高い解像力と、美しいボケ味を表現できるニコンの「単焦点レンズ」。焦点距離20mmの広角レンズから、100mmを超える望遠レンズまで、さまざまなモデルが展開されています。ズームレンズのように焦点距離を変更できないため、撮影シーンに適したレンズを選ぶのが大切です。

そこで今回は、ニコンが手がける単焦点レンズのおすすめアイテムをピックアップ。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。

ニコンの単焦点レンズの魅力

広角レンズから望遠レンズまでラインナップが豊富

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ニコンは、焦点距離20mmの広角レンズから、望遠800mmの望遠レンズまで豊富にラインナップしているのが魅力です。広い画角を活かした風景写真はもちろん、ポートレートや天体撮影も楽しめます。

広角・標準レンズの多くは、コンパクトかつ軽量設計を採用。広角単焦点レンズのなかには、大口径ながら約355gと軽いモデルも展開されています。また、携帯性に優れたモデルもあるので、旅行やハイキングなどのアウトドアシーンで撮影したい方にもおすすめです。

優れた解像力と美しいボケ表現

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単焦点レンズは、ズームレンズよりも光を多く取り込めるのが強み。ニコンの単焦点レンズは、開放F値「1.4」や「1.8」などの絞り値を搭載したレンズが展開されています。

開放F値1.8を実現した単焦点レンズは、背景を大胆にぼかした撮影も楽しめるのが魅力。開放値の明るさを活かすなら、ポートレートや星空などのシチュエーションがおすすめです。

高精細デジタルカメラに対応する高い解像力も特徴。画面の中央部だけでなく、周辺にある被写体の細部まで鮮明に表現できます。また、絞り開放でも撮影範囲全体をシャープに表現できるのもメリットです。

ニコンの単焦点レンズの選び方

対応マウントをチェック

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マウントとは、カメラボディと交換用レンズを接続する部分の規格サイズを指します。ニコンの主なマウントは、「Fマウント」と「Zマウント」の2種類。「Fマウント」は、フィルムカメラやデジタル一眼レフカメラで採用しているマウントです。

「Zマウント」は、フルサイズミラーレスZシリーズ用のマウント。同じニコンのカメラでも、マウントの違いで使用できるレンズが異なります。ニコンの公式ページには、交換用レンズごとにマウントの種類を記載しているので、カメラボディに対応するレンズなのかチェックしておくことが大切です。

焦点距離の特徴をチェック

標準レンズ

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標準レンズとは、焦点距離が50mm前後のレンズです。標準レンズは人間の視野に近い自然な画角に仕上がるのが特徴。スナップ・ポートレート・テーブルフォトなど、幅広いシチュエーションで撮影を行えます。

焦点距離が短いほど画角が広くなり、焦点距離が長くなると画角が狭くなるのがポイント。ニコンの単焦点標準レンズはバリエーションが豊富なので、撮影意図に適した製品を見つけやすいのもメリットです

マイクロレンズ

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マイクロレンズとは、通常のレンズよりも被写体をクローズアップして撮影できるレンズです。マイクロレンズは肉眼では見られない幻想的な表現が可能。水滴・昆虫・花びらなど、細部まで美しく描写できます。

被写体に近づけない環境や、カメラを近づけると逃げてしまう昆虫などを撮影するときは、望遠マイクロレンズがおすすめ。また、被写体をどれだけ大きく写せるかを表した最大撮影倍率もチェックしましょう。

マイクロレンズは、単焦点レンズ特有の大きくて美しいボケ感とシャープな描写力を得られるのもポイント。被写体をクローズアップするだけでなく、ポートレートや風景などを撮影するときにも活用できます。

広角レンズ

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広角レンズとは、標準レンズよりも画角が広いレンズです。広範囲を画角におさめやすいので、目の前に広がる風景をダイナミックに描写したり、被写界深度の深さを活かして画面周辺部までピントを合わせたり、さまざまな表現を楽しめます。

広角レンズを使用するときは、フレーミングに注意しましょう。広範囲を写せるため、障害物も写り込んでしまう可能性があります。なお、ズームレンズのように焦点距離を変更できないので、カメラを移動させながら構図を決めることが大切です。

中望遠・望遠レンズ

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中望遠レンズと望遠レンズは、標準レンズよりも画角が狭いレンズです。中望遠レンズは、標準レンズと望遠レンズの間あたりの画角であり、焦点距離は70〜135mmほど。狙った被写体を大きく写せるので、ポートレートや風景の一部を切り取りたいときに適しています。

望遠レンズは、焦点距離が長いほど遠くの被写体を大きく写せるのが特徴です。被写体をクローズアップする表現が得意なので、スポーツ現場・乗り物・野生動物などを撮影するときにも活用できます。

中望遠レンズと望遠レンズは、被写体と背景の距離が重なって見える「圧縮効果」を得られるのもポイント。山肌の迫力を強調したり、前ボケを利用して奥行き感を出したり、さまざまな表現を楽しめます。

最短撮影距離をチェック

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最短撮影距離とは、被写体にピントを合わせられる最短の撮影距離です。レンズに定められた最短撮影距離よりも近づくと、被写体にピントを合わせられない可能性も。被写体をクローズアップするマクロ撮影を行うときは、最短撮影距離を確認しておくことが大切です。

レンズごとに最短撮影距離が異なるので、購入する前にしっかりとチェックしておきましょう。なお、最短撮影距離は、製品カタログやレンズ表面に記載されています。

F値をチェック

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F値とは、カメラが取り込める光の量を数値化したモノです。F1.8・F2.8・F4.5など、Fに続く数値で、レンズの明るさを示しています。

F値を大きくするとレンズを通る光の量が少なくなり、F値を小さくするとレンズを通る光の量は多くなるのが特徴。F値が小さいほどボケ味が大きくなるので、被写体を強調できます。

レンズごとに設定できるF値の最小値が決まっているため、あらかじめチェックしておきましょう。なお、F値の小さいレンズは、明るいレンズと呼ばれており、低照度の環境や望遠撮影時に役立ちます。

フォーマットの違いによる画角の違いをチェック

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ニコンの単焦点レンズは、FXフォーマット用レンズとDXフォーマット用レンズの2種類。双方のフォーマットは、サイズが異なります。FXフォーマットは約36×24mm、DXフォーマットは24×16mmです。

どちらのレンズもFXフォーマットとDXフォーマットのカメラで使用できますが、組み合わせ次第で実撮影画角が変わります。なお、FXフォーマットのカメラにFXフォーマットのレンズを装着すると画角はフルサイズに近くなるものの、DXフォーマットのカメラにDXフォーマットのレンズを装着すると、DXフォーマットの画角に写るのが特徴です。

ニコンの単焦点レンズのおすすめ|標準レンズ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 40mm f/2

開放F値2.0の明るさを実現した単焦点標準レンズです。9枚の絞り羽根のはたらきにより、単焦点レンズ特有の大きくて美しいボケを表現できます。薄暗い環境でもシャッタースピードを上げやすく、鮮明な描写が可能です。

焦点距離は40mm。汎用性が高く、風景・スナップ・ポートレートなど、さまざまなシチュエーションで撮影を楽しめます。やわらかいボケ表現により、被写体を際立たせられるのも魅力です。約170gの小型軽量化を実現しているので、気軽に持ち運べます。

コントロールリングには、絞り値・M/A・露出補正・ISO感度のいずれかを割り当てられるのもポイントです。また、大口径のZマウントを採用しているため、ハイクオリティな撮影を行えます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

FXフォーマット対応の単焦点標準レンズです。開放F値1.2の明るさを実現。高い解像力と背景ボケのグラデーションにより、立体感のある表現を楽しめます。また、画面の中央から周辺部までピントを合わせやすく、ディティールの細部まで描写可能です。

EDレンズと非球面レンズ効果的に配置。歪曲収差や軸上色収差を低減するため、解像度の高い画質に仕上がります。さらに、レンズには逆光耐性に優れた「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」を施しており、画角に光が入るシチュエーションでも抜けのよいクリアな描写を得られるのが魅力です。

AF駆動は「マルチフォーカス方式」を採用。フォーカス群を高精度に制御するため、至近距離の被写体に対しても優れた解像力を発揮します。コントロールリングの割り当て機能や「L-Fnボタン」を備えるなど、使いやすさにこだわっているのも特徴です。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

開放F値0.95の描写力を実現した単焦点標準レンズです。ボケ表現を追求した光学設計により、被写体を立体的に際立たせられます。ポートレート・風景・星景などのシーンにもおすすめです。

絞り開放から優れた点像再現性を発揮。開放絞りで発生しやすいサジタルコマフレアを低減します。暗所でもディティールを再現しやすく、夜景撮影も可能です。また、大口径研削非球面レンズを備えており、高い収差補正能力を実現しています。

レンズ表面には防汚性能に優れた「フッ素コート」を採用。レンズに汚れが付着しにくく、汚れてしまったときも簡単にお手入れできます。また、防塵・防滴に配慮しているのもポイントです。

ニコンの単焦点レンズのおすすめ|マイクロレンズ

ニコン(Nikon) AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

高い解像力と美しいボケ表現を楽しめるDXフォーマット対応のマイクロレンズです。開放F値2.8がもたらす自然で大きなボケ感により、被写体をクローズアップしたり立体的に際立たせたり、さまざまな表現を楽しめます。

最短撮影距離は0.163m。至近距離からの撮影に対応しているので、ダイナミックな描写を得られます。水滴・花びら・昆虫など、被写体を大きく写したいときにもおすすめです。

静粛性に優れた「SWN」を搭載。AFのときに駆動音が気にならず、快適に撮影を行えます。また、フォーカスモードは「M/A」と「M」を搭載しており、用途に合わせて使い分けられるのも魅力です。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 50mm f/2.8

大きくてやわらかいボケ感に仕上がるマイクロレンズです。最短撮影距離0.16mを実現。被写体に近づけるので、立体感のある表現を楽しめます。水滴・花・昆虫などの被写体をクローズアップしたいときにもおすすめです。

フォーカス制限は0.16〜0.3m。AF駆動の範囲を制限できるため、マクロ撮影時のピント合わせをスムーズに行えます。さらに、コントロールリングに「M/A」を割り当てることで、AF中でもコントロールリングを回してマニュアルでピント合わせが可能です。

軸上色収差を低減するEDレンズと、像面歪曲収差を補正する非球面レンズを配置。撮影距離を問わず、画面周辺部までクリアな描写を得られます。また、ゴーストやフレアに配慮した設計を施しており、逆光時でも抜けのよい画質に仕上がるのがポイントです。

ニコン(Nikon) AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

シャープな描写を楽しめる、Fマウント対応のマイクロレンズです。望遠レンズ特有のボケ感と細部まで鮮明に捉える描写性能を組み合わせることで、味わいのある表現に仕上がります。

撮影中の手ブレをサポートするVR機構を搭載。手ブレが発生しやすい手持ち撮影や望遠撮影時にも安定した描写を得られます。さらに、105mmの焦点距離を活かすことで、ポートレート撮影も可能です。

レンズには逆光耐性に優れた「ナノクリスタルコート」を採用。逆光時でもゴーストやフレアを低減するため、クリアな写真を撮影できます。

ニコンの単焦点レンズのおすすめ|広角レンズ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 20mm f/1.8 S

画面全域で優れた解像力を発揮する単焦点広角レンズです。焦点距離は20mmを実現しており、目の前に広がる風景をダイナミックに捉えたり、集合写真を撮影したり、さまざまなシチュエーションで活用できます。また、近距離撮影性能に優れた「マルチフォーカス方式」を採用。近距離撮影でも高画質の描写を得られます。

開放F値1.8の浅い被写界深度により、被写体をシャープに捉えられます。明るいレンズはシャッタースピードを速く設定できるため、低照度の環境でも低ノイズに仕上がるのが特徴です。加えて、天像再現性に優れているので、星景撮影にも使用できます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

描写性能と使いやすさを兼ね備えた単焦点広角レンズです。コントロールリングには、ISO感度や露出補正などの機能を割り当てられます。撮影環境や構図に合わせてカメラ設定をスムーズに調節可能です。

AF駆動は「STM」を採用。高性能なレンズ設計とマルチフォーカス方式の採用により、静止画と動画ともに高精度なAF制御を発揮します。さらに、ピント位置の変動に合わせて画角が変化するのを防ぐ「フォーカスブリージング」を備えているのもポイントです。

レンズ鏡筒の可動部には、シーリングを施しているのが特徴。ホコリや水滴の侵入を軽減するため、アウトドアシーンでもアクティブに活用できます。また、F値1.8の明るさを実現しているので、夕暮れや夜景撮影にもおすすめです。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 28mm f/2.8

持ち運びやすさに優れたコンパクトサイズの単焦点広角レンズです。Zレンズシリーズのなかでも小型化を実現しているので、気軽に撮影を行えます。目の前に広がる風景を画角におさめやすいため、ダイナミックな表現を楽しみたい方におすすめです。

最短撮影距離は0.19m。被写体に近づきながら撮影できるので、被写体をクローズアップしたいときにも活用できます。また、「フォーカスブリージング」に対応しており、動画撮影も快適に行えるのが魅力です。

すばやくシャッターを押せる「非沈胴式」を採用。シャッターチャンスを逃したくない方にもおすすめです。

ニコンの単焦点レンズのおすすめ|中望遠・望遠レンズ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

マクロ撮影からポートレート撮影まで活用できる中望遠レンズです。手ブレ補正効果4.5段の光学式 VR機構を内蔵。望遠撮影時や手持ち撮影など、手ブレが発生しやすい環境でも安定した描写を得られます。

焦点距離は105mm。望遠レンズ特有の大きくて美しいボケ表現を楽しめます。また、ボケと高解像度により、コントラストを際立たせられるのも魅力です。

高速かつ静音性に優れた「STM」を採用。狙った被写体にピントを合わせやすく、スムーズな撮影が可能です。さらに、AF駆動範囲は0.29〜0.5mの間で調節できるため、マクロ撮影時にもすばやく被写体を捉えられます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

優れた描写性能を発揮する中望遠単焦点レンズです。焦点距離85mmがもたらす自然で美しいボケ感により、被写体の存在感を際立たせられます。遠くの被写体を大きく写したいときや、ポートレート撮影にもおすすめです。

開放絞りでも画面周辺部まできれいな玉ボケを表現可能。イルミネーションや水面に反射する光を利用した玉ボケにより、幻想的な写真を撮影できます。また、EDレンズを効果的に配置することで、輝度差のあるシチュエーションでも色にじみを補正するのがポイントです。

レンズの駆動音や操作音が入りにくく、快適に動画撮影を行えるのもメリット。さらに、フォーカスを合わせるときに発生する画角の変化を防げるのも特徴です。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S

焦点距離400mmを実現した単焦点超望遠レンズです。遠く離れた被写体を写せるので、スポーツ現場・乗り物・野生動物など、被写体に近づけないシチュエーションでも活用できます。超望遠レンズ特有の圧縮効果により、被写体を際立たせたいときにもおすすめです。

5.5段の高い手ぶれ補正を発揮するレンズシフト式VR機構を内蔵。ブレの影響を受けやすい望遠撮影時や低照度の環境でも安定した画質に仕上がります。また、軸上色収差を低減するスーパーEDレンズを配置しており、抜けのよいクリアな描写を得られるのも魅力です。

優れた逆光耐性を発揮する「ナノクリスタルコート」を採用。ゴーストやフレアを低減するため、画角に太陽光が入るシーンでも被写体を鮮明に撮影できます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

優れた光学性能と使いやすさを兼ね備えた単焦点超望遠レンズです。焦点距離800mmを実現しているので、遠くの被写体をより大きく捉えられるのが特徴。航空機・スポーツ現場・野生動物などを撮影するときにもおすすめです。

超望遠レンズながら約2385gの小型軽量化を実現。長時間撮影や過酷な環境下でも快適に撮影を行えます。さらに、フレアを低減する「PFフレアコントロール」を備えているのもポイントです。

カメラボディ側にレンズの重心があるので、バランスを保ちやすく、安定した姿勢で撮影が可能。カメラを左右に振るときもレンズの重さが気になりにくいので、撮影に集中できます。