家庭で本格的な調理を楽しめる「低温調理器」。チャーシューや鶏ハムなど、さまざまなレシピを手軽に調理できます。コンパクトモデルから大容量モデルまで、ラインナップが豊富ですが、製品ごとに機能性や使いやすさが異なるため、あらかじめ特徴をチェックしておきましょう。

そこで今回は、低温調理器のおすすめアイテムをピックアップ。低温調理器の選び方や注意すべきポイントも解説するので、ぜひチェックしてみてください。

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低温調理器とは?

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低温調理器とは、低い温度に保った湯せんで食材をじっくり加熱する調理家電。50〜70℃程度の低温にキープするのが一般的です。使い方は、水を張った鍋に本体を取り付けた後、フリーザーバッグに入れた食材を鍋にセットして加熱する方法が基本です。本体は、加熱時間と温度を設定するだけなので、使いやすさも良好です。

低温調理器を使って肉を調理すると、アクチンと呼ばれるタンパク質の凝固や肉汁の流出をおさえられるのがポイント。肉の硬さを軽減し、やわらかくてジューシーな食感に仕上げられます。ローストビーフ・鶏ハムなど、対応している肉料理のバリエーションも豊富です。

低温調理器は、ほったらかし調理も可能。あらかじめ本体を設定しておけば、仕上がりまで自動で管理します。低温調理器の仕上がりを待つ時間を使ってもう1品作ったり、洗濯や育児をしたりと、時間を有効活用できるのが魅力です。

低温調理器の選び方

使用目的に合った出力パワーを選ぼう

日常の調理に取り入れるならスタンダードな850W

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低温調理器は、最大出力800〜1200Wの製品が多く、出力が高いほどハイパワーといえます。加熱をするときの温度は、高出力のモノの方がすばやく水を加熱でき、設定温度に到達するのが特徴です。

一般的な家庭で使用するなら、最大出力は850W程度あれば対応できます。1〜2人前の料理を作りたい方にもおすすめです。

一度にたくさん作るなら1000W以上のハイパワーモデルを

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一度にたくさんの料理を作るなら、1000W以上のハイパワーモデルを選びましょう。W数が大きくなるほど出力パワーも増え、水全体に熱が届きやすいのが特徴。食材の量が多くても、ムラなく熱を通しやすいのがポイントです。また、高出力モデルは、水をすばやくあたためられるので、時短調理にもつながります。

ただし、ハイパワーモデルは消費電力が増える傾向があります。ほかの家電製品と同時に使用すると、消費電気量の影響をうけブレーカーが落ちる可能性もあるので注意しましょう。また、電気代がかかる傾向にあるのも留意点です。

取り付け方法をチェック

付け外しが簡単なクリップ式

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クリップ式は、鍋やコンテナのフチをクリップで挟むタイプです。シンプルな構造なので、簡単に設置や取り外しができます。手軽に使いたい製品を求めている方や、低温調理器の使用頻度が高い方にもおすすめです。

なかには、クリップに凹凸を設けることで安定性が向上し、浅型の鍋に対応できるモノもあります。ただし、鍋やコンテナの側面が厚い場合、クリップの開閉幅が合わずに設置できない可能性もあります。クリップ式を選ぶときは、使用する容器の形状もチェックしておきましょう。

どんな鍋にでもしっかり固定できるネジ式

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ネジ式は、ネジを使って鍋やコンテナのフチに固定する方法です。ネジ式は、固定力に優れているため、設置後にズレにくいのが特徴。厚めの鍋や容器など、対応しているモノが多いのもポイントです。使用する食材に応じて、容器を使い分けたい方にもおすすめです。

ただし、ネジ式は、クリップ式と比べて設置するまでに時間がかかる傾向があります。また、クリップ式よりも製品数が少なく、選択肢が限られるので注意しましょう。

使用できる鍋の深さと水量をチェック

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低温調理器は、同じ温度であれば、複数の食材をまとめて調理できます。鍋が深くて、多くの水量を確保できる製品なら、調理効率が上がりやすいのがポイントです

ホームパーティーや飲食店などで使用する場合は、20L程度の容量がおすすめ。一般家庭なら、5L以上の製品が目安です。低温調理器は、水のなかに食材全体が浸るようにセットすることが大切。一般家庭で使用するときは、余裕をもって容量が大きい製品を選びましょう。

低温調理器と鍋のサイズが合っていないと、クリップやネジで固定できなかったり、低温調理器が水に浸らずに作動しなかったりする場合もあります。浅型の容器を使用するなら、浅型の容器に対応している製品が便利です。

一度にさまざまな食材を低温調理したい方は、使用できる鍋の深さと水量をあらかじめチェックしておきましょう。

本格的な調理には温度や時間を細かく設定できるものを選ぼう

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低温調理器は、製品ごとに設定できる時間と温度が違います。温度や時間を細かく設定できない場合、低温調理器で調理できるメニューが限られるので注意しましょう。

低温調理器のなかには、時間を1分単位で設定できたり、温度を1℃単位で設定できたりする製品が存在します。幅広いメニューを楽しみたい方や本格的な低温調理をしたい方は、温度や時間を細かく設定できる製品がおすすめです。

使いやすさを重視している方は、時間や温度を設定するときの操作性を確認しておくことも大切。タッチパネル式の製品は、指先で各種設定を行えます。温度や電源をアイコンで表示しているモノもあるため、ひと目で状況を把握したい方に向いています。

海外性のモデルはコンセントの形状に注意

低温調理器のなかには、海外製の製品が存在します。海外仕様の場合、日本のコンセントが使えない場合が多いので注意が必要。変換アダプタを購入すれば、日本の一般家庭でも使用できますが、購入のコストや手間がかかります。購入後、すぐに使いたい方は、日本製のなかから選ぶのも選択肢の一つです。

また、コンセントの形状だけでなく電源コードの長さもチェックしておきましょう。電源コードが長い製品は、場所を選ばずに使用できます。キッチンやカウンター、ダイニングテーブルなど、さまざまな場所に設置可能です。

スマホアプリ対応ならさらに便利に

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低温調理器のなかには、スマホアプリを展開している製品があります。専用アプリをインストールすることで、スマホと低温調理器の連携が可能。アプリを介して温度や時間を設定したり、調理の開始・停止ができたりと、さまざまな便利機能を活用できるのが特徴です。

スマホとの連携方法は、BluetoothとWi-Fiの2種類です。Wi-Fiの場合、2.4GHzのみ対応しているなど、接続状況が限定されている場合があるので注意しましょう。

低温調理器の人気メーカー

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

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アイリスオーヤマは、メーカー機能と問屋機能を併せもった、独自の「メーカーベンダー」業態を採用。生活家電・収納用品・園芸用品などを販売し、利用者のニーズに対応した製品をスピーディーに開発するのが特徴です。

アイリスオーヤマの低温調理器は、コンパクトサイズや多機能なモノがラインナップされています。温度やタイマーを操作するタッチパネルが斜めに配置されているモデルも多く、正面から情報を把握しやすいのが特徴です。浅型の鍋に対応しているモノもあるため、少量調理にも向いています。

アノーバ(ANOVA)

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アノーバは、オーブンや低温調理器など、主に調理家電を扱っているメーカーです。製品には、シンプルかつスタイリッシュなデザインを採用しています。落ち着いた印象を与えるため、キッチンインテリアに馴染みやすいのが特徴。機能性だけでなく、デザイン性を重視している方にもおすすめです。

アノーバの低温調理器は、機能性に優れているのがポイント。また、スマホと連携できる製品を多くラインナップしています。スマホの画面から調理工程を確認したり、各種設定を操作したり、さまざまな機能を活用できます。

ボニーク(BONIQ)

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ボニークは、2016年に設立した低温調理器のメーカーです。「低温調理を日本の食文化に」をテーマに掲げ、一般家庭からプロフェッショナルの現場まで、さまざまなシーンで使用できる製品を展開しています。

ボニークの低温調理器は、高出力の製品を展開しているのが特徴。ハイパワーかつ細かい温度管理を行えるため、食材を好みの仕上がりに調節可能です。

また、ボニークの低温調理器のなかには、高い防水性能をもつモデルが販売されています。水に強く、汚れが付着したときも丸洗いできるのが魅力です。

低温調理器のおすすめ

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 低温調理器 スリム LTC-02

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 低温調理器 スリム LTC-02

スリムタイプでスタイリッシュな低温調理器です。鍋の深さは約10cmから対応しています。ギザギザのクリップを搭載しており、鍋に安定して取り付けられるのが特徴。浅型の鍋も使用可能です。

予熱後、食材・調味料を密閉袋に入れて水に沈めるだけでセッティングが完了。手順がシンプルなので、簡単に使えます。調理後は音が鳴るため、確認しやすいのがポイントです。低温を保ちながら調理するため、パサつきがちな赤ブロック肉や鶏むね肉も、しっとりやわらかい味わいに仕上げます。

温度設定やタイマー操作を行うタッチパネルは、鍋に対して斜めに配置。タッチパネルに表示した情報を、正面から把握しやすいのがメリットです。機能性だけでなく、使いやすさにこだわっているのも魅力です。

アノーバ(ANOVA) COOKER NANO

アノーバ(ANOVA) COOKER NANO

無駄を省いたシンプルな設計の低温調理器です。本体は、コンパクトサイズを実現しており、使わないときに収納しやすいのが魅力です。また、Bluetooth機能を活用することで、スマホとの連携が可能。レシピを見れたり、設定をしたりと、便利な機能を活用できます。

機能性と使いやすさを兼ね備えているのが特徴。わずかな温度調節も行えるため、鶏・魚・野菜・牛など、さまざまな素材を使った調理を楽しめます。

ボニーク(BONIQ) 低温調理器 BONIQ Pro 2

ボニーク(BONIQ) 低温調理器 BONIQ Pro 2

プロの現場でも使える機能性や、スタイリッシュなデザインの低温調理器です。最大出力は1200W。また、最大湯せん容量は20Lで、一度に多くの調理を行えるのが特徴です。脱着可能なケーブルを採用しているため、収納性も良好です。

回転して押すだけで温度や時間の設定を行える「ロータリースイッチ」を搭載。シンプルな設計なので、直感的に操作できます。機能性だけでなく、使いやすさにこだわっているのもメリットです。

専用アプリをインストールすることで、スマホを使った遠隔操作が行えます。アプリを介して温度や時間を設定したり、レシピを見たりと、さまざまな便利な機能を使用可能。プロ仕様の低温調理器を求めている方におすすめの製品です。

ボニーク(BONIQ) 低温調理器 BONIQ 2.0

ボニーク(BONIQ) 低温調理器 BONIQ 2.0

1000種類以上の豊富なレシピに対応した低温調理器です。低温調理中は難しい温度管理を任せられるため、チャーシューやローストビーフなど、さまざまなメニューの調理が可能です。調理中は操作する必要がないので、洗濯をしたり育児をしたり、時間を有効活用できます。

クリップ式のホルダーを装着すれば、鍋や大きなコンテナにも取り付けられるのが特徴。本体は、IPX7相当の防水性能を搭載しているので、万が一油汚れなどが付着したときも丸洗いできます。

専用アプリをインストールすると、スマホとWi-Fi連携が可能。温度を低くしたり、水温だけ上げて調理を始めたりなど、さまざまな操作を行えます。

ブルーノ(BRUNO) コンパクト低温調理器 BOE099

ブルーノ(BRUNO) コンパクト低温調理器 BOE099

シンプルで操作しやすいタッチパネルを採用した低温調理器です。温度は1℃単位で、5〜95℃まで設定可能。時間は1分単位で、1分〜99時間59分まで設定できます。食材や好みの仕上がりに応じて、温度や時間をコントロールできるのが魅力です。

深さ10cm以上、内径16cm以上、容量15L以下の鍋や容器に使用できます。本体のクリップには、スライド可動式を採用。鍋の深さに応じて位置の調節が可能です。クリップ面を下にすると、スタンドとしても使えます。

本体カバー・パッキン・ヒーター部分は取り外し可能。汚れが付着したときは、分解してお手入れできます。IPX7相当の防水を備えているため、水の影響を受けにくいのもポイントです。

Yorano 低温調理器

Yorano 低温調理器

1100Wのハイパワーを発揮する低温調理器です。「360°水循環」で加熱し、熱効率のアップを実現しているのが特徴。本体には、クリップ設計を採用しています。浅型の鍋にも設置可能です。

本体の上部にはタッチパネルを搭載しており、温度やタイマーなどの設定を直感的に操作できます。温度設定は25〜95℃まで、タイマー機能は1分〜99時間まで設定可能です。あらかじめ温度やタイマーをセットしておけば、調理中でもほかの作業を行えます。

燃焼防止センサー・温度センサー・水位感知センサー・110℃高温防止センサーといった、4種類のセンサーを内蔵。調理の機能性だけでなく、安全性にも配慮しています。

Hismile 低温調理器 HS-SVPRO1

Hismile 低温調理器 HS-SVPRO1

独自の温度制御を採用した低温調理器です。高精度なチップを内蔵しており、高い温度管理を実現します。特殊な3D流路設計が、水の循環を促すのもポイントです。

鍋を挟み込むクリップ設計を採用。小さな鍋でも大きな鍋でも簡単に取り外しできます。片手での操作も可能なので、使いやすさも良好です。電源コードの長さは1.9mで、コンセントから離れた場所でも使えます。

IPX7相当の防水性能を搭載。水の影響を受けにくいため、蒸気が多く発生する料理のときも使用可能です。

Beemyi 低温調理器 スロークッカー

Beemyi 低温調理器 スロークッカー

安定感に優れたネジ式スタンドを採用した低温調理器です。もち手には、操作状況を知らせるライトを配置。設定温度に達するまでの温度調整時は赤色、保温機能の起動時は緑色など、ひと目で操作状況を把握できます。

360°水を循環させながら加熱する仕組みを内蔵しているため、食材を均一に加熱できます。食材の栄養素・風味・食感を残しやすいのもポイントです。

24時間のタイマー予約機能を搭載。就寝前やおでかけ前に予約をしておけば、好きな時間に調理できます。細かい時間設定にも対応しており、食材や好みに合わせて予約可能です。操作パネルを斜めに配置しているので、時間や設定温度などの情報を簡単にチェックできます。

Wancle 低温調理器

Wancle 低温調理器

1100Wの出力を実現した低温調理器です。すばやく設定温度に達するので、効率よく低温調理を行えます。ハイパワーながら比較的コンパクトなサイズ感を実現。持ち運びにも便利です。

水を循環させる「3D水循環設計」を採用。食材の加熱ムラを軽減します。温度範囲は25〜90℃、時間は1分〜99時間59分まで設定可能です。温度や時間を細かく調節可能できるので、さまざまな食材を調理できます。

IPX7相当の防水性能を搭載。鍋や容器に入れるときも水の影響を受けにくいのが魅力です。蒸気が多く発生する調理も行えます。

KitchenBoss 低温調理器 G300

KitchenBoss 低温調理器 G300

幅広い料理を楽しめる850Wの出力を採用した低温調理器です。高性能なスマートチップを内蔵しており、高い温度管理を実現します。温度設定は40〜90℃まで可能なので、レアやミディアムレアなど、好みの仕上がりにコントロールできます。

水に触れる部分には、食品用ステンレス素材を採用。低温調理の機能性だけでなく、素材にまでこだわっています。

取り付け方法はネジ式で、鍋や容器のサイズに合わせて固定しやすいのが魅力。IPX7相当の防水性能を搭載しており、本体が汚れたときも気軽にお手入れできます。油汚れを落としやすいのも嬉しいポイントです。

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低温調理器を使う際の注意点

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低温調理器は、正しく使わないと食中毒のリスクが高まります。きちんとした芯温管理をしない「余熱で火を通す方法」や「串を刺して確認する方法」などは科学的根拠に乏しく、食中毒を招く恐れがあるので注意が必要です。

低温調理器を正しく使うときは、調理前に注意点を確認しておくことが大切。例えば、手を洗う、新鮮な食材を使う、正しい加熱方法を行うなどが挙げられます。