野鳥の繊細な表情や素早い動きを写すカメラ。超望遠撮影が基本で、高速なオートフォーカス性能なども求められます。製品によってAF性能や連写速度などが異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、野鳥撮影におすすめのカメラをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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野鳥撮影におすすめのカメラの選び方
センサーサイズをチェック
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カメラで特に重要なのが、光を取り込むセンサーのサイズです。代表的なセンサーサイズは「フルサイズ」と「APS-C」の2つ。フルサイズは暗い場所での撮影に強く、美しいボケ味を楽しめるのが魅力です。
野鳥撮影をする方には、APS-Cセンサーを搭載したカメラもおすすめ。同じ望遠レンズを使っても、フルサイズより被写体を大きく写せる効果があります。
画素数をチェック
By: omsystem.com
野鳥は警戒心が強く、遠くから撮影することが多いため、あとで写真の一部を切り抜く「トリミング」を行うのが一般的です。画素数が高いほど、トリミングをしてもきれいな画質を保てます。目安として、2000万画素以上のカメラを選ぶのがおすすめです。
高画素のカメラは、被写体を大きく切り取っても鮮明な画像を維持できるのがメリット。しかし、画素数が高すぎると、暗い場所での撮影でノイズが発生しやすくなる場合もあります。画素数と暗所での撮影のしやすさ、両方のバランスがとれたモノを選びましょう。
連写性能をチェック
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鳥の羽ばたきや飛び立つ瞬間は、肉眼では追えないほどの速さです。一瞬の動きを写真に収めるには、連続撮影の性能が重要。1秒間に30コマ以上撮影できるカメラは決定的瞬間を捉えやすいのでおすすめです。
連写中にファインダーやモニターの画面が暗くならない機能にも注目。飛んでいる鳥のような動く被写体でも追い続けやすくなります。
一度に何枚まで連続で撮り続けられるかも確認しておくと安心。シャッターを押し続けても撮影が止まりにくい製品であれば、シャッターチャンスを逃しにくくなります。
オートフォーカス性能をチェック
By: sony.jp
素早く予測不能な動きをする野鳥を撮影する場合は、ピントを合わせるオートフォーカス、通称AFの性能が大切です。被写体を自動で追い続けてピントを合わせる機能が充実していると、初心者の方でもシャッターチャンスを捉えやすくなります。
なかには、AI技術を活用して鳥を自動で検出する機能が搭載されたモノも。カメラが鳥を認識してピントを合わせるので便利です。
鳥の目にピントを合わせ続ける機能もおすすめ。鳥の表情をくっきりと捉えた一枚を撮影しやすいのが魅力。カメラを選ぶときは、AF性能を確認しておきましょう。
本体サイズ・重量をチェック
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野鳥撮影では、撮影ポイントまで機材を持って長時間歩いたり、手持ちで構え続けたりする場面が多くあります。カメラ本体のサイズや重さは、体の負担を減らすうえで重要なポイントです。
コンパクトで軽いカメラは機動性が高く、とっさのシャッターチャンスにも対応しやすいのがメリット。しかし、野鳥撮影では大きな望遠レンズを使うのが基本です。レンズとのバランスを考えて、自分が扱いやすい重さのモノを選びましょう。
野鳥撮影におすすめのカメラの人気メーカー
ソニー(SONY)
By: amazon.co.jp
ソニーは、1946年に創業された日本の総合電機メーカーです。映像・オーディオ・記録メディアなど、幅広い分野で革新的な製品を手がけています。技術力の高さでグローバルに評価されているメーカーです。
ミラーレス一眼カメラは、高性能なイメージセンサー技術とファストハイブリッドAFシステムが特徴。瞳AFや動物検出機能により、動きの速い野鳥も正確に捉えられます。軽量・コンパクトな設計で機動性が高く、野鳥撮影に求められる高速連写と高感度性能を兼ね備えているのが魅力です。
キヤノン(Canon)
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キヤノンは、1937年に設立された日本のカメラ・精密機器メーカーです。「Kwanon」の開発から始まり、イメージング技術を中心としてカメラ・プリンター・メディカル機器などを製造・販売しています。
野鳥撮影用のカメラは、EOSシリーズの高性能AFシステムが特徴。動物検出機能や瞳検出機能を搭載しており、動きの速い鳥でも素早く追跡できます。高速連続撮影機能や豊富な望遠レンズラインナップも魅力。プロからアマチュアまで愛用しているメーカーです。
オリンパス(OLYMPUS)
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オリンパスは、1919年に高千穂製作所として創業されたメーカーです。現在はOMシステムブランドでカメラ事業を展開。医療・ライフサイエンス分野でも世界的に知られています。
野鳥撮影用のカメラは、マイクロフォーサーズ規格による軽量・コンパクト設計が魅力。AI被写体認識AF機能で鳥の瞳を正確に捉えます。優れた手ブレ補正と耐候性により、厳しい自然環境でも安心して撮影できるのがメリット。機動性を重視する野鳥撮影におすすめのメーカーです。
野鳥撮影におすすめのカメラ｜人気
ソニー(SONY) α9 ILCE-9
最大20コマ毎秒の高速連写ができる野鳥撮影用のカメラ。高速処理エンジンによりブラックアウトフリー撮影が可能で、連写中も被写体を見続けられます。
高精度な動体予測AFによって、不規則な動きをする野鳥も確実に捉えやすいのが特徴。優れた高感度性能でノイズを抑制し、暗い森林や早朝の撮影環境でもクリアな画質を実現します。
堅牢なマグネシウム合金ボディを採用。過酷な場所でも安心して使えます。高速連写と追尾性能を重視し、飛翔シーンを頻繁に撮影する方にもおすすめのモデルです。
ソニー(SONY) α7 IV ILCE-7M4
約33メガピクセルの高画素と優れたAF性能を備えたミラーレスカメラ。動体追尾機能が高く、野鳥の不規則な動きにも素早く対応してピントを合わせます。
約10コマ毎秒の高速連写により、動きのある野鳥撮影にも対応。軽量設計のため、フィールドでの長時間撮影にも便利です。静止画と動画の両方で高性能を発揮します。携帯性を重視しつつ高画質も求める方におすすめのカメラです。
・ズームレンズキット
・本体
キヤノン(Canon) EOS R5 Mark II
約45メガピクセルの高解像度と約12コマ毎秒の高速連写を両立したミラーレスカメラ。高画素センサーによりトリミング耐性に優れ、遠くの野鳥も細部まで鮮明に記録できます。
手ブレ補正機能があるため手持ち撮影でも安定し、高解像度を活かした精細な写真を撮影可能。高性能AFシステムが素早い被写体の動きにも追従し、ピント精度の高い撮影を実現します。トラッキング性能が良好な、おすすめのカメラです。
▼撮影イメージ
・ズームレンズキット
・本体
キヤノン(Canon) EOS R6 Mark II
約40コマ毎秒の高速連写を実現する野鳥撮影向けのミラーレスカメラです。デュアルピクセルCMOS AF IIにより動物検出機能が向上。飛んでいる野鳥も正確に追尾してピントを合わせます。
常用ISO感度102400まで対応し、早朝や夕暮れの薄暗い環境でもノイズを抑えた撮影が可能です。8段のボディ内手ブレ補正によって、手持ち撮影でも安定した野鳥写真が撮れます。
約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載しつつも比較的軽量で、長時間のフィールド撮影にも便利。高速連写とAF性能のバランスに優れているため、野鳥撮影を本格的に始めたい方におすすめです。
・レンズキット
・本体
ニコン(Nikon) Z9
約45メガピクセルの高解像度と20コマ毎秒以上の高速連写を両立するミラーレスカメラ。遠くの被写体も鮮明な画質で記録できます。
高解像度センサーにより、小さく撮影された野鳥もトリミングで大きく引き伸ばせるのがメリット。高精度AFシステムが動きの素早い野鳥を正確に追尾し、ピント精度の高い撮影を実現します。
堅牢な防塵防滴構造で、厳しい自然環境でも安心して使用可能。高画質な野鳥写真を撮影したい方におすすめです。
▼撮影イメージ
野鳥撮影におすすめのカメラ｜安い
ソニー(SONY) α6600 ILCE-6600
高性能なAF機能を搭載した、APS-Cサイズのミラーレス一眼カメラです。AIを活用したリアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AFで、野鳥の動きを正確に追従します。有効約2420万画素のCMOSセンサーと画像処理エンジン「BIONZ X」により、細部まで鮮明な画像を記録できるのも特徴です。
5軸ボディ内手ブレ補正機構を搭載しているため、手持ちでも安定した撮影が可能。ISO100-32000と感度域が広く、薄暗い環境でもノイズを軽減した一枚を残せます。
タッチパネル対応の180°チルト可動式液晶モニターで、直感的に操作できるのもポイントです。また、従来機の約2.2倍もの大容量バッテリー「NP-FZ100」を搭載。長時間の野外撮影でも活躍する、おすすめのモデルです。
・高倍率ズームレンズキット
・本体
ソニー(SONY) α1 ILCE-1
有効約5010万画素の積層型CMOSセンサーと画像処理エンジンを搭載したミラーレス一眼カメラ。高解像度と高感度を両立し、野鳥の細部まで美しく描写します。最高30コマ/秒のブラックアウトフリー連写で、決定的瞬間を逃しにくいのが魅力です。
リアルタイムトラッキング機能と鳥の撮影に対応したAFを備えており、動く野鳥を正確に追尾可能。最大120回/秒のAF/AE追従で、高速で移動する被写体もしっかり捉えられるのが特徴です。
電子シャッターを使って無音・無振動で撮影できるのもポイント。8K30pに対応し、高解像度の動画も撮影できます。
キヤノン(Canon) EOS 7D Mark II
本格的な撮影が可能なAPS-Cを搭載したデジタル一眼レフカメラです。1秒間に約10コマの高速連写が可能で、決定的瞬間を捉えられます。野鳥やスポーツ選手など、動きの速い被写体の撮影に便利です。
オールクロス65点AFセンサーを備えており、さまざまなシーンで正確にピントを合わせられるのが特徴。暗い場所での撮影でも、被写体をしっかり捉えられます。また、本製品は防塵防滴構造を採用。厳しい環境下での撮影にも対応します。
オリンパス(OLYMPUS) OM SYSTEM OM-1 Mark II
AI被写体認識AFと最大50fpsの高速連写が特徴のミラーレス一眼カメラ。高性能なAF機能で、飛翔する鳥の姿を逃さずに撮影できます。連続AF時でも50コマ/秒の撮影に対応。素早く動く被写体の瞬間を記録します。
裏面照射積層型センサーと画像処理エンジンを搭載しており、高感度でもノイズの少ない高画質を実現。8.5段の手ブレ補正機能を有し、安定した手持ち撮影ができるのもメリットです。
IP53等級の防塵・防滴設計で、過酷な野外環境での撮影にも対応。マグネシウム合金ボディを採用し、軽量ながら堅牢性に優れているのも魅力です。
▼撮影イメージ
・12-40mmレンズキット
・本体
オリンパス(OLYMPUS) OM SYSTEM OM-D E-M1X
野鳥撮影に特化したミラーレスカメラです。鳥認識AFを搭載しており、画面上の鳥を自動で認識。鳥の瞳を優先して追尾する仕様で、手前に障害物があってもピントを外しにくいのが特徴です。
バランスのよいボディ設計で、長時間の手持ち撮影でも安定したホールディングを実現します。プロキャプチャーモードと鳥認識AFを組み合わせると、動きの速い野鳥も撮影可能です。
防塵・防滴・耐低温設計で過酷な撮影環境にも対応。操作性にも優れた、おすすめのカメラです。
ライターからヒトコト
野鳥撮影用のカメラは、高速AFや連写性能、高感度耐性が重要です。カメラ本体の性能だけでなく、組み合わせるレンズも仕上がりを大きく左右します。携帯性や操作性などを考慮し、自分の撮影スタイルに合ったモノを選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考に、自分に適した一台を探してみてください。