登山ウェア(トレッキングウェア)はその名の通り、登山中の快適さを維持するためのモノ。悪天候もしっかりカバーできるため使い勝手がよく、最近はタウンユースでも活用する方が増えています。
そこで今回は、登山ウェアのおすすめモデルをご紹介。人気の高い定番ブランドをピックアップしたので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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登山ウェアとは?
登山ウェアとは、登山中の快適性を保つためのウェアのこと。山では温度が低くなる一方で、行動中は暑くなるため温度調節に気を配らなければなりません。また、天候が変わりやすい山において、急な雨や強い風から身を守れるのも重要なポイントになります。
登山ウェアには、保温性や防水性、防風性、温度調節機能に優れたモノが多くラインナップされています。なお、発汗した状態をそのままにしておくと身体を冷やしてしまうので、透湿性や通気性が良好であるかどうか確認することも大切です。
登山ウェアの主な種類
アウターレイヤー
アウターレイヤーとはシェルとも呼ばれ、外側に着用するウェアです。風・雨・雪から身を守る防風性や防水性、さらには内側の湿気を外に排出する透湿性が求められます。また、岩に擦れたり木の枝に引っ掛けたりしても破れにくいタフな素材であることも重要です。
アウターレイヤーは主に、丈夫で防風性・防寒性・防水透湿性に優れた「ハードシェルジャケット」、着心地と動きやすさを重視した「ソフトシェルジャケット」、防風性が高く防寒をメインとした「ウインドブレーカー」、水滴の侵入を防ぎ内側をドライに保つ「レインウェア」の4種類に分けられます。
素材や生地の厚み、機能性が異なるため、天候や目的に適したアウターレイヤーを選ぶことが大切です。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーは中間着(インサレーション)とも呼ばれ、気温が低いときや休憩中に着る「保温着」と、行動中に着る「行動着」の2タイプに分けられます。いずれも保温性に加え、内部を快適に保つ透湿性や速乾性を重視したウェアです。
なかでもフリースは、保温・通気・伸縮性に優れているため行動着にベスト。普段着としても使えるのもポイントです。また、断熱性が高いダウンジャケットは、保温着としても寒い時期の行動着としても活躍します。コンパクトに収納できるので携帯性も良好です。
ベースレイヤー
ベースレイヤーは肌に直接触れるインナーで、レイヤリングの基本となるウェアです。肌をドライに保つ重要な役割を担っており、吸湿性・速乾性が求められます。また、肌触りや着心地、動きやすさなどの快適性、体温を維持する保温性などにも注目して選びましょう。
素材はメリノウールや化学繊維が主流です。メリノウールは吸湿性・保温性が高く、冬にも夏にも対応する調温機能を備えているほか、防臭・抗菌効果も期待できます。なめらかな肌触りで、着心地も良好です。
ポリエステルのような化学繊維はメリノウールに比べ保温性は劣りますが、軽くて耐久性があり吸汗速乾性に優れています。消臭やUVカット機能があったり、厚手・薄手に分かれていたりとバリエーションが豊富。リーズナブルな価格で購入しやすいのも魅力です。
登山ウェアの選び方
レイヤリングを考慮して選ぶ
登山ウェアにはさまざまな機能が要求されます。1枚のウェアではその機能を実現できないため、ベースレイヤー・ミドル・アウターの順にレイヤリング(重ね着)するのが基本の着こなし方です。季節や天候に合わせて調節することで、快適に登山を楽しめます。
アウターレイヤーは防水透湿性や耐摩耗性をチェック
アウターレイヤーを選ぶ際に重要視したいのが防水透湿性。雨や雪など水滴の侵入を防ぎつつ、汗による内部の蒸れを外へ排出する機能です。これまでゴアテックスが主流でしたが、最近では各メーカー独自の防水透湿素材も増えています。
また、快適かつ安全な登山を行うためには、耐摩耗性に優れたタフな素材であることも大切。山登りでは、岩や木の枝、氷などウェアを傷付けるモノが多いので、登山ウェアを選ぶ際は耐摩耗性もチェックしておきましょう。
ミドルレイヤーは脱ぎ着しやすいモノがおすすめ
登山中は行動中に暑くなったら脱ぎ、休憩中冷えてきたら着るといったことを繰り返すため、脱ぎ着のしやすさは重要です。脱ぎにくいからと面倒になり寒さや暑さを我慢すると、体力が消耗したり集中力が低下したりして怪我につながる場合もあります。
ジップタイプのフリースやダウンジャケットであると、脱ぎ着しやすく体温調節もしやすいのでおすすめ。特にダウンジャケットは軽量でコンパクトに収納できるので、携帯性にも優れています。
また、春や秋の登山ならベストも要チェック。袖がないため、微妙な気温でも体温調節しやすく脱ぎ着のしやすさも良好です。
ベースレイヤーは吸水速乾性を重視
ベースレイヤーはレイヤリングにおいて、快適性の決め手となる重要なウェアです。汗を吸収し素早く発散する「吸水速乾性」が求められます。綿(コットン)は肌触りがよく汗を吸収しますが、乾きにくく、低体温症のリスクが高まるためなるべく避けるようにしましょう。
ベースレイヤーには、ポリエステルなどの化学繊維やメリノウールがおすすめ。化学繊維は吸水速乾性に特化しており、モデルによってUVカットや防臭機能などが備わっています。メリノウールは調温・防臭機能、保温性に優れていますが、価格が高めなのが難点です。
登山ウェアのおすすめブランド
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
ザ・ノース・フェイスは1966年に創業されたアメリカのアウトドアブランドです。ランニングやスキー、スノーボードなどのスポーツ用品からトラベル・キャンプ用品まで、幅広いシーンに適したアイテムを製造・販売しています。
ザ・ノース・フェイスの登山ウェアは、登山に適した機能性を備えているのはもちろん、デザイン性に優れているのも魅力。タウンユースできるモノが多いため、見た目にもこだわりたい方におすすめです。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) キャンプシェラベストNY81932
メンズ用のダウンベストです。中わたには、プリマロフトラックスを採用。わたの偏りを抑えられるため、空気の層を確保することで保温性を保てるのが魅力です。表面には撥水加工がされているので、雨天時にも使用可能。登山時はミドルレイヤーに取り入れるのが主流です。
また、フードはシーンに合わせて取り外しできるのもポイント。カラーバリエーションも豊富なため、普段着としてもコーディネートしやすいおすすめアイテムです。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) オルタイムウォームクルー NTW62205
やや厚みのあるポリエステルのニット生地を使用したアイテム。肌触りのよさと速乾性の高さが魅力です。登山で汗をかいてもすぐに乾くので、快適に着用できます。
1枚で着るだけでなく保温性のあるアンダーウェアとしても使えるのが便利。ベースレイヤーを探している方におすすめです。さらに、静電ケア設計を採用しているため、静電気の発生を抑えられます。
カラーバリエーションが豊富なのもメリット。シンプルなデザインで、さまざまなアイテムとのコーディネートを楽しめるのがポイントです。本製品はレディース用ですが、メンズもラインナップされています。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) ベンチャージャケット NP12306
アウトドアシーンだけでなく、日常使いしやすいウェアです。防水シェルだけでなくウィンドシェルとして使用できます。前部分には止水ファスナーを採用しているため、ファスナーから雨が侵入するのを防げるのもメリットです。
ワンハンドアジャスターに対応したフードを搭載しており、頭までしっかりと雨から守れるのがポイント。また、視界を遮りにくい形状なので、視認性も良好です。
スタッフサック付きで、コンパクトにできるのも特徴。防水性だけでなく軽量性にも優れており、着ないときはカバンの中に収納して持ち運べます。
素材には植物由来のナイロンを使用。環境に配慮した製品を選びたい方にもおすすめです。
モンベル(mont-bell)
モンベルは、シンプルかつ高品質なアイテムを取り揃えている日本のブランドです。「Function is Beauty(機能美)」をコンセプトのひとつとして掲げており、機能性にも優れていながら低価格で購入できるのが特徴。登山の初心者におすすめのブランドです。
また、登山ウェアの取り扱い種類が豊富なのもモンベルの魅力。季節や利用するシーンに合わせてアイテムを選べます。
モンベル(mont-bell) クリマプラス100
運動性・快適性を備えた素材「クリマプラス100」を使用した薄手のミドルレイヤーです。ストレッチ性に優れており、運動量が多いシーンでも気軽に着用できます。ややタイトなシルエットもポイントです。
通気性と速乾性に優れているのもメリット。汗をかいても外に逃がすので、ドライな状態をキープできます。
フロントジッパーが顎に当たりにくく、快適に着用できるのも魅力。さらに、袖口にはサムホールを採用しており、指を通すと手の甲まであたためられます。細かい部分まで工夫が施された登山ウェアです。
モンベル(mont-bell) ジオライン EXP.ハイネックシャツ 1107714
雪山登山など、極寒地で着用できるウェアを探している方におすすめの製品。表面のなめらかな層と肌面のやわらかい層を隔壁でつなぐ「ボックス構造」を採用。保温性が高く、寒いときでも快適に着用できます。厚手ながら伸縮性があり、フィット感に優れているのもポイントです。
ジッパー付きのハイネックタイプで、首元まであたたかいのも魅力。また、表面の滑りがよいほかストレッチ性もあるので、スムーズに重ね着ができます。ベースレイヤーを探している方におすすめの登山ウェアです。
パタゴニア(patagonia)
パタゴニアは登山だけでなく、サーフィンやアウトドア用品など、幅広いアウトドアアイテムを取り扱うアメリカのブランドです。環境に配慮されたアイテムで知られており、環境問題に取り組むグループの助成も行っています。
また、「H2No素材」やゴアテックスを使用した、快適な着用感も特徴のひとつ。さらに、機能性だけでなくデザイン性にも優れているため、普段使いできるアイテムとしても人気を集めています。
パタゴニア(patagonia) メンズ・ダウン・セーター 84674
ミドルレイヤーにおすすめのダウンセーターです。素材にはポリエステルが使われており、耐久性撥水加工が施されています。雨や雪を弾くため、悪天候時に着用できます。
また、ナイロンで縁取りした伸縮性のある袖口と裾のドローコードも特徴のひとつ。風の浸入を防ぐので、保温性が高いのもポイントです。さらに、ジッパー式ハンドウォーマーポケットが2つ付いているのも魅力。機能性に優れたおすすめアイテムです。
パタゴニア(patagonia) メンズ・キャプリーン・ミッドウェイト・クルー 44427
ベースレイヤーにおすすめのパタゴニアの登山ウェアです。肌に触れる面にダイアモンド型のグリッド・パターンを備えており、保温性・通気性・吸湿発散性に優れているのが魅力。また、防臭加工が施されているため、臭いが気になりにくいのも特徴です。
さらに、表面がなめらかなので、レイヤリングしやすいのもポイント。ほかのアイテムとの組み合わせることで、おしゃれも楽しめます。
ロゴス(LOGOS)
ロゴスは、大阪に本社を置くロゴスコーポレーションのアウトドアブランドです。「水辺5メートルから標高800メートルまで」をポリシーとしており、山岳グッズからビーチグッズまで、幅広く取り揃えているのが最大の特徴。高機能ながらリーズナブルな価格帯のアイテムを製造・販売しています。
ロゴスの登山ウェアは、軽めのアウトドアシーンを想定した製品が多く、そこまで標高が高くない山を登る際にぴったり。また、オールシーズンで着用できる製品が多いのも魅力のひとつです。
ロゴス(LOGOS) コットンナイロンレインジャケット 33030281
機能性とデザイン性を両立した登山ウェアが欲しい方におすすめの製品。登山時だけでなく、日常生活でも気軽に着用しやすいのが魅力です。
生地の表面に撥水加工を施しているだけでなく、縫製部分の裏側からシームテープ処理をすることで、縫い目から水が侵入するのを防げます。透湿性も備えているため、服の中の湿気を逃せるのもポイント。加えて、裏メッシュ仕様で、着たときのベタつきを抑えられます。
素材にコットンナイロンを使用したマットな質感も魅力。裾にはドローコードが付いており、シルエットを簡単に変えられるのもメリットです。
サロモン(SALOMON)
サロモンは、1947年にフランスのアルプス地方で創業されたフランスのブランド。主にマウンテンスポーツ用品を手掛けており、四季を通じて山を楽しむためのアイテムを取り扱っているのが特徴です。
サロモンの登山ウェアは、デザイン性のあるモノが豊富。落ち着いた色からカラフルなモノまで幅広く取り扱っているので、おしゃれにこだわりたい方はチェックしてみてください。
サロモン(SALOMON) ESSENTIAL LIGHTWARM FZ LC2224700030
さまざまなアウトドアシーンで使いやすい登山ウェアを探している方におすすめのアイテムです。軽量性ながら保温性に優れているのがポイント。軽い着心地で長時間快適に着用できます。吸湿性・通気性も良好で汗や湿気を素早く発散可能です。
摩擦を抑えた設計により、スムーズに動きやすいのもポイント。機能性に優れたミドルレイヤーを探している方におすすめです。
サロモン(SALOMON) WAYFARER LC2106000051
ストレッチ性に優れたウェアです。動きやすく急斜面でもスムーズに足を動かせるのが魅力です。メインの素材にはリサイクルポリアミドを採用。撥水加工を施しているため、雨が降っても安心して着用できます。
ハンドポケットが2か所付いているのもポイント。ゆったりとしたサイズなので、手をあたためたいときに便利です。さらに、太もも部分にはジッパー付きのポケットを搭載しており、貴重品などの収納に活用できます。
ミズノ(MIZUNO)
ミズノは、大阪府に本社を置く日本を代表する総合スポーツ用品メーカー。独自の技術開発によって野球やゴルフなど、さまざまな分野のアイテムを製造・販売している世界的にも有名なブランドです。
登山ウェアは、高機能にもかかわらず手頃な価格で手に入るため、初心者から上級者まで幅広い層に人気があります。普段使いできるデザインのモノも取り揃えているので、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
ミズノ(MIZUNO) ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ メンズ
多機能なミズノのレインウェアです。ミズノ独自の3層構造を採用しており、撥水性・防水性・透湿性・耐久性に優れているのが特徴。耐久性にも優れており、岩に擦れたり木の枝に引っ掛けたりしても破れにくいのも魅力です。
また、軽量でコンパクトなフード内収納が付いていたり、ひさしの高さを調節するアジャスターが付いていたりと、使い勝手がよいのも魅力のひとつ。手入れも簡単なため、長く使えるアウターウェアを探している方におすすめです。
ミズノ(MIZUNO) ブレスサーモアンダーウェア
ベースレイヤーにおすすめのアイテム。袋編みと裏起毛の重層化構造を採用しており、保温性に優れているのが特徴です。また、素材に吸湿発熱素材である、ミズノ独自の「ブレスサーモ」を採用しているのも魅力。汗を吸収して発熱効果をもたらすため、冬の防寒用アイテムとしておすすめです。
さらに、ストレッチ性が高いのもポイント。動きやすく締め付けを感じにくいので、快適に着用できるアイテムを探している方はぜひチェックしてみてください。
登山ウェアのメンズコーデ
落ち着いたトーンで合わせた大人のコーデ
上下セットアップのレインウェアを使ったコーデです。落ち着いた色味は渋い大人の男性にも好相性。前を開けることでグレーのスウェットを大きく見せ、落ち着いた雰囲気はそのままに軽やかさをプラスしています。
また、グレーのニット帽と合わせることで、前を閉めたときにも重すぎないようバランスを取っています。シューズにも優しい色合いのアイテムをチョイス。暗い色の登山ウェアを着る場合は、小物で差し色を入れてアクセントにするのもおすすめです。
上品なスタイルと合わせるのもおすすめ
スラックスにレザーシューズを合わせたフォーマルなコーデです。モノトーンのアイテムでまとめており、落ち着いた雰囲気があります。
また、黒の登山ウェアは重くなりがちですが、ベージュのニット帽とスラックスを合わせて、優しい雰囲気をプラス。シンプルで上品な光沢感がある登山ウェアなら、フォーマルスタイルと合わせるのもおすすめです。
登山ウェアは普段使いの衣料に比べると高価ですが、質感や機能性が高いのがメリット。シンプルなデザインが多く、タウンユースする方も違和感のないアイテムをピックアップしたので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。