今、デジタル一眼レフのトップの座を争っているのはキヤノンとニコンです。ペンタックスのKやソニーのαにも魅力的な製品がありますが、売れ筋や製品の充実度では、やはりキヤノンのEOSやニコンのDシリーズには及ばないでしょう。ここでは、両者のAPS-C一眼の上中級機を比較して紹介します。
キヤノン(Canon) EOS 7D Mark II
EOS 7D Mark II は、有効画素数2020万。AFセンサーはオールクロス65点でクラス最多。連写撮影は10コマ/秒で、これも最多と堂々としたスペックのカメラになっています。測光方式は15万画素RGB+IR測光センサーによる252分割評価測光で、シーンや人の顔を検知して露出を決めており、その他の各種スペックにも不満を感じる人はほとんどいないでしょう。
ニコン(Nikon) D7200
D7200の有効画素数2416万画素とEOSを上回り、AF測距は51点(うち中央部15点はクロスタイプセンサー)。連写撮影は7コマ/秒で、ここはEOSからはやや劣っています。測光は2016分割RGBセンサーと、キヤノンと同様シーン解析や人の顔の情報を総合して露出を決定する方式です。
ニコン(Nikon) D7200 バッテリーパックキット
ニッケル水素充電池なども使えるようになるマルチパワーバッテリーパック MB-D15とD7200とのセット販売品です。
キヤノン(Canon) EOS 8000D
キヤノンの中堅クラスはちょっと変わっていて、殆ど同価格、同スペックの本機とEOS Kiss X8iとがラインナップされています。有効画素数は約2420万画素で、上級機の7D Mark IIを上回っており、AFセンサーはオールクロス19点。連写撮影は5コマ/秒。測光方式は7560画素 RGB+IR 測光センサーが採用されています。背面液晶はバリアングルで便利です。
キヤノン(Canon) EOS 8000D レンズキット
8000DにズームレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6がセットされた商品です。
キヤノン(Canon) EOS 8000D ダブルズームキット
8000Dに2本のズームレンズEF-S18-55mm F3.5-5.6とEF-S55-250mm F4-5.6がセットされた商品です。
キヤノン(Canon) EOS Kiss X8i
スペック的には殆ど8000Dと変わりませんが、ネーミングからすると入門機の延長という位置づけなのでしょうか。
EOS Kiss X8i レンズキット
EOS Kiss X8iとズームレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6とのセット商品です。
EOS Kiss X8i ダブルズームキット
EOS Kiss X8iと2本のズームレンズEF-S18-55mm F3.5-5.6とEF-S55-250mm F4-5.6がセットされた商品です。
ニコン(Nikon) D5500
背面液晶は3.2型と大きく、しかもバリアングルでタッチパネルになっており操作性が重視されています。有効画素数は2416万画素で上級機D7200と同等。AFセンサーは39点とEOSの中堅機を上回りますが、クロスタイプは中央の9点のみ。連写撮影は5コマ/秒でEOSと同等です。測光は2016分割RGBセンサーと、これもD7200と同等のスペック。ボディ重量が470gと小型軽量な造りになっています。
ニコン(Nikon) D5500 18-55 VR II レンズキット
D5500にズームレンズNIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6をセットした商品です。
ニコン(Nikon) D5500 ダブルズームキット
D5500にNIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6と55-300mm f/4.5-5.6の2本のズームレンズがセットされた商品です。
さすがはキヤノンとニコン。スペックだけで見ると一長一短があり簡単には優劣は決められません。ただ中堅機だけ見ると、ニコンの方がスッキリしたラインナップになっているのに対し、キヤノンの方は紹介したとおり、やや混乱が見られます。キヤノン中堅機は今後の展開が注目されます。