一眼レフカメラの主要メーカーとして国内はもちろん、海外でもユーザーが多いキヤノン。同社の一眼レフはラインナップが豊富で、価格帯もエントリーからミドル、ハイエンドまで揃っているのが特徴です。

そこで今回はキヤノンのおすすめモデルを初心者・中級者・プロ向けに分けてご紹介。おさえておくべき一眼レフの基本についても解説するので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

一眼レフとは?

一眼レフとは「ミラー(鏡)」と「光学ファインダー」を搭載したデジタルカメラのこと。レンズから入った光はミラーによって上方に反射され、ファインダースクリーンやペンタプリズム、またはペンタミラーを通過して光学ファインダーに届けられます。

実際の景色とファインダー越しに見る景色のタイムラグがなく、被写体をリアルタイムで確認できるのが魅力。被写体を肉眼で捉える感覚で撮影が行えるので、シャッターチャンスを逃しにくいといった利点があります。また、オートフォーカスによるピント合わせが速く、動く被写体を捉えやすいのも特徴です。

キヤノンの一眼レフの特徴

初心者からプロまで充実したラインナップ

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キヤノンの一眼レフは、カメラ初心者やファミリー層をターゲットとしたエントリーモデル、取り回しのよさが前面に押し出されたスタンダードクラス、連写や高性能AFなどに対応するミドルクラス、高画質かつ高精細なハイエンドモデルなど、ラインナップが充実しているのが特徴です。

また、レンズの種類が豊富なのもポイント。70種類以上のレンズがリリースされており、標準・広角・望遠・マクロ・単焦点・魚眼などさまざまなレンズが取り揃っているのも魅力です。

世界シェアNo.1の安心感

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キヤノンは10年以上に渡り一眼レフのシェア世界No.1を維持してきた業界トップのカメラメーカー。2015年からシェア50%を超え続け、年々シェアを伸ばしています。

前述の通り、明確なクラス分けによるラインナップ展開により購入しやすいのもポイント。ユーザーのカメラ技術向上によって買い替えがスムーズにできるのも魅力です。

鮮やかな色彩

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キヤノンの一眼レフは写真が色鮮やかに仕上がるのが特徴。人物をより魅力的に映す技術に長けていると言われています。特に人肌などの色合いや美しい色調の表現を得意とし、実物よりもさらに明るい映像を再現することが可能。ポートレートなど「人」を中心に撮影したいユーザーから支持されています。

一眼レフの選び方

イメージセンサーをチェック

APS-Cサイズ

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画質の決め手となるのがイメージセンサー。大きいほど多くの光を取り込めるため、暗い場所での撮影に強く高画質です。「APS-C」はセンサーサイズが22.3×14.9mm(他のメーカーは23.6×15.8mm)。名称はフィルムカメラ時代の後期に登場したAPSフィルムのCサイズとほぼ同じ大きさであることが由来で、一眼レフではもっとも多く採用されているセンサーサイズです。

比較的価格帯の幅が広く、対応するレンズの種類が多いのもポイント。また、エントリーモデルであればコンパクトにまとまっている機種もあるので、持ち運び重視で選びたい方にとっても候補となります。

フルサイズ

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フルサイズのセンサーサイズは36×24mmで、フィルム時代にもっともよく使用されていた35mm判フィルムと同じ撮像面積であることが名称の由来。センサーサイズのなかではもっとも大きいため、本体やレンズサイズが大きく重くなってしまうのが難点ですが、1度に取り込める光の情報量も多く、高画質撮影にしっかり対応できます。

ボケ感のクオリティも良好で、明るさの差が激しい場面でもバランスの取れた撮影が可能。暗所でもノイズの少ないキレイな写真が撮れるのが特徴です。

なお、フルサイズ機を使用してより画質の高い撮影をするには、レンズもフルサイズ対応のモノを選ぶのが基本。一部APS-C向けのレンズを使用できるフルサイズ機もありますが、その場合は周辺が暗くなってしまう場合もあります。したがって、フルサイズ機を使用する場合は、レンズもフルサイズ対応のモノを選ぶのがおすすめです。

ISO感度をチェック

ISO感度とは一眼レフカメラが光を捉える能力を表した値。「ISO100」や「ISO200」のように表記され、数値が大きいほどより多くの光を受けられます。これによりシャッタースピードが速くなり、暗い場所でもブレにくく、明るく撮影することができます。

一方で、ISO感度を上げると電気信号とノイズも増幅してしまい、写真を引き伸ばすと画質の粗さが気になる場合もあります。その点は留意しておきましょう。

被写界深度をチェック

被写界深度とは「ピントが合っているように見える範囲」のことで、範囲が広いほど(被写界深度が深いほど)被写体の前後がシャープに写り、範囲が狭いほど(被写界深度が浅いほど)被写体の周辺がボケた写真が撮影できます。

一眼レフは「フルサイズ」や「APS-C」の大型センサーを搭載しているため、ボケをいかした味のある撮影が可能。また、マニュアルモードを活用すればボケ感の調節がより意図的にできるので、背景をボカして被写体を強調したり、全体をシャープにしたりと、シーンに合わせて自在に表現できるのがメリットです。

キヤノンの一眼レフカメラ機能をチェック

EOSシーン解析システム

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「EOSシーン解析システム」とは被写体の明るさや動き、距離などの情報をもとに撮影シーンを解析する機能のこと。ピント合わせが高精度になるほか、明るさやホワイトバランスが自動で設定されるのがポイントです。なお、人物と解析されたシーンでは、顔の明るさや色合いが適切に調整された美しい写真に仕上がります。

デュアルピクセルCMOS AF

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「デュアルピクセルCMOS AF」とは液晶モニターで画像を確認しながらのライブビュー撮影の際に瞬時にピントを合わせることを可能にしたオートフォーカスのこと。動画撮影時にも高精度で高速なピント合わせが可能になるので、一眼レフカメラで動画を撮りたい方はぜひチェックしておきましょう。

タッチシャッター・タッチパネル

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「タッチシャッター・タッチパネル」とはファインダーを覗き込んで撮影するのではなく、画面タッチでピント合わせと写真撮影できる便利な機能。明るさの調整や撮影画像の再生などもタッチ操作で簡単に行えます。スマホのように画像の拡大や縮小ができるのも特徴です。

Camera Connect

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専用アプリ「Camera Connect」をスマホやタブレットにインストールすることで、Wi-Fiによる一眼レフカメラとの無線通信が可能になります。撮影した写真をスマホで鑑賞したり、友人とシェアしたりすることができる便利な機能です。また、Bluetoothでカメラとスマホをペアリングすれば、一眼レフ内の画像チェックやリモート撮影が行えます。

キヤノンの一眼レフ|初心者向け

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X90

リーズナブルな価格が魅力の一眼レフカメラ。センサーサイズはAPS-Cで、レンズキットでも5万円台で手に入れられるため、価格重視で一眼レフを選びたい方におすすめです。約2410万画素と上位機種にも劣らない高画質で撮影できるほか、美しいボケ感や階調豊かなグラデーションなど、表現力も良好です。

動画撮影はフルHD/30fps、HD/60fpsに対応。短い動画をつなぎ合わせたショートムービーの作成も可能です。また、カメラ任せでキレイな写真が撮れる「シーンインテリジェントオート」や背景のボカし具合が簡単に調節できる「クリエイティブオート」など、撮影モードが充実しているのもポイント。手軽にキレイな写真が撮れるので、初めて一眼レフの購入を検討している方にもおすすめです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X9

軽量コンパクトな一眼レフカメラ。センサーサイズはAPS-Cで、本体サイズ約122.4×92.6×69.8mm、重量約453gと持ち運びしやすいのが特徴です。約2420万画素のセンサーを搭載しているため、一眼レフならではのボケ味をいかした高画質な写真が撮影できます。

オートフォーカスは9つの測距点を搭載しており、被写体が中央からズレていてもピントを合わせることが可能。明るさやホワイトバランスを適切に設定できるのもポイントです。さらに、高画質を保ったまま1秒間に最高5コマの連写が可能なのも魅力。可動式の液晶モニターを採用しており、撮影角度もスムーズに変えられます。

なお、動画に関しては4K対応ではないものの、フルハイビジョン60p動画によって動きがある被写体も滑らかに撮影することが可能。特に夜景撮影は優秀で、低ノイズでクリアに撮影できるのが魅力です。オールマイティに撮影ができるデジタルカメラを求めている方はぜひチェックしておきましょう。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X9i

ファミリー層から支持されているAPS-Cの一眼レフカメラです。「オールクロス45点AF」による高精度なピント合わせが魅力。動き回る被写体も自動でピントを合わせてくれるので、一眼レフに慣れていない方でもしっかりと捉えることができます。

肌色を検知する「色検知AF」の採用により、高い追従性もポイント。また、映像エンジン「DIGIC 7」を搭載しており、ISO感度は最高で25600で、1秒間に約6枚の高速連写も可能です。室内や夜間など光量の少ない場所で撮影しても手ブレを起こしにくく、ノイズを抑えたクリアな写真に仕上げます。

液晶モニターが左右・上下に可動する「バリアングル液晶」も搭載。ハイアングルもローアングルもスマートに対応できます。タッチ操作が可能なため、ピント・シャッター・設定などがスマホ感覚で行えます。使い勝手のよいおすすめの一眼レフカメラです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 9000D

中級機にも搭載されているAFシステムを搭載したAPS-Cのエントリーモデルです。「オールクロス45点AF」により、ピント合わせが難しい動きのある被写体もしっかり捉えることができます。

被写体の動きを高精度に予測しピントを合わせ続ける「AIサーボAF II」も採用しているため、運動会などのスポーツイベントなどの撮影にも最適。映像エンジン「DIGIC 7」を搭載しており、画像処理性能やISO感度は向上しているほか、1秒間に約6枚の高速連写も可能です。

また、ボディ上面にサブ液晶、背面にサブ電子ダイヤルを採用するなど上位機種が持つ操作性を取り入れているのもポイント。ファインダーを覗いたままでも操作しやすいダイヤルやAFボタンの配置も魅力です。

60fpsのフルHD動画やHDR動画、タイムラプス動画など動画機能も充実。各撮影モードの効果が写真やイラストで表示されるので、初めての方でも迷うことなく操作できます。長く愛用できる一眼レフを求めている方におすすめのモデルです。

▼撮影イメージ

キヤノンの一眼レフ|中級者向け

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 80D

中級機ながらリーズナブルな価格が魅力の一眼レフカメラです。センサーサイズはAPS-C。「オールクロス45点AF」を搭載しており、ピントが合わせにくい動きのある被写体も捉えやすく、暗所でも高精度なAFが可能です。

映像エンジン「DIGIC 6」の高速処理により、約7コマ/秒の高速連写に対応。被写体の決定的瞬間を逃さず捉えます。動く被写体にピントを合わせ続ける「AIサーボAF II」を採用しているので、子どもの運動会やペットの撮影などにも適しています。

垂直方向約270°、水平方向約175°に可動する「バリアングル液晶」を搭載。ライブビュー撮影時は最高約5コマ/秒の連続撮影が可能です。

「かんたん撮影ゾーン」「スペシャルシーンモード」「クリエイティブフィルター」など、初心者でも手軽に楽しめる撮影モードが揃っているのもポイント。また、発売から数年経過しているモデルなので価格が落ち着いているのも魅力です。コスパ良好の一眼レフカメラを探している方はぜひチェックしておきましょう。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark II

動体撮影メインの方におすすめの一眼レフカメラです。センサーサイズはAPS-C。65点のAF測距点を備え、ピント合わせのカバー領域が広いのが特徴です。なお、AFエリアは7種類から選択することが可能。背面の測距エリア選択レバーで切り替えることができます。

「AIサーボAF III」により、ランダムに動く被写体も高精度に捉え続けられるのも魅力。さらに、被写体の挙動に合わせてAF制御が行えるほか、「被写体追従特性」や「測距点乗り移り特性」など6種類から選べるのも便利です。

また、映像エンジン「DIGIC 6」を2基搭載し、最高約10コマ/秒の高速連写に対応。約2020万画素の高画素により描写力も良好で、繊細までキレイに撮影することができます。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark Ⅱ

初めてのフルサイズ機におすすめの一眼レフカメラ。フルサイズの大型センサーを搭載しながら本体サイズ約144×110.5mm、重量約765gと携帯性に優れているのが魅力。防塵・防滴構造など堅牢性も確保しているため、ハードな環境下での撮影にも対応できます。

大型センサーと映像エンジン「DIGIC 7」により画質面も良好。細部まで精細に描写し、美しいグラデーションを再現します。大きなボケ味や広角レンズによる遠近感をいかした表現も可能。ISO感度は最高で40000で、光量の少ない場所でもシャッター速度を上げて撮影することができます。

前方向約180°、後ろ方向約90°、水平方向約175°に可動するバリアングル液晶モニターを採用しているのもポイント。また、「デュアルピクセルCMOS AF」による高速AFを活かした動画撮影も可能です。動きの激しい被写体の残像感を抑えた60fpsのなめらかなフルHD動画や、時間の移り変わりが体感できる「4Kタイムラプス動画」などが楽しめるので、多彩な機能を備えた一眼レフカメラを探している方におすすめです。

▼撮影イメージ

キヤノンの一眼レフ|プロ向け

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark Ⅳ

35mmのフルサイズセンサーを備えたオールラウンダーな一眼レフカメラ。約3040万画素のフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 6+」の搭載により、ISOは最高32000の高感度で約7コマ/秒の高速連写にも対応できます。

暗所の撮影にも強く、低ノイズでクリアな映像が撮影可能。また、61点全測距点で開放F8に対応しており風景やポートレートなどはもちろん、野鳥や鉄道、航空機など動きのある被写体の撮影にもおすすめです。

被写体の顔・色を検知する「EOS iTR AF」と被写体にピントを合わせ続ける「AIサーボAF III」により、追従性も良好。動きが予測できない被写体もしっかり捉えます。

また、30fpsの4K動画に対応しており、約880万画素の静止画に切り出しも可能。フルHD/60fpsやHD/120fpsのほか、「HDR動画」や「タイムラプス動画」など映像制作が楽しめる動画機能も充実しています。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS 5Ds R

約5060万画素の圧倒的な解像感が魅力の一眼レフカメラ。センサーサイズはフルサイズに対応です。ローパスフィルターの効果を無効化し、解像感を高めているのが特徴。コントラストの低い被写体や光量の少ないシーンもしっかり対応できます。偽色・モアレが生じるリスクはありますが、解像力重視の方におすすめです。

ミラー駆動に起因する振動ブレを抑える独自の「ミラー振動制御システム」を搭載。約5060万画素の解像力を最大限に引き出します。「61点高密度レティクルAF」と「AIサーボAF III」により、被写体を高精度に追尾。動きの激しい被写体やランダムに動く被写体も正確に捉えます。

動画撮影はフルHD/30fps、HD/60fpsに対応。花の開花や雲の流れなど時間の変化が感じられる「インターバルタイマー機能」やカメラ単体で長時間露光撮影が行える「バルブタイマー」なども注目ポイントです。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X Mark II

多くのプロカメラマンから高い支持を得ているフルサイズ機の「 EOS-1D X Mark II」。2基の映像エンジン「DIGIC 6+」と信号を並列処理することで、ファインダー撮影時約14コマ/秒、ライブビュー撮影時約16コマ/秒の驚異的な高速連写を実現しています。肉眼では捉えきれない一瞬を切り取ることが可能です。

61点のすべての測距点でF8に対応し、エクテンダー装着時もAF撮影が可能なほか、-3EVの暗い場所でも高精度なAF撮影が行えます。さらに、顔・色・形を検知する「EOS iTR AF」により、安定した追尾が行えるのも魅力です。

また、4K動画にも対応しており、60fpsで29分59秒まで撮影可能。フルHD動画では120fpsでスローモーション動画の撮影も行えます。プロ仕様のため本体は大きく重く、高価格。技術力も要求されるので一眼レフに慣れている方におすすめです。

▼撮影イメージ