ボーカルや楽器の集音に便利なダイナミックマイク。安い価格でも、クリアな音質を実現できるモデルが多くラインナップされています。製品によって耐久性や性能などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、安いダイナミックマイクのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ダイナミックマイクとは?

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ダイナミックマイクとは、電磁誘導という現象で電気信号を発生させるマイクのこと。内部は主に「ダイアフラム」という振動板、それに連動する「ボイスコイル」、そして「磁石」から成り立っています。音がダイアフラムを揺らすと、ボイスコイルが磁石の周りで動き、電気信号が発生する仕組みです。
構造がシンプルで頑丈なのが特徴。また、比較的リーズナブルな価格の製品が多いのもポイントです。ライブステージでのボーカルや楽器の集音、屋外でのインタビューなどさまざまな場面で活用されています。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクには、いくつかの違いがあります。ダイナミックマイクは振動板と磁石を使うシンプルな仕組み。一方、コンデンサーマイクは電気を蓄える必要があり、ファンタム電源という専用の電源を別途用意しなければなりません。
耐久性にも差があり、ダイナミックマイクは衝撃や湿気に強く頑丈です。対してコンデンサーマイクは繊細な構造で、取り扱いに注意が必要。感度についてはコンデンサーマイクの方が高く、細かな音まで捉えやすい性質があります。
ダイナミックマイクはライブ演奏やスピーチなどに向いており、コンデンサーマイクはスタジオ録音で繊細な音を録りたいときに適しています。
安いダイナミックマイクの選び方
指向性をチェック
カーディオイド

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カーディオイドは、マイクの正面からの音を優先して拾う指向性のひとつ。マイクの横や後ろからの音は拾いにくいのが特徴です。
主にマイクの正面約130°の範囲の音を捉えます。狙った音源の音をしっかりと拾いつつ、周囲の余計な音が入るのを防ぎたい場合に便利。ボーカルや楽器の録音、ライブステージでの使用など、さまざまなシーンで活躍する一般的な指向性タイプです。
スーパーカーディオイド

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スーパーカーディオイドは、カーディオイドよりもさらに正面の音に対する感度が高い指向性です。カーディオイドに比べて、収音する範囲がマイク正面の狭いエリアに集中しているのがポイント。マイク正面約115°の範囲の音を捉えます。
側面からの音をより効果的に拾いにくくする特性があり、狙った音源の音をクリアに捉えたい場合に有効です。ただし、カーディオイドと異なり、マイクの真後ろの音を少し拾う性質も持っています。ステージ上でスピーカーの配置などを考慮して使うことが大切です。
周囲に複数の音源がある環境や、スピーカーからの音の回り込みによるハウリングを抑えたいステージなどで活躍します。特定の音だけをピンポイントで拾いたい方や、音の被りをできるだけ避けたい方におすすめの指向性タイプです。
感度をチェック

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マイクの感度とは、音を電気信号へ変換する効率のよさを示す指標のこと。1パスカルの音の圧力をマイクに加えたときに、どのくらいの電圧が出力されるかで表されます。一般的に「dBV/Pa」という単位が使われ、数値が0に近いほど感度が高いのが特徴です。
感度が高いマイクは、小さな音や遠くの音もしっかりと捉えられます。しかし、周囲の雑音も拾いやすい点には注意が必要。感度が低いマイクは、大きな音源の近くで使っても音が歪みにくいのが特徴です。
使用する目的や環境に合わせて選ぶことが大切。例えば、静かな場所でのナレーション録りなら高感度マイクが、ライブステージでのボーカルや楽器の集音なら低めの感度のマイクが適している傾向があります。
周波数特性をチェック

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周波数特性は、マイクがどの周波数帯域の音を、どの程度の感度で拾うかを示す性能のこと。マイクによって得意な周波数帯が異なるため、収音する音源に合ったモノを選ぶのがポイントです。
周波数特性がフラットに近いマイクは、低音から高音までクセなく均一に音を拾うので、原音に忠実な録音が可能。一方、特定の周波数帯域が持ち上げられているマイクは、音に独特の個性を与える効果があります。例えば、中高域が強調されたマイクは、ボーカルが明瞭に聞こえやすくなる傾向があります。
接続端子をチェック

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マイクを選ぶ際には、どのような接続端子が使われているかも確認が必要。音響機器でよく使われるXLR端子や、パソコンに直接つなげられるUSB端子、イヤホンジャックを取り付けられる3.5mmミニプラグなどがあります。
XLR端子はノイズに強く、安定した接続品質が期待できるのが魅力。USB端子は、手軽にデジタル録音を始めたい方に向いています。自身の使用目的に合わせて、どの端子のマイクが必要かを確認してみてください。
手元スイッチの有無をチェック

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ダイナミックマイクを選ぶときは、手元スイッチの有無も確認しておきましょう。手元スイッチとは、マイク本体やケーブル部分に付いているオンオフなどの切り替えスイッチのことです。
手元スイッチでオンオフの切り替えができれば、機材側で操作しなくても素早く対応できて便利。例えば、咳が出そうなときにオフにしたり、ハウリングしたときにすぐオフにしたりといった活用ができます。
安いダイナミックマイクのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) ダイナミックマイク DM-105
オンオフスイッチを搭載した使い勝手のよい安いダイナミックマイク。スピーチや発表など、マイクのオンオフ操作が必要な場面でも、スムーズに対応できます。また、5mのケーブルが付属しており、購入してすぐに使用できる手軽さも魅力です。
単一指向性を採用し、周囲の雑音を抑えながら音をしっかりと拾います。周波数特性は60Hz~15kHzで、話し声はもちろん、カラオケなどの歌唱にもおすすめ。さまざまな用途に対応できる汎用性を備えています。重量は220gです。
ヤマハ(YAMAHA) ダイナミックマイク DM-305
スーパーカーディオイド指向性で、周囲のノイズを抑えつつ目的の音をクリアに捉える安いダイナミックマイク。本体にはオンオフスイッチが搭載されています。
40Hz〜18kHzまでの広い周波数特性で幅広い音域をカバー。高音が強めの音質特性を持ち、声の輪郭がはっきりと表現されます。また、XLRコネクターを採用し、機材との接続もスムーズに行えるのが魅力。5mのケーブルが付属しているのもポイントです。
オーディオテクニカ(audio-technica) ダイナミックボーカルマイクロホン ATR1300x
単一指向性のボーカル用ダイナミックマイクロホン。ハウリングが起こりにくい設計が魅力です。70〜12kHzの周波数特性により、ボーカルや楽器の音をクリアに収音できます。
手元で操作できるトークスイッチを搭載し、素早いオンオフが可能。また、XLR端子-6.3mm標準モノラルプラグのケーブルが付属しており、ミキサーやサウンドシステムへ簡単に接続できます。
ダイキャストボディにより耐久性に優れ、頻繁な使用や持ち運びにも安心。専用のマイクホルダーが付属しており、使い勝手に優れているおすすめの安いマイクロホンです。
オーディオテクニカ(audio-technica) ダイナミックボーカルマイクロホン AT-X11
歌声をクリアに捉える安いボーカル用ダイナミックマイク。堅牢なダイカストメタルグリップを採用しています。ブラックメタリック仕上げのおしゃれなデザインも特徴です。
テーブルに置いたときの転がりを防止するプロテクトリングを搭載。また、6.3mm標準プラグと3.5mmミニ金メッキ2極プラグの2Way仕様で、さまざまな機器に接続可能です。
5mの長さを持つケーブルにより、自由度の高いパフォーマンスを実現。周波数特性は80Hz〜14kHzをカバーします。
ベリンガー(BEHRINGER) ULTRAVOICE XM8500
単一指向性カーディオイドパターンを採用した、安いボーカル用ダイナミックマイク。中域を持ち上げた音質設計により、声の明瞭度と存在感を高められます。50Hz〜15kHzまでの広い周波数特性を持つのも魅力です。
内蔵された2段階ポップフィルターが息やポップノイズを低減し、クリアな収音をサポート。さらに、独自のショックマウントシステムにより、ハンドリングノイズも抑えます。頑丈なメタルボディで耐久性に優れ、ライブパフォーマンスなど長時間の使用にも安心です。
ベリンガー(BEHRINGER) ダイナミックカーディオイドマイクロフォン SL 84C
周囲の不要な音や、フィードバックを効果的に抑えるカーディオイド指向性のダイナミックマイク。ボーカルに最適化された滑らかな中音域特性を持ち、歌声やスピーチを自然に再現します。
50Hz〜15kHzまでのワイドな周波数特性により、さまざまな用途に対応可能。内蔵されたポップノイズフィルターがノイズを軽減するほか、ショックマウントシステムでハンドリングノイズも抑えます。
マイクスタンドアダプターやマイククリップが付属しているため、購入後すぐに使用可能。ライブパフォーマンスやカラオケ、会議など幅広いシーンで活躍する安いマイクを探している方におすすめのモデルです。
ベリンガー(BEHRINGER) ボーカル/楽器用ダイナミックマイク B 906
スーパーカーディオイド指向性を採用したボーカル用・楽器用のダイナミックマイク。周囲のノイズを低減しながら、ボーカルや楽器の音をクリアに集音します。微細な音の変化も捉える高感度設計です。
ローカット・フラット・高周波ブーストの3段階で、周波数特性を切り替え可能。使用楽器や環境に合わせて適切な音質調整ができます。
頑丈なダイキャストボディで、激しいステージでの使用も安心。マイクスタンドアダプターとキャリングケースが付属し、持ち運びも便利です。楽器の特性を活かした収録にこだわるミュージシャンや、レコーディングエンジニアの方におすすめの安いマイクです。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) ダイナミックマイク CM5S

明瞭でよく通るサウンドが魅力の安いダイナミックマイク。ボーカルやスピーチ、カラオケまで幅広い場面でしっかりと声を拾います。握りやすい標準的な形状が魅力。単一指向性により、周囲のノイズを抑えながらも正面からの音をしっかり集音します。
プロ仕様のXLRコネクターを採用し、安定した接続品質を実現。マイクホルダーと変換ネジに加え、収納に便利なハードケースも付属しています。
ジェーティーエス(JTS) 楽器用マイク PDM-57
単一指向性で狙った音をクリアに拾える楽器用ダイナミックマイク。カーディオイド特性により、狙った音を集音できます。最大音圧レベル145dBまで対応し、大音量の楽器演奏でも歪みにくい設計です。50Hz~16500Hzの広い周波数特性で高い音質を実現しています。
ギターやドラムなど、さまざまな楽器の収音に対応。特に中低域の再現性に優れ、楽器本来の音を自然かつパワフルに捉えられます。ライブパフォーマンスからスタジオ録音まで、幅広い場面で活躍するのが魅力です。
ダイキャストメタル製の堅牢なボディを採用し、ハードな使用環境でも安心して使えます。約250gと軽量で取り扱いやすいのもポイント。また、本製品はバランスXLR接続に対応しています。
キョーリツコーポレーション(KC) CUSTOMTRY CM-2000
単一指向性を採用した実用的な安いダイナミックマイク。耐久性に優れた堅牢な設計で、激しいステージパフォーマンスでも安心して使用できます。
声がしっかりと通り、言葉の聞き取りやすさに配慮した音質設計を採用。約165mmのコンパクトなボディサイズながら、安定した音質を実現し、幅広いシーンで活躍します。5mのケーブルを標準搭載しており、ステージ上での移動も余裕を持って対応可能です。
タスカム(TASCAM) ダイナミックマイクロホン TM-82
繊細なニュアンスを捉える安いダイナミックマイク。カーディオイド設計により、周囲のノイズを抑えながら目的の音源をしっかりと捉えられます。
金属製の部品を採用した堅牢な構造で、長期間使用したい方におすすめ。自宅での音楽制作はもちろん、ライブパフォーマンスやプレゼンテーションなど幅広い用途に対応します。標準サイズのマイクホルダーが付属しているのも魅力です。
リーズナブルな価格でありながら、50Hz~20kHzの周波数特性を持つのが特徴。信頼性の高いマイクを求める方におすすめのモデルです。
サムソン(SAMSON) ダイナミックマイク R21S

カーディオイド指向特性で、周囲のノイズを抑えてクリアな音を収録できる安いダイナミックマイク。ショックマウントエレメント構造により、ハンドリングノイズを低減します。高ゲイン出力と低インピーダンス設計で、力強くパワフルなサウンドを実現するのも魅力です。
便利なオンオフスイッチを本体に搭載し、手元で簡単に操作できます。また、約3.5mのXLRケーブルとマイククリップが付属しているのもポイント。80Hz〜12kHzの周波数特性を持ち、ボーカルなどの収録に適しています。
大音量の音源にも対応できる高耐音圧設計で、ライブパフォーマンスでも安心して使用可能。コストパフォーマンスに優れたおすすめのダイナミックマイクです。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ダイナミックマイク 400-SP045
単一指向性を採用した安いダイナミックマイク。周囲の雑音を抑えながら発声者の声をクリアに集音します。70Hz〜14kHzの周波数特性により、音声を明瞭に再現するのが特徴。ハンドノイズやフィードバックノイズを抑える設計も魅力です。
スイッチ付きでオンオフの切り替えが手軽にできるため、操作性に優れています。約4.5mの長めのケーブルを採用しており、自由な動きをサポート。さらに、ケーブルは着脱式で市販のXLR3pinケーブルに交換可能です。
アリア(Aria) ダイナミックマイク AMC-1000
単一指向性で、明瞭なサウンドを実現する安いダイナミックマイク。必要な音だけをクリアに拾い上げ、幅広いシーンで活躍します。
80Hz~12kHzの周波数特性と適切な感度を持ち、サウンドを忠実に再現。また、オンオフスイッチを搭載しており、使い勝手も良好です。急なミュート操作も手元でスムーズに行えるため、ハウリングなどのトラブルが起きた際にすぐ対応できます。
また、マイクポーチが付属しているので、持ち運びが簡単。コストパフォーマンスに優れた安いモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
ナガオカ(NAGAOKA) ダイナミック型マイクロフォン N401MICL
アルミダイキャストボディとスチール製メッシュグリルを採用しているダイナミックマイク。高い耐久性を実現しているのが魅力です。
単一指向性を採用しており、周囲の雑音を抑えながら目的の音をしっかり集音可能。XLRキャノンコネクターを搭載しているため、ノイズの対策に役立ちます。
本体に搭載された電源スイッチで、手元でオンオフ操作可能。扱いやすさを重視する方におすすめの安いダイナミックマイクです。
安いダイナミックマイクは、手軽に導入できる点が魅力です。ライブやレコーディング、配信など用途はさまざま。音質や耐久性、付属品などを比較検討し、使用目的に合う製品を選ぶことが重要です。ぜひ本記事を参考に、自分に適した1台を探してみてください。