90年代後半から2000年代のはじめに女子中高生を中心に流行したインスタントカメラ「チェキ」。一時はデジカメやスマホの普及で人気が低迷したものの、2010年頃からまた人気に火がつきました。
チェキブーム再燃の理由は、チェキ特有の写真の雰囲気はもちろん、撮ってすぐに現像された写真が手元に残ること。デジカメやスマホで撮った写真を現像する機会が減る中で、撮影から現像までを体験できるところがチェキの魅力です。
今回は、富士FILMのinstax SQUARE シリーズより、instax SQUARE SQ6を使って、使用方法やモード、そして撮った写真を飾ってみた様子までたっぷりお伝えします。
ましかくの写真が撮れるinstax SQUARE SQ6
instax SQUARE SQ6は2018年5月に発売されたinstax SQUAREの新モデル。正方形のプリントと、多彩な撮影モードが魅力のインスタントカメラです。
被写体そのものに加えて、背景やその場の雰囲気まで切り取れる撮影範囲の広さが特徴。長方形プリントのinstax miniに比べると1.3倍の大きさの写真を撮ることができます。
本体は四角のスタイリッシュなフォルム。カラーはBLUSH GOLD、GRAPHITE GRAY、PEARL WHITEの3色展開。メタリックで可愛すぎず、身につけた時も服装にマッチしやすい色味です。
付属品
取り外しできるショルダーストラップが付いているので、チェキを持って出かける時も便利。アメのような見た目の3つの付属品はカラーフィルターで、フラッシュ発光部に取り付けると写真の色味を変えられます。
フィルムは何を使う?
instax SQUARE SQ6に対応するフィルムはフィルムサイズ72x86mm、画面サイズ62x62mmのinstax SQUARE。白と黒2種類のフレームから選べます。
撮り方
電池とフィルムパックをセットしたら、本体上部のスライド式ボタンで電源をONに。レンズが繰り出してくるので、これで撮影準備は完了です。
ファインダーを覗き、被写体に向けてカメラを構えます。この際、ファインダー内にある円が中央に見えるように、正面から覗きましょう。構図が定まったら、レンズの右手側にあるシャッターを押します。
「カシャッ」という音がした後、本体上部の電源ボタン横からフィルムが出てきます。出てきた直後のフィルムは白いままですが、約90秒で徐々に画が浮き出て、鮮やかに変化していきます。
モードを試してみた
本体左手側にあるのが【MODE】ボタン。押すと、横一列に並んだモード毎のLEDライトが光り、撮影する場所や目的に合わせて設定を変更可能。モードは全部で5種類、LとDは明るさ調節に使用します。
オートモード
デフォルト設定であるオート。通常の撮影に使用します。暗いところではシャッター速度が遅くなり、背景をより明るく写すことができます。
セルフィーモード
レンズの横に付いているセルフショットミラーを見ながら、レンズを自分に向けてチェキを構えます。腕をしっかり伸ばして、30〜50cm離して撮影。ぶれることなく、はっきり写せました。
マクロモード
被写体に30〜50cmまで近づいて撮りたいときに使用するマクロモード。近くの被写体も色鮮やかに、綺麗に撮れます。注意が必要なのは被写体との距離感。
ファインダーを覗いている時はピントがあっているかどうかがわからず、ついつい被写体に近づいてしまいがちです。被写体から30cm以内に近づくとぼやっとした写真になります。
遠景モード
2m以上離れた被写体を撮るときに使用する遠景モード。空と建物を写した景色は遠近感のよくわかる仕上がりになりました。空の色がとっても綺麗です。
二重露光モード
2回シャッターを切り、1枚のフィルムで2つの画像を撮影する二重露光モード。1回目のシャッターを押したら、モード選択の二重露光のマークが点滅するので、その後で2回目のシャッターを切ります。
うまく撮れると幻想的な写真ができあがる二重露光モードですが、被写体選びに結構苦戦しました。例えば、地面の落ち葉×雲の多い空だと、画が重なってしまって何の写真かわかりにくくなってしまいます。「背景×被写体」のイメージで全く違う物体を選ぶのが二重露光で綺麗に撮るコツです。
LとDの明暗調整
写真全体が暗め、または明るめに撮影されます。撮影してみて、被写体が暗いと感じたら、Lのモードを選択。白っぽくなっている印象を受けたら、Dのモードで光を落として撮影できます。
その他の機能
セルフタイマー
背景を入れつつ、両手でモノを持ったり、ポーズを撮ったりしたい時に便利なのがセルフタイマー。本体左手側の時計マークを選択し、シャッターを押すと、ファインダー横のランプが約7秒間点滅。その後約3秒間点滅してからシャッターが切られるので、約10秒タイマーがかかります。各撮影モードと併用可能が便利なところです。
フラッシュフィルター装着
赤、緑、紫の3色が付属しているフラッシュフィルター。フラッシュ発光部に取り付けるだけで写真の色味を変えられます。
赤のフィルターを装着した場合の出来上がりフィルムは全体が赤っぽく変化しました。フラッシュの光の色を変えて撮るので、フラッシュがたきやすい場所で撮る必要がありそうです。日差しや蛍光灯などの明るすぎる光を避けて撮ると違いがよくわかります。
撮った写真を素敵に飾ろう
出来上がった写真をオフィスに飾ってみました。まず出来上がった写真をマスキングテープやペンで装飾。壁に麻ヒモを取り付け、小さい木製の洗濯バサミで写真を挟んでいきます。麻ヒモと木製の洗濯バサミの相性がよく、グリーンなどのインテリアともマッチ。小さいフィルムだからこそ、たくさん飾れてオフィスの雰囲気もガラリと変わります。
並べて飾って、さらにそれをスマホで撮影すると、オリジナル待ち受けやSNSのアイコンにも使えそう。
置くだけで映えるチェキ
撮った写真を無造作に集めてチェキを置くだけで、おしゃれな雰囲気に。
身につけてかわいい
身につけているだけでテンションが上がるデザイン。カメラを向けたくなる瞬間にたくさん出会えそう。
ショルダーストラップは簡単に取り付けができ、結構しっかりしているので安心。
instax SQUARE SQ6なら、その瞬間の思い出や空気感をオリジナルの1枚で残せます。真四角のフィルムは画角が広く、思った以上に雰囲気があって、誰かに見せたくなる写真が撮れました。初心者にもこんなに素敵な写真が撮れるチェキ。お散歩のお供や、友達が集まる会での思い出作りにおすすめしたいです。