雪山登山において、悪天候から身を守るハードシェルジャケット。防水透湿性や防風性に優れている便利なアイテムです。しかし、製品によって機能性や素材などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、雪山登山向けのハードシェルジャケットのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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雪山登山向けのハードシェルジャケットの選び方

透湿性をチェック

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雪山登山では、激しい運動によって汗をかく場面が多くなります。ジャケット内部の湿気を外に逃がす透湿性は、汗冷えによる急激な体温低下を防ぎ、安全な登山を行うために重要です。透湿性が高いと汗による蒸れを抑え、下着や中間着が濡れるのを防いでくれます。

ジャケットの素材には、防水性と透湿性を両立したモノが使われています。代表的な素材であるゴアテックスは、防水性・透湿性・防風性を兼ね備え、耐久性にも優れているのが特徴です。

濡れた衣服は体温を奪う原因にもなるので、素材の透湿性はしっかりチェックしておきましょう。

スノースカートやベンチレーションの有無をチェック

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スノースカートとは、ジャケットの内側の裾部分にある布製の仕切りです。雪山では、風で雪が舞い上がったり、ラッセルで深い雪をかき分けたりする場面があります。スノースカートは、裾からの雪や冷たい空気の侵入を防ぐ役割を担う重要な機能です。

ベンチレーションは、衣服内の熱や湿気を外に逃がすための換気機能です。脇の下や胸元などにジッパーが付いているのが一般的。行動中に暑さを感じたとき、ジッパーを開けて空気の入れ替えができるので、体温の上がりすぎを防ぐのに役立ちます。

レイヤー数をチェック

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ハードシェルジャケットは、生地の構造によって2層・2.5層・3層といったタイプに分けられます。層の数が多くなるほど、耐久性が向上するのが特徴。過酷な環境が想定される雪山登山では、3層構造のジャケットが多く採用されています。

3層構造の生地は、表地・防水膜・裏地の3枚が一体となったモノです。防水膜が両側から保護されるため、耐久性が高く、冬山登山やアイスクライミングなど、本格的なアクティビティに適しています。長期の使用に耐える丈夫さも魅力です。

一方で、2層や2.5層のジャケットは、軽量性を重視したい方に向いています。目的に合わせて検討してみてください。

ネックガードの長さと形状にも注目

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雪山では、冷たい風から体を守る機能が欠かせません。ネックガードの形状に加え、袖口のカフや裾のドローコードに注目しましょう。ジャケットを体にフィットさせることで、風の巻き込みを防ぐ効果が期待できます。

用途に合わせたフィット感も選ぶときのポイントです。例えば、アルパインクライミングなど動きやすさが求められる場面では細身のタイプが、スノーボードなどではゆったりしたタイプが適しています。

また、ジャケット内部の蒸れを逃がすベンチレーションも重要です。製品によってはサイドや脇下などに配置されており、体温調節に役立ちます。

音抜き孔のあるフードがおすすめ

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フードを被ると耳が覆われるため、周囲の音が聞こえにくくなることがあります。対策として、音抜き孔のある製品がおすすめです。フードの後方に小さな孔が設けられており、着用している状態でも音を聞き取りやすくなります。

音抜き孔があると、パーティメンバーの声が聞き取りやすいのが魅力。特に雪山や悪天候の環境では、安全性を高めるうえで重要な機能です。耐候性や動きやすさとあわせて設計されているモノが多く、登山を快適に楽しみたい方はチェックしてみてください。

グローブを着用したままでもジッパーの操作がしやすいと便利

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雪山では厳しい寒さのなかで行動するため、グローブを外す機会は多くありません。厚手のグローブを着けたままでも、ジッパーをスムーズに操作できるかどうかは重要なポイントです。

操作性を重視する方は、ジッパーの引き手に注目しましょう。引き手が大きいモノや、ストラップ、リングが付いているタイプは、グローブをしていてもつかみやすく、開閉が楽になります。

ポケットの位置と数をチェック

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ハードシェルジャケットのポケットは、数に加えて配置されている位置も重要です。バックパックのウエストベルトやハーネスを装着したときに、ポケットが隠れずアクセスできるかを確認しましょう。サイドポケットが高い位置にあると、バックパックの腰ベルトを使用していても開閉しやすいのがポイントです。

アルパインクライミング向けは、ハーネスに干渉しない高い位置に胸ポケットがあると便利。バックカントリースキーを楽しむ方は、ゴーグルなどを収納できる大きな内ポケットや、袖のポケットもチェックしてみてください。

さらに、グローブを着けたままでも開閉しやすいジッパーを選ぶと安心です。雨や雪から中身を守るため、止水ジッパーが採用されているかも確認しましょう。

雪山登山向けのハードシェルジャケットのおすすめ

マムート(MAMMUT) アヤコ プロ 2.0 ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-30281

マムート(MAMMUT) アヤコ プロ 2.0 ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-30281

2レイヤーGORE-TEX素材で、防水性に優れたハードシェルジャケット。耐水圧28000mmとPFCフリーの耐久撥水加工により、悪天候にも対応できます。脇下の2Wayジッパーにより通気性を確保でき、蒸れにくいのが特徴です。

ドローコード付きの袖口とウエストバンドで幅を調整可能。バックパック着用時でもアクセスしやすいサイドポケット2つに加え、胸とインナーにもジッパーポケットを配置しており、収納性に優れています。

重量530gで動きやすく、Regular Fitで快適な着用感を実現。日本人の体型に合わせたアジアンフィットモデルで、さまざまなアウトドアシーンにおすすめのアイテムです。

マムート(MAMMUT) クレーター 4 ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-30760

マムート(MAMMUT) クレーター 4 ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-30760

GORE-TEX 3レイヤー素材で高い防水性を備えたハードシェルジャケット。耐水圧28000mmとPFCフリーのePEメンブレンにより、過酷な天候下でも安心して使用できます。表地と裏打ちに100%リサイクルポリエステルを採用した設計です。

脇下のベンチレーションシステムにより、ジッパーの開閉で衣服内の換気が手軽に行えます。ヘルメット対応フードは伸縮性に優れており、調節不要で快適にフィット。袖口はベルクロ、裾はドローコードで幅の調整が可能です。

クライミングハーネス対応のフロントポケット2つとインナーポケットも搭載。重量478gで動きやすく、日本人の体型に合わせたアジアンフィット設計が魅力です。

マムート(MAMMUT) アルト ライト ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-31230

マムート(MAMMUT) アルト ライト ハードシェル フーデッド ジャケット 1010-31230

軽量で伸縮性に優れた素材を採用したハードシェルジャケット。耐水圧15000mmとPFCフリーの耐久撥水加工により、雨天時も安心して活動できます。重量355gで動きやすく、シンプルなデザインはタウンユースにもぴったりです。

1点調整システム付きフードで顔まわりのフィット感を手軽に変更可能。脇下ジッパーの開閉により換気を調整でき、蒸れにくいのが魅力です。立体裁断の袖はベルクロ仕様になっており、裾幅はドローコードで調整できます。

レギュラーフィットのパターンで幅広い体型に対応し、コンパクトに収納できるのも特徴。撥水性ジッパー付きサイドポケット2つを備えており、ハイキングやアウトドアシーンにおすすめのモデルです。

ファイントラック(finetrack) フロウラップEXPフーディ FAM1302

ファイントラック(finetrack) フロウラップEXPフーディ FAM1302

ミッドシェルと保温着を一体化したアウター。エバーブレスエアメンブレンが防水性と透湿性を両立し、多少の雨や雪、寒風から身体を守ります。ファインポリゴンの中わたを2枚封入することで、高い保温力を発揮する設計です。

裏地には吸汗拡散性に優れたメッシュを配し、ドライ性能を確保。脇下のリンクベントにより、蒸れを軽減できます。袖口には雪や冷気の侵入を防ぐ撥水ストレッチ生地のインナーカフを備えており、快適な着心地が魅力です。

重量455gで、ヘルメット対応の収納可能フードを搭載。止水ファスナーやハンドポケット、胸ポケットなど実用的な機能が充実しています。

ファイントラック(finetrack) エバーブレスアクロジャケット FAW0721

ファイントラック(finetrack) エバーブレスアクロジャケット FAW0721

雪山での活動に特化したフルスペックのハードシェルジャケット。高ストレッチ素材エバーブレスを採用し、アイスアックスの打ち込みや深雪ラッセルでも快適に動けます。重量470gで、冬期登山やアルパインクライミングにぴったりです。

背面から脇にかけてエバーブレスニットを配置し、タテ137%・ヨコ196%の伸縮性を発揮。呼吸しやすいブレスベンチレーター付きフェイスガードや雪の侵入を防ぐダブルカフなど、機能性に優れています。

ザックやハーネスに干渉しにくい大型胸ポケットを左右に配置。ヘルメット対応の大型フードやパウダーハーネスも搭載しています。

ファイントラック(finetrack) エバーブレスプリモジャケット FAM0241

ファイントラック(finetrack) エバーブレスプリモジャケット FAM0241

スノーハイクから中級山岳の雪山登山に対応するハードシェルジャケット。防水透湿性とヨコストレッチ127%を両立するエバーブレスファブリックを採用し、ラッセルなどでも身体の動きに自然に追従します。レイヤリングによる着膨れや動きにくさを軽減できるのもポイントです。

ヘルメット対応の大型フードや風雪をガードする高めの襟を搭載。凍りつきにくい止水ビスロンファスナーや大容量の胸ポケット2つを備えています。リンクベントにより衣服内の換気も効率的に行えるのが魅力です。

重量400gで動きやすく、北八ヶ岳や谷川岳などの2000m級冬期登山におすすめ。シンプルな操作性と高機能素材を組み合わせたアイテムです。

アークテリクス(ARC’TERYX) ベータ AR ジャケット X000009906

アークテリクス(ARC

冬山登山からバックカントリーまで対応するハードシェルジャケット。GORE-TEX PRO ePE素材を使用し、悪天候でも優れた耐候性を発揮します。ヨークと腕部に高耐久素材を配置し、ボディには軽量仕様のモノを採用しているのが特徴です。

ハイブリッド構造により耐摩耗性を確保しながら、重量とかさばりを低減。雪やみぞれ、山頂での強風にも耐えられる強度を備えています。さまざまな山岳アクティビティにおすすめのモデルです。

カリマー(Karrimor) 防水アルパインスノージャケット G-TX performance 3L HB jkt 101428

カリマー(Karrimor) 防水アルパインスノージャケット G-TX performance 3L HB jkt 101428

2種類のGORE-TEX素材を組み合わせたジャケット。身頃には強度に優れた40デニール素材を使用。フードや袖にはストレッチ性と耐摩耗性を備えた素材を採用した、動きやすい設計です。

ヘルメット対応フードが前方からの冷気を遮断するのが特徴。脇下のピットジップによって、衣服内の換気が手軽に行えます。ハーネス類に干渉しにくい高めに配置されたポケットも便利です。

ゴーグルやグローブを収納できるインナーポケットを搭載。着脱可能なスノースカートが雪の侵入を防ぎます。雪山登山におすすめのモデルです。