので、ドキュメンタリーやイベントなど長回しの動画撮影にもおすすめです。

対応レンズと協調することでより高い補正効果を発揮できるボディ内5軸手ブレ補正機構「Dual I.S.2」を搭載しているのもポイント。さらに、動画撮影中の手ブレをより強力に補正する「手ブレロック」機能も備えているため、手持ちでの動画撮影でも安定した構図を保てます。

野外撮影に必須の防塵・防滴構造と、堅牢なマグネシウム合金製のフロントケースを採用しているのも魅力。長回しに便利なUSB給電にも対応しており、自撮りスタイルでの動画撮影に欠かせないバリアングルモニターも搭載しています。

パナソニック(Panasonic) ミラーレス一眼カメラ LUMIX GH6 DC-GH6

プロ仕様の動画機能を完備した、ハイエンドモデルのM4/3ミラーレス一眼です。内蔵ファンの効果を最大限発揮する放熱構造によって、長時間撮影でも安定して駆動可能。また、防塵・防滴・耐低温設計も採用されているので、過酷な環境下の撮影にも重宝します。

映画撮影でも使われるC4K 60fps 4:2:2 10bitでも時間無制限でカメラ内記録が可能なのもポイント。さらに、4K 120fpsのハイフレームレート撮影や、任意のフレームレートに変換するバリアブルフレームレート記録などの多彩な録画モードを備えているため、撮影目的や表現に応じて選択できます。

チルトフリーアングルモニターを搭載しているのも魅力。リグ・三脚・ケーブル類などを使用する場合でも干渉せずに自由なアングルで撮影可能です。そのほか、ハイブリッド手ブレ補正「Dual I.S.2」や、CFexpress Type-BとSDのダブルスロットも搭載しています。

ニコン(Nikon) ミラーレス一眼カメラ Z 30

Vlog向けの機能が充実した、エントリーモデルのAPS-Cミラーレス一眼。キットの標準ズームレンズを装着しても重さ約540gと軽量コンパクトで、持ち運びが簡単です。タッチ式のバリアングルモニターも搭載しており、スマホ同様のタッチ操作が可能。初めてVlog撮影に挑戦する方にもおすすめです。

4K 25fpsで約35分、フルHD 25fpsで最長125分の連続動画撮影が可能なのもポイント。カメラ任せで撮影できるスローモーション動画やタイムラプス動画も楽しめます。また、瞳AFと動物AFにも対応。動く子供やペットの動画撮影にも活躍できます。

作品の仕上がりを自由に変えられる20種類の「Creative Picture Control」を搭載しているのも魅力。専用アクセサリーも充実しており、別売りのリモコン・三脚グリップ・ウィンドマフを装着すれば、より高品質なVlogが撮影可能です。

▼撮影イメージ

富士フイルム(FUJIFILM) ミラーレス一眼カメラ X-H2S

映像クリエイターの創造性を解放する、プロ仕様のAPS-Cミラーレス一眼です。動画でも優れた性能を備えており、6.2K 30fps 4:2:2 10bitの内部記録や4K 120fpsハイスピード撮影が可能。さらに、HDMI接続の外部モニターレコーダーを使用することで、Apple ProRes RAWやBlackmagic RAWでの録画にも対応します。

新設計の放熱構造を採用しており、4K 60fpsで最長240分の連続動画撮影が可能なのもポイント。別売りの冷却ファンをバリアングルモニターの裏側に装着すれば、高温環境下でも安定した駆動で長回しが可能です。また、高剛性ボディに防塵・防滴・耐低温構造と、強力なボディ内手ブレ補正機構も備えています。

AIの深層学習を活用した「被写体検出AF」機能を備えているのも魅力。人間・動物・鳥・乗り物にカメラを向けるだけで瞬時にピントを合わせられます。

▼撮影イメージ