ポッドキャストのクオリティを大きく左右するマイク。クリアな音声をリスナーに届けるための、重要な機材のひとつです。しかし、製品によって指向性や接続方式などが異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ポッドキャスト収録におすすめのマイクをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ポッドキャスト向きマイクの選び方
用途に合わせて種類を選ぶ
周囲の音を拾いにくいダイナミックマイク

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ポッドキャスト収録で周りの音や雑音が気になる方には、ダイナミックマイクがおすすめです。マイク正面の音を中心に拾い、周囲のノイズを抑えるのが特徴。録音環境が整っていなくても、自分の声だけをクリアに届けやすいのが魅力です。また、電源が不要なモデルも多く揃っています。
衝撃や湿気に強く丈夫なのもポイント。感度が低いためマイクに口元を近づけて話す必要があるものの、初心者の方でも扱いやすいタイプです。
複数人での収録ならコンデンサーマイク

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複数人で収録する場合や、声の細かいニュアンスを伝えたい場合には、コンデンサーマイクが向いています。感度が高く、わずかな息づかいや繊細な音までしっかり集音できるのが特徴です。ナレーションや朗読など、表現力が求められるシーンでも活躍します。
高感度なぶん、周りの生活音などのノイズも拾いやすい点には注意が必要。静かな環境で収録する方におすすめのタイプです。
指向性をチェック

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マイクには、音を拾う範囲を示す「指向性」があります。指向性には種類があり、主にマイクの正面の音を拾う「単一指向性」、正面と背面の音を拾う「双指向性」、360°すべての音を拾う「無指向性」の3つ。指向性を理解すると、収録シーンに合った音質のよいマイクを選べます。
ポッドキャストの収録では一人で話す場合が多いため、単一指向性のモノがよく使われます。マイク正面からの音を集中的に拾い、周囲の余計な音を拾いにくいのが特徴です。
向かい合って対談するなら双指向性、複数人がテーブルを囲んで話すなら無指向性が適しています。自分の収録スタイルに合った指向性を選んでみてください。
接続端子をチェック

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マイクの接続端子は、主にUSBとXLRの2種類。ポッドキャスト初心者の方には、セットアップが簡単なUSB接続タイプがぴったりです。パソコンに直接つなぐだけで使える手軽さが魅力。オーディオインターフェースなどの特別な機材を用意せずに済みます。
XLR接続は、オーディオインターフェースを介してパソコンにつなぐタイプです。音質を調整しやすく、より本格的な録音環境に整えたい方に適しています。
まずはUSB接続のマイクから始めて、慣れてきたらXLR接続へステップアップするのもおすすめです。また、3.5mm端子を備えた製品もラインナップ。スマホで使う場合は、自分の機材に対応しているか確認しましょう。
マイク感度をチェック

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マイク感度は、どれだけ小さい音を拾えるかを示す指標。感度は「dB」の単位で表され、数値が0に近いほど高感度です。コンデンサーマイクは感度が高く、ダイナミックマイクは低い傾向があります。
声が小さい場合や、ささやき声なども収録したい場合は、高感度なコンデンサーマイクが活躍。なお、感度が高いと周囲の雑音を拾いやすくなります。音響対策をしていない部屋なら、正面の音に集中できる単一指向性のマイクを選ぶと安心です。
機能性をチェック

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ポッドキャスト用マイクを選ぶ際は、機能性をチェックしましょう。たとえば、咳・くしゃみが出そうなときに素早く音を消せるミュート機能や、入力音量を手元でコントロールできるゲイン調整つまみが代表的です。
ヘッドホンジャックも重要な機能のひとつ。マイクに直接ヘッドホンをつなぐことで、自分の声をリアルタイムで聴きながら収録できます。音割れやノイズにすぐ気づけて、録り直しの手間を減らせるのがメリット。自身の収録スタイルに合った機能が揃っているか確かめてみてください。
ポッドキャスト収録におすすめのマイク
シュア(SHURE) プリアンプ内蔵 ダイナミックボーカルマイクロホン SM7dB
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 カーディオイド | 周波数特性(低音) | 50 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | バイパスモード:-59dBV/Pa +18 プリアンプモード:-41dBV/P +28 プリアンプモード:-31dBV/Pa |
自宅でも本格的なスタジオ級の音を目指したい方にぴったりなダイナミックマイクです。独自設計のプリアンプを内蔵しており、最大+28dBまでゲインをブースト可能。多くのオーディオインターフェースがあり、別途インラインプリアンプを用意しなくても十分な音量を得やすいのが魅力です。
カーディオイド指向性により、正面の声にフォーカスして収音。内蔵ショックマウントが机やスタンドから伝わる振動を抑え、ポップフィルターが破裂音を軽減します。
背面スイッチで低域ロールオフやプレゼンスブーストを切り替えられるのもポイント。声質や番組の雰囲気に合わせて細かく音作りをしたい方におすすめです。
レイザー(Razer) Razer Seiren V3 Mini RZ19-05050100-R3M1
| 種類 | コンデンサー | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 スーパーカーディオイド | 周波数特性(低音) | 20 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | -36 dB (1 V/Pa (1 kHz)) |
USBで簡単に接続できる、コンパクトなコンデンサーマイクです。天面をタップするだけでミュートできるタッチ操作に対応。咳払いをしたいときや会話を中断したいときに、スムーズに音声をオフにできます。LEDインジケーターでオン・ミュートの状態をひと目で確認できるのも便利なポイントです。
スーパーカーディオイド指向性により、マイク正面の声をしっかりとらえつつ、キーボードやマウスの操作音など周囲のノイズを抑制。また、24bit・96kHz対応の14mmコンデンサーカプセルを搭載しています。ゲーム実況を兼ねたカジュアルなポッドキャスト収録にぴったりな一台です。
エレコム(ELECOM) ゲーミングマイク HS-MC14U
| 種類 | コンデンサー | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 | 周波数特性(低音) | 100 Hz |
| 周波数特性(高音) | 10 kHz | 感度 | -41±3dB |
PCにUSB接続するだけで使える、配信向けのコンデンサーマイクです。グラデーションに光るLEDイルミネーションを搭載しており、動画配信とポッドキャストを両方楽しみたい方にもぴったり。タッチセンサー式ミュートに対応し、ミュート時はライトが消灯します。収録中の状態をひと目で確認できるのがメリットです。
サンプリング周波数192kHz・24bitに対応した高感度コンデンサー型で、声のニュアンスまでクリアに収音できるのが特徴。単一指向性のため、正面の声にフォーカスしつつ周囲の雑音を抑えられます。
底面には5/8インチネジ穴があり、既存のマイクアームに取り付けられるのもポイント。ポッドキャスト収録しやすいレイアウトを組みたい方にもおすすめです。
シュア(SHURE) ポッドキャストマイクロホン MV7+ MV7+-K-J
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 カーディオイド | 周波数特性(低音) | 50 Hz |
| 周波数特性(高音) | 16 kHz | 感度 | XLR使用時:-55dBV/Pa@1KHz USB使用時:-47dBFS/Pa@1KHz |
USBとXLRの両方に対応した、ポッドキャスト向けのダイナミックマイクです。オーディオIFがなくても、PCにUSB接続すればすぐに収録できます。将来的にXLR環境へステップアップしたい場合でも使い続けやすいのがポイント。1680万色から選べるLEDタッチパネルを備えており、直感的にミュート操作しやすく、レベルメーター表示としても活用できます。
ボイスアイソレーション・テクノロジーにより、周囲の雑音を抑えて声を前面に押し出すサウンドに調整可能。デジタルポップフィルターが破裂音を抑え、オートレベルモードが声量や距離に合わせてゲインを自動調整します。USB接続だけで安定した音量と聞き取りやすさを確保したいポッドキャスターに適したモデルです。
オーディオテクニカ(audio-technica) カーディオイドコンデンサーUSBマイクロホン AT2020USB-XP
| 種類 | コンデンサー | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 カーディオイド | 周波数特性(低音) | 20 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | – |
音質にこだわりたいポッドキャスト配信者向けのUSBコンデンサーマイクです。カーディオイド指向性カプセルを採用しており、正面の声にフォーカスした収音が可能。内蔵DSPによるノイズリダクションとオートゲイン機能を備えているのもポイントです。環境ノイズを抑えつつ、声の大きさを自動で整えます。
24bit/192kHzの高解像度録音に対応し、自然でクリアなサウンドが魅力。マイク音声とPC側の音量バランスを調整できるミックスコントロールや、タッチ式ミュート&LEDインジケーターも搭載しています。
ヘッドホン端子から遅延の少ないダイレクトモニタリングができるので、声のニュアンスを確認しながら落ち着いて収録したい方におすすめです。
オーディオテクニカ(audio-technica) ハイパーカーディオイドダイナミックマイクロホン AT2040
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 ハイパーカーディオイド | 周波数特性(低音) | 80 Hz |
| 周波数特性(高音) | 16 kHz | 感度 | -53dB(2.2mV)(0dB=1V/Pa、1kHz) |
防音設備のない自宅でも声にフォーカスした収音をしやすいダイナミックマイクです。ハイパーカーディオイド指向性によりマイク正面の音に狙いを定め、キーボードの打鍵音やエアコンの動作音などの環境音を抑えやすい設計。宅録スタジオのような環境を整えるのが難しい方でも扱いやすいモデルです。
一体型ショックマウントが机からの振動ノイズを軽減し、ポップフィルターが息によるノイズを抑制。XLR接続のブロードキャストライクなサウンドで、落ち着いた声と相性良好です。
将来的にオーディオインターフェースやアームスタンドと組み合わせて、収録環境を拡張したい方にも向いています。
オーディオテクニカ(audio-technica) USB/XLRマイクロホン ATR2100x-USB
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 | 周波数特性(低音) | 50 Hz |
| 周波数特性(高音) | 15 kHz | 感度 | – |
USBとXLRの両方で使えるハンドヘルド型ダイナミックマイクです。PCに直接USB接続して始められる手軽さと、オーディオインターフェース経由のXLR接続にも対応する拡張性を両立。ポッドキャストを始めたばかりの初心者から、将来本格的な音響環境へ移行したい中級者まで使いやすいのが魅力です。
単一指向性のカーディオイドパターンにより、正面の声にフォーカスして周囲の環境音を抑制。USB接続時は192kHz/24bitで収音でき、3.5mmヘッドホン端子からダイレクトモニタリングも行えます。1本で収録からオンライン会議まで幅広くこなしたい方におすすめです。
ジェイビーエル(JBL) Quantum STREAM JBLQSTREAMBLK
| 種類 | コンデンサー | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 無指向性 | 周波数特性(低音) | 20 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | -37±3dB(1kHz@1Pa、0dB=1v/Pa) |
一人語りのポッドキャストから複数人でのトーク収録まで対応しやすい、USBコンデンサーマイクです。デュアル14mmコンデンサーと96kHzサンプリングに対応し、広い帯域の声をクリアに収音できます。
単一指向性と全指向性の2モードを切り替えられるのが特徴。1対1のインタビューやテーブルを囲んだ座談会など、収録スタイルに合わせたマイキングが可能です。
専用ソフト「JBL QuantumENGINE」を使えば、EQプリセットや5バンドEQ、ノイズキャンセル機能などを細かく調整できます。RGBリングライトはミュート状態を視覚的に確認でき、話し手が多い収録でも状態を共有しやすいのが利点です。ゲーム配信とポッドキャストを同じマイクでこなしたい方に向いています。
シュア(SHURE) ボーカルマイクロホン SM7B
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 カーディオイド | 周波数特性(低音) | 50 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | -59dB re 1V/Pa |
数多くのスタジオや配信現場で使われている定番のダイナミックマイクです。50〜20000Hzのワイドな周波数特性と自然な音質が特徴。落ち着いたトーンのトークから力強いボーカルまで幅広くカバー可能です。カーディオイド指向性により、正面の声を的確にとらえつつ周囲のノイズを抑えて収音できます。
内蔵ポップフィルターがブレス音や破裂音を軽減。また、低域ロールオフと中域ブーストのスイッチで声質に合わせた調整も行えます。適切なオーディオインターフェースやプリアンプと組み合わせて、ポッドキャスト収録をワンランク上のクオリティに引き上げたい方におすすめの一本です。
ロード(RODE) ダイナミックブロードキャストマイクロフォン PODMIC
| 種類 | ダイナミック | ケーブル | 有線 |
|---|---|---|---|
| 指向特性 | 単一指向性 カーディオイド | 周波数特性(低音) | 20 Hz |
| 周波数特性(高音) | 20 kHz | 感度 | -57dB re 1Volt/Pascal(1.60mV@94dB SPL) +/- 2dB@1kHz |
ポッドキャストやライブ配信向けに設計されたブロードキャスト用ダイナミックマイクです。カーディオイド指向性により、話し手の声にしっかりフォーカスしつつ背後の環境音を抑制。内部ポップフィルターが破裂音を軽減します。クリアな音声でトークを届けやすいのがポイントです。
内部ショックマウントが机やアームから伝わる振動を抑えます。オールメタル構造の堅牢なボディで、耐久性も良好。内蔵スイングマウントによってブームアームに取り付けた状態で角度を調整しやすく、自分に合った位置にマイクを固定できます。XLR接続で本格的なポッドキャスト環境を構築したい方に適したモデルです。


























ポッドキャスト用マイクは、周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクから、複数人での収録に適したコンデンサーマイクまでさまざまな種類があります。予算や収録環境、求める音質などを考慮して、自身のスタイルに合うモノを選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考に、自分に適した一台を探してみてください。