デジタル一眼カメラの世界の進歩は急速です。発売から2、3年たった製品はスペック的には既に過去のものとなっているありさま。今回紹介するカメラの他にもいくつか製品はあるのですが、古くなっているものは売れ筋を除き割愛しました。それではキヤノンとニコンの最新・売れ筋フルサイズデジタル一眼カメラの世界をご覧下さい。
ニコン(Nikon) D810
このカメラの発売は2014年7月17日。発売されてから約一年のニコンの事実上のフラグシップ機です。有効画素数は3635万画素。連射速度5コマ/秒。AFセンサーは51点で、中央部の15点はクロスセンサーとなっています。測光方式は9.1万画素RGBセンサーによるシーン認識システム。便利なのはAPS-C用レンズも装着できることで、この場合は自動的に撮像範囲が24mm×16mmに切り替わります。連写スピードは5コマ/秒。
キヤノン(Canon) EOS 5D Mark III
EOS 5DはMark IIIで、これが三代目となりますが、発売は2012/3/22でやや時間がたっており、有効画素数も2230万画素と今ではAPS-Cカメラにも見劣りします。しかし、もちろん画素数がデジカメの性能の全てをあらわす訳でもなく、このカメラもこれまでの実績を含めて多くの信頼を集めており、売れ筋は上位にあります。AFセンサーは61点。AEは63分割とこれも今では少なめ。同シリーズに慣れた方のためのカメラかもしれません。
キヤノン(Canon) EOS 5Ds R
このカメラが現在のキヤノンのフラグシップと言ってよいでしょう。2015/6/18に出たばかりの最新型です。有効画素数は何と5060万画素と他の追随を許しません。さらにローパスフィルターレスで高画質です。AFセンサーは61点。レンズに寄りますがクロス測距点も41点と充実しています。測光は15万画素RGB+IR測光センサーによる252分割評価式。連続撮影は約5コマ/秒となっています。
キヤノン(Canon) EOS 5Ds
EOS 5Ds Rからローパスフィルターレス機能を除いた姉妹機です。
ニコン(Nikon) D750
D750はD810についで発売された機動性を重視したカメラです。有効画素数は2432万と最新のものに比べると見劣りしますが、ボディ重量が750gに抑えられているため扱いやすく、またフルサイズ一眼では少ないバリアングル液晶を備えています。AFセンサーは51点で、中央部15点がクロス対応なのはD810と共通。連写スピードは6.5コマ/秒と810より高速で、9.1万画素RGBセンサーによるによるシーン認識AEもD810と共通しています。
キヤノン(Canon) EOS 6D
このカメラはキヤノンのフルサイズ一眼としては入門機になるのでしょう。680gと非常に軽量に作られています。有効画素数は2020万とやや控えめ。AFセンサーは11点で中央の1点のみクロスタイプ。AEは63分割。連続撮影は、最高約4.5コマ/秒となっています。
ソニー(SONY) α7R II ILCE-7RM2
最後に番外となりますが、ソニーのαを紹介しましょう。といってもファインダーは電子ビュータイプなので、このカメラは正確にはミラーレスとなります。有効画素数は4240万でキヤノンにつぐ画素数。AFセンサーは399点と画面全体を覆い、AEは1200分割ライブビュー。連続撮影は5コマ/秒と堂々たるスペックです。液晶はバリアングル。αはレンズ資産も多いので売れ筋も良いようです。
デジカメの進歩は早いので、すぐに買うか少し待つかの見極めが難しいと思う人も多いでしょう。待っていれば高スペックになるのは間違えありませんが、その間の時間写真が撮れないロスは大きいです。画素数については4000万〜5000万画素で一つの区切りになると思うので、今は買い時かもしれません。