宅録に欠かせないレコーディング補助器具「リフレクションフィルター」。反射によって不要な残響音がマイクに入り込むのを防ぎやすいので、ボーカルや楽器演奏などを録音する際に重宝します。
しかし、さまざまなモデルが展開されているため、初めて購入する方は迷ってしまうことも。そこで今回は、リフレクションフィルターのおすすめモデルをご紹介します。選び方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
リフレクションフィルターとは?

By: amazon.co.jp
リフレクションフィルターとは、レコーディングの際に使用される録音補助器具のこと。リフレクションとフィルタリングが名称の由来になっており、宅録にも導入されているアイテムです。
ボーカルや楽器から発生された音はマイクのある前方だけではなく、360°全方向に拡散するのがポイント。壁などに反射すると反響音となってマイクに入り込み、意図しないリバーブ効果がかけられます。
反響音は、レコーディング時に音像がぼやける原因に繋がるのが難点。しかし、リフレクションフィルターを使用することで録音時に反響音がマイクに入り込むのを防ぎやすいので、ハイクオリティな録音が可能です。
リフレクションフィルターの外観は小型の衝立や屏風のような形状をしており、内側には吸音性の優れた素材を搭載しているのが特徴。レコーディングの際は、マイクスタンドなどに取り付けて、マイクの背後に配置する形で使用できます。
リフレクションフィルターの効果

By: amazon.co.jp
リフレクションフィルターは、録音時にマイクが不要な反響音を拾うのを防ぐための機器です。音声は全方向に広がり壁や天井で反射してマイクに戻ってくるため、録音した音がぼやけたり、不要な残響が加わったりすることがあります。リフレクションフィルターを使用することで、マイクの背後からの反響音を吸収し、クリアで明瞭な音質の録音が可能です。
特に、自宅などの防音環境が整っていない場所での録音では、リフレクションフィルターが効果的。部屋の反響音を抑えることで、後のミキシング作業が簡単になります。
また、リフレクションフィルターを使用すると録音時の音のブレが減り、音に芯が出て太く感じられる効果も期待できます。
リフレクションフィルターの選び方
サイズをチェック

By: amazon.co.jp
リフレクションフィルターを選ぶ際はサイズが重要。マイクの後方を広範囲にカバーするため、顔が隠れるほど大きなモデルが多いのが特徴です。一般的なボーカル録音では、高さと幅が約30〜40cmのモノが使われています。
しかし、ボーカル向けのリフレクションフィルターは視界が大きく遮られてしまうので、ビデオ会議やゲーム実況などには不向き。反響音を抑えつつ視界も確保したい場合は、小型のリフレクションフィルターがおすすめです。
自宅以外でもレコーディングを行いたい場合は、携帯性もチェック。折りたたんだり、分解したりすることで小さく収納できるモデルを選べば、外出先への持ち運びもスムーズに行えます。
取り付け方をチェック

By: amazon.co.jp
リフレクションフィルターを選ぶ際は、取り付けのしやすさもチェック。必要なパーツが複数に分かれており、取り付けの手順が初心者にはややわかりにくくなっています。
リフレクションフィルターを設置するのが初めての方には、正しい取り付け方の手順を把握できる日本語の説明書が付属するモデルがおすすめです。また、メーカーや販売代理店が公開している取り付け方の解説動画があるとより参考になります。
取り付ける際は、ネジの規格にも注意が必要。リフレクションフィルターを購入する際に、ネジ穴のサイズがマイクスタンドのネジ径と一致するかを確認しておきましょう。規格が不明な場合は、ネジ変換アダプターが付属するモデルを選ぶのがおすすめです。
重量をチェック

By: amazon.co.jp
重量もリフレクションフィルターを選ぶ際に重要なポイントです。リフレクションフィルターの重量が使用するマイクスタンドの耐荷重よりも重いと、重さを十分に支えきれず、転倒してしまうことも。大事な機材を破損しないためにも、リフレクションフィルターの重量がマイクスタンドの耐荷重に収まっているかをチェックしましょう。
また、デスクアームやブームアームに、リフレクションフィルターを取り付ける場合も注意が必要。一般的なアームは耐荷重が2kg程度なので、マイクの重量を0.5kg前後と仮定すると、1.5kg以下のリフレクションフィルターがおすすめです。
リフレクションフィルターのおすすめ
クラシックプロ(CLASSIC PRO) リフレクションフィルター CAR900
本格的なレコーディング環境を実現するリフレクションフィルター。センターで開閉可能なバーンドアタイプを採用しており、録音環境に応じた調整が可能です。不要な反響や外部ノイズを抑え、よりクリアな音を録音したい方におすすめです。
フィルター本体には厚い吸音材を使用し、ソースの分離を高める設計。ボーカルや楽器の収音精度が向上し、スタジオのような環境を自宅でも再現しやすくなります。また、マイク取り付け部には3/8インチと5/8インチの変換ネジが付属しており、多くのマイクに対応可能です。
サイズは幅38×奥行き21×高さ35cmで、厚みは5.5cmとしっかりした作り。重量は約2.0kgで安定感があります。プロフェッショナルな録音環境を手軽に整えたい方におすすめのモデルです。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) リフレクションフィルター CAR500
デスク上で手軽に使用できるおすすめのフィルターです。周囲からの不要なノイズや倍音を効果的に抑え、レコーディング時のマイクの音をクリアに保てます。3点脚で自立可能なため、専用のマイクスタンドを用意せずに設置できるのが特徴です。
サイズは幅430×高さ380×奥行325mmで、重量は約2.8kg。対応するマイクホルダーネジ規格は3/8インチと5/8インチで、変換ネジも付属しています。さらに、5/8インチネジに対応したマイクスタンド取り付け部も備えており、スタンドへの設置もスムーズです。
コンパクトなデザインで、デスク上のスペースを有効活用可能。手軽に高音質な録音環境を整えられるため、自宅録音や簡易スタジオなどにもおすすめです。
エスイーエレクトロニクス(SE ELECTRONICS) リフレクションフィルター RF-X
高品質ながらコストパフォーマンスに優れたリフレクションフィルター。同社の「Reflexion Filter PRO」の基本デザインを受け継ぎつつ、軽量化を実現したモデルです。不要な音の反響を抑え、クリアな収音をサポートします。
本製品は、4層のマルチレイヤー構造を採用。外側の通気孔付き複合素材パネルとウール生地層、エアギャップ層、内側の発泡フォーム層の計4層によって、余計な色付けを抑えつつ、全帯域にわたるフィルタリング効果を発揮します。
また、ブラックに加えて、レッド・ブラックとホワイト・ブラックのカラーバリエーションも展開。見た目にもこだわりたい方に適しています。自宅録音や簡易スタジオ環境を整えたい方はチェックしてみてください。
エスイーエレクトロニクス(SE ELECTRONICS) REFLEXION FILTER-PRO
9層のマルチレイヤー構造を採用した高性能なリフレクションフィルター。アルミやウール、ポリカーボネイト、エアギャップなど、異なる素材を重ねることで、幅広い周波数帯域の吸収と拡散のバランスを実現しています。録音環境にかかわらず、自然でクリアなサウンドを得ることが可能です。
レコーディング時の余分な「部屋鳴り」を抑制できるのもポイント。音響処理が施されていないスペースでも、高品質な音源を収録できます。
重量は約3.6kgで安定感があるのも魅力。また、マイクの取り付け距離は20~40cmに調整可能です。フィルターサイズは幅36×高さ32×奥行20cmで、付属の3/8・5/8インチ変換ネジを使用すれば、さまざまなスタンドに対応できます。
エスイーエレクトロニクス(SE ELECTRONICS) REFLEXION FILTER SPACE
プロフェッショナル向けに設計された高性能なリフレクションフィルター。特許取得の「マルチレイヤーテクノロジー」を採用し、吸収・分離・拡散の能力に優れた構造が特徴です。
サーフェイス部は従来モデルよりも広く、深いエアギャップを活かした設計により、より効果的に不要な反響や外部ノイズを抑えると謳われています。
10層のマルチレイヤー構造が採用され、ウールやアルミホイル箔、ポリカーボネイトなどの素材が音響吸収や拡散を行います。さらに、非対称のエアギャップを取り入れることで、よりナチュラルなサウンドの録音が可能。独自デザインのクランプにより、スタンドへの取り付けも安定し、さまざまな角度で調整できます。
ボーカル録音はもちろん、ナレーションや楽器収録にも適したおすすめの製品です。
カオティカ(KAOTICA) EYEBALL
マイクの音質を向上させるポータブルなフィルター。ポップフィルターと吸音材を一体化した設計で、不要な反響音を効果的にカットすると謳われています。
軽量かつコンパクトなデザインも魅力。113gと非常に軽く、持ち運びがしやすいため、スタジオはもちろん、自宅や出先でも簡単にセッティング可能です。直径3.8~7cmのラージダイアフラム・コンデンサーマイクに対応しており、多くのマイクと組み合わせて使用できます。
さらに、0Hz〜30KHz/±1.4dBの周波数特性を備えており、ナチュラルな音質を保ったまま不要な反響を抑えられるのもポイント。レコーディングのクオリティを手軽に向上させたい方におすすめのアイテムです。
アストン・マイクロホンズ(ASTON MICROPHONES) Halo Shadow
高い吸音性と独創的なデザインを兼ね備えたリフレクションフィルター。PETフェルト素材を採用し、大型設計ながらも軽量化を実現しています。
約70%がリサイクル素材で構成されており、環境に配慮しつつ、従来のスポンジフォームでは難しかった波模様の形状を実現。表面積を増やし、音の吸収効果を大幅に向上させています。
半球状のユニークなデザインも特徴。最大10cmの奥行きでマイクを包み込み、上下左右の反射音を効果的にコントロールします。天井や床からの反響も吸収し、クリアな音質で録音が可能。自宅からプロ仕様のスタジオまで、幅広いシーンで活躍します。
専用の取り付けハードウェアにより、マイクスタンドへの設置も簡単。ぐらつきにくく、安定した使用が可能です。サイズは441×538×302mm、質量は1.65kgと軽量で、手軽に取り扱えるのもポイント。快適なボーカルブース環境を求める方におすすめです。
キクタニ(KIKUTANI) リフレクションフィルター RF-01 mini
クリアな音声収録をサポートするマイク用リフレクションフィルター。吸音性の高いポリエステル繊維を使用し、反射音を効果的に抑えることで、ノイズの少ない録音環境を作り出します。
設置方法が調整できるのも特徴。フィルター部の前後位置を調節できるため、録音環境に合わせて適切な配置を選べます。また、外側はファブリック仕上げが施されており、デザイン性の高さも魅力のひとつです。
持ち運びに便利な軽量設計で、スタジオへの持ち込みや出張録音にもおすすめ。フィルターサイズは300×230mm、重量は840gと安定感のある作りです。コンパクトながら高い吸音効果を発揮し、録音のクオリティを向上させるのに役立ちます。
吸音研究所 リフレクションフィルター
クリアな声を守るために開発された高性能なリフレクションフィルター。数々のレコーディング現場を経験したサウンドエンジニア・山名徹氏が監修し、録音環境のクオリティ向上を追求したモデルです。三層構造により、声の吸音・反響音の低減・環境音の反射を実現し、ノイズの少ないクリアな録音をサポートします。
吸音効果を高めるために、平均密度25kg/m³以上の高密度吸音素材を採用。特に1200~4200Hz帯で最大80%以上の吸音率を記録し、ボーカル録音やナレーション収録などで理想的な音響環境を提供します。
本製品は折りたたみ式デザインを採用し、使用しないときはコンパクトに収納可能。軽量で取り付けが簡単な点も魅力です。録音環境を向上させたい方におすすめのリフレクションフィルターです。
Aokeo リフレクションフィルター
ノイズを低減し、クリアな録音を実現するリフレクションフィルター。多孔質ハウジングと三層構造を採用し、声の吸音・反響音の低減・環境音の反射を効果的に行います。自宅やスタジオでのレコーディング環境を向上させ、プロフェッショナルなサウンドを求める方におすすめのモデルです。
吸音材には、平均密度25kg/m³以上の高密度素材を厳選。1200~4200Hz帯で最大80%以上の吸音率を記録し、ナレーションやボーカル録音時の音質向上に貢献します。
軽量で折りたたみ式のデザインを採用し、持ち運びや収納も簡単。マイクスタンドに固定するだけでなく、卓上に直接設置することも可能です。
また、マイクカバーやブラケットが付属しており、すぐに設置できるのも魅力。録音スペースを柔軟に調整できるため、さまざまな環境で活躍します。幅広い用途に対応する使い勝手のよいリフレクションフィルターです。
マイクの後方に設置するだけで、部屋の反響音や環境ノイズを抑えやすいリフレクションフィルター。比較的リーズナブルな価格のモノも展開されています。宅録初心者はもちろん、ボーカル録音の品質をより高めたい方も、ぜひ参考にしてみてください。