溶接作業を行う際、手元を危険から守るために欠かせない「溶接用手袋」。耐熱性と耐久性に優れた、牛や豚の革製手袋が推奨されています。しかし、丈感や縫い目の違いなど、溶接用手袋といっても種類はさまざま。どれにすべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、おすすめの溶接用手袋をご紹介。溶接用手袋を選ぶ際にチェックしたいポイントも解説するので、ぜひ併せて参考にしてみてください。

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溶接用手袋の選び方

素材をチェック

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溶接時に発生する火花などの危険物から手元を守るために、溶接用手袋は溶けにくく、熱が伝わりにくい革製のモノがおすすめです。革手袋といっても、牛本革や牛床革、豚革や羊革など素材はさまざま。それぞれ特性が異なるため、溶接用手袋を選ぶ際の指標にしてみてください。

牛の表皮部分を使用した牛本革は、引き裂き・摩擦に耐性があるのが特徴。次第に手に馴染むような使い心地へ変化していきます。一方、牛の表皮の下層・真皮を用いた牛床革は厚みがあり、耐久性と耐熱性に優れているのが魅力。多くは牛本革のモノより安価で購入できます。

また、通気性と軽量性が期待できる豚革や、柔らかな肌あたりでフィット感に優れた羊革は、牛革より薄手なのがポイント。汗ばむ夏場での長時間の作業時や、指先の感覚を活かしたい細かな部分の溶接時にも向いています。

縫い目の違いをチェック

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溶接用手袋では、縫い目の違いもチェックしておきたいポイント。主に、縫い目が手袋の内側にある内縫いタイプのモノと、縫い目が外側になる背縫いタイプのモノに分かれているのが特徴です。

内縫いタイプの溶接用手袋は、火花が当たる外側に縫い目の露出が少ないため、熱によって糸が切れてしまうリスクを軽減できます。ほつれにくく、引っ掛かりにくいというメリットもあり、溶接以外の屋外作業時にもおすすめです。

反対に背縫いタイプの場合は、縫い目が外側にあることで、肌当たりのよさが期待できます。縫い目によるゴワゴワとした手触りが気になる方は、背縫いタイプを検討してみてください。

ロングなど丈の長さやサイズをチェック

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溶接用手袋では丈の長さ選びも大切なポイント。例えば、被覆アーク溶接では、火花やスパッタと呼ばれる細かい金属の粒などが激しく飛散します。腕が出ていると火傷する危険性が高まるため、手首まで覆えるロングタイプの溶接用手袋がおすすめです。

一方で、火花やスパッタが発生しにくいTIG溶接などに使用するなら、通常の手袋のようなショートタイプも候補に加えてみてください。腕まわりがもたつかず、高い作業性が期待できるのが魅力。頻繁に着脱するような作業時にも効率を高められます。

また、快適に溶接を進めるためにも、自分の手にフィットするサイズを選ぶのも重要です。特に内縫いタイプの溶接用手袋の場合、縫い目が肌に当たるため、よりサイズ選びには注意しましょう。

溶接以外の用途をチェック

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耐熱性・耐久性・耐摩擦性などが期待できる溶接用手袋は、溶接以外のシーンで併用できるモノも数多くあります。キャンプ・アウトドアで火や鉄板などを扱う際に使用したり、土木・建築作業時の保護用として活用したりするのもおすすめ。棘のある庭木の剪定や果実の収穫時にも重宝します。

なかには、革製でありながら洗える溶接用手袋も。汚れが気になる場面での使用を予定している場合には、あらかじめ手洗い可能なモノを選んでおくのもおすすめです。

溶接用手袋のおすすめ

シモン(Simon) 溶接用手袋 122DK

シモン(Simon) 溶接用手袋 122DK

産業用革手袋メーカー「シモン」の溶接用手袋です。全長35cmのロングタイプなのがポイント。作業服の上から被せるように装着することで、溶接時に発生する火花やごみの侵入を軽減します。

素材は、溶接や溶断現場に適した厚みのある牛床革を採用。可動性に優れた5本指仕様で、手元のしっかりとした防護性と細かな作業性を両立できます。マルチなシーンで使いやすいベーシックな溶接用手袋を探している方に、おすすめのアイテムです。

シモン(Simon) 溶接用手袋 CS-130

シモン(Simon) 溶接用手袋 CS-130

しっかりとした牛床革を使用し、ハードな溶接・溶断現場にもおすすめの溶接用手袋です。長期間の使用で熱によって縮んでしまったときにも、指まわりのゆとりを確保しやすい3本指タイプになっているのがポイント。負荷がかかりやすい手のひら部分には、補強当ても付けられています。

縫製にはケブラー縫製糸を使用。熱による糸切れを起こしにくいのが魅力です。内側は汗を吸う綿素材なので、装着感のよさにも期待できます。タフに使いやすい溶接用手袋を探している方におすすめです。

シモン(Simon) 牛本革手袋 CG-714

シモン(Simon) 牛本革手袋 CG-714

牛本革を使用している、ショートタイプの溶接用手袋です。手首まわりがすっきりとしたシンプルなフォルムで、作業時の腕まわりのもたつきを軽減します。激しく火花が飛び散らないDIY用の溶接機などを使用する際におすすめです。

繊維組織が細やかで、密度の高いなめらかな表面と、柔軟性に優れた肌当たりのよさが魅力。使い込むほどに手に馴染んでいきます。

トラスコ中山(TRUSCO) 牛床革手袋 袖長タイプ フリーサイズ JT-5L

トラスコ中山(TRUSCO) 牛床革手袋 袖長タイプ フリーサイズ JT-5L

耐熱性・耐久性に期待できる牛床革を使用した、ロングタイプの溶接用手袋です。全長34.5cmと、腕を保護するのに十分な長さを確保。手のひらまわりが24cmとスマートなフォルムなので、作業時に腕まわりがもたつきにくいのが魅力です。

背縫いを採用しているのもポイント。内側に縫い目がないことで窮屈感を緩和でき、5本指仕様ならではの可動性を十分に発揮できます。溶接はもちろん、建築や土木、鉄鋼作業時にも活用できるおすすめの溶接用手袋です。

トラスコ中山(TRUSCO) アルゴン溶接手袋 5本指 TYA-T5

トラスコ中山(TRUSCO) アルゴン溶接手袋 5本指 TYA-T5

細やかな作業が求められるアルゴン溶接(TIG溶接)におすすめの溶接用手袋です。袖部分には牛床革、手のひら部分には厚さ0.8mmの牛本革を使用しているのがポイント。柔軟性に優れた薄めの牛本革を組み合わせて使用することで、指先の繊細な動きを邪魔しないよう工夫されています。

また、親指の付け根にも牛本革が当て付けられており、指の稼働をサポート。125gとロングタイプの溶接用手袋としては軽量なため、長時間の作業時にも疲れにくくなっています。細かい部分の精密な溶接を行うときのために持っておきたい、おすすめのアイテムです。

柏田製作所 ウェルザ溶接用手袋5本指 W-0514

柏田製作所 ウェルザ溶接用手袋5本指 W-0514

火を扱う作業時にタフに使用できる溶接用手袋「ウェルザシリーズ」の、5本指・ロングタイプのアイテムです。牛床革を使用した表面に対し、裏面に厚手の綿インナーが付いているのが特徴。二重構造によって、より熱が伝わりにくいよう工夫が凝らされています。

火花などにさらされる甲側は1枚革で縫製。手のひら側の縫製部分が上から革で覆われており、糸が切れにくいのもポイントです。

ロゴを配したスタイリッシュなデザインも魅力。使いやすい溶接用手袋を探している方におすすめです。

スター電気製造(SUZUKID) 本皮溶接用裏出し手袋 5本指 P-106

スター電気製造(SUZUKID) 本皮溶接用裏出し手袋 5本指 P-106

熱に強く、縮みにくいよう工夫が凝らされた牛本革の溶接用手袋です。熱を加えると表革方向に縮むという革の性質をもとに、あえて革の裏面を甲側に使用しているのがポイントです。

なめらかで柔軟性のある牛本革の表面が手に触れるようになっていることで、肌当たりのよさも実現。使うほどに手と手袋との密着性を高められます。内縫いを採用しているので、熱に対する縫製の耐久性も兼ね備えているのが魅力です。

手首まですっぽり覆う丈感もポイント。アーク溶接全般のほか、ガス溶接・溶断・プラズマ切断などにも使用できます。革手袋のザラザラとした質感が苦手な方にもおすすめの溶接用手袋です。

エース(ACE) 牛床マジック 内綿 AG442

エース(ACE) 牛床マジック 内綿 AG442

手首が面ファスナー仕様になった、ショートタイプの溶接用手袋です。牛床革のバット部分を使用し、生地の厚みがやや薄めに設定されているのが特徴。フィット感が高められているので、細かい器具などもスムーズに握れます。

裏地が綿なのもポイント。内綿が汗を吸収して、季節を問わず快適な着用感を実現しています。吸湿性も備えた溶接用手袋が欲しい方におすすめのアイテムです。

富士グローブ(Fuji Glove) 牛床皮オイル加工マジック付 SN-32 S&Wネクスト

富士グローブ(Fuji Glove) 牛床皮オイル加工マジック付 SN-32 S&Wネクスト

厚手の牛床革に皮革なめし技術を施した、オイル加工が特徴の溶接用手袋です。洗って繰り返し使えるのがポイント。色落ちしにくく、乾いたときにも硬くなりにくい特徴を有しています。

ハードワークに適した耐熱性・耐久性にもこだわっている本製品。手のひら・手首・指などの部分別に違う部位の革を使用しているのもポイントです。面ファスナーによって、しっかりフィットする着用感のよさも期待できます。

おたふく手袋 おたふく 革手袋 豚革内綿タイプ R-35

おたふく手袋 おたふく 革手袋 豚革内綿タイプ R-35

軽くて通気性に優れた豚の本革を使用している、ショートタイプの溶接用手袋です。裏地に綿を採用した二面タイプなのがポイント。革手袋特有のベタつきや蒸れの軽減効果が期待できます。

指にマチを設けず、立体的に仕上げるガンカット縫製を採用しているのも特徴。縫製部分を減らすことで糸切れのリスクを減らせるほか、指まわりの動きのもたつき感も軽減できます。