パン作りを行う方に必須アイテムの「オーブンレンジ」。最高300℃以上の高温で焼き上げられるモデルや、発酵機能を備えたモデルなど、多様な特徴を持ったモデルが展開しています。豊富なラインナップから選べる一方で、どれを選べばよいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、パン作りにおすすめのオーブンレンジをご紹介。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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小又 祐介
監修者
家電製品総合アドバイザー(プラチナ)
大手家電量販店で6年間、販売員として従事。店舗では家電コンシェルジュとして、お客様に生活家電やデジタル家電、美容家電など幅広い商品を提案してきた。大人から子供まで「買い物って楽しい!」と感じていただけるよう、一人ひとりに寄り添った提案を心掛けている。

パン作りにおすすめのオーブンレンジの選び方

設定可能な温度をチェック

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パン作りで使うオーブンレンジを選ぶ際は、温度が250℃以上に設定できるかを要チェック。パンを焼く際にオーブンレンジ内の温度が低いと、パンが十分に膨らまないのに加えて、焼き色もつきにくくなります。

バゲットやカンパーニュなどハード系のパンを焼く場合は、300℃以上に設定可能なモデルがおすすめ。ハード系のパンを美味しく作るには、ふんわりとしたパンと比べて高温で焼き上げる必要があります。幅広い種類のパンを焼きたい方は、最高温度を高く設定できるオーブンレンジをチェックしてみてください。

容量をチェック

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オーブンレンジでパン作りを行う場合、容量が30L以上の製品を選ぶのがおすすめ。容量が小さいオーブンレンジだと、食パンなど高さのあるパンを焼く際に、上部が焦げてしまう可能性があります。

容量に加えて、本体サイズと設置スペースも必ず確認しておきたいポイント。オーブンレンジを設置する場合は、熱や水蒸気を逃がすための「放熱スペース」の確保が必要になります。本体サイズと放熱スペースを考慮したうえで、予定の場所に設置できるかをチェックしておきましょう。

発酵機能が付いていると便利

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効率的にパン作りを行いたい方は、発酵機能付きのオーブンレンジがおすすめ。時間と温度を設定するだけで、パン生地を発酵させるのに適した環境を保ってくれるため、手作業で温度管理をする必要がありません。

夏の暑い時期や気温の低い冬場でも、室温を気にせず発酵工程を済ませられるのもメリット。1年を通して頻繁にパン作りをする方や、発酵工程が苦手な初心者の方は、便利な発酵機能を備えたオーブンレンジをチェックしてみてください。

ハード系のパンを作るならスチーム機能付きを選ぼう

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ハード系のパンを作ることが多い方は、オーブンレンジにスチーム機能が備えられているかをチェック。スチーム機能とは、水蒸気を発生させて食材を加熱する機能のこと。パンを焼き上げる際はもちろん、蒸し料理や発酵料理などでも活躍します。

ハード系のパンには「クープ」という切れ目が設けられたパンが多く、表面を保湿しながら焼き上げないと、クープが美しく開かずカサカサのパンになってしまいます。スチーム機能を備えたオーブンレンジであれば、保湿のために焼成を中断せず、ハード系のパンを焼き上げられるのが魅力です。

また、加熱水蒸気によって熱を通すことで、ふっくらとパン生地を焼けるのもメリット。ハード系のパンを焼く方や、パンの食感にこだわる方は、スチーム機能を搭載したモデルがおすすめです。

コンベクション機能付きなら焼きムラが少ない

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コンベクション機能とは、ファンで熱した空気を循環させる機能のこと。コンベクション機能付きのオーブンレンジであれば、焼きムラを抑えて、ふっくらとパンを焼き上げられるのが魅力です。

効率よく熱を伝えられる一方、価格が高いモノが多い点には留意が必要。パンを焼く頻度や予算を考慮したうえで、バランスのよいモデルを選ぶのがおすすめです。

天板の段数をチェック

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複数のパンを一度に焼き上げる場合は、天板の段数を要チェック。2段の天板を設置できるモデルであれば、複数の成形パンを並べられるので効率よくパン作りが行えます。

一度に焼く個数が少ない場合には、1段のオーブンレンジがおすすめ。省スペースで設置できるモデルが多いだけでなく、比較的安価で購入することができます。用途や希望に合わせて、適した段数のモデルを選ぶようにしましょう。

パンが焼けるオーブンレンジのおすすめメーカー

東芝(TOSHIBA)

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東芝は、東京都港区に本社を置く総合電機メーカー。キッチン家電・生活家電・空調機器など、幅広い製品を取り扱っています。

東芝のオーブンレンジは、幅広い層のニーズに応える豊富なラインナップを展開。最高350℃の高火力で焼き上げられるモデルや、熱風コンベクション対応モデルなど、高機能な製品も販売しています。パン作りに便利な多彩な機能を備えているため、さまざまな種類のパンを作りたい方におすすめのメーカーです。

パナソニック(Panasonic)

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パナソニックは、1981年に「松下電気器具製作所」として創業された老舗電気メーカー。個人向けの家電製品の販売や、法人向けのソリューションサービスなど、幅広い事業に取り組んでいます。

パナソニックのオーブンレンジは、スチーム機能を備えた「ビストロ」シリーズを展開。庫内の天井が平らな「フラットヒート構造」を採用しており、天井と食材の距離が均一になるよう設計されています。2段調理でも上下段の食材にしっかり熱が伝わるため、一度にたくさんのパンを焼きたい方にもおすすめです。

シャープ(SHARP)

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シャープは、大阪府に本社を構える電気機器・電気通信機器メーカーです。オーブンレンジや電子レンジといった家電から、携帯電話やパソコンなどの通信機器まで、幅広い製品を取り扱っています。

オーブンレンジの「ヘルシオ」シリーズは、100℃以上に熱した過熱水蒸気を使って、食材に熱を通すのが特徴。生地にうるおいを与えつつ、効率よく焼き上げられるのが魅力です。また、パン作りで役立つ発酵機能を搭載しているのもポイントです。

小又 祐介
家電製品総合アドバイザー(プラチナ)
小又 祐介
パン作りで使うオーブンレンジを選ぶ際は、最高温度の維持時間も事前に確認しておきましょう。多くの家庭用オーブンレンジでは、最高温度を維持できる時間が限られています。焼成中に庫内の温度が十分に保たれないと、パンが均一に焼けない原因となる場合があるので注意が必要。とくにハード系のパンを焼くことが多い方は、最高温度が高いことに加えて、なるべく長く最高温度を維持できるモデルを選ぶのがおすすめです。

パン作りにおすすめのオーブンレンジ

東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-D3000A

東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-D3000A

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高火力でパンを焼き上げられる、パン作りにおすすめのオーブンレンジです。最大300℃で約5分間運転を行えるうえ、丸みを帯びた「ラウンド石窯ドーム」構造により焼きムラを抑えられるのが特徴。2段同時でもしっかりと熱を届けられるため、効率的な調理が可能です。

奥行39.9cmの薄型ボディで、キッチンボードなどに設置しやすい点もメリット。また、30Lの庫内容量を確保しているため、高さのあるパンも上部が焦げる心配なく焼き上げられます。30℃・35℃・40℃・45℃の発酵モードに加えて、40℃のスチーム発酵を備えているのも便利なポイントです。

パンを焼く以外にも、多彩な調理モードを搭載。材料をボウルに入れてコースを選ぶだけの「おまかせレンジ調理」や、温度・時間の設定が不要な「石窯おまかせ焼き」など、手軽に調理が行える機能が充実しています。

東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-D7000A

東芝(TOSHIBA) 過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-D7000A

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最高350℃の高温で加熱できる、プレミアムモデルのオーブンレンジです。パンやお菓子作りに適したドーム型庫内を採用しており、熱を効率よく循環させられるのが特徴。2段同時調理にも対応しており、一度に複数のパンを調理する際にも活躍します。

また、温度・湿度管理が簡単に行える発酵機能を搭載。「発酵モード」と「スチーム発酵」の2種類から選択が可能で、それぞれ30℃・35℃・40℃・45℃の4段階で温度を切り換えられます。

スマートフォンアプリの「IoLIFE」と連携すれば、さまざまな機能を利用可能。オーブンの予熱終了をお知らせしたり、目的に合わせてレシピを検索したりなど、より便利にオーブンレンジを活用できます。高機能のモデルを探している方におすすめのオーブンレンジです。

パナソニック(Panasonic) スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS8C

パナソニック(Panasonic) スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS8C

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本格的なパン作りが楽しめるスチームオーブンレンジです。庫内の天井が平らな「フラットヒート設計」を採用しており、天井と食材の距離が均等になるのが特徴。庫内に風を送る穴や角皿の形状にも工夫が施されており、2段調理でもムラを抑えてパンを焼き上げられるのが魅力です。

オーブン調理中にスチームが入れられる「スチームプラス」によって、ふっくらとした仕上がりを実現できるのもポイント。発酵機能では、30~65℃の間を5℃刻みで温度が変えられるうえ、スチームの使用も可能です。

さらに、両面グリルによって両面を素早く焼き上げられるほか、冷凍食材や市販調味料をボウルに入れてボタンを押すだけの「凍ったままワンボウル」調理など、多彩な機能を搭載。パン作りから普段の調理まで幅広く活躍する、おすすめのオーブンレンジです。

パナソニック(Panasonic) スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10C

パナソニック(Panasonic) スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10C

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70~300℃まで、広い範囲で温度調節が行えるオーブンレンジです。じっくり過熱する低音メニューや高火力でカリッと焼き上げるメニューなど、幅広い調理に対応可能。30~65℃の間を5℃刻みで設定できる「発酵機能」も搭載しているため、仕込みから焼き上げまでを1台でこなせます。

庫内全体にしっかり熱風を循環させる設計により、2段調理でもムラを抑えて焼き上げられるのが特徴。上下段の食材に均一に熱が伝わるので、たくさんのパンを一度に作る際にも活躍します。

30Lの容量を備えながら、省スペースで設置ができるのも魅力。背面・左右は放熱スペースの確保が不要で、上方のみ8cmのスペースをあければ配置が可能です。フッ素コーティングによって庫内に汚れが付きにくく、お手入れもしやすいおすすめのオーブンレンジです。

シャープ(SHARP) ウォーターオーブン ヘルシオ AX-N1B

シャープ(SHARP) ウォーターオーブン ヘルシオ AX-N1B

水の力で調理を行う、パン作りにおすすめのオーブンレンジです。100℃以上に熱した「過熱水蒸気」によって、食品に適度なうるおいを与えつつ、効率よく熱を加えられるのが特徴。30℃・35℃・40℃・45℃の発酵機能と、35℃・40℃・45℃のスチーム発酵を搭載しており、発酵工程を簡単に済ませられるのもメリットです。

自動調理機能が充実しており、パン作り以外の幅広い調理にも対応。解凍不要で食材を入れるだけの簡単調理や、分量設定いらずでサッと作れる「らくチン!」調理など、多彩な機能を備えています。無線LAN機能でスマートフォンと連携して、さまざまなメニューを閲覧できるのも便利なポイントです。

30Lの大容量で2段調理が行えるほか、熱風コンベクションでムラを抑えて焼き上げられる点も魅力。操作方法もシンプルで扱いやすい、おすすめのオーブンレンジです。

シャープ(SHARP) ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B

シャープ(SHARP) ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B

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本格的なパン作りを家庭で楽しめるウォーターオーブンレンジ。最高温度300℃の高火力によって、生地にしっかりと熱を届けられます。30Lの大容量に加えて2段でのオーブン調理に対応しており、一度に複数のパンを焼き上げることが可能です。

パン作りに便利な「発酵機能」も充実。30~45℃の間を5℃刻みで温度設定ができ、スチーム発酵モードも搭載しています。また、できたてのようなおいしさが楽しめる「ヘルシオあたため」も便利。時間の経ったパンや冷めてしまったおかずなども、水の力でおいしくあたためられます。

ほかにも、複数の食品を同時に調理したり、ワンボタンでおまかせ調理ができたりなど、普段の食事作りで活躍する多彩なメニューを搭載。さらに、蒸気を使って食器などの除菌も可能で、調理以外でも活躍します。シンプルかつ洗練されたデザインで、幅広いキッチンに馴染みやすいおすすめのオーブンレンジです。

日立(HITACHI) 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ MRO-W10B

日立(HITACHI) 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ MRO-W10B

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最高300℃の熱風コンベクションで、全体にしっかり熱を届けられるオーブンレンジ。オートメニューによる1段調理と、手動での2段調理に対応しており、食品に合わせて使い分けができます。庫内の中心部に熱を集めるファン制御によって、予熱が速いのも特徴。200℃であれば約4分50秒で予熱が完了します。

レンジ・オーブン・加熱水蒸気・グリルを組み合わせた「クワトロ加熱」により、さまざまな食材をおいしく焼き上げられるのも魅力。4つのメニューから肉・魚の種類や形状を選択するだけで、火加減が自動で調節されます。パン作りだけでなく、グリル料理を手軽に楽しめるのも魅力です。

本体に5インチの大型カラータッチ液晶を搭載しており、直感的に操作が行える点もメリット。さらに、文字とイラストでわかりやすくガイドしてくれるため、機械操作が苦手な方でも簡単に扱えるおすすめのオーブンレンジです。

象印マホービン(ZOJIRUSHI) オーブンレンジ EVERINO ES-KA18

象印マホービン(ZOJIRUSHI) オーブンレンジ EVERINO ES-KA18

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1段調理のコンパクトなモデルを探している方におすすめのオーブンレンジ。最高250℃の高火力に加えて、4段階から切り替え可能な発酵機能を搭載しており、多彩なメニューに対応できるのが特徴です。

オーブン以外にも、普段の食事作りで役立つ機能が充実。レンジとグリルを組み合わせて素早く調理する「レジグリ」や、裏返し不要で食パンを両面焼き上げる「パンレジ」など、多彩なモードを利用可能です。

また、庫内はシリコーンコートによって油汚れが落としやすく、角皿は丸洗いができるなど、お手入れが簡単に行えるのも魅力。コンパクトながら本格的な調理が楽しめるおすすめのオーブンレンジです。

パンが焼けるオーブンレンジの価格相場は?

パン作りに使えるオーブンレンジの価格は、2~14万円程度まで幅広いモデルが展開しています。シンプルな機能のモデルは2~6万円ほどで購入できる一方、コンベクション機能やスチーム機能を搭載した高機能モデルは10万円前後まで相場が上がります。

最低限の機能のみでよい場合は低価格モデルでも問題ありませんが、ハード系のパンを焼く方や焼きムラを抑えて仕上げたい方は高機能モデルを選ぶのがおすすめ。パン作りの頻度や作りたいパンの種類に合わせて、必要な機能を備えたモデルを選ぶようにしましょう。