本体にカーナビ機能を搭載せず、スマホアプリを利用して地図を表示する「ディスプレイオーディオ」。車向けスマホアプリの充実によって、急速に普及しつつあります。
ただし、各メーカーからさまざまなモデルが販売されており、どれを選ぶか迷ってしまいがちです。そこで今回は、おすすめのディスプレイオーディオをピックアップしてご紹介。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。
- 目次
- ディスプレイオーディオとは?
- ディスプレイオーディオとカーナビとの違い
- ディスプレイオーディオの選び方
- ディスプレイオーディオのおすすめメーカー
- ディスプレイオーディオのおすすめ|CarPlay・Android Auto対応
- ディスプレイオーディオのおすすめ|Android OS
ディスプレイオーディオとは?

By: jpn.pioneer
ディスプレイオーディオとは、いわゆる「AV一体式カーナビ」からカーナビ機能を取り除いたカーAVユニットのこと。カーナビ機能は、スマホに対応しているカーナビアプリと連携して使用します。
スマホと連携して保存している音楽を聴いたり、専用アプリを活用して動画をモニターに映し出したりできるのもポイント。また、拡張性が高く、好みのアプリやオプションを追加するなど自分好みにカスタマイズしやすいのも魅力です。
ディスプレイオーディオとカーナビとの違い

By: jpn.pioneer
AV一体式カーナビと異なり、ディスプレイオーディオは本体にカーナビ機能を搭載しておらず、スマホと連携してカーナビアプリを利用します。AV一体式カーナビでは内蔵しているカーナビが決まっている一方、ディスプレイオーディオでは好みのカーナビアプリを選択可能です。
カーナビアプリはアップデートや機能向上が早いのも魅力。また、カーナビ機能がない分、本体価格を抑えられるのもポイントです。ただし、カーナビアプリはスマホがなければ使えないため留意しておきましょう。
ディスプレイオーディオの選び方
ディスプレイオーディオの種類
CarPlay・Android Auto対応モデル

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ディスプレイオーディオは、製品によって対応しているキャリアが異なる場合があります。iOSに適しているのは、「Apple CarPlay」対応のディスプレイオーディオです。音声アシスタント機能「Siri」が利用でき便利。地図アプリはもちろん、音楽再生や音声通話、メッセージの送受信なども可能です。
一方、Androidスマホに適しているのは、「Android Auto」対応のディスプレイオーディオ。Googleが車用に開発したアプリで、通常のGoogleマップより車で操作しやすいのが特徴です。リアルタイムGPSや交通情報通知機能など機能が充実しています。
Android OS搭載モデル

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Android Autoがスマホをディスプレイオーディオの画面から制御するのに対し、ディスプレイオーディオ側で直接制御するのが「Android OS」を搭載したモデルです。ディスプレイオーディオユニットに、専用のタブレットをボルトオンするタイプも販売されています。
さまざまなアプリを直接ダウンロードして動作させることが可能。Android AutoやCarPlayは対応しているアプリが限られるものの、Android OSなら多彩なアプリを使用できます。
取付形状をチェック

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ディスプレイオーディオには通常のAV一体式ナビと同様、1DINタイプと2DINタイプがあります。1DINタイプは本体部が縦50×178mmのコンパクトサイズで、ディスプレイがフローティング構造になっているタイプ。本体部は1DINスペースに収められるため、1DINしかない古い車種に取り付けたい場合に便利です。
フローティング構造はディスプレイの角度を大きく調節できるので、幅広い車種に対応しやすいのもポイント。上下・左右を調節できるモデルなら、ドライバーの見やすい位置に微調整が可能です。2DINタイプの車種で1DINCDプレーヤーなどと併用したい場合にも重宝します。
2DINタイプは縦100×横178mmのディスプレイ一体型タイプ。角度の調節幅は狭いものの、出っ張りが少なくすっきりと取り付けられるのが魅力です。
モニターサイズをチェック

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ディスプレイオーディオのモニターサイズはモデルによって異なります。6.8~9インチのモニターを搭載したモデルが主流。スマホアプリでナビ画面を表示する機会が多い場合は、なるべくモニターサイズの大きいモデルがおすすめです。
また、クレイドル型の専用タブレットをモニターとして使用するモデルも要チェック。タブレットを取り外して、自宅であらかじめ楽曲などをダウンロードしておけるため便利です。
接続方法をチェック

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ディスプレイオーディオとスマホの接続方法にはBluetooth接続やUSB接続、Wi-Fi接続などがあります。Bluetooth接続はわずらわしいケーブルを使わず、ワイヤレス接続できるのが魅力。おもにハンズフリー通話や、スマホ内に保存している音楽を再生する際に使用します。Wi-Fiもワイヤレスで接続が可能です。
USB接続は直接ディスプレイオーディオとスマホを接続し、常に安定した接続ができるため、カーナビアプリを使う際に便利。ぜひ用途に合わせて使い分けてみてください。
スマホとの連携をチェック

ディスプレイオーディオとスマホを連携させるには、スマホアプリが必要です。iOSに対応しているのが「Apple CarPlay」。Siriによる音声操作機能にも対応しているため便利です。地図アプリのほか、音楽再生や音声通話、メッセージの送受信もできます。
Androidスマホに対応しているのが「Android Auto」。Googleが開発したアプリであり、Googleマップと比べてより車での操作がしやすいのが特徴です。リアルタイムGPSや交通情報通知機能などの機能も使用できます。
外部スロットをチェック

CDやUSBなど外部スロットを搭載しているかをチェックしておきましょう。メディアに好みの音楽を保存しておけば、スマホを使用せずともスロットに差し込むだけで音楽を楽しめます。DVDを使用できるモデルなら、子供とのドライブでお気に入りのアニメDVDを再生できるため便利です。
USBメモリに保存した音楽を楽しむ際には、対応フォーマットも要チェック。MP3やAAC、WAVが主流ですが、ハイレゾ音源を再生したい場合には、FLACやWAVなどの高音質フォーマットに対応しているかを確認してみてください。
その他機能をチェック

By: jpn.pioneer
ディスプレイオーディオはスマホアプリを活用してハンズフリー通話が可能です。SiriやGoogleアシスタントなど音声操作に対応していれば、音声で電話をかけたりメッセージを読み上げたりと活用できます。
また、グラフィックイコライザーやタイムアライメントなど、豊富なサウンド調節機能を備えているモデルも販売されているので、あわせてチェックしてみてください。
ディスプレイオーディオのおすすめメーカー
パイオニア(Pioneer)

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東京都に本社を構えている電機メーカーです。カーナビや地図サービス、PC用ドライブなどの事業を展開。とくに、カーオーディオブランド「カロッツェリア」が人気です。ディスプレイオーディオにおいては、1DINタイプと2DINタイプをラインナップしています。
なかでも、フローティング構造のディスプレイを採用したモデルは、好みに合わせて角度を調節できて便利。Android OS搭載の専用タブレットとセットで使うモデルにも注目してみてください。
アルパイン(Alpine)

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アルプスアルパイングループの、カーオーディオブランドです。カーナビ・ドライブレコーダー・カーオーディオ・カーモニターなどを手がけています。ディスプレイオーディオにおいては、フローティング構造のモデルをラインナップ。7インチカーナビの約1.8倍の大画面を実現しています。
EQプリセットやグラフィックEQ、タイムコレクションなどサウンドチューニング機能が充実しているのもポイント。FLAC形式のハイレゾ音源に対応しており、音質を重視したい方も要チェックです。
ケンウッド(KENWOOD)

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JVCケンウッドが展開しているオーディオブランドです。カー用品を中心にさまざまな製品を手がけており、カーオーディオやカーナビ、ドライブレコーダーを展開。ディスプレイオーディオにおいては、Apple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応したモデルを販売しています。
幅広いメディアやフォーマットに対応しているのも魅力。CDやDVDはもちろん、USBデバイスに保存している映像や音楽、画像データを再生可能です。
ディスプレイオーディオのおすすめ|CarPlay・Android Auto対応
パイオニア(Pioneer) カーオーディオ カロッツェリア DMH-SF700
9インチの大画面でYouTubeなども存分に楽しめるおすすめのディスプレイオーディオ。フローティング構造を採用しており、映像の美しさを実現しています。また、高音質なサウンドで臨場感のある音楽を楽しめるのも魅力です。
スマートフォンと接続するだけで表示が車用に最適化されるので、快適に操作が可能です。扱いやすいディスプレイオーディオが欲しい方におすすめ。さらに、Amazon Alexaを搭載しているため、音声操作もできます。
パイオニア(Pioneer) カロッツェリア カーオーディオ FH-8500DVS
ハイレゾ音源やフルHD動画に対応したディスプレイオーディオ。USBデバイスやポータブルHDDと接続可能で、スマホ・DVD・CDなど多様なメディアの再生ができます。高音質・高画質で楽しみたい方におすすめです。
DVD-R/RWにも対応しており、地上デジタル放送やBSデジタル放送などの録画番組も再生可能です。さらに、本編を自動再生できる「DVDオートプレイ」や、お気に入りのシーンから再生できる「ブックマークプレイ機能」などの再生機能も充実しています。
Bluetooth接続にも対応しており、最大5件までBluetooth機器の登録が可能です。また、iPhoneであれば「かんたんペアリング機能」を使用でき、USBで接続するだけで自動的にBluetooth接続が完了します。さらに、ハンズフリー通話も可能です。
パイオニア(Pioneer) カロッツェリア カーオーディオ DMH-SZ700
Amazon Alexaが使用できるディスプレイオーディオ。アプリ内の「カロッツェリア スキル」を有効にすれば簡単に音声操作ができます。また、本体に表示されるQRコードで簡単にAmazon Alexaの設定ができるのもポイントです。
ハイレゾ音源を忠実に再生可能。さらに、「マスターサウンドリバイブ機能」により、量子化ノイズを効果的に除去しつつ、可聴帯域以上の音楽信号を倍音生成技術で復元します。ハイレゾ音源でなくても自然で質感の高い音楽を楽しめるのが魅力です。
HDMI入力で高画質な映像を楽しめるのもメリット。スマホの動画やビデオカメラで撮影した映像を車内で楽しみたい方におすすめです。
アルパイン(Alpine) 7型 ディスプレイオーディオ DA7Z
ハイレゾに対応した音楽好きのためのディスプレイオーディオ。独自に開発した「S.T.A.Rサーキット理論」をもとに、内部構造からデジタル回路にいたるまでこだわりの設計が施されています。ドライブ中の音楽を高音質で楽しみたい方におすすめです。
車種ごとにチューニングされた「アシスト機能」が付いているのも魅力。フロントカメラ・サイドカメラ・バックカメラ映像内に表示するガイド線の位置が車種ごとに設定されています。スムーズな幅寄せ・駐車が可能です。
エンジン起動時のオープニング画面は車種ごとに異なる映像が流れるのが特徴。また、熟練のサウンドマイスターが車種ごとに音響特性を分析し、音楽などを流す際の音質をきめ細かくチューニングしているのもポイントです。
ケンウッド(KENWOOD) カーオーディオ DDX5020S
USBミラーリングに対応したディスプレイオーディオ。スマホと接続して、動画配信サービスなどの動画コンテンツを車内で楽しめます。USB端子のほかにAV-IN端子も装備しているので、さまざまなデジタルメディアに対応可能です。
Bluetoothユニットを搭載しているため、スマホの音楽をワイヤレスで転送できるのもポイント。また、Bluetooth対応のスマホでのハンズフリー通話も手軽にできます。
AM番組がFM放送で聴けるワイドFMにも対応。音楽・映像・ラジオなど車内でさまざまなコンテンツを楽しみたい方におすすめです。2DINタイプですっきりと取り付けられます。
ディスプレイオーディオのおすすめ|Android OS
エクストロンス(XTRONS) ヘッドレストモニター HM111A
11.6インチの画面で映像が楽しめるディスプレイオーディオ。Wi-Fi接続により、YouTubeやAmazon musicなどのさまざまなアプリで映像や音楽を楽しめます。さらに、178°の広視野角があるIPS液晶なので、斜めから見てもキレイな表示でコンテンツを視聴可能です。
HDMI・USB・RCA入力に対応しており、多彩なフォーマットの映像が再生できます。また、タッチパネル搭載で操作が簡単なのもポイントです。価格が比較的リーズナブルなのもメリット。機能性に優れたディスプレイオーディオを安く手に入れたい方にもおすすめです。
エクストロンス(XTRONS) 一体型ナビ TIX125L
Android 12搭載のディスプレイオーディオ。Bluetoothに対応しており、音楽の再生やハンズフリー通話もできます。また、Android搭載モデルながらApple CarPlay・Android Autoにも対応しているため、スマホとの連携が簡単です。
モニターが横向きでも縦向きでも使用できるマルチウィンドウ表示を採用。また、画面上に2つのアプリを表示できるので、さまざまな操作を同時に行えるのがおすすめポイントです。
パイオニア(Pioneer) カロッツェリア SDA-700TAB+FH-7600SC+ND-BC8II
付属のタブレットをセットして使用するタイプのディスプレイオーディオ。簡単にタブレットの着脱ができるため、使い勝手に優れているのが特徴です。また、メインユニットに装着している間は自動でタブレットが充電されます。
-10℃から+60℃までの耐寒・耐熱性能を備えているため、過酷な車内環境でも使用できるのがメリット。真夏や真冬の車内でも安心して使用したい方におすすめです。なお、本製品はバックカメラもセットになっているので、スムーズに駐車したい方もぜひチェックしてみてください。
青木製作所(amex) スマホランチャー AMEX-SL02M
スマホの画面をミラーリングできるディスプレイオーディオ。Android 10を搭載しており、Google Playストアからアプリをダウンロードできます。また、ステアリングスイッチに対応した車種なら、ハンドルのボタンで操作可能です。
スマートフォンとは有線もしくは無線での接続ができます。ビデオ入力・出力にも対応しているため、さまざまなメディアの再生が可能です。さらに、Bluetooth接続によるハンズフリー通話にも対応しています。
本体には約10GB程度のメモリ領域があり、さまざまなデータの取り込みが可能です。アプリだけではなく、映像・音楽・写真などを幅広く楽しみたい方におすすめです。
ATOTO S8カーオーディオ S8G2A74SD
Wi-Fi・Bluetooth・USB接続で、さまざまなメディアに接続できるディスプレイオーディオ。Androidを搭載しているほか、Apple CarPlay・Android Auto・Carbitlinkにも対応しているため、スマートフォンからの操作も簡単にできます。
画面はタッチパネル式になっており、タッチジェスチャーにも対応。操作性の高いディスプレイオーディオが欲しい方におすすめです。
スマホアプリを活用して、カーナビ代わりにできるディスプレイオーディオ。標準装備している新車種も登場しており、今後さらに普及することが予想されます。使い慣れたスマホを使って、さまざま機能を活用できるのも魅力。今回ご紹介したおすすめモデルも参考に、愛車にぴったりの1台を見つけてみてください。