宅録に欠かせないレコーディング補助器具「リフレクションフィルター」。反射によって不要な残響音がマイクに入り込むのを防ぎやすいので、ボーカルや楽器演奏などを録音する際に重宝します。

ただし、さまざまなモデルが展開されているため、初めて購入する方は迷ってしまうことも。そこで今回は、リフレクションフィルターのおすすめモデルをご紹介します。選び方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

リフレクションフィルターとは?

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リフレクションフィルターとは、レコーディングの際に使用される録音補助器具のこと。リフレクションとフィルタリングが名称の由来になっており、宅録にも導入されているアイテムです。

ボーカルや楽器から発生された音はマイクのある前方だけではなく、360°全方向に拡散するのがポイント。壁などに反射すると反響音となってマイクに入り込み、意図しないリバーブ効果がかけられます。

反響音は、レコーディング時に音像がぼやける原因に繋がるのが難点。しかし、リフレクションフィルターを使用することで録音時に反響音がマイクに入り込むのを防ぎやすいので、ハイクオリティな録音が可能です。

リフレクションフィルターの外観は小型の衝立や屏風のような形状をしており、内側には吸音性の優れた素材を搭載しているのが特徴。レコーディングの際は、マイクスタンドなどに取り付けて、マイクの背後に配置する形で使用できます。

リフレクションフィルターを使うメリット

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リフレクションフィルターを使うメリットは、残響音がマイクに入り込むのを防ぎやすいこと。マイクの背後に回り込んだ音は内側の吸音素材で吸収し、壁から反射した反響音やエアコンなどの残響音は外側のシールドで遮音できます。

また、楽曲制作時の工程を簡略化できるのもメリット。録音の段階で反響や残響の少ないデッドな音源を確保できるため、DAWソフトで楽曲を編集する際に音質調整で余分な音を取り除く工程を省けます。無駄の少ない工程で効率よくミックスを行いたい方におすすめです。

リフレクションフィルターの選び方

サイズをチェック

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リフレクションフィルターを選ぶ際はサイズが重要。マイクの後方を広範囲にカバーするため、顔が隠れるほど大きなモデルが多いのが特徴です。一般的なボーカル録音では、高さと幅が約30〜40cmのモノが使われています。

ただし、ボーカル向けのリフレクションフィルターは視界が大きく遮られてしまうので、ビデオ会議やゲーム実況などには不向き。反響音を抑えつつ視界も確保したい場合は、小型のリフレクションフィルターがおすすめです。

自宅以外でもレコーディングを行いたい場合は、携帯性もチェック。折りたたんだり、分解したりすることで小さく収納できるモデルを選べば、外出先への持ち運びもスムーズに行えます。

取り付け方をチェック

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リフレクションフィルターを選ぶ際は、取り付けのしやすさもチェック。必要なパーツが複数に分かれており、取り付けの手順が初心者にはややわかりにくくなっています。

リフレクションフィルターを設置するのが初めての方には、正しい取り付け方の手順を把握できる日本語の説明書が付属するモデルがおすすめです。また、メーカーや販売代理店が公開している取り付け方の解説動画があるとより参考になります。

取り付ける際は、ねじの規格にも注意が必要。リフレクションフィルターを購入する際に、ねじ穴のサイズがマイクスタンドのねじ径と一致するかを確認しておきましょう。ねじの規格が不明な場合は、ねじ変換アダプターが付属するモデルを選ぶのがおすすめです。

重量をチェック

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重量もリフレクションフィルターを選ぶ際に重要なポイントです。

リフレクションフィルターの重量が使用するマイクスタンドの耐荷重よりも重いと、重さを十分に支えきれず、転倒してしまうことも。大事な機材を破損しないためにも、リフレクションフィルターの重量がマイクスタンドの耐荷重に収まっているかをチェックしましょう。

また、デスクアームやブームアームに、リフレクションフィルターを取り付ける場合も注意が必要。一般的なアームは耐荷重が2kg程度なので、マイクの重量を0.5kg前後と仮定すると、1.5kg以下のリフレクションフィルターがおすすめです。

リフレクションフィルターのおすすめモデル

エスイーエレクトロニクス(sE Electronics) リフレクションフィルター RF-X

自宅スタジオでのボーカル収録用に特化したリフレクションフィルターです。プロユースの音質が身近に味わえるのが特徴。プロ仕様のアイテムを比較的リーズナブルな価格で購入したい方におすすめです。

フィルター設計に、4種類の素材を重ね合わせたマルチレイヤー構造を採用しているのもポイント。全帯域にわたって高いフィルタリング効果を期待できます。

本体のサイズは幅40.5×奥行き20×高さ30.5cmで、重さは約2.4kg。素材やマイクスタンドへの取り付け金具の構造を見直すことで、軽量化を実現しています。

エスイーエレクトロニクス(sE Electronics) リフレクションフィルター Reflexion Filter PRO

厳しい品質管理のもと、自社工場にてハンドメイドで丁寧に組み立てられているリフレクションフィルターです。本体の重量は約3.6kg、サイズは幅36×奥行き20×高さ32cm。ねじ変換アダプターにより、3/8〜5/8インチのねじ規格に対応できます。

外側のアルミ拡散層や特許取得のポリエステルファイバーボード層などを含む、計6層のマルチレイヤー構造を採用しているのもポイント。各層が特定周波数の吸収と拡散に効果を発揮するように配置されているため、レコーディング中の部屋鳴りを全帯域でバランスよく抑制できます。

クラシックプロ(CLASSIC PRO) リフレクションフィルター CAR900

比較的リーズナブルな価格で購入できる、重量約2kgのリフレクションフィルターです。本体の内側に厚い吸音材を採用。音源を反響音からしっかりと分離できるため、レコーディングの品質を向上させたい方におすすめです。

中央で開閉できるバーンドアタイプを採用しているのもポイント。展開時のサイズは幅38×奥行21×高さ35cmで、使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できます。

スタンド取り付け部のねじ規格は5/8インチで、3/8インチにも対応するねじ変換アダプターが付属するのもメリット。また、日本語の説明書が同梱するほか、販売代理店による取り付け方の解説動画も用意されています。

クラシックプロ(CLASSIC PRO) リフレクションフィルター CAR300

2種類のスタイルで使い分けられる重量約2.7kgリフレクションフィルターです。滑り止め付きの脚を搭載しており、デスク上に自立させた状態で使用しやすいのが特徴。卓上マイクを使って動画用のナレーションをアフレコする場合などにもおすすめです。

展開時のサイズは幅40×奥行32×高さ26cm。5枚のフィルターパネルで構成されており、外側にある左右のパネルは折りたたみが可能です。また、ねじ穴の規格は5/8インチで、ストレートタイプのマイクスタンドへの取り付けに適しています。

マランツプロ(Marantz Professional) ボーカルリフレクションフィルター Sound Shield

さまざまなシーンで活躍するリフレクションフィルターです。かまぼこ状を採用した金属パネルの内側に高密度EVAフォームを搭載。マイクの背後に設置するだけで、部屋の不要な反響音やノイズを除去しやすいのがメリットです。

重さは約2.98kgで、展開した状態のサイズは約幅43.9×奥行き32.3×高さ38.1cm。左右端の金属パネルは可動式のため、折りたたんだ状態で約幅39.9×奥行20.3×高さ38.1cmまで小型化できます。

取り外し可能なアルミ製の脚が付属するのもポイント。マイクスタンドへの取り付けはもちろん、床やデスクトップでの設置も可能です。また、取り付け方を解説した日本語の説明書も用意されています。

キクタニ(KIKUTANI) リフレクションフィルター RF-01 mini

キクタニ(KIKUTANI) リフレクションフィルター RF-01 mini

コンパクトで扱いやすい、重量0.84kgのリフレクションフィルター。ストレートタイプはもちろん、アームタイプのマイクスタンドに取り付けて使用したい方にもおすすめです。

内側に吸音性の高いポリエステル繊維で作られたフィルターを備えており、反響音をしっかり吸収できるのもポイント。外側はおしゃれなファブリック仕上げが採用されているので、レコーディング中もスタイリッシュに使用できます。

対応するねじのサイズは3/8〜5/8インチ。マイクホルダーと組み合わせる取り付け方と、リフレクションフィルター単体でマイクスタンドに設置する方法の2種類が選べます。

吸音研究所 リフレクションフィルター 三つ折り

比較的リーズナブルな価格で購入しやすいリフレクションフィルター。手軽に自宅のレコーディング環境を整えたい方にもおすすめです。

高密度な吸音素材を使用した3層構造を採用しているのがポイント。ボーカルで主に発声される1200〜4200Hzの中高音域で、音の反響を最大80%以上カットする効果があると謳われており、クリアな音質で録音が行えます。

背面保護層にABS樹脂を採用しているので、重量650gと軽量なのもメリット。また、日本語の説明書とねじ変換アダプターが付属しているのも魅力です。

アストン・マイクロホンズ(ASTON MICROPHONES) リフレクションフィルター Shadow 000-F8400-00010

プロユースの吸音性能を備えている、高級リフレクションフィルターです。半球状のデザインでマイクをしっかり包み込めるのが特徴。小規模なスタジオで反射の影響を受けやすい、上下方向に対しても吸音と遮音が可能です。

ペットボトルのリサイクル素材から再生された「PETフェルト」を使用しているのもポイント。表面積の大きな波模様の形状を採用したことにより、吸音性をより向上させています。

本体サイズは縦44.1×横53.8×高さ30.2cmと大型ながら、重量1.65kgと軽量なのも魅力。対応するねじサイズは5/8インチで、取り付けに配慮した専用のハードウェアを使用することで設置も簡単に行えます。

TroyStudio マイクアイソレーションシールド Small AF-GP7Q-J1VA

持ち運びに便利なボックスタイプのリフレクションフィルターです。使用時のサイズは幅35×奥行30×高さ40cmで、分解してコンパクトに収納可能。重量も約900gと軽いので、さまざまなシーンで活用したい方におすすめです。

内側の表面全体に厚さ5cmの高密度音響エッグクレートフォームを搭載しているのもポイント。高い吸音性能を備えており、反響音や環境ノイズの入り込みを防ぐことでボーカル音源の明瞭度を向上できます。

底面にマイクスタンド用の穴が設けられており、さまざまなタイプのマイクスタンドが使用できるのもメリット。加えて、卓上タイプのマイクも本体の中にスタンドごと入れて使えるため、ナレーション録りなどにも重宝します。

カオティカ(KAOTICA) マイクロフォンアクセサリ EYEBALL

小型ながら優れた吸音性と遮音性を備えたアイテムです。重さ約113g、直径193mmと軽量かつコンパクト。アームタイプを含むさまざまなマイクスタンドに取り付けが可能なので、自由なスタイルでボーカル録音を楽しみたい方におすすめです。

直径38〜70mmのコンデンサーマイクに対応しており、球状の本体をマイクの上部に被せるだけで手軽に設置できるのもポイント。マイクの集音部全体を覆うことで部屋鳴りや環境ノイズの影響を抑えやすいため、録音環境の整備が難しい自宅などにも適しています。